地方に出張。今回は久しぶりの高速鉄道です。

中国の高速鉄道の座席はビジネスクラス、一等席、二等席の3種類に分かれています。日本の新幹線に例えるなら二等席が普通車くらいの座席で、一等席になるとグリーン車くらいゆったりした座席になります。ビジネスクラスになるとマッサージチェアかと見まがうほど立派な座席が用意されています。二等席だと(大変失礼な言い方なんですが)乗客の客層が少々落ちることもあり、中国在住の日本人の間では一等席を利用することがほとんどです。まあ、そもそも中国の交通費は安いですから。

私の会社でもセキュリティなどの面から一等席を使うように言われていて、今回の出張でも一等席の予約をしました。で、一等席の車両に乗車したのですが……席がない。中国人の同僚と「あれ?なんでないんだ?」とキョロキョロ歩いていたら、ビジネスクラスの車両に来てしまいました。おかしいな?と思って乗務員に尋ねると、ビジネスクラスの車両に案内して「座席はこちらです」と言うじゃありませんか。

中国人の同僚から「間違ってビジネスクラスの予約をしたの?」と言われちゃいました。そう、予約は私がしたのです。いやあ、そんなはずはないんだけど……と首をかしげていたら、乗務員が「いえ、こちらは一等席です」と言います。じゃあ何でビジネスクラスの車両なの?と聞いたら「座席をよく見てください」とのこと。

よく見てみると……座席を隔てる肘掛けがない!!!!!乗務員曰く「だからビジネスクラスではなく一等席の扱いなんです」とのこと。ええ、目的地まで中国人同僚のおっさんと(失礼)5時間もカップルシートに座らないといけないの?

さらに参っちゃったのが、いざ出発すると後ろ向きに進み出したのです。この座席は前後を入れ替えられない固定式。目的地まで「バック状態」を絶えなければならない羽目になりました。車内でパソコンを使う作業をいろいろしようと思っていたのに……実際、出発して30分ほどで気持ち悪くなってしまいました(乗り物酔い)。

しかしこのカップルシート、私は同僚と座ることになったからまだいいけど、知らない人が座ることもあり得るのかしらん。その状態で5時間って結構キツいと思うんですけど……