この春から放送しているNHKの連続テレビ小説「あんぱん」を毎日楽しく見ています。アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんと妻の小松暢さんをモデルにしたドラマで、史実にフィクションも加えながらストーリーが展開されます。
実は私、過去に何度もNHKの連続テレビ小説を見ようと「トライ」したことがあるのですが、うまくいきませんでした。連続テレビ小説って1話が15分で短いですけど、月曜から金曜まで週5回放送されるので毎日見ないといけないんですよね。少し見逃すと展開がすぐ分からなくなってしまいます。
当時は自宅のレコーダーで番組を予約録画していたのですが、仕事が忙しいと見られなくてどんどんたまっていっちゃう。するとストーリーに追いつけなくなって、結局見るのをやめるんです(笑)。そんなこともあって「あまちゃん」とか「マッサン」とか、話題を集めた連続テレビ小説をことごとく見逃してきました。
そんな私が今回の「あんぱん」は見続けられています。
一番大きいのはスマートフォンのアプリ「NHKプラス」のおかげ。NHKの放送の同時配信を視聴できるアプリですが、過去1週間の放送の見逃し配信も見ることができるんです。なので例えば昼食をとるとき、テーブルの上にスマホをちょこんと置いて視聴します。で、また15分という放送時間がちょうどいい。食事の間に見終えることができちゃいます。
私が中学生の頃、毎日欠かさず連続テレビ小説を見ていた友人がいました。ドラマを見終えて学校に向かうと始業時間ギリギリで、彼女はいつも走って登校していました。でも本来、連続テレビ小説というのは、こうして通勤・通学の前に見るものだったんでしょうね。だから15分という放送時間に設定されたんだと思いますが、それがスマホアプリのおかげでいつでもどこでも見られるようになり、放送開始以来の視聴文化が変わったんだなあとしみじみ感じます。
もちろん興味をそそるドラマの内容も「あんぱん」を見続けている理由のひとつです。まず幼少期を演じる子役たちの演技がとても上手。ストーリーも毎回「え、この後どうなっちゃうの」と思わせる展開で幕を閉じます。登場する高知の風光明媚なロケ地もいいですねえ。ただ登場人物たちの話す土佐弁はやはり作られたというか、不自然さは否めないですけど。役者さんが方言、特に西日本の方言を演じようとすると途端に関西弁っぽくなっちゃうんですよねえ。なぜだろう、最も耳にする機会の多い方言だからでしょうか。
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