ここ数週間かかえていた大きな仕事を終え、今日はお休みをもらった。
朝はのんびり起床。普段なら罪悪感を感じる二度寝もひと仕事を終えた後だと正当化できて気持ちが良い。特にここ最近は朝が早かったり夜が遅かったりしたので、睡眠不足が一気に解消した。
家が入居した時点から何も変わっていなかったため、いろいろと買いそろえようと午後から北京郊外にあるイケアに行った。
向かったのは大興区西紅門にある“北京荟聚”というショッピングモール。
ずいぶん大きなモールだったが、人は少なめかな。とは言え中心部から結構離れた郊外にあるし、平日であることを考えればこんなものなのかもしれない。帰ってから知ったのだが、ここはイケアのグループ会社が運営しているモールらしい。
ただでさえ巨大なイケアの店舗がショッピングモールの中に入っているのだから、モールの大きさがよく分かる。
中国でイケアは“宜家家居”。発音が[Yíjiā jiājū](イージャージャジュー)で、ちょっぴり「イケア」に似ている(似ていないって?)。これに加え、家族が円満であることを意味する四字熟語“宜室宜家”に由来したところもあるようだ。
店内の様子は日本のイケアとほぼ同じ。ソファーや収納家具、ダイニングセットが展示されたショールームから始まり、続けて小さな家具や日用品などを売るエリアへと続く。
中国でもイケアは手頃な価格とあって人気が高いそうだ。今日は平日だったので客はそこまで多くなかったが、週末はずいぶん賑わうらしい。ちなみに私が入居した家は家具付きなのだが、イケアで購入したと思われるものがいくつかあった。
日本に帰ってきたと思うくらい店内の作りは日本のイケアと同じなのだが、やはり違うのは客だろうか。ショールームに展示された家具の中でみなさんホームドラマばりに一家団欒している。このご夫婦?はソファーに座って、りんごを丸かじりしている。日本だとイケアを訪れるのにりんごをまるまる1個持って来る人はそういないだろう。
ベッドで爆睡している人もいた。うとうとなんてレベルではなく、本当に横になっているからすごい。イケアに来たら眠くなって寝てしまったのか、それともショッピングモールをうろついていたら疲れてしまい「イケアで寝ようか」と思ったのか。
日本人でも、例えばディズニーランドで遊んでいて「疲れたから、あのアトラクションに行って休もう」なんて話すことがあるが、あれと同じような感覚なのだろうか。
キッチン用品をメインにいろいろ揃えようと思ったが、結局そんなに買わなかった。
イケアは北欧発祥だけあって見た目はおしゃれだが、やはり日本の住宅事情には合わない(ここは中国だけど)。キッチン用品もあちらの料理を作る前提だからだろう、日本の家庭料理を作るようにデザインされていないのだ。その点、日本生まれの無印良品やニトリのほうが機能的で使い勝手が良い。やはり、そこに行き着くんだなあ。