この年始には年賀状を出さなかった。中国にいるからという事情もあるんだけど、どうせ出すなら「中国式」に旧正月の春節に出そうかと思ったのだ。

中国の場合、日本のようなはがきではなく、赤色の派手な厚紙にメッセージカードを挟む……といったものが多い。私も中国人の友人から何度かもらったものがあるが、日本の年賀状と比べると豪華に見える。職場の中国人スタッフに聞くと、オシャレな書店に行くとたくさんの種類が売っていますよと教えてくれた。三里屯に「PAGE ONE」という書店があるらしく行ってきた。

三里屯太古里に行くと大きなミッキーの像が。どうやらウォルト・ディズニー・カンパニー創立100年を祝うイベントのようだ。会場にはディズニー映画おなじみの音楽が流れていて、ディズニーランドにいるような気分。

書店に入って新年用の年賀カードを探すもどこにも置いていない。店員に聞いてみると「もう売り切れました」と言うではないか。うーむ、春節までまだ1週間もあるのにやる気がないなあ。「このへんで売っていないですか」と聞くと「インターネットで購入したほうが早いかもしれません」と言う。ほら、きた……今や何でもネットショッピングの中国では実店舗で買い物をしようとすると、こんな感じなのだ。

あまりにもネットショッピングが普及した挙げ句、中国では実店舗の役割が変わってきているんだろうなあ。買ってもらうことを目的とせず、いわば「ショールーム」として商品のことを知ってもらい、インターネットで購入してもらうと。だから店頭には在庫もそれほど無くて構わないのだろう。

でもねえ、年賀カードさえも実店舗で買えないんじゃかえって不便な気がするけど、これでいいのかねえ。ま、外国人である私がツベコベ言う問題でもないけど。