今日は日曜日ですが中国は平日扱い。労働節の大型連休のための振替出勤日です。地下鉄の駅は(当たり前ですけど)いつもと同じ混み具合。家を出るまでは「日曜日なのに仕事かあ」という気分ですが、電車に乗るとまるで平日だったかのように錯覚してきます。

地下鉄の改札口にこんなバナースタンドが立っていました。乗車券を買わなくとも、クレジットカードのタッチ決済で地下鉄に乗れるという案内です。去年9月に導入されたシステムで、当時私もVISAカードで試したのを覚えています。何度やってもエラーになってダメでしたけど。

このバナースタンドが英語で書かれているところを見るに一番の対象は海外からの旅行客でしょうね。これまでの北京地下鉄は自動券売機で乗車券を購入するのさえ不便でした。一部の駅の自動券売機は外国人が使えない仕様*1になっていて、必ず有人の窓口に行く必要があったからです。窓口に行ったって駅員は中国語しか話そうとしないので*2言語ができない旅行客にとって地下鉄に乗るのは大変ハードルが高かったのです。

とは言え、中国の街中にはまだまだクレジットカードが使えない場面が多すぎます。地下鉄がタッチ決済で乗れるようになっても、バスやタクシーでは結局使えないままです。今回の取り組みが中国国内でもクレジットカードの利用がしやすくなる動きのひとつであるよう、切に願うばかりです。

References
*1一部の駅の自動券売機では乗車券を購入しようとすると「身分証番号」の入力を求められます。身分証というのは中国人が持っているマイナンバーカードみたいなもので、私たち外国人には発効されていません。つまり事実上、中国人しか乗車券が購入できない仕様になっています。
*2なぜ中国の人は相手が中国語が話せないと分かっても頑なに中国語を話そうとするんでしょうね。日本に一時帰国した際に羽田空港で英語を使って一生懸命案内をしているボランティアの方を見る度に本当に立派だなあと頭が下がります。