The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

カテゴリー: たべもの (1ページ目 (32ページ中))

中国のサイゼリヤ

妻と暮らし始めたので、いろいろ日用品を買い足そうと北京は豊台区のイオンにやって来た。ここにはニトリや無印良品が揃っているので、よくお世話になっている。到着して少し遅めの昼食。イオン4階のレストラン街にあるサイゼリヤに入った。

日本ではその安さで知られているサイゼリヤだが、中国のサイゼリヤも負けず劣らず安い。

妻とそれぞれメインディッシュとライスを注文。加えてSサイズのピザを注文しても、全部で65元(約1200円)だった。入店したのは午後2時過ぎだったが、店内は客でいっぱい。中国はまだ日本ほど洋食文化が浸透していないが、この値段でイタリア料理が食べられるなら確かにオトクだ。

“涮羊肉”を食す

春節の連休中だが、今日は当番で出勤。

帰宅してから夕食を食べに近所の“涮羊肉”の店に行った。“涮羊肉”というのは北京名物で、言うなれば「マトンしゃぶしゃぶ」。春節で閉めている店も多い中、ここは絶賛営業中で店内は満席。店を変えようかと思ったが、運良く入ってすぐ案内してもらった。

火鍋と違って“涮羊肉”のスープは「ほぼ味のないスープ」……というより「ただのお湯」と言ったほうがいいかもしれない。申し訳程度にナツメやクコの実が入っていて、羊肉をサッとくぐらせたら濃厚なゴマダレに付けていただく。シンプルだが、これがたまらないのだ。

妻も「んん!おいしい」と絶賛。「日本でもはやらないのかな」とのこと。日本では「ガチ中華」が流行語になるくらいだが、確かに中国の鍋というと火鍋の勢いにおされて“涮羊肉”はまだそこまでメジャーでないかもしれない。厳寒期の本場北京で食べる、本場の“涮羊肉”は格別の味だ。

お好み焼き

仕事帰りに先輩が「お好み焼き屋に行かないか」と誘ってくれ、北京はラッキーストリート(“好运街”)にある「百合亭」に行った。お好み焼き専門店というわけではなく、居酒屋のように様々なメニューが充実していて、お好み焼きはそのうちの1つというわけ。

価格帯もお手頃だし、B級グルメみたいな味わい深い料理がたくさんあって楽しかった。

お好み焼きには「大阪風」と「広島風」とあるけど、こちらのは「大阪風」かな。

岡山出身の私はお隣の「広島風」のほうが親しみがある。広島には「お好み村」というビル1棟にたくさんのお好み焼き屋が入っている施設があって、よく行ったなあ。でも「大阪風」だって、それはそれで好き。大阪と広島の人たちはお互いのお好み焼きをアレコレ言い合うのかもしれないけど、私には関係ない(^^)。

大好きな店も営業再開

今日のお昼は以前よく通っていた蘭州牛肉麺の店を訪れてみた。北京で店内での飲食が再開されるようになっても、営業をずっと停止していた店だ。

すると果たして営業再開していた。遠くから見るとまだ臨時休業しているように見えたが、女性が入店するのが見えたのだ。以前はお昼になると大混雑だったが、今日はそこまでではなかった。まだ休業したままだと思っている人も多いのかな(私がそうだったように)。

いただいたのはラグメン(新疆拌麺)。肉や野菜がたくさん載っていて、麺ももちもち。うーん、相変わらず食べ応えがある。これで22元(約430円)だからコスパが良い。

入店してきた人が店主と「おお!」みたいに抱き合っていたけど、あれは店の営業再開を喜んでいたのかな。イスラム教の方々が挨拶するときのような、あんな感じです。

有朋自遠方来不亦楽乎

有朋自遠方来不亦楽乎(朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや)。
──友人が遠くから訪ねて来てくれるとは、何と嬉しいことではないか。

『論語』「学而第一」より

論語の有名すぎる一文だ。よく「日本人はおもてなしを大切にする」と言うが、これについて言えば中国人も負けていない。むしろ気合いの入れようは日本以上かもしれない。友人の来訪を心から喜び、こちらが驚くほど歓待してくれる。そんな中国人の気持ちを、この論語の一文がまさに表現していると思う。

中国人の友人が私の北京赴任祝いと称して火鍋をつつく会を催してくれた。

彼らと知り合ったのは、まだ新型コロナウイルスのかけらも見られなかった2019年。私と同じ業界で働く中国の同業者たちだ。一緒にあるプログラムに参加したのをきっかけに仲良くなり、期間中は毎晩のように酒を飲み明かした。今回、私が北京に赴任したことも連絡していたのだが、中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大したこともあり、ずっと会えずにいた。それが今日、ついに会えることになったというわけだ。

店は龍潭公園の敷地内にある「鴉児李記」(“鸦儿李记”)という火鍋屋。彼らが予約してくれた。

大人気の店だそうで、私が家を出発するくらいに「出遅れるとずいぶん待つ羽目になるから先に入っておく!」と連絡。な、なんと、まだこちらは家を出てもいないというのに。いやあ、本当にありがたい。いざ着くと、氷点下だというのに店の外で私を待ってくれていた。そして文字通り抱き合って再会を喜び合った。コロナ禍で全く会えていなかったから、3年半ぶりだ。

この店は「北京人で知らない人はいない」というほど有名らしい。いただいたのは鍋が半分で仕切られ、それぞれ違う味のスープが楽しめる“鸳鸯锅”(おしどり鍋)。鍋には煙突が付いていて、雰囲気を含めて独特の味わいがある。“清真”(ハラール)なので豚肉こそないが、薄ーくスライスされた羊肉は芸術的とも言えるほど美しく、全く臭みがない。いつも買う安物とは全然違うのだ。何百年も羊を食べてきた民族のすごみを感じる。

毛肚”(センマイ)*1はちょっと湯がくだけで食べられ、コリコリした歯ごたえがたまらない。ほかにも凍豆腐やら、タケノコやら、野菜やキノコ類をどーんと頼んでくれていて、どれも食べ応えがあった。“芝麻酱”(ごまだれ)も濃厚で、たっぷり香菜(パクチー)をかけていただいた。

友人のうち1人がウイスキーを持ってきていて*2、炭酸水を注文しハイボールのように割って飲んだ。私の飲みっぷりを見て、友人たちは「いやあ、相変わらずすごい!」と驚いていた(笑)。一般的に中国では中国人のほうが日本人より酒を飲むと思っている人が多い。なかでも中国の北方は「白酒」といったアルコール度数の強い酒を飲むから、特にその傾向が強いかもしれない。それだけに日本人である私の飲みっぷりは意外なのだろう、友人は「飲めるから中国赴任できたんだよ」と笑ってくれた。あながち間違いではないかもしれない(^^;)。

とにかくゲラゲラ笑って、本当に楽しかった。

正直、私は中国という国にいろいろ思うことはある。複雑な感情を抱くことも多い。そして彼らの働く業界もどちらかというと「そっちより」。けれど目の前にいる彼らはこんな良い奴らなのだ。私自身、この気持ちをどう表現したら良いのか分からない。

私の同僚や友人にはアメリカやヨーロッパに留学経験があるという人が多い。彼らが純粋にアメリカやヨーロッパを「大好き」と言っているのを見るとたまに羨ましく思う。私も同じように中国を「大好き」と言えれば楽だが、そんな単純な国ではないのだ、ここは。この国のいろんな部分を見るにつけ、好きだと思う感情と同じくらい嫌だと思う感情を抱くこともある。

「中国なんて大嫌い……けど、大好き」。そう思えるのは、彼らとの付き合いがあるからかもしれない。みんな尊敬に値する人たちで、私にいろんなことを学ばせてくれる。そして日本人である私のことをここまで大切にしてくれるのだ。彼らがいてくれるから、私は「中国が大好き」と言える。だから私も彼らを大切にしよう……そう思わせてくれる中国の人たち一人一人に感謝です。

References
*1牛の第3胃袋のこと。
*2持ち込みが許されているのかどうなのかは知らない(笑)。ちなみに“清真”(ハラール)の店ではあるが、店内では酒類も注文できるようだった。
« Older posts

© 2023 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑