ここ最近北京は乾燥がすごいです。体中がかゆくてたまらないし、喉も心配。それよりなにより最近流行っているというインフルエンザが心配です。

なーんて言うと、この前買っていたパナソニック製の加湿器はどうしたんだって声が聞こえてきそうですが、実はあれ、調子がおかしくなっちゃったのです。電源を入れても「ピピピ」という音がしてすぐに止まってしまい、原因も分からず。信頼の日本メーカーだからと買ったのに、これじゃあ何とも情けない限りです。

北京の冬はとにかく乾燥します。その昔、北京の人たちは冬になると毎晩寝る前に水を家の床にまいていたのだそうです。床はビショビショに濡れますが、それでも翌日の朝になると乾いていたとか。こうやって加湿していたんですね。この話は中国語教育者の相原茂先生のエッセイで読んだと記憶していますが、とにかく北京はそれほど乾燥しているのです。去年は加湿器無しで乗り切りました。いや、本当は加湿器、欲しかったんです。ただ十数年前の北京留学時代に加湿器で「とある経験」をして、買うことに二の足を踏んでいました。 十数年前...

少し高めの買い物だったので大切に使っていたし、おかしくなってからも取扱説明書を読んでいろいろ試しました。万策尽き、加湿器を購入した通販サイト「タオバオ」(“淘宝”)を通じてパナソニックに対応を依頼。サポート窓口から「あれを試して下さい」「これはしましたか」と聞かれるも、全部試したっちゅーねんと答えるやり取りがしばらく続きます。

結局、新品交換してもらえることになりました。修理対応かと思っていたのでラッキー。購入してから1か月ちょっとしか経っていないので初期不良の範囲なのかもしれません。まず私が手元の加湿器を送り返し、向こうがそれを受け取った時点で新品を発送するとのこと。

私が留学していた頃は購入した商品が故障したって保証も何もないような感じでした。けれど今はネットショッピングが主流になったので店側が客のコメントや評価を異様に気にするようになり、アフターサービスもずいぶん丁寧に対応してくれるようになりました。個人的にはネットショッピング主流の社会は面白みに欠けるというか否定的に考えているほうですが、一方で今回の新品交換はそんな変化がもたらした副産物かもしれませんね。