職場近くのセブンイレブンで働くおばちゃん店員さん、ここのブログによく書いてきたので皆さんも記憶にあるかと思います。愛想の良いおばちゃんで、毎朝どんなに混雑していても私を見つけると「アイスコーヒーね?」と声をかけてくれたり、私が(自分の勘違いで)一文無しでお会計をしようとしたときは自分のお金で立て替えてくれたりと、本当に親切にしてくれた方です。
ところが、ここ数日おばちゃんの姿を見かけないのです。週末でも店に出て働いていたくらいですから、おかしい。おばちゃんどころか、見慣れていた店員さんがみんないなくなっているのです。さらに店のレジ脇には北京市当局が発行するおばちゃんの“健康证”(健康証)が掲示されていたのですが、これも無くなっているのです。
おばちゃん1人がいないだけなら「長めのお休みかな」と思えますが、店員が総入れ替えとは。おばちゃんとWeChat*1友達だったことを思いだし、いてもたってもいられずメッセージを送りました。
すぐに返事は来ました。聞くと、おばちゃん、辞められたそうです。あのセブンイレブンはフランチャイズで、オーナーさんが経営を辞めることになり本社による直接管理になったとのこと。本社はおばちゃんに残って働くように頼んだそうです。ただ他の店員さんは辞めることになり、親しんだメンバーのいない店で働くのは嫌だとおばちゃんも辞めることにしたと教えてくれました。
私にとってあのセブンイレブンに行くのはアイスコーヒーはもちろんですが「おばちゃんは元気かなあ」と挨拶をしに行くみたいな側面もあったので正直寂しいし、毎日の日課がなくなってしまったような気分です。
おばちゃんにそんな気持ちを伝え、また別のセブンイレブンで働くんですか?と聞くと「まずは休むわ。ずいぶん疲れたの。少し休んでから、また仕事を探そうと思う」と返事をくれました。うん、それがいいと思います。だっておばちゃん、週末も働いていたんだもの。確かご出身も北京ではなかったはずで、ちょっと前には数か月休みをとって田舎のご両親に会いに帰省されていました。それこそこの機会に会いに行かれてもいいんじゃないかな。
おばちゃんには「別の場所で働くなら、挨拶に行くので必ず教えてくださいよ」とお伝えしました。おばちゃんからは「もちろん。私たちはWeChatで繋がっているじゃないの、いつでも連絡できるわよ」と返事が来ました。
いつもそうですが、別れは突然ですね、本当に。けれど、これが十数年前の留学時代ならおばちゃんと二度と連絡が取れなかったでしょう。この時代だからWeChatで繋がり、私が日本に帰国したって繋がっていられるのです。一期一会も素敵なことかもしれませんが、関係が続くことも素敵だと思います。またおばちゃんと会えるでしょうしね。
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