The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

タグ: 中国 (39ページ目 (47ページ中))

久しぶりの“物美”

今日も朝からPCR検査を受けに会社近くまで行った。明日、仕事でどうしても24時間以内の陰性証明が必要な場所に行かないといけないのだ。

自宅近所で受けられるところがあれば良いが、北京中にあれだけあったPCR検査場が次々と閉鎖されていてどうも見当たらず、仕方がない。

検査場はガラガラだった。こんなにガラガラだと、ここもいつ閉鎖するかとヒヤヒヤする。ちょこちょこ受けに来る人がいるのは、やはり彼らも陰性証明が必要な場面があるからだろうか。

帰宅途中にスーパーに寄って買い物。“物美”(ウーマート)という店で、学生時代の北京留学の際にはよくお世話になったスーパーだ。最近は食材でさえもネット通販で購入するようになったため、実店舗のスーパーは減少傾向にある。“物美”もご多分に漏れず、以前はそこら中にあったのに、今や探さないと見つからないようになってしまった。

海外のスーパーは日本で見慣れないものも並んでいて、見ていて楽しい。

中国に来ていつも思っていたが、こちらのキュウリは太くてデカイ。写真では分かりづらいと思うが、大体30センチほどあるだろうか。

店内はガラガラだった。何だか暗い気もするし、寂しい。これはコロナ禍で客が少ないからこうなのか、それともネット通販におされて斜陽な業界の実態をあらわしているのだろうか。

ただ商品はきちんと並んでいて、買い物には困らなかった。いろんな野菜を買ったほか、豚のバラ肉を量り売りで購入。買い物はイトーヨーカドーが御用達だが、こうした日常の食材を買うだけなら現地のスーパーのほうが気持ち安いかな?

豚肉はブロックで買ったので、夜に角煮を作ってみた。

ただ、うーん、ちょっと臭い。生臭い?獣臭?と言うか、何と言うか……でも、思い返すと昔から中国の豚肉はこんな感じだった。日本の豚肉が無臭すぎるのだろうか。イトーヨーカドーの豚肉はそうでもなかったけどなあ。今後、肉を買うなら日系のスーパーかなあ*1

References
*1調べてみると、やはり豚肉本来の臭いのようだ。だから中国ではネギ、ショウガ、八角などを入れて臭みを取ったり、スパイスで臭いをごまかすのが必須らしい。日本人はこの臭いが苦手な人が多いため、臭いを減らすような飼育をしているそう。

日本製の天然抗体

北京のオフィスで新型コロナウイルスの感染者が相次いでいる。

街なかの薬局はどこも抗原検査キットが売り切れているそう。自宅で検査するにはこれしか方法がないもんね。家を探すときにお世話になった不動産屋さんから「もし抗原検査キットが足りないようであれば、いくつか手持ちがあります」というありがたい連絡もあった。

街は相変わらず人の姿が見えず閑散としている一方で、近所の病院の発熱外来には引っ切りなしに人が訪れていた。ここだけ人がいて異様な光景……うーん、肌で感じる感染拡大からすると、今後医療崩壊のフェーズにも入っていくんじゃなかろうか。

しかし、みんな全然出歩いていないのになぜここまで感染が広がるのだろう。そのスピードは感覚的に(自分も感染した)日本のこの夏より速いような気がする。本当に謎だ。

ありがたいことにいろんな方から心配していただいているが、私は今のところは大丈夫。一度陽性になった身だから「あんな前兆があった」とか「こんな症状があった」ということをよく覚えているが、そのどれも出ていない。職場の両隣の同僚が陽性でありながら、私は結構元気だ。

やはり一度陽性になったので免疫が出来ているのだろうか。これこそ「災い転じて福となす」……というところか。”MADE IN JAPAN”の天然の抗体で乗り切りたい。

 

ノンストップな一日

今日も在宅勤務。ただ明日仕事で24時間以内のPCR検査の陰性証明が必要な場所に行くため、朝から職場近くのPCR検査場に向かった。

恐ろしいほど強い風が吹いていた。増してや気温が氷点下なことも手伝って、体が凍ってしまうかと思った。しかし強風が汚い空気を飛ばしてくれたのだろう、今日の空は昨日より改善していた。

少し前まで大混雑していたPCR検査場は閑古鳥が鳴いていた。閉まっているのかと思ったくらいだ。口の中を綿棒でチョンチョンとさするだけの検査を終えて、すぐ家にとんぼ返り。

在宅勤務なのに普段より仕事が忙しくて、今日は早朝5時から午後10時頃まで休む間もなく動きっぱなしだった。仕事を終え、ビールを飲んでぼーっとしていたらウトウト。寝支度してベッド向かったらバタンキューだった。

北京でも始まった在宅勤務

上司から一斉メッセージが届き、今日から原則全員が在宅勤務になると連絡があった。

週末の間にオフィスで新型コロナウイルスの陽性確認が相次いだらしい。なかには金曜日に私と結構「密」に仕事をした人も何人か。私の両隣に座っていた同僚も陽性に。おそらく次は私だと思ったのだろう……上司からわざわざ電話があり、発熱やのどの痛みはないかと心配してくれた。

ちなみに言うと、症状はまーったくない。私は一度陽性になった人間だから「前日にああいう症状があったな」「感染するとこういう症状が出たな」などなど、感染した場合どうなるかを今でもよく覚えている。そのどれも感じていないから、おそらく感染していない。まあ、無症状という可能性はあるかもしれないけど。

今日はおとなしく自宅で仕事。ふと窓の外を見ると、今日は空気が悪いようだ。大気が霞んで、数百メートル先が見えなくなっていた。

空を見上げると、この丸い光。お月様ではない、これは太陽だ。

太陽もこんな風に見えるくらいだから相当空気が悪いのだろう。中国もここ数年は大気汚染が改善されて、あまりこういう空を見ることはなかったが……こういう日は出歩かないに限る。在宅勤務になって良かったかもしれない。

東京で緊急事態宣言が出て連日在宅勤務をしていたのが2020年4月。まさか2年以上が経って、再び同じ状況を経験することになるとは思わなかった。しかし、日本はすでにコロナ前の生活に戻り始めている。そう考えると、中国はせっかく「ゼロコロナ」政策で得た3年の猶予を本当に無駄にしてしまったんだなと感じる。

我が家のコックさん

日本から持ってきて便利なのがシャープの「ホットクック」。材料を入れてボタンをポチッと押すだけで料理を作ってくれるという優れものだ。

見た目は炊飯器みたいな感じで、ちょっと大きいかな?くらい。実際に米も炊けるようだが、最も大きな違いは調理中に鍋の中の食材を自動でかき混ぜる「まぜ技ユニット」なるものが備わっている点。それによって、より多くのメニューが作れるらしい。

最大15時間の予約調理の設定が可能で、予約の待機時間も中の温度を調整して食材が腐らないようにしてくれる。朝に仕込んでおけば帰宅時にはアツアツの料理が完成しているわけだ。さらにWi-Fiにも接続できるので、外出先から予約時間を変更することも可能。例えば「帰宅が遅くなりそうだから、完成する時間を1時間遅らせよう」みたいなこともできちゃう。

今日作ったのは厚切り大根と鶏手羽元のさっぱり煮。ポン酢を使ったのだが、大根によーくしみていた。自分で作るよりもおいしいからちょっぴり悔しい。ポテトサラダはいもをふかすのに「ホットクック」を使った。ちなみに右上の筑前煮も昨日「ホットクック」で作ったもの。火を使うとずっと見ていないといけないが「ホットクック」ならボタンさえ押しておけば後は手が離れるのが楽ちんだ。

イトーヨーカドーで買い出し

土曜日だったけど終日自宅で仕事。

金曜日の夕方になって「月曜日の朝までに済ませておいてください」と東京から連絡があった。自分たちはウィークデーに仕事を終えたつもりかもしれないけど、こちらは週末返上で仕事をしろということか。はいはい、自分の仕事だからやりますよー。

夕日が差し込む時刻になって冷蔵庫の中を見ると食材が少なくなってきていることに気付き、気分転換を兼ねて買い物に出かけた。

来たのはイトーヨーカドー。日本の商品や食材が売っている北京在住の日本人の強い味方だ。

フロアの片隅にクリスマスツリーと一緒におもちゃがディスプレイされていた。私が留学していた頃もクリスマスを祝う文化はすでにあったけど、正月間近になってもサンタクロースの絵が飾ってあるなど、分かっているのか分かっていないのか、適当だなあと思ったのを覚えている。

小売店にとってクリスマスシーズンは稼ぎ時。けどイトーヨーカドーはガラガラだった。中国ではみんなネットスーパーで買い物をするようになっているのに加え、みんな新型コロナウイルスに感染するのが怖くて出歩かなくなっている。厳しい感染対策はいろいろ緩和されたけど、街が元の姿を取り戻すのはまだまだ先かなあ。

切り方といい、並べ方といい、相変わらず大胆。北京は内陸なこともあって伝統的に海水魚より淡水魚のほうが食べられてきた。日本人はフナとかあまり食べないし、ちょっと見た目も……うーん、あまりおいしそうに見えない(^^;)。

もともと食料油メーカーの“金龙鱼”(金龍魚)、実は米も出している。

中国の東北で生産されていて、日本の米とそっくりらしい。しかし魚マークのインパクト……そして激安な値段も何だか怖くて手が出せないでいる。

肉や野菜、それに日本の調味料などを大量に購入。スーパーのレジ袋がちぎれるんじゃないかというくらい重くて、帰りの地下鉄が大変だった。ネットスーパーなら家まで届けてくれるし苦労しないのだろうが、私は店頭でいっぺんに揃えられるほうがいい。やはり自分は実店舗で買い物を楽しみたいタイプなんだなあ、としみじみ思った。

薬局の行列

北京では新型コロナウイルスの感染対策が大幅に緩和されたものの、街なかは人通りが少なく平時の様子を取り戻すには至っていない。そんな中、ぽつぽつと行列を作っている場所がある。

薬局だ。抗原検査キットや解熱剤といった市販薬を買い求める市民が列を作って並んでいる。

中国各地であまりにも急速に対策の緩和が進んでいるので、感染が拡大するのでは、とみんな思っているのだ。無理もない、だってついこの前まで中国政府が「新型コロナウイルスは命に関わる!人民至上、生命史上!徹底的に防ごう!」って言っていたんだもの。

薬局の入り口には「抗原検査キットも解熱剤も売り切れ」と貼り出されていた。けどみんな「実はあるかも」とか「のどの痛みを抑える薬なら買えるのでは」なんて言って行列を並んでいた。

さらばゼロコロナ?

中国では、あれだけ厳しかった「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和が突然始まっている。

公共交通機関だけPCR検査の陰性証明提示を廃止しても意味がないと愚痴を書いたばかりだが、ほとんどの場所で今日から陰性証明の提示を求めなくなった*1。今まで感染した人は強制的に隔離施設に連れて行かれていたが、今後は無症状や軽い症状の場合に限って自宅で隔離できるようになった。

ちょっと恐ろしいくらい早い変化だ。中国の「ゼロコロナ」政策は、その名の通り、徹底的に感染を抑え込んで「ゼロ」にするのが目的。だからこそ、あそこまで厳しい行動制限を実施し、ときには痛みも伴いながらやってきた。感染者数が高止まりしている今、この勢いで緩和するなんて……

中国の国営テレビはついこの前まで「ウイルスは恐ろしい!命が大切!」と放送していたのに、一昨日くらいから「オミクロン株は致死率が低いので必要以上に怖がらないで」なんて伝えぶり。日本人の私としては「そんなの前から知っている」と言ってやりたいところだが、まあ、事実上、お手上げというところか。畢竟、目に見えないウイルスの蔓延を人間の行動制限だけで防ぐことはできないということだ。

先般の抗議活動がきっかけになったのは間違いないだろうけど、「ゼロコロナ」政策による弊害が大きすぎて限界に来ていたところもあるんじゃないかな。経済は打撃を受け、毎日のように受けるPCR検査は地方政府の財政負担になっていた。誰もが「もう無理……」と思っていたけどやめるにやめられなかったところ、抗議活動をきっかけに常識的な機動に戻せたというところだろう。

けど「ゼロコロナ」政策を取り下げるかと言ったら、おそらく取り下げないはずだ。だって、この国のリーダーさんの看板政策なんだもの。今さら間違っていましたとは言えない。だから中国政府も今回の緩和措置はあくまで「ゼロコロナ」政策の“优化”(適正化)という言い方をしている。

だから本当に緩和が続くかどうかは、まだ分からないと思う。だって政府は感染拡大を許したわけじゃないんだもの。感染が拡大すれば、規制の揺り戻しだって起きる可能性がある。そして仮に中央政府が許したとしても、地方政府は忖度するだろう。だって今まであれほど締め付けられてきたのだから。緩和して、うちの地域だけ感染者が急増したらどうしようって思うはずだ。

ちなみに一般市民でも急な緩和に戸惑っている人がたくさんいる。「緩和したら感染が広がりそうで心配」とか「感染が怖いから緩和されても外に出ない」という人が私の周りでも結構いるのだ。

彼らを見てもおかしいとは思わない。だって数年前の日本人だって同じ感覚を持っていたからだ。けれど世界中が「ウィズコロナ」になっている今さら戸惑っている姿を見ると、中国が「ゼロコロナ」政策で貯めていた3年間って何だったのだろうと思ってしまう。悪いのは彼らじゃないけど。

References
*1医療機関や学校などではPCR検査の陰性証明が必要とされているほか、北京では、飲食店の店内で飲食したりスポーツジムを利用したりする場合には48時間以内に受けたPCR検査の陰性証明が求められる。

江沢民元国家主席の追悼大会

今日は午前10時から江沢民元国家主席の追悼大会が開かれた。

中国のほとんどのテレビやラジオのチャンネルが追悼大会の生中継で放送。そして午前10時ちょうど、会場では黙祷が捧げられた。中国各地でも街なかで道行く人々が足を止めて黙祷をしたり、車が一斉にクラクションを鳴らしたりして江元主席への弔意を示した。

ちなみに前回、中国の「最高指導者」が死去したのは25年前の1997年、鄧小平のときだ。中国にとっては十数年に一度とも言える出来事なわけで、単純に比較はできない(し、こういう比較をしたら怒る方もいるかもしれないが)日本で例えると天皇陛下が崩御するくらいのことか。国民が心の中でどう思っているかは全然違うかもしれないけど。

ふと言われて気付いたが、江元主席はエリザベス女王と同い年だったのね、共に享年96。同じ年に生まれて同じ年に亡くなるとは……そう言えば江元主席は1997年にイギリスからの香港返還も成し遂げているし、偶然には思えなくなってくる*1。そういえば今年は安倍元総理大臣も死去したし、何かこう、時代を画した感がある。

References
*1いや、偶然なんだけど。

地下鉄には乗れるようになったけど

今日から北京では公共交通機関を利用する際にPCR検査の陰性証明を提示する必要がなくなった。

先週の抗議活動を受けての緩和だろう。つい昨日、地下鉄に乗れなくて困ったばかりだけど、まあ、同じことが起きなくなるなら……とりあえずはありがたい。

とは言え、帰宅時の地下鉄ホームは閑散としていた。

地下鉄やバスだけが陰性証明はいりませんって言っても、乗って着いた先の商業施設やオフィスでは相変わらず「陰性証明を出せ」と要求しているんだもの。市民が毎日検査を受けなければならない現状は全く変わっていない。「そこだけ緩和してどうする」といった状態だ。

しかし、この人が消えた駅。私が留学していた頃はこんなものではなかった。そりゃあ大勢の乗客であふれ、車両に乗り込むのも戦争。ホームには「おばちゃん駅員」が間隔をあけて立っていて、旗を振りながら“先下后上”(降りる人が先!乗る人は後!)と大声で叫ぶのだ。

通勤に地下鉄を利用している身としては、このくらいのほうが助かる。でも、あの賑やかな雰囲気を思い出すとちょっぴり寂しい。自分は中国に来ているけど、あの留学していた頃の中国に来ているわけじゃないんだなあとつくづく感じる。

« Older posts Newer posts »

© 2024 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑