新型コロナウイルスに感染してしまった。それも2日後の中国渡航を前に。

中国への渡航者は飛行機に乗る前日・前々日に必ずPCR検査を受けることを求められていて、このうち前々日の検査を受けたら陽性判定となってしまったわけ。

検査を受けたのは港区のクリニック。中国大使館の指定検査機関で、当日のうちに陰性証明書を発行してくれる「お墨付き」。それだけあって検査料は何と3万5000円!無料のPCR検査場だって街なかに増えてきているというのに、何とも足元を見た商売だ。

しかし受けないことには渡航できないのだからしようがない。午前中に検査を受けて*1、午後は役所へ行って転出届を出したり、会社へ行って仕事をしたり……そんなことをしていると夕方近くに非通知でずっと鳴り続ける電話があったので、出てみるとまさかの陽性判定の連絡だった。

コロナ禍になって2年余り。ここまで感染せずに来たのに、出国の前々日に感染するとは……自分の不甲斐なさに落ち込む。もちろんフライトはキャンセルだし、それどころか中国渡航は1か月近く延期ということになる*2。会社に大迷惑をかけ、直近で接触した人たちを感染リスクにさらしてしまった。その責任と申し訳なさで潰れそう。

とりあえず自宅(というか、ウィークリーマンション)に帰ってから、会社や直近で接触のあった人たちに連絡した。みんな「ここまで感染者が増えれば、かかるもかからないも運だから気にしないで」と慰めてくれる。かえって申し訳なさが増して泣けてくる。中国駐在にあたって再開したブログなのだから中国での「隔離生活」から幕を開けるだったはずが、まさかの日本での「療養生活」から始まるとは……情けない限り。

方々に連絡を済ませて時計を見ると午後9時前だった。いざ自分が陽性だと思うと一気にだるさを感じだし、とりあえず早めに布団に入って寝ることにした。

関連記事

References
*1少し長めの綿棒のようなものを鼻にぐいぐい突っ込まれる、インフルエンザ検査なんかのときにやるタイプだった。結構痛くて鼻血が出るんじゃないかと思った。
*2日本政府の求める自宅療養10日間に加え、完治後も中国政府から14日間の健康観察を求められて、これが終わってようやく今回受けた渡航前PCR検査にたどりつける。