最近、北京で街を歩いていると頭上から毛虫(!)みたいなものがボトボト落ちてきます。

こんな感じに地面いっぱいに落ちています。駐車された自動車にも積もっていて、その様子はさながら地獄絵図です。頻繁に落ちるので、歩いていると何度も目の前に「ボトッ」と落ちてきました。何も知らない人が「毛虫」と言われたら、きっと驚いてしまうこと請け合いです。

頭上を見上げてみると木の枝からギョッとするくらい大量の毛虫(!)状のものがぶら下がっています。こんな木がずーっと続いています。

もちろん、これは毛虫ではありません。どうやら植物のようです。Googleレンズなんかを使ってみたのですが判明せず、職場で中国人の同僚に聞いてみました。すると、これは“杨树”(楊樹)なんだそうです。日本でいう「ポプラ」。たくさんぶら下がっているのはポプラの花穂ということです。ポプラは春になると花穂が落ち始め、開花が近付いていることを知らせてくれます。で、花が終わること今度は綿毛。中国では「楊絮」(ようじょ)と呼ばれ、フワフワとした楊絮がそこら中を飛散し始めます。

毛虫のようなポプラの花穂が落ち始めたということは春はすぐそこのようです。