The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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中国の年の瀬

昼食を食べようと職場近くのショッピングモールに行くと、催事場にたくさんの出店が並んでいました。まもなく中国では春節(旧暦の正月)を迎えるので、正月用品を販売するコーナーが設けられたようです。

今年の春節は1月29日です。旧暦なので毎年日付が変わるんですよね。

中国で縁起が良い色とされる赤色が溢れています。正月用品のことを中国語では“年货”(年貨)と言います。食べ物に始まり、料理の素材、着るもの、飾るもの、ぜーんぶ“年货”です。この時期になると中国各地に“年货”を売る場所ができます。確か農業展覧館にも大きな市ができているんじゃないかな。中国はまさに今が「年の瀬」という感じです。

 

これから迎える新年

日本では今日が今年の仕事始めというところが多いでしょうか。年末年始もぶっ通しで働き続けていた中国はいつも通りの月曜日です。むしろ春節(旧正月)が近付いてきたので、街に新年っぽい飾りが増えたかもしれません。

新しい年は「へび年」。日本ではすでにへび年ですが、旧暦の正月をもって干支が変わる中国は未だに「たつ年」です。すると今生まれた子どもは日本だとへび年ですが、中国ではたつ年……という不思議なことになります。日本ではあまり気にされないかもしれませんが、中国では大きい違いです。と言うのが、中国で龍は縁起が良いとされているので出生数が増えるくらいですから。

ちなみに私はへび年なので、2025年は年男です。年男って日本ではめでたい印象がありますが、中国では運勢が下がる「厄年」なんだそう。中国人の同僚に話したら「赤い下着を履いて邪気払いしなきゃ」って言われちゃいました。

頭伏には餃子を食べよう

先日、北京市内のスーパーに行くと冷凍餃子のコーナーに“头伏吃饺子喽”(頭伏には餃子を食べよう)という紙が貼ってありました。

中国は今日から1年で最も暑いとされる時期「三伏」に入りました。この「三伏」は3つの時期に分けられ「初伏」「中伏」「末伏」という順番になっています。今年の場合は下記のような暦です。

  • 初伏:7月15日~7月24日
  • 中伏:7月25日~8月13日
  • 末伏:8月14日~8月23日

で、今日から始まった「初伏」は「頭伏」(“头伏”)とも呼ばれています。つまりスーパーに書いてある“头伏吃饺子喽”(頭伏には餃子を食べよう)というのは「初伏」(頭伏)になったら餃子を食べましょうね!と言っているわけです。

中国ではいつでも餃子を食べているような気がしますが、この時期に食べましょうと言っているのにはきちんと意味があります。今は餃子の皮に使う小麦粉の収穫がちょうど終わった時期です。そこでビタミン、ミネラルがたっぷりの野菜とタンパク質が豊富な肉をたっぷり使って餡を使った餃子を食べて夏バテを乗り切ろうという考えです。

今年の「初伏」は今月24日まで。まだ餃子を食べていない方は召し上がってみては。

分かったお☆チュッチュッ♡

昨日の記事にも書いた、通販サイトから届いたCDアルバムの中身が全く別物だったという問題。

永遠のヒットソング
私が中国語を学び始めたのは今から約20年前の2002年です。中学生だった当時、2か月分の小遣いを貯めて学習本と簡単な辞書を買ったのが始まりです。当時、中国語を学ぶ上で毎週欠かさず視聴していたのがNHK中国語会話です。講師役は当時お茶の水女子大学で教鞭を執っていた相原茂先生、生徒役は北川えりさん、アシスタント役は京劇俳優であり画家としても活動していた盧思さんでした。今のNHK中国語会話と比べたら(そもそも今は『中国語!ナビ』という番組名なんですか)多少地味な構成だったかもしれませんが、相原先生の授業を盛り上...

今日、注文した店舗にクレームを入れました。向こうから「希望される対応はありますか」と聞かれたので「正しいディスクの在庫があるなら改めて送ってほしいし、ないなら返品したい」と伝えたところ、取り急ぎ「返金処理」をしてください、ディスクが見つかれば連絡しますと言われました。

で、私が「間違って入っていたディスクはどうすればいいんですか」と聞くと「差し上げます」とのこと。ええ、いいんですか。とは言え、別に欲しくもないディスクですけど(^^;)。中国の通販サイトはアプリのチャット機能でこういったやり取りができるのでとても便利です。日本のAmazonは確か返品処理も電話でのやり取りが必要だったような。

ちなみに私が店舗とやりとりしていて気になったのは、先方がメッセージに使う言葉です。

白色の吹き出しが店舗からのメッセージで、まず気になるのは“亲亲”。日本の漢字にすると「親親」です。“亲爱的”(親愛的)=「親愛なる人」の略で、つまりお客様のことを指しています。ただ“”にはキスという意味もあって、例えば“亲亲你”で「あなたにキス」になります。だから何度も“亲亲”と書かれると、まるで「チュッチュッ」と言われているように見えちゃうんです。

そして店舗側のメッセージでもうひとつ気になったのは“好哒”という表現。原義はおそらく“好的”[Hǎo de](分かりました)なんでしょうけど、それを“好哒”[Hǎo da]と言いかえています。少し発音を変えることで「分かったお☆」みたいな、可愛らしいけど、見ようによってはギャル語みたいになるんです。

つまり“好哒亲亲”で「承知しました、お客様」という意味なんでしょうけど、私には「分かったお☆チュッチュッ♡」と見えるわけです(あれ、私だけですか?)。おそらく店と客の距離を縮めたい思いから始まった表現なんでしょうけど、ねえ……このメッセージを書いている人もどうせおっさんなんでしょう?私は普通の書き方でいいじゃないかと思っちゃいますけど、どうなんでしょう(^^;)。

暖気の稼働

ここ数日、北京もだいぶ寒くなってきました。東京で言えば12月くらいの気温でしょうか、外に出るとみんな厚い上着を着るようになりました。ちなみに北京ではこの時期になると「暖気」が稼働します。「ヌワンチー」と発音し、日本で言う「セントラルヒーティング」に相当します。

この「暖気」、北京中のオフィスや集合住宅、あらゆるところに設置されています。1950年代から公共事業として整備されたもので、暖房でさえも皆平等に……という、何とも社会主義国家らしい発想です。今年は昨日から「暖気」が供給される……ということだったのですが、動いている様子が見られず。今日になって「暖気」から微かに「ピキピキ」という音が聞こえ、ああ、供給が始まったんだなというのが分かりました。

これ、中に入っているのは温水です。北京の冬は最高気温が氷点下なんてことも珍しくありませんが、この「暖気」があるおかげで部屋の中は結構暖かい。いや、むしろ熱いくらいになります。だから真冬なのに夜が「熱くて熱くて」寝られない……なんてことも。

ちなみに「暖気」に使われる温水は石炭ボイラーで作り出していることが多いようです。私が十数年前に留学していた頃は大きな施設や公共機関でも石炭が主流だったので、冬はどこでもこの匂いがしていました*1。今は環境保護の観点から石炭の利用は減ったようですが、それでも外を歩いているとたまーに石炭の燃える独特な匂いを感じることがあり、ああ、北京に冬が来たんだなあと感じさせられます。

References
*1それもあって私が留学していた頃の北京の大気汚染はひどかったです。よく報道でPM2.5なんて言われていた頃でした。
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