今日、妻のお腹の中にいる子どもの性別が分かりました。もう単刀直入に書いちゃいます。

女の子でした!!!!!

正直な感想を包み隠さずに書くと、想像ができないです。私自身、男だけの3兄弟の長男として育ちました。女の子のいる家庭が想像できない。私の場合、小さい頃は弟たちと外で走り回って遊び、テレビゲームをし、見るテレビと言えばウルトラマンや仮面ライダー。これが……女の子じゃそうはならないですよね。プリキュアとか?いろいろ考えたのですが、まあ、それは後ほど続きを書くとして、今日1日の出来事を振り返りたいと思います。

午後、いつも通っている病院に妊産婦検診に行きました。妻は21週目で、体重・血圧・医師診察・尿検査(タンパク、糖、ケトン)・包括エコー検査。やはり一番気になっていたのはエコー検査でした。というのが、お腹の子の性別が分かる時期だったからです。

いざ検査を受ける際、承諾書みたいなものにサインを求められました。今回のエコーは子どもが障害を持っていないか調べる「胎児超音波スクリーニング検査」を兼ねていたからです。中国には「できるだけ健康な子どもを生みなさい」という政策があるので、こうした出生前検査がちょこちょこあります。ここで同意しないことには進まないので、妻の名前で署名。

いざ通されたエコー室の壁には「医療目的以外で性別を知らせることは禁止」という貼り紙がしてありました。中国は一人っ子政策が長く続いたため、1人しか生めないなら男の子を……と考える人が多かった過去があります。事前の検査で女の子だと分かると堕ろそうとする人が出てくるため、事前に性別を知らせることは中国の法律で禁止されているのです。

エコーの画面すら見せてくれない病院もあるそうですが、私たちはこれまで通り、画面を見せてもらいながらの検査でした。女性の先生でしたが、いつもより静か。前の先生は「これが頭ですよー」「これが鼻ですよー」と説明してくれたんですけど。私も妻も、とりあえず黙々とエコー画面を見守る時間が続きます。

正直、私は画面を見ながら「女の子ではないか」と感じていました。おまたにおちんちんが見えなかったからです。黙々と検査は続き、15分くらい経ったときでしょうか……先生が「子どもがうつ伏せで確認できない部位があるので、20分くらい待ちましょう。寝返りするかもしれないので」と言いました。

休憩に入ることになったので、妻に「性別のこと、聞いてみる?」と尋ねました。妻も少し悩んで「聞いてみようか」と答えたので、すかさず「先生、先ほどの検査で男女の別は分かりましたか」と聞きました。先生は悩んだような表情をし「中国では政策上、それが禁止されているのよ」。まあ、そこまでは私も想像していたので「私たち、中国人じゃなくて外国人じゃないですか!」と食い下がったところ(笑)先生も「まあ、こっそりなら」と言います。そこで「どちらですか!?」と聞くと「ピンクのほうだと思うわ、たぶん」と教えてくれました。

ピ、ピンク!?「それは女の子ですか」と聞くと「ええ、先ほどの検査で見た感じでは」と教えてくれました。おそらく先生は先生で直接男女を伝えることに抵抗があったので「ピンクのほう」という言い方をしたのでしょう(そんな先生の思いも汲まずに私は『女の子ですか!』なんて聞き方をしてしまいましたが)。こうして、晴れて私たちの第一子は女の子であることが判明したのです。

エコー室から出て廊下の椅子に座り、大きく深呼吸をしました。妻は性別が分かる前から「女の子じゃないかという気がする」と話していたので、やっぱり!という感じ。一方の私は冒頭に書いたように、想像できない気持ちでした。正直、私は勝手に男の子だと思っていたのかもしれません。日本に一時帰国していた際に買ったベビー服も、どこか男の子が着ている姿を想像したような気がします(男女どちらでも着られる柄を選びましたが)。女の子だったらどんな名前がいいんだろう、買ってあげるおもちゃはリカちゃん人形やシルバニアファミリーかな、ピアノとか習わせるものなんだろうか……なんて考え出すと、ちょっといっぱいいっぱい(笑)。

その後、改めてエコーをすると子どもはきちんと寝返りをしていて、順調に検査は終わりました。最後は医師の問診で、赤ちゃんの成長は順調との旨を説明してもらいました。最後に念のため妻にインフルエンザの予防接種をしてもらい、病院を後にした頃にはもう午後5時過ぎ。長い1日でした。

その後、改めて子どものことに思いを馳せました。

女の子が想像できないと言うけれど、よくよく考えると私は小さい頃から女の子みたいな感じでした(笑)。野球みたいなスポーツが好きだった弟2人に比べると圧倒的にインドア派。絵を描いたり工作をしたりするほうが好きでした。女性の友人も多かったですし、高校生になっても友人とカフェでおしゃべりをしたり、今も料理とか好きだし、人が見たら「おばさんかっ!」とツッコミたくなるようなところがあるかもしれません(^^;)。娘が成長したら友達みたいな関係になれるかな、お父さんなんてクサーイなんて言われなければいいな……なんてだんだんと思うようになりました。

病院近くのスターバックスに入り、妻と日本で買ってきた「たまごクラブ」を読みながら「娘の名前は日本の漢字も中国の漢字も同じのがええな」「ジェンダーフリーの名前がええんか」なんて、まだ見ぬ娘の顔を思い浮かべながら出産後のことを想像……だんだんとワクワクしてきました。

生まれてくるのが娘だと分かったら、あとは健康に生まれてくることを祈るのみ!頑張れ赤ちゃん!頑張れ妻!私にできることは日々のケアと、病院の付き添い(主に通訳)くらいですが、しっかり支えてあげたいと思います。

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