The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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酸辣白菜拌麺

今日はいつも行く牛肉麺の店で「酸辣白菜拌麺」をいただきました。酸辣(サンラー)とは酸味と辛味を指す言葉で、酸っぱ辛い白菜の載ったまぜそば……といった感じです。

唐辛子が使われていたものの、具は本当に白菜だけでした。辛くて汗が噴き出ましたが、それと交わる酸味がたまりません。ペロッと食べてしまいました。ここの麺は蘭州牛肉麺と同じものを使っているのかな、とてもコシがあって讃岐うどんを思い出します。

日本でも「酸辣湯」や「酸辣湯麺」なんかは中華料理店でよく見かけますよね。ぜひ日本でも酸辣の料理のバリエーションを増やしてほしいです。

まだ少し早い啓蟄

昼食を取ろうと外に出ると、職場近くの広場にたくさんの人がいました。何をしているのかと見てみたら、何もしていないのです。何もせずにただひたすら広場をグルグル回っています。

何をしているのでしょう。今日は日差しが暖かい日だったのでウォーキング?をしているのかな。でも、何となく分かります。ここ最近の北京は寒さの峠を越え、日差しの温かみを感じることが増えてきました。私も昼食後には少し散歩をしたくなります。

そうして見てみると、屋外で活動をする人も増えてきたように思います。なんだか「啓蟄」*1という言葉を思い出してしまいました(^^;)。

References
*1二十四節気のひとつで、冬ごもりしていた虫が春の暖かさを感じて外に出てくる頃のこと。ちなみに2025年の啓蟄は3月5日なので、もう少し先です。

関東煮

亡くなった岡山出身の祖母は「おでん」のことを「関東煮」(かんとに)とか、「関東炊」(かんとだき)と呼んでいました。岡山をはじめ西日本では煮ることを「炊く」と言うことがある*1ので、関東炊は関東煮の派生かと思います。調べてみると、岡山だけでなく西日本の各地でおでんのことを関東煮、関東炊と呼ぶようです。

なぜ「おでん」のことを「関東煮」と呼ぶようになったのか。その昔「おでん」はもともと煮たり焼いたりした具材にみそを塗る「みそ田楽」のことを指していたようです。今のような醤油で煮込むおでんになったのは関東近郊で醤油造りが盛んになった江戸末期からなんだそう。みそ田楽に比べて作るのが簡単なおでんは屋台料理として広まり、その後、関西にも伝わります。このときにみそ田楽と区別するために「関東煮」と名付けられたのではないかという説があるということです。

关东煮”(関東煮)という文字がある北京市内のコンビニ(便利店)

中国でもおでんは親しまれています。現地のコンビニに行くと日本と同じスタイルでおでんが売られていて、結構みなさん購入しています。で、中国語でおでんを何と言うかというと……その名も“关东煮”。日本の漢字で書くと「関東煮」です。

一方、日系コンビニのセブンイレブンでは別の表現を使っています。中国語で“好炖”です。漢字の意味は「しっかりコトコト煮る」で、まさにおでんです。そして発音も「ハオドゥン」で少し日本語の「おでん」に似ています。

ちなみに私が中国語を学び始めた頃はおでんのことを“熬点”と学びました。“”は「長時間煮る」。つまり“熬点”で「点心(点=ちょこちょこした食材)を煮たもの」という意味になります。発音も「アオディエン」で「おでん」の響きに似ているので、名訳だなあと思ったことを覚えています。調べてみると、中国ではローソンが“熬点”という表現を使っているようです。

つまり「おでん」の中国語には“关东煮”、“好炖”、そして“熬点”の3種類があるわけです。中国人の同僚に聞くと、最もよく使われるのは“关东煮”とのこと。そんなこともあり、私がおでんを注文するときにはいつも“关东煮”と呼ぶようにしています。そして“关东煮”という言葉を使うたびに、祖母が「関東煮」と呼んでいたことを思い出します。

References
*1例えば「大根を煮る」が「大根を炊く」になります。岡山弁は発音に特徴があるので(音便)「大根を炊いておいて」なら「でーこんてーてーてー」になります。

ラクサ

今日は昼食に「ラクサ」をいただきました。行ったのは三元橋にある「ラクサクイーン」(“叻沙娘娘”)という東南アジアの料理を扱ったレストランで、妻が見つけてくれました。

とてもおいしかったです。私が過去に食べたことのあるラクサは太麺でしたが、こちらはビーフンのような細麺でした。プリプリの大ぶりなエビが添えられ、スープも海鮮のダシがよく効いていて、ココナッツミルクのマイルドな感じとよく合っています。

ラクサはシンガポールやマレーシアでよく食べられる料理です。ただ、私はどちらにも行ったことがないので本場の味を知りません。それどころか、初めてラクサというものに接したのはカップヌードルの「シンガポール風ラクサ」を食べたときです。今思えばあくまでカップヌードルなんですけど、ラクサのマイルドなスープが程よく再現されていて、とてもおいしくいただきました。

カップヌードル シンガポール風ラクサ
まろやかなココナッツミルクをベースに、スパイスの辛みをきかせた濃厚なスープが特長です。別添の「特製ラクサペースト」でレモングラスのフレッシュな風味を加えることにより、クセになる味わいに仕上がります。

シンガポールに旅行に行ったことがある妻は現地で食べたことがあるようですが、おいしいと言って食べていました。中国版の食べログと呼ばれる“大众点评”を見ると「シンガポールよりマレーシアのラクサの味に近い」という口コミがありました。私に味を比較する術はありませんが、少なくとも本場に近い味を再現できているは確かなのかもしれませんね。

店内の装飾も東南アジア風で、色鮮やかで見ていて楽しかったです。

天井に大きな文字で“砂拉越叻沙”と書いてありました。調べてみると“砂拉越”はマレーシアにある「サラワク」という州の中国語表記なんだそうです。つまり“砂拉越叻沙”で「サラワクラクサ」、マレーシアのサラワク州で食べられるご当地ラクサなわけですね。サラワクラクサは食べる直前に「カラマンシー」という柑橘類をしぼるとのこと。おお、確かにすだちのような柑橘類が一緒に出てきました。すると口コミで見かけた「マレーシアのラクサに近い」という投稿にも納得します。

中国発の大ヒットアニメ映画

ここ最近、中国では国産のアニメ映画の大ヒットぶりが連日報じられています。中国の神話を元にした“哪吒之魔童闹海”という作品です。2019年に公開された1作目に続く2作目で、日本人の間では主人公の名前から取って「ナタ2」と呼ばれています。

私の職場でも「見た」という中国人の同僚が結構いて、見ていない私のほうが「え、見ていないんですか」と意外な反応をされるくらいです。

これまで世界のアニメ映画の興行収入ランキングの1位だったピクサー映画「インサイド・ヘッド2」を超えて更新したとのこと。中国のテレビニュースでは「アジアで史上初めて1位を獲得した非ハリウッド制作映画」と大々的に報じていて、フィギュアやコレクションカードといった関連グッズは品薄状態なんだそうです。まるでお祭り騒ぎです。

けれど、何でしょうね。この「そそらない」感じは。見る気が全く起きません。すげーぞ、中国のアニメ!世界一!といった称賛ばかりが聞こえて来る、この流れが気持ち悪い。ともすれば興行収入の話ばかりで“老王卖瓜,自卖自夸*1が過ぎるのです。登場するキャラクターも明らかにディズニーを意識したデザイン。そのうち「日本アニメを超した」「ハリウッドを超した」と言い出すのかなあと思うと、なおさら見る気が失せます(^^;)。

結局は「中国人の、中国人による、中国人のための」アニメ映画なのです。日本をはじめとする中国以外の国では話題にもなっていません。興行収入の99%が国内の売り上げという事実がそれを如実に表していると思います。だのに「世界1位を更新した」って、比較に意味がないのです。

まあ、作品を見ていない私に作品を批判する権利はないでしょう。周りの中国人たちは「おもしろかった」という人がほとんどで、その感想は素直に受け入れます。けれど私が作品を見ることはないかなあ。はあ、すみません。

References
*1「ウリを売る王さんは、自分で売りながら自分のウリを褒める」、つまり自画自賛するという意味。
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