きょうは両親の東京滞在最終日で、みんなで家族写真を撮りに行った。
父親が来年に定年退職を控えているため、母親が仕事着姿の父を囲んだ家族写真を撮りたいとずっと話していたのだ。ちょうど両親が上京してきてくれたので、東京に住む2人の弟にとっても都合がよかった。まもなく中国に赴任してしまう私にとってもベストタイミングだった。
当初はどこか写真館を訪ねて撮影しようかと考えていたが、兄弟のうち末っ子の弟が映像制作の仕事をしている関係で、知り合い……というより友人のスチールカメラマンに頼んでくれた。立派なスタジオも借りてくれ、撮られるこちらが緊張するくらいの設備だった。
あまり写真館で撮影したことがないのでよく分からないが、ああいうところは1枚いくら……という値段設定なのだろうか。それにくらべると、こちらは友人のプロカメラマンが撮影してくれるのだから無限にシャッターを押してくれた。さまざまなポーズ、さまざまな表情で撮らせてもらい、おそらく100枚は超しただろう。
誰もがスマートフォンを持つようになりいつどこでも写真が残せるようになったが、こうした記念の節目にきちんとした場所で写真を撮ってもらったことは実は少ない。というか、無いんじゃないかな。撮影してくれた弟の友人も「私もこんな家族写真を撮ろうかな」と話していたが、誰かが思い立たないとあまりやらないものだ。母親のアイデアにとりあえず感謝。