The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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アーイーさんに来てもらって

中国で子どもを産むと決めてから、周りの人たちから「アーイーさんを雇った方がいい」と口々に言われます。アーイーというのは“阿姨”、中国語で「おばさん」という意味。この場合はお手伝いさんのことを指します。こちら(中国)で出産を経験した日本人駐在員は大体アーイーさんをお願いしているそうで、今日は知り合いの日本人駐在員の方から推薦いただいたアーイーさんと面談というか、会ってお話をするために家にお招きしました。人となりが分かればと思って、です。

中国は日本以上に産後の肥立ちを重視します。昔から「坐月子」(ズオユエズ)という文化があり、子どもを産んだ女性は産後1か月間徹底的に療養します。いろんな細かい決まりがあって、健康を保つために外出することはおろか、風呂に入ることも禁止されているそうです。今は上水道が整備されて清潔な水が摂取できるようになったので入浴などは認められるみたいですが。私たちがお世話になっている病院も敷地内に「坐月子センター」という施設があり、五つ星ホテルみたいな部屋(それも1人1室)で産婦が24時間サポートを受けられるようになっていました。もちろん出産とは別料金、通常クラスの部屋でも28日間で300万円近くかかるみたいでびっくらこきましたけど。

もちろん中国人みんなが豪華な坐月子センターに入るわけではありません。大体は夫婦互いの両親にお世話になりますが、今は外の力に頼る人も多いようで坐月子専門のシッターさん(“月嫂”)という仕事もあるようです。私たちがお願いしようとしているのは普通のお手伝いさんなので厳密には違うんですけど、中国で妊娠・出産を経験した日本人駐在員たちが「頼れるところにはできるだけ頼った方がいい」とアドバイスしてくれるので、じゃあお願いしようかな、と思い立ったわけです。

今日お会いしたアーイーさんは内陸部・安徽省のご出身。日本人駐在員の家庭を中心に20年以上働いているという方でした。日本語は話せませんが、とても礼儀正しい印象を受けました。

ただ私たちもお手伝いさんなんて雇ったことがないし、そもそも初めての出産なので何を手伝ってもらったらいいのかも正直よく分からないんです。向こうの方がよっぽど経験者だし、まずは「今までの日本人家庭ではどんなお手伝いをしていたんですか」と聞いてみました。するとアーイーさん曰く「子どものお世話がメインです。私が子どもの面倒を見ている間に旦那様や奥様には買い物をしてもらったり遊びに行ってもらったり、ご夫妻の自由な時間を確保するために私が働きます」。

え、ええーっ?それって家でアーイーと自分の子どもの2人きりだけにしちゃうってこと?

これって駐在員の間では当たり前のことなんでしょうか。自分たちが遊びに行くためにお手伝いさんを雇うわけじゃないというか……初めての子ども(それも新生児)を自分たちの両親ならまだしも、他人に任せるって、ねえ。妻の負担軽減なのが一番の目的なのは当然ですけど、やはり子育ては苦労してナンボというか、基本的な部分は自分たちできちんと担って父親・母親としての自覚を持つべきって思っちゃうわけですが、考えが古いのかなあ。経験者から「あんたらは子育ての大変さを分かっていない」って怒られちゃうでしょうか。

まあ、もしかしたらアーイーさんからすれば「どのくらい働けるか」は実入りに直結するわけで、なるべく長く働きたいのかもしれません。私たちがアーイーさんに手伝ってもらいたいのは主に水回り、料理、あとは妻が少し休むときに子どもを見ていてもらうという感じ。そう伝えると、ボソッと「するとお手伝いすることはそこまで多くありませんね」と話していました。かといって、アーイーさんの収入のために私たちが無理やり時間をつくって外出するのは……本末転倒です。

まずは私たちのニーズとアーイーさんの働きたいニーズをどこまで調整するかということになるかと思います。私たちが「1日に2時間くらい来てくれれば良い」つったって、アーイーさんからすれば「それじゃ食っていけない」ということになるでしょうし、難しいですねえ。まあ、妻の要望を聞きながらボチボチ詰めていきます。

関税を支払う

先週、日本の母親に発送してもらった荷物が昨日届きました。

利用したのはEMS(国際スピード郵便)。私の実家は岡山県なので荷物を地元の郵便局から国際交換局*1のある大阪まで移動させる時間がかかるものの、日本郵便のホームページによると北京までは基本的に5~6日で到着するとのこと。今回は7日かかりましたが、まあ、許容範囲かな。「ゼロコロナ」政策の間は荷物が届くのに数か月かかったという話も聞くので、少なくともコロナ前の状況には戻ったのかなと思います。

ちなみに今回EMSを受け取るに当たって関税を支払っています。というか今回に限らず、段ボール箱に入ったような小包を受け取る際にはこれまでも毎回関税の支払いを求められています。

今回の場合、支払ったのは109.56元(約2200円)。ずいぶん細かく刻んだ値段ですけど、一体何に対する関税なんだろう。数十年前に留学していた頃も何度か日本からEMSを発送してもらったことがありますが、関税を支払った記憶なんてありません。今回の関税も詳しい説明がないまま言い値で支払いましたが、逆に中国から日本にEMSが届いた場合も同じなんでしょうか。ちょっぴり謎だなあと感じます。

References
*1航空便や船便などの国際郵便物の発着に際して通関業務を行う郵便局。

本当の幸せ教えてよ「壊れかけのKashitsuki」

先日来使っていたパナソニック製の加湿器がまたおかしくなりました。え、この前、新品に変えてもらうって言っていなかった?という話ですが、その新品がまたおかしくなっちゃったのです。

ここ最近北京は乾燥がすごいです。体中がかゆくてたまらないし、喉も心配。それよりなにより最近流行っているというインフルエンザが心配です。なーんて言うと、この前買っていたパナソニック製の加湿器はどうしたんだって声が聞こえてきそうですが、実はあれ、調子がおかしくなっちゃったのです。電源を入れても「ピピピ」という音がしてすぐに止まってしまい、原因も分からず。信頼の日本メーカーだからと買ったのに、これじゃあ何とも情けない限りです。少し高めの買い物だったので大切に使っていたし、おかしくなってからも取扱説...

新品が届いたのは1週間ほど前、いやあ本当に助かりました。北京の乾燥は本当に半端ではないので、加湿器なしで夜に布団に入っていると肌がかゆくてしようがないのです。加湿器のない環境では心なしか妻の喉も調子が悪いようで、ビショビショに湿らせたバスタオルを枕元に掛けるなどして対策していました*1。新しい加湿器が届いてからはリビング・寝室ともに40~50%台の湿度を保てるようになり、快適に過ごしていたのです。

ところが昨夜帰宅すると妻が加湿器の電源をオフにしたまま使っていません。なぜ使わないんだろうと電源を入れると「ピピピ」という音がして止まってしまいます。あらら……また「全く同じ故障」が起きてしまったのです。

加湿器を購入した通販サイトに連絡したところ、今度はいよいよ修理の相談窓口に連絡することになりました。ただ、いざ連絡が付くも「加湿器の本体を組み立て直してください」「平らなところで使ってください」など、取扱説明書に書いてあることを指示されるばかり。だーかーらーそんなのとっくに試しているって。私は(どっちかっていうと)何か製品を購入したらまず取扱説明書を隅から隅まで読む方の人間なんだけど、それほど説明書を読まずにサポート窓口に連絡してくる人がいるってことかしらん。思わず「取扱説明書に書いてあることはもう全部試したから、それ以外のサポートをプリーズ」と言ってしまいました。

とりあえずサポート窓口から週明けに加湿器の部品などを扱う部署に連絡してもらうことになりました。また乾燥した中で数日過ごさなきゃいけなくなるのかあ。けど、あまりエラソなことは言えまい。だって新品が来たのに同じ問題が発生したということは、私たちの使い方に問題があった可能性もあるわけですから。

信頼の日本メーカーだからとパナソニック製を買ったのに……本当に「トホホ」です。

References
*1それでも翌日の朝にはすっかり乾いちゃっているんですけど。

卷得厉害

私は去年から北京に駐在させてもらっていますが、駐在員って忙しいです。業種によるのかもしれませんが、少なくとも私は日本で働いていた頃に比べて数倍忙しくなりました。1日12時間勤務は当たり前、忙しい時期はもっと長くなります。

あと、まあこれは私自身の性格によるところも大きいのですが、せっかく早く帰れそうな日でも上司や先輩が職場にいると帰りにくいんですよね。典型的な日本人だなあと我ながら嫌になります。その点、中国人の同僚たちは退勤時間になるとそそくさと帰って行きます。多分、遅くまでしゃかりきに働いている日本人を見て「変な人たち」って思っているだろうなあ。

今日も午後9時くらいに中国人の同僚とWeChat*1でやり取りをしたら「え、まだ職場にいるの?」と驚かれました。そうか、みんな退勤時間きっちりに帰るから、そもそも日本人が何時まで働いているか知らないのね(^^;)。私だけじゃなくて日本人はみんなまだ働いているよと返事をすると、次のような中国語が返ってきました。

卷得厉害

日本語に直訳すると「めちゃくちゃ“”しているね」という意味。“”ってどういう意味?

調べると近年インターネット上などでよく使われている新語で、“内卷”(内向きに巻く)という言葉を略したもののようです。じゃあ内向きに巻くってどういう意味?となるわけですが「みんなが頑張っているから自分も励まないと追いつけない」という考えのもと、頑張れば頑張るほど競争が激しくなることを指し、それを「内向きに巻く(巻かれる)」と表現しているようです。そこから派生して“很卷”(とても“”だ)で「競争が激しい」、“太卷了”(あまりにも“”だ)で「競争があまりに激しい、激しい競争の中で頑張りすぎる」という使い方ができたみたい。

中国の若者は受験戦争や就職活動、出世競争など絶えず競争にさらされています。だから、こういう言葉が生まれるんでしょうね……って、それを私たちに使われているんじゃ、日本人も変わらないじゃないのよ。

References
*1中国版LINEと呼ばれている中国の通信アプリです。

人海戦術で雪かき

先日北京に降った雪はまだ溶けず道端に残っています。

北京はここ最近最高気温でもずっと氷点下なので溶けないのかな。一方で溶けかかった雪が今度は氷状に固まるなどして、これがアイスバーンになって危ないです。慎重に歩かないと滑ってこけそうになります。

私の職場があるエリアでは雪かきをする人たちが寒空の下でせっせと働いてくれています。粒々したようなものがまかれていたけど、あれは融雪剤かな。この人たちのおかげで歩道部分は安心して歩くことが出来ます。

ところで、突然降って湧いたように雪かきをする人たちが登場してくれたわけですが、皆さんは一体……誰?服務局で働く職員さんたちかしら?だとしたら、普段はいつもどこにいらっしゃるんだろう。中国ってこういう人海戦術みたいなのことが得意ですが、その人たちはどこから来て、普段は何をしている人たちなんだろうといつも気になります。

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