この前、職場で日本人の先輩から「君は日本人だよね」と言われました。

最初は何を言っているのかよく分かりませんでした。私が日本人だなんて分かりきったことだし、そんなことを言う先輩だって日本人なのです。どういう意味かをよくよく聞いたところ、日本人の家庭に生まれて日本の環境で育ってきたよね、ということが言いたいらしいのです。

どういうことかと言うと、職場にいる日本人同僚の中には「親がもともと中国人」(今は帰化して日本人)という人が若干いるのです。普通につきあっていると全く気付かないのですが(別に気付く必要もないんですけど)中国語を話すと「え、この人なんでこんなに中国語が上手なの」というレベルに気付きます。後から聞くと親がもともと中国人で、家庭では中国語を話していたとか、小さい頃に中国にも住んでいた……という方なんですよね。

そういう方に比べると、私の両親は中国と無縁の日本人です。中国語だって私が始めたくて勝手に始めました。私が中国語と初めて出会ったのは小学生の頃で、小遣いを握りしめ、近所の書店で「ひとり歩きの中国語自由自在」という旅行会話の書籍を買ったのが初めてです。

両親は驚いた……と言うより「この子、どうしたの?」と感じたと思います。だって当時、私はまだ小学4年生でした。中国は今のような経済発展も見られない頃でしたし、両親は一体どうして中国語なんて?と思ったでしょうね。それが普通だと思います。

閑話休題。

そんなこともあり、私が中国語を学んできた環境は「中国人が圧倒的に少ない」んですよね。よくおもしろがって言うのですが、私の中国語は純粋な「MADE IN JAPAN」です。ですから大学時代に北京に留学できたことは大変貴重な機会でした。

一方、親が中国の方だった人や帰国子女は小さい頃から「中国人が圧倒的に多い」環境で暮らしてきました。だから……と、決めつけるのはよくないですけど、たまーに仕草が中国人っぽくなるときがあるのです。仕草というか、性格?態度?例えば、意見が対立したときに相手が年上の上司でも絶対に譲らないとか。良いか悪いかは別ですよ、けれど「そんなムキにならなくても」というほど食い下がらないのです。

実は先日も職場で会議を開いた際、同僚同士で意見が対立したことがあったんですね。私からすれば「とっても些細なこと」で、どっちでもいいじゃない……と思っていたのですが、まあ、その同僚の譲らないこと。会議が終わってからも不満を口にしていました。こういうのを目にすると、ああ、中国の血が流れているんだなあって思っちゃいます。

私は典型的な「事なかれ主義」で、どちらかというと場の空気を優先する性格です。どうでもいいことなら多少自分の意見と違っても問題視しません。むしろアレコレ指摘してかき乱す方が面倒に感じちゃう。先輩は私のそういうところを見抜いて「君は日本人だよね」と言ったわけです。別に日本人がみんな「事なかれ主義」だとは思いませんが、聞かれないと答えないというか(笑)そういうところがありますよね。私もそう思います。

まあ「事なかれ主義」だって善し悪しです。それに中国で生活するのにそれではいけません。主張すべきことは主張し、譲れないことは断固拒否しなければならない。日本と違って声が小さいと埋もれていく国ですからねえ。そういう意味では中国の方々が「主張が強い」のは当然と言えば当然なのかもしれません。そうでないと生き残れない社会ですから。

ただ日本の、日本人ばかりの職場で、あまり「主張が強い」と……ね。私に「君は日本人だよね」と言う先輩に対し、思わず「何が言いたいんですか(笑)」と聞いちゃいました。先輩は「何でもない(笑)」と話していましたけど(^^;)。

関連記事