The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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沈まぬ太陽

最近、遅い時間になってもずいぶん明るいです。ちょうど1週間前が夏至だったので、昼の時間が長いんだなあというのは分かりますが……いや、それにしても明るすぎる気がするのです。

これ、ちょうど午後7時半くらいの空です。明るいですよねえ。

午後8時を回っても空はじんわり明るいです。日本に行た頃もそうだったかなあ?と不思議に思ったのですが、緯度の関係でしょうか。北京は岩手県と同じくらいの緯度に位置するそうです。高緯度であれば高緯度であるほど夏は昼の時間が長くなると聞きます。

私は岡山生まれ岡山育ち、岡山を出て住んだのも東京くらいですから、あまり高い緯度の地域を知らないんですよね。実は日本でも岩手県くらいに行ったら、遅い時間になっても日がまだ出ていたりするものなんでしょうか。

あのときの美容師のお兄ちゃん

今日は午前中に髪を切りに行ってきました。いつも行っている日系の美容院です。

特にスタイリストさんを指定することなく予約したのですが、今日切ってくれたのは前回と同じ方でした。私より3歳年下、30歳の若いお兄ちゃんです。

美容師のお兄ちゃん
私は去年9月に北京に赴任してから、ずっと同じ美容室に通っています。日本人スタイリストがいるからという理由で通い出したのですが、その実、一度も日本人スタイリストに切ってもらったことがありません。当初は予約に空きがないからという理由でしたが、そのうち中国人スタイリストのほうが安いし、それでいいやと思うようになりました。今日も中国人のお兄ちゃんに切ってもらいました。初めて見る方で、私の靴を見て「素敵な靴ですね」と話しかけてくれました。この美容室の中国人スタイリストは寡黙な方が多いので珍しいタイプだな...

もちろん私は覚えていましたが、彼も私のことを覚えていてくれました。

前回もそうだったんですが、ちょこちょこ話しかけてくれるんです。その会話の量も「ちょうど良い」くらい。しつこすぎず、ちょうど良いんです。それもサラッと格好いいことを言うんですよね、例えば今日は席に着くと「また会えましたね」と。自然に「また会えましたね」なんて言える人、そうそういませんよ。それに彼が言うと気取った感じがしないんです。

髪を切りながらも、逐一「長さはこのくらいでいいですか」とか「ここは切らなくていいですか」などと聞いてくれます。それに聞くだけでなく「前髪はこのくらいにしておいたほうがいいですよ」などとアドバイスもくれます。

切り終わって気付いたのですが、私の髪型、お兄ちゃんとそっくりになりました。するとお兄ちゃん、「僕たち、同じ髪型になりましたね」なんて言うんです。なんか、こう、嬉しくなっちゃう感じ、分かります?後輩が「先輩先輩」って慕ってきてくれる、そんな感じ(笑)。

向こうが客商売なことは分かっています。それでも気持ちいいし、嬉しくなりますね。私も人にそんな風に思ってもらえる仕事ができるように頑張ろっと。

 

かわいくない

私の職場にあるエレベーターには液晶モニターが付いていて、よく広告が流れています。いつも気になっちゃうのが、ゴミの分別を呼びかける北京市の広告に出てくるキャラクター。

https://baike.baidu.com/item/%E5%88%86%E5%B0%8F%E8%90%8C/49938514

この黄色のマスコットキャラクター、名前は「分小萌」と言うそうです。日本語にするなら「分別ちゃん」といったところでしょうか。「萌」という漢字は日本語の「萌え~」*1から来ていて、中国語でも「萌え~」と思っちゃうキャラクターの名前に使われることがあります。

けれど……この際、はっきり申し上げてもいいですか。とても「萌え~」と言える見た目ではないと思います(断言)。日本でもカワイイだけがマスコットじゃない!という考えのもと、少々異質な「ゆるキャラ」がいることは知っています。けれどこれは明らかにその路線と違うような。あくまでカワイイを狙ったけど、ズレてしまっている……ような気がします。

そもそも形状と言い、何をキャラクター化したのでしょう。で、調べたところ、タコでした。ああ、顔の下にある球体が足ということですね。しかし「カワイイ」を狙うのに選んだのがタコとは……うーん、これも不思議なチョイスです。

中国人の同僚と話をしたら「タコを選んだのは『たくさんの手(=足)を使ってゴミの分別をしている』というのを表したかったからでは」と言っていました。うーむ、なるほど。そのアイデアは認めますが、カワイイキャラクターを作り出すノウハウについてはまだ日本に軍配を上げますね。

References
*1今や死語でしょうか。

北京ビキニあらわる

ここ最近の北京はとても暑いです。日によっては40度近くになります。ただ日本と違って湿度がそこまで高くないので、カラッとした暑さです。不快指数は日本ほどではないと思いますが……いや、それでも40度近くは暑い。私が留学していた頃もこんなに気温が高かったかなあ……

夏を象徴する青と緑です。真っ盛りと比べたらまだまだかもしれませんが、セミも鳴き出しているような気がします。

北京が夏になると増えてくるのが「北京ビキニ」のおっさんたちです。写真のようにTシャツを胸のところまでまくり上げている人たちのことです。別に北京に限らず中国の各地で見られるのですが、なぜか「北京」という名前が付きます。この街の人にとっては不名誉なことかもしれません(^^;)。

ニュースは追い続けるもの

アメリカのブリンケン国務長官が昨日から中国を訪問しています。

私はツイッターで中国関係の方をたくさんフォローしているからか、よく中国に関するツイートが(フォローしていなくても)流れてくるのですが、今日にわかに注目を集めたのがブリンケン国務長官の台湾に関する発言です。

ブリンケン国務長官が「アメリカは台湾独立を支持しない」(”We do not support Taiwan independence”)と発言したのです。これはアメリカ国務省のホームページにもオフィシャルに掲載されています。

私のツイッター上ではこの発言がずいぶん取り上げられていました。確かに昨今、両岸関係(中国と台湾の関係)は緊張が高まっています。今回のブリンケン国務長官の訪中でも台湾に関する議題はずいぶん長く扱われたようですし、それだけにアメリカが台湾を見捨てた!とか、ほらみろ台湾有事は起きないぞ!など、さまざまな受け止めが出てきました。

確かにアメリカは従来、台湾に武器を支援するなど寄り添う姿勢を示してきたわけで、まるでそれを突き放すような発言に聞こえたかもしれません。ただ、この発言は何も珍しいことではありません。アメリカはこれまで何度も「独立を支持しない」ことを表明していて、従来の見解と何ら変わるものではないからです。アメリカが台湾独立を支持したことはありません。

むしろ大切なのは、その後に続く発言です。

We remain opposed to any unilateral changes to the status quo by either side. We continue to expect the peaceful resolution of cross-strait differences. We remain committed to meeting our responsibilities under the Taiwan Relations Act, including making sure that Taiwan has the ability to defend itself.

我々はどちらか一方による一方的な現状変更に反対し続ける。 我々は両岸の相違が平和的に解決されることを引き続き期待する。 我々は台湾が自らを防衛する能力を有することを確認することを含め、台湾関係法に基づいて責任を果たすことに引き続きコミットする。

つまりアメリカは「今のままにしておきない」と言っています。台湾の独立には反対するけど、もし中国が力ずくに台湾を統一しようとしたら(=一方的に現状変更をしようとしたら)はアメリカは許しませんよ、という意味です。今までの見解と何ら変わっていません。アメリカは台湾を見捨ててもいないし、逆に言えば台湾有事が起きうる可能性が消えたわけでもありません。

だのに一部の国会議員や現役記者までもが大騒ぎをしているのを見て驚きました。何に驚いたって、普段からニュースを見ていれば分かることなのに、そんな程度の認識なんですから。いやニュースを見ていなかったとしても、ちょっとインターネットで検索すれば出てきます。

正直、恥ずかしいことだと思います。そしてある種、恐ろしい。だって、そういう無知や誤解が後々戦争を引き起こす可能性もあるからです。ロシアによるウクライナ侵攻がまさにその例ですから。

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