職場近くで鮮やかな濃いピンクの花を咲かせた木を見つけました。近付いて見てみたのですが、とても変わっています。というのが、木の幹に直接花を咲かせているのです。

この木自体の花でしょうか。それとも別の種類の植物がこの木に花を咲かせたんでしょうか。

私はこういう植物に本当に疎いんですが、今はスマートフォンで何でも調べられるから助かります。Googleレンズで画像検索したところ、これは「ハナズオウ」という花なんだそうです。もちろん、この木自体がハナズオウで、早春にはこうして木の幹に直接を花を咲かせるんだとか。こういう開花の形態をとる植物を「幹生花」というそうです。

中国原産の植物ですが、今では日本でも北海道から九州にかけて広く見られるとのこと(知らなかったのは私だけかもしれませんね)。

ちなみに西洋には同じ種類の「セイヨウハナズオウ」があり、「ユダの木」と呼ばれているそうです。ユダというのはイエス・キリストの弟子の1人。イエスを裏切り、後にそれを後悔して首吊りにこの木を使ったことに由来しています。だからハナズオウの花言葉は「裏切り」なんだそう。何だかおどろおどろしいですが、花は幹から咲く生命力の強さを感じさせ、とても健気です。