The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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今日から日本に一時帰国

今日から日本に一時帰国します。

午前8時25分の飛行機だったので、国慶節の連休で混んでいることを見越して午前5時半には空港に到着する予定で向かいました。それでも空港手前で事故車に遭遇して途中渋滞したり、せっかく早く着いたのにチェックインカウンターがまだ開いていなかったりで結構良い時間になりました。

国内線の保安検査場は相当な混みようでしたが、国際線はそこまでではありませんでした。中国では今年2月に海外団体旅行が解禁されましたが、それでもコロナ前に戻ったとは言えないですね。中国経済も停滞する中、節約志向が強まり、海外旅行を控えようという傾向が出ているんだと思います。

フライトは揺れることもなく順調でした。入国審査にはたくさんの外国人が並んでいましたが、日本人には専用の自動化ゲートがあったので申し訳ないほど一瞬でした。ただ自動化ゲートだとパスポートに「日本入国」のスタンプが残りません。なのでゲートの先にあるカウンターでスタンプだけ押してもらいます。というのが、中国にいると「日本入国のスタンプがないぞ」と言われて面倒になることが多々あるので、スタンプは必須です。これも一瞬で押してもらえました。

いざ到着ロビーに出てくると、フジテレビのクルーから「中国からいらっしゃったのですか」と話しかけられました。おそらく国慶節に関連した取材で中国から到着した人たちにインタビューしているんでしょうね。私は事情あって取材はお断りしたのですが、日本で中国の動向への関心の高さを感じました。

1年ぶりの日本、とても新鮮です。別に海外在住者を気取るわけではありませんが、何だか地に足が付かない感じ。

  • 街が異様なほどにきれい。
  • 周りの会話がみんな日本語で、何かをしながらでもすべて完全に聞き取れる。
  • 電車ではみんなマナーが良い。特に「降りる人が先、乗る人が後」が徹底している(北京でも守る人は増えてきましたが、日本に比べたらまだまだです)。
  • 店員さんがとても優しい。書店のセルフレジで私が本をビニール袋に入れようとして本の角で袋を破ってしまったところ、隣から店員さんがサッとやって来て「新しい袋をお使いください」と手渡してくれた。よく見ているし、すごく気が利く。
  • 路上でタバコを吸う人がいない。
  • トイレが本当にきれい。駅のトイレだってきれい。
  • コンビニで売っている食べ物がどれもおいしい。おにぎりなんて米がフワフワ。

……どれも日本では当たり前のことですが、いちいち感動していまうお上りさん状態。まだ感覚が中国のままなのかもしれません。昼食をいただいた店でコップにお冷やを注いでくれた店員さんに思わず“谢谢”(シエシエ)と言いそうになりました。

これも数日経ったら「日本人の感覚」に戻っちゃうのかもしれませんね。別に中国をけなしているわけではありません。日本人にとってはやはり日本がとても住みやすい街だということを再認識した次第です。

相手の時間を考える

中国は今日から国慶節(に加えて中秋節)の連休に入りました。

私の会社は連休中も必ず誰か1人は当番として出勤することになっているので、私は初日の今日を出勤日にさせてもらいました。と言うのが、明日から日本に一時帰国するからです。

連休初日の職場は私1人で静か……と思ったら、東京から電話がポンポンかかってきます。まあ、日本は今日平日ですもんね。東京にとっては「中国が休みかどうか」なんて知ったこっちゃないんだと思います(^^;)。私はそもそも今日が当番なので構いませんけど、人によっては休日に仕事の連絡をされると怒っちゃう人もいますからねえ。

あと時差を考えない人もいますね。中国はまだマシですが*1、アメリカだと何も考えずに電話をしたら向こうが真夜中だってこともありまえます。

でも、相手の時間を考えてあげるのって日本国内でも同じことなんですよね。例えば午後0時~1時は多くの企業で昼休みとされる時間ですから、その間の連絡は控えるとか。私が新入社員だったころ、何も考えずに仕事の関係先に電話しちゃって「他社には昼休みだからと気を遣って電話をしないでくれるところもあるんだけど」と嫌みを言われたことを覚えています。でも、相手の立場に立ったらその通りですよね。緊急の用事でもないのに、相手の昼休みを潰しちゃうなんて。ちなみにその方は私よりも相当年上で、一緒に仕事をする中でいろんなことを教わりました。おかげで社会常識のイロハが身につきましたし、今でも感謝しています。

私も日本に帰国し、海外の人と一緒に働くときには「相手の時間」を考えて仕事ができるようになりたいと思います……なんてことを言いながら私は連休初日の今日、東京からの電話をとるのです。

References
*1日本と中国は時差が1時間しか違いません。日本が午前9時なら、中国は午前8時です。

コロナ禍の爪痕

今日は仕事で「什刹海」に行ってきました。

什刹海には「前海」「後海」「西海」という3つの人工の湖があります。遡ること700年前、元の時代にフビライ・ハーンが完成させた歴史のある場所で、今は北京の観光スポットとして知られています。いやあ、ここ最近はめっきり涼しくなったので気持ちが良いです。

国慶節の連休は29日からですが、一足早く北京を訪れているとみられる地方からの観光客の姿も。以前だとみんな同じ色の帽子をかぶらされてガイドさんが見つけやすいようにしていましたが、今は少なくなったんでしょうか。

とてものどかな光景です。

親子連れがボートに乗っていました。

ところが前海のほうに来て驚きました。湖の畔に並ぶ店がことごとく閉まっているのです。

えええ~、私が留学していた頃はどこも賑やかだったのに。北京に遊びに来てくれた両親とお茶をした思い出のスターバックスも無くなっています。驚くほどの静かさになっています。一緒にいた中国人の同僚に話すと「コロナ禍でみんなつぶれちゃったんでしょうね」とのこと。

「ゼロコロナ」政策が終わり、元どおりの中国が戻って来ているように見えますが……その爪痕は思いのほか深いのかもしれません。

祭りの前夜

仕事を終えて帰宅していると、ここ数日、北京の夜がとても明るく感じます。

ビルがライトアップされ、通りの街灯には吊るし飾りが。

今週末から中国の建国記念日にあたる「国慶節」が始まるので、それに向けたお祝いムードが高まっているのかもしれません。今年の国慶節は「中秋節」*1の休みとくっついて少し長めの8連休。旧正月の「春節」と並んで中国の2大連休の1つで、みんなワクワクしているのかなあ。私も日本に一時帰国するのが楽しみでワクワクしています(笑)。

References
*1旧暦の8月15日に行われる中国の伝統的な行事で、日本の「十五夜」に相当します。

デジタル花火

先週の土曜日に中国の杭州でアジア大会が開幕しました。アジア大会は「アジア版オリンピック」とも言われていて、開催国の中国とっては威信をかけたイベントです。確かに中国メディアの伝え方を見ていたら「オリンピック並み」とも言える力の入れようを感じます。

こうした中、アジア大会の開会式をめぐってXで次のようなポストが話題になりました。

中継映像で派手な花火がドンドン打ち上がっているのに、実際の会場では何も起きていません。動画の撮影者も笑いながらも「どういうこと」と戸惑っていて、インターネット上では「フェイク花火」とか「中継映像は捏造」と批判する声もあるようです。私も開会式の映像を見て「すげーな」と思っていたので、何だか騙されたような気分。

ただ調べると事前に発表はあったようで、開会式の総監督が「本物の花火ではなく『デジタル花火』を打ち上げる」と明らかにしていたとのこと。

本物の花火を使わない理由は「環境保護のため」だそうです。確かに中国は春節の花火・爆竹でさえも環境汚染に繋がるとして禁止しています。4年に1回のイベントくらい、本物の花火を打ち上げたらいいじゃないと思っちゃいますけど、これも中国の「環境保護に力を入れています」というアピールなのかしら。

しかし「デジタル花火」って格好良く聞こえますが……つまりAR(拡張現実)のことですよね?そんなに真新しい技術ではないし、いくら事前に発表していたとは言え、中国メディアはあの映像を使って散々「すごいぞ!中国」と伝えていました。実際の様子を見て「だまされた」と言う人がいてもしようがないんじゃないでしょうか。ここで思い出してしまうのが2008年に開かれた北京オリンピックの開会式。当時も「実は本物でなかった花火」がメディアで話題になりました。

この動画の14分04秒から始まるシーン、足跡をかたどった花火が天安門広場からメインスタジアムに向かって次々と打ち上げられます。29歩目で足跡が会場に到着するという演出でしたが、これが後になって本物の花火ではなくCGだったことが分かって話題になりました。アイデア自体は面白いし、最初からCGだと言っておけば良かったんでしょうけど、言わなかったんです。で、後からCGと分かったことで国内外から「偽装オリンピックだ」とまで言われる事態になりました。

今回のアジア大会の場合、北京オリンピックと違って「本物の花火」ではないことを事前に発表しています。そもそも「環境保護のため」という目的もあります。けれど、あまりに多くの人が(私も含め)拍子抜けしてしまっているのを見るに、この2008年の北京オリンピックの開会式がどうしても思い出されちゃうわけです(^^;)。いや、分かりますけど……これを「デジタル花火だぞ!」と胸を張って言われても、正直「は、はぁ……」としか返せないところです。

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