私は去年9月に北京に赴任してから、ずっと同じ美容室に通っています。日本人スタイリストがいるからという理由で通い出したのですが、その実、一度も日本人スタイリストに切ってもらったことがありません。当初は予約に空きがないからという理由でしたが、そのうち中国人スタイリストのほうが安いし、それでいいやと思うようになりました。

今日も中国人のお兄ちゃんに切ってもらいました。

初めて見る方で、私の靴を見て「素敵な靴ですね」と話しかけてくれました。この美容室の中国人スタイリストは寡黙な方が多いので珍しいタイプだなあと思いつつ、会話が始まりました。

見た目が若い方で、私より3歳年下の30歳。彼は彼で私のほうが年下だと思っていたようです。お互い童顔なんですね、と笑い合いました。もともと10年ほど前に技能実習生として千葉県に行ったのをきっかけに日本と縁ができたそう。建築関係の会社だったそうですが、帰国してからは美容師の道に。少し前まで中国南部の深圳で働いていましたが「暑すぎる」という理由で、北京に来たそうです。今の美容室では先月から働いていて「ちょうど1か月が経ちました」と話していました。

中国では美容師になるには免許がいりませんから、誰でもなろうと思えばなれます。逆に言えば、誰でもなれちゃうだけに競争の激しい世界なのかもしれませんね。頑張ってほしいなと思いました。