The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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ひな人形

先日ひな人形を出して飾りました。先日、岡山は倉敷の美観地区で購入したひな人形です。

三段飾りということになるでしょうか。コンパクトですが三人官女もいます。

私は男兄弟ばかりの家庭に育ったので、ひな人形にあまり親しまずに育ちました。母が玄関先に小さなひな人形を飾っていたかなあ。本当にそのくらいで、その意味や由来を詳しく知らないまま今に至ります。そもそもひな人形の「ひな」って何?娘も生まれたことですし、少し調べてみました。

ウィキペディアの請け売りですが、平安時代に子どもたちが小さな人形を使って遊ぶ「ひいな祭り」というものがあったそうです。この「ひいな」はサンスクリット語で小さいという意味がある「ヒナ」が語源ではないかということ。男女一対のおひな様は天皇皇后両陛下の結婚式を表していて、女の子が将来良縁に恵まれるよう願う意味合いがあるのだそうです。なるほど、子どもが生まれて初めて意識する伝統もありますね。

ちなみに中国語では「ひな祭り」を何と説明するんでしょう。ひな祭りを漢字「雛祭り」にして中国語でそのまま“雏祭”と読む言い方もあるでしょうけど、それでは中国の方々は分からないでしょうね。ここは“女儿节”(女児節)=女の子の日なんて言うのがいいでしょうか。

日本のみやげ

今日は中国人の友人とサシで飲み会。店は以前行った九州料理の「満天」を選びました。

この友人は私より5歳(くらいだったか)年下です。中国の東北部出身で、高校卒業後に中国の大学には進学せずに日本に行きました。かといって日本の大学に進学したわけではありません。留学斡旋の仲介業者を頼り、まずは日本語の語学学校に通って日本語能力を身につけ、その後に日本の大学を受験する予定だったそうです。

それが仲介業者に騙されてしまったとのこと。いろいろ苦労があった末、彼は法政大学に合格しました。とても苦労人なのです。日本で大変な思いをしたでしょうが、日本のことをとても愛していて「日本人以上に日本人らしい」と感じます。真面目で親切。私にもよくしてくれます。

そんな彼が春節に彼女と日本に遊びに行ったときのことを話してくれました。京都、大阪、そして東京をめぐったそうです。日本は「何をするにも秩序があって、改めて中国との違いを感じさせられた」とのこと。私は最近のテレビ番組にありがちな「日本のここがすごい」みたいな、ある種の「うぬぼれ」傾向に嫌気がさしているので、彼の指摘に「いやいや、日本にも課題や問題はたくさんあるよ」と返しました。が、それでも中国の友人がそう言ってくれるのはうれしいことですね。

ところが、彼は酒を飲みながら「日本では寂しい思いもした」と教えてくれました。聞くと京都の大丸で彼女と買い物を楽しんでいたところ、店員にひどく冷たい対応をされたそうです。早く買えと言わんばかりに買い物を急かしたり、彼が日本語で話しているにもかかわらず「どうせ通じないだろう」という態度で英語で話してきたり。彼は「きっと私が中国人だからでしょう」と言いました。

確かに日本には中国人観光客に対する冷ややかな態度が存在します。ただ、それは中国人観光客自身に問題がある場合も多いように思います。ところ構わず大声で会話をしたり、日本で当たり前とするマナーを守らなかったり。富士山の山頂で中国の国旗を振り回し、SNSに投稿するための「愛国動画」を撮る行為もニュースになりました。同じことを外国人が中国でやったら絶対に怒るでしょうに、なぜ自分たちはできるのでしょう。そもそも“入乡随俗”(郷に入っては郷に従え)は中国の言葉です。日本人がそうした「一部」の中国人観光客を見て、反感を抱くのも理解できます。

だけどね、それでも差別しないのが日本のおもてなしなんじゃないですか。ましてや「日本人以上に日本人らしい」彼に寂しい思いをさせてどうするの。私は彼の話を聞きながら暗い気持ちになってしまいました。それでも彼と彼女は「また日本に行きたい」と思ってくれたそうですが。

数年前に読売新聞で読んだコラムを思い出しました。

仕事でお世話になった中国人通訳の方に聞いた話を思い出す。「清潔な道路や街並み、車の運転マナーを見せるだけでも、中国の人は感心して日本のみやげにします」。通訳の両親が日本を旅した時の感想といい、母親は「旅館や売店の人がみんな親切で、なぜ侵略戦争が起きたのかしら」と首をひねっていたそうだ。

読売新聞編集手帳(2022年5月28日)

確かに外国人観光客が殺到する昨今の日本は「オーバーツーリズム」の問題点も指摘されています。しかし望むと望まざるとにかかわらず、世界はどんどん狭くなり変わっていくのです。だのに「古き良き自分だけの○○」を求める気持ちは詮ない望みです。

むしろ、だからこそ日本のおもてなしを彼らに「日本のみやげ」にしてもらいましょうよ。それがこのコラムで指摘されている「お金を落としてもらう以上の何か」じゃないかと思います。

元宵節

中国中央テレビを見ていると相変わらずテロップが真っ赤な「春節仕様」で、縁日で賑わう各地の様子や獅子舞の演舞といった縁起物が伝えられます。

私の隣に座っている中国勤務は初めての同僚が「まだ春節が続いているってこと?」と不思議そうに話しました。ふふふ、そうです。まだ春節は続いています。今日は「元宵節」といって、この日までが年越しとされています。元宵節とは旧正月後に初めて満月になるのを祝う日で、日本でいうところの「小正月」に相当します。

ショッピングモールに行くと「HAPPY NEW YEAR」と書かれた飾りがたくさん並んでいます。今日の「元宵節」は元宵という団子を食べるのが古くからの習わしです。私は甘いものがあまり好きではないので食べませんが、スーパーに行くとたくさんの元宵が売られていると思います。

中国の年の瀬

昼食をとろうと職場近くのショッピングモールに行くと、催事場にたくさんの出店が並んでいました。まもなく中国では春節(旧暦の正月)を迎えるので、正月用品を販売するコーナーが設けられたようです。

今年の春節は1月29日です。旧暦なので毎年日付が変わるんですよね。

中国で縁起が良い色とされる赤色が溢れています。正月用品のことを中国語では“年货”(年貨)と言います。食べ物に始まり、料理の素材、着るもの、飾るもの、ぜーんぶ“年货”です。この時期になると中国各地に“年货”を売る場所ができます。確か農業展覧館にも大きな市ができているんじゃないかな。中国はまさに今が「年の瀬」という感じです。

 

これから迎える新年

日本では今日が今年の仕事始めというところが多いでしょうか。年末年始もぶっ通しで働き続けていた中国はいつも通りの月曜日です。むしろ春節(旧正月)が近付いてきたので、街に新年っぽい飾りが増えたかもしれません。

新しい年は「へび年」。日本ではすでにへび年ですが、旧暦の正月をもって干支が変わる中国は未だに「たつ年」です。すると今生まれた子どもは日本だとへび年ですが、中国ではたつ年……という不思議なことになります。日本ではあまり気にされないかもしれませんが、中国では大きい違いです。と言うのが、中国で龍は縁起が良いとされているので出生数が増えるくらいですから。

ちなみに私はへび年なので、2025年は年男です。年男って日本ではめでたい印象がありますが、中国では運勢が下がる「厄年」なんだそう。中国人の同僚に話したら「赤い下着を履いて邪気払いしなきゃ」って言われちゃいました。

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