今日は大理出張の最終日です。
今日は朝から強い雨が降っていました。昼前になってやんだので外に出ると、遠くの山々に雲がひっかかっています。この山は「蒼山」といいます。大理自体が海抜2000メートルの場所にあるので、この「蒼山」は海抜3500メートルから4000メートルになるようです。
遠くに仏塔が見えました。ここ大理に住む少数民族、ペー族は仏教を信仰しているんですね。
さて、今日は大半の時間を移動に費やす1日。北京からの往路は飛行機で直接大理に来ましたが、なんと復路は飛行機のチケットが取れなかったのです。おそらく旅行シーズンに入っちゃっているからでしょうね、予約をしようとした時点でビジネスクラスしか残っていませんでした。そこで大理から鉄道で雲南省の省都、昆明に向かい、そこから飛行機で北京へ帰ろうという算段です。
いざ宿から大理駅に来ると、この混雑。飛行機もいっぱいでしたが、鉄道は鉄道でこんな状況です。現在大理駅は改装中で、こちらは仮駅舎とのこと。通常よりスペースも狭いこともあって椅子さえ空いておらず、しようがなく地べたに座り込むことにしました。
隣には同じく地べたに座り込んだ子どもたちがトランプで遊んでいました。
座り込んで40、50分ほど待った頃、改札が始まりました。すると一目散に改札口に走り出す人!人!人。こういうのを見るにつけ、何をそんなに慌てているのか……と思っちゃいますが、もしかしたら自由席の人たちなのかも。急がないと席がなくなっちゃうと。大理駅は始発駅なので自由席でも座れる可能性が高いのかもしれませんね。
私たちは指定席だったので、のんびりとホームへ。今回乗車したのは“和谐号”(和諧号)です。
昆明までは高速鉄道で2時間余り。距離にすると330キロメートルほどですから、日本で言えば東京から名古屋くらいでしょうか。
車内で仕事をしようと思っていたのですが、思いのほか揺れます。なんだか気持ち悪くなってしまい、作業するのはやめて昼寝をすることにしました。ウトウトしていると昆明に到着。日本だと2時間の移動って長い気がしますが、中国だと短いほうかもしれません。
大理ほどではありませんが、昆明も涼しかったです。同行していた中国人の同僚が「昆明は『春城』と言います」と教えてくれました。1年を通して春のような気候が続くということなんでしょうね。
昆明駅の改札を出てからタクシー乗り場まで向かい、車で昆明空港まで向かいました。
ようやく昆明空港まで来ました。
飛行機は午後8時半の便でしたが、私たちの乗る予定の飛行機が遅れて昆明に到着したため、遅れて搭乗が始まりました。いざ搭乗しても一向に離陸せず、しばらくすると機内アナウンスで「管制の都合で離陸が遅れます」とのこと。結局、45分ほど遅れて離陸しました。機内は私たちのように北京に戻るとみられる客のほか、雲南省から北京に旅行に行くんだなと思わしき客もたくさん搭乗していましたが、皆さんとても静かに離陸を待っていらっしゃいました。
北京に到着したのは翌日の午前0時過ぎ。それも市内に近い首都空港ではなく大興空港のほうです。飛行機には子どもたちもたくさん乗っていて、私もクタクタでしたが子どもたちはもっとクタクタだったでしょうね。中国人スタッフがこういう飛行機の便を“红眼航班”(赤い目のフライト)と言うと教えてくれました。早朝・深夜で十分に睡眠が取れず、赤目になってしまうからでしょうね。どうやら英語でも”red-eye flight”と言うようです。
自宅に着いた頃には午前2時を回っていました。“红眼航班”……調べてみると、日本語にも「目の隈便」という言い方があるようです。ああ、明日が日曜日で良かった。