The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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久しぶりのビックマック

今日は日曜日だけど、週末当番で仕事。

昼飯時になり、食事をどうしようかと考える。今はみんな「ステイホーム」なので、出前だと配達までえらく時間がかかってしまう可能性も。どうしようかなあと、ふと会社近くのマクドナルドをのぞくと店頭での注文は受け付けているようだった。ということでビックマックのバリューセットを注文。いつぶりのハンバーガーだろう、ちょっぴりワクワク。

ビックマックは中国語で“巨无霸”、かつて中国に存在したとされる身長2メートルを超す大男の名前に由来する*1。ビックマックはあの酸味のあるソースが好き。なんでだろう、年を取るにつれ「妊娠しているのかっ!」というくらい、すっぱいものが好きになっている。

ちなみに単品のビックマックは24元(約470円)だった。日本のビックマックは410円なので、中国のほうが少し高い。そう言えば少し前に東洋経済に「日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない」という記事があったのを思い出した。

日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない
アップルは9月7日、新機種iPhone14シリーズを発表した。日本での価格は、最も安いタイプで11万9800円。 Pro Maxは約20万円だ。昨年9月にリリースされたiPhone13シリーズでは、最も安いタイプが9万9800円だったから…

ざっくり説明すると、各国のビックマックの価格を比べるとどの国も日本より高く、それだけ日本が貧しくなったことを表している……というものだった。

ただ私の率直な印象を言うなら、そう簡単に比較できるかなあと疑問だ。

例えば東京でランチを食べようとしたら、410円(ビックマックの日本での価格)ではちょっと難しいだろう。一方、中国のビックマックは24元だが、これだけあれば北京のそこらの食堂で立派な定食が食べられる。つまり日本人は「おトク」だと思ってビックマックを食べるかもしれないが、中国人は「ちょっぴり高めの外食」と思っているかもしれない。人によって感覚は違うだろうから一概には言えないけど。

ちなみにビックマックをセットで注文したら35.50元(約700円)だった。いつも昼食を20数元で食べている私からすれば、まさに「ちょっぴり高い昼食」をいただいた気分。日本で食べていたビックマックと味は同じだったけどね。

References
*1ちなみに台湾のマクドナルドではビックマックを“大麥克”と呼ぶ。直訳すると「大マック」。

我が家のコックさん

日本から持ってきて便利なのがシャープの「ホットクック」。材料を入れてボタンをポチッと押すだけで料理を作ってくれるという優れものだ。

見た目は炊飯器みたいな感じで、ちょっと大きいかな?くらい。実際に米も炊けるようだが、最も大きな違いは調理中に鍋の中の食材を自動でかき混ぜる「まぜ技ユニット」なるものが備わっている点。それによって、より多くのメニューが作れるらしい。

最大15時間の予約調理の設定が可能で、予約の待機時間も中の温度を調整して食材が腐らないようにしてくれる。朝に仕込んでおけば帰宅時にはアツアツの料理が完成しているわけだ。さらにWi-Fiにも接続できるので、外出先から予約時間を変更することも可能。例えば「帰宅が遅くなりそうだから、完成する時間を1時間遅らせよう」みたいなこともできちゃう。

今日作ったのは厚切り大根と鶏手羽元のさっぱり煮。ポン酢を使ったのだが、大根によーくしみていた。自分で作るよりもおいしいからちょっぴり悔しい。ポテトサラダはいもをふかすのに「ホットクック」を使った。ちなみに右上の筑前煮も昨日「ホットクック」で作ったもの。火を使うとずっと見ていないといけないが「ホットクック」ならボタンさえ押しておけば後は手が離れるのが楽ちんだ。

越光米

先日購入した米が残りわずかになってきたので、同じものを再度購入し配送してもらおうとしたところ当時利用した店舗が臨時休業していた。感染防止対策で今はどこも店を閉めているもんなあ。仕方ないので営業している別店舗で探してみることに。

見つけたのが「越光米」という商品名の米。前回とは違う商品だ。名前だけ見れば「コシヒカリ」だが、本当にそうなのだろうか。まあ、違ったとしても米は米だし……と、購入してみた。

届いたのがこちら。遼寧省の丹東*1で生産されたらしい。大きな字で「越光米」と書いてあるが、不安なのは「日本」という文字がどこにも書かれていないことだ。前に購入した米は「中国産の、日本のコシヒカリ品種」とはっきり書かれていた。

味は果たしてどうだろう。また追って報告いたします、はい。

 

References
*1中国東北部に位置し、北朝鮮との国境沿いの街として知られている。

嗚呼、恋しき海産物

北京に来てから食事にはあまり困っていないが、恋しいのが海産物。日本にいた頃はスーパーで商品が半額になる時間を見計らって刺身をよく買っていた。しらすなんかも好きで、大根おろしと和えて醤油で食べたり、千切りにした大葉と一緒にしらす丼にしたり。あとは牡蠣……香川で働いていた頃はよく食べ放題の牡蠣小屋に行ったなあ。

閑話休題。

北京は内陸なこともあって海産物が高い。この前、近所のスーパーでサーモンの刺身を見たときは、ほんの5切れで1500円近かった。日本が海に囲まれた島国で、海産物に恵まれていたんだなあと思う瞬間だ。夕食を前にフードデリバリーで海鮮を調べてみると、近所に牡蠣を扱う店を発見。今日は金曜日だし、ちょっと値は張るけど1週間頑張った自分へのご褒美だと思い注文してみた。

牡蠣が10個入って108元(約2000円)だが、フードデリバリーでは割引が入って62元(約1200円)。中国ではなぜか店内価格よりフードデリバリーのほうが安くなることが多い。

これ以外に羊肉の串焼きなどを頼み、合計92元(約1800円)。なぜか牡蠣の正規価格より安くなるから不思議なのだが、まあ、居酒屋で消費する額を考えればこんなものだろう。

肝心な牡蠣は小さい身だったけど(笑)久しぶりに海産物を食べ、まさに“口福*1を味わった。冷やしていたビールとともにNetflixを視聴。こんな金曜日が大好きだ。

References
*1食事による幸せのこと。

昼食を食べながら考えたこと

ふと昼食を食べようといつもの蘭州牛肉麺の店に向かうと休業していた。平日なのにどうしたんだろう。いつもすごく賑わっていたから閉店したということはあるまい。不思議に思いながら別の飲食店に向かうと、そこも閉まっていた。

私が通う北京オフィスがある朝陽区は、北京で新型コロナウイルスの感染者が最も多く確認されている地区。ショッピングモールや公共施設が閉鎖を始めていると聞いていたけど、もしかしたらこれらの店舗も休業を命じられたのだろうか。

一応……と思い、さらに別の飲食店に行ってみると、そこは営業していた。

いただいたのは“土豆牛肉盖饭”(牛肉とじゃがいもの丼)。

ほかの店舗が開いていないからだろうか、店内は満席ですごい賑わいようだった。私のテーブルも途中から見知らぬ男性と相席に。こういうときに何の断りもないところが中国らしい。まあ、郷に入っては郷に従え、だ。店員さんも忙しそうに引っ切りなしに動いている。

ちなみに、中国ではセルフサービスの店でも食べ終えた食器はそのまま放置して帰る。日本だとマクドナルドやスターバックスでは飲み終えたカップを自分でゴミ箱に捨てるし、はなまるうどんや富士そばなら空の食器は返却口まで持って行くのが普通だ。

私が11年に留学していた頃から変わらないのだが、日本人の私はやはり抵抗がある。立つ鳥跡を濁さずではないが、自分の食い散らかした後をそのままにしていくようだからだ。それにスターバックスのようなカフェだと、いざ入店して席を探してもカップがテーブルに置かれていると、人が帰ったあとなのか席を外しているだけなのか分からない。そんなこともあって私は自分が飲食をしたあとは中国でも食器やゴミをきちんと片付けて帰るようにしている。

ただ、最近違う考えを持つようになった。

中国は中国で、きちんと食器やゴミを片付けてくれる店員がいるのだ。店内の掃除を担うとともに客のいなくなったテーブルを手際よく片付けてくれる。見たところ高齢者が多いかなあ。考えようによっては、客が放置して帰ってくれることで彼らの雇用が創出されているという見方もできる。

中国にはそういう仕事が多い。例えば街の至る所にゴミ箱が設置されていて、私は当初「回収業務はどうするのか」と思っていた。しかしきちんといるのだ、ゴミの回収だけを担う人が。おそらく地方出身者だろう、真っ黒に日焼けした人たちが竹ぼうきを片手にゴミを回収してまわっている。賃金は微々たるものだろうが、彼らはこのおかげで働けている。客がみんな真面目に食器を返却口に持って行き、街なかからゴミ箱をなくしてしまうと、彼らの仕事は無くなってしまうだろう。

しかし、そこは中国。何か仕事を作ると既得権益が生まれてしまう。

例えば中国では少なくとも72時間に1回はPCR検査を受けなければならない。検査を受ける人がいるなら、検査を「する人」も必要だ。防護服を着た検査員が検体を採取し、分析機関がそれを診断する。これが常態化した今、検査に携わる人たちの雇用を創出したと言える状況になっている。では今、PCR検査を廃止します!と決まったらどうなるだろう。彼らは明日から何をすればいいのか。

ほかにも中国では地下鉄に乗る際に必ず保安検査を行う。荷物をX線検査装置に通し、金属探知機で身体のチェックを行う。まるで航空機に乗るのかと突っ込みたくなる厳格さだ。

けれどやってみると分かるが、ずいぶん適当。X線検査の係員はスマートフォンをいじっているか、ひどいときは寝ていることもある。金属探知機にしたって同僚とぺちゃくちゃおしゃべりしながら私の体にちょこっとかざすのみ。個人の印象としては全然意味をなしていないし、あの検査のせいで夕方のラッシュ時なんて行列ができるんだから、正直やめてしまえばいいのにと思う。けれどやめてしまうと、彼らは明日から何をすればいいのか。

特に終わりの見えない中国の「ゼロコロナ」政策を見ていると、そういう場面が多い。「やめてしまうと、彼らは明日から何をすればいいのか」……答えが出ないまま、不条理な対策だけ続く。彼らの仕事がなくなることだけ心配するならまだいい。問題は、それで懐を肥やしている人間もいるからいかがなものかと思ってしまうのだ。

ふと昼食を食べながらそんなことを考えてしまった。店員さんたちは相変わらず忙しそうに働いている。彼らのように真面目に働いている人たちを思うと、何だかやるせない気持ちになってしまう。

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