The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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外国人に排他的なスマホ決済

以前何度かブログにも書きましたが、今の中国では現金を使うことがほとんどありません。

その代わりにスマホ決済が利用されています。最も利用されている二大巨頭は「Alipay」(“支付宝”)と「WeChat Pay」(“微信支付”)で、どちらも日本の「Paypay」のようにQRコードを使った決済です。こんなマーク、日本でも見かけることありますよね。

スマホ決済が普及すること自体は別にいいと思います。問題は、この2種類が外国人にとって非常に利用しにくい仕組みになっていることです。

そもそも「Alipay」や「WeChat Pay」のアカウントは中国国内の銀行口座や電話番号がないと開設できない仕組みになっています。私のように中国に住んでいる外国人なら問題ありませんが、ちょっとした旅行で中国に行くような人にはハードルが高すぎます。中国の銀行は旅行に来たような短期滞在の外国人に口座を作ってはくれません。

事実上、外国人は長期で居住している人を除いて現金に頼ることになります。けれどこれも厄介です。だって冒頭に書いたように、中国はすでに「現金を使わない国」になっています。現金で支払おうとすると露骨に嫌そうな顔をされたり、おつりがないと言われたりすることもあるのです。私が去年9月に中国に到着して隔離を経験したときも、その部屋・食事代を「Alipay」か「WeChat Pay」で支払うよう求められました。

北京隔離生活1日目
中国北京での隔離生活1日目。たった1時間の時差しかないものの、体はまだ日本時間なのか少し早めに目が覚めた。朝食はお粥、肉まん、マントウ、ゆで卵、漬物。漬物は日本で売っているきゅうりのキューちゃんみたいな味だった。中国のお粥は日本のそれに比べて水分量が多い。塩味くらい付いているのかと思ったらそのままだった。これだけ食べるのも寂しかったので、日本から持ってきた永谷園のお茶漬けのりを入れたらちょうどいい感じに味がついて良かった。午前10時頃になって、係員が部屋代の回収に来た。扉を開けると防護服に身を包...

普通に考えて中国に到着したばかりの外国人が「Alipay」か「WeChat Pay」のアカウントを持っているはずがありません。それでも当時の係員は「友達や同僚に頼むとか、どうにかしてください」の一点張り。海外でも外国人たちが当たり前のように「Alipay」や「WeChat Pay」を使っていると思い込んでいるのでしょうか。

こうした場合、日本を始め欧米諸国ではクレジットカードが一般的です。中国も以前はクレジットカードが使える店がもうちょっとあったように思いますが、3年にわたる「ゼロコロナ」政策*1で他国の往来が絶たれた結果、中国国内の決済方法が独特に変化してしまったんでしょうね。かつて「ガラパゴス化」という表現は日本に用いられましたが、今や中国に使うのがピッタリだと思います。

けれどコロナ禍が明けた今、このままではいけないでしょう。外国人はどうするんですか。現金やクレジットカードが使える店を増やすとか、せめて「Alipay」「WeChat Pay」を簡単に使えるようにしてくれないとコンビニで水1本買うことができません。しかし目立って対応しようという姿勢は見られないんですよねえ。そもそも日本人に対するノービザ*2も復活していませんから、今のうちは対応つもりもないのかもしれません。どうしてこうも排他的になってしまったのでしょう。

そして、こちらはマカオの自動販売機で見かけた表記。

支付寶以及微信支付服務僅支持中國大陸身份證實名個人用戶。

「Alipay」及び「WeChat Pay」のサービスは中国本土の身分証で実名認証を済ませた個人アカウントのみ対応しています。

「Alipay」「WeChat Pay」を利用するには「実名認証」というのをしなければなりません。中国の方々は政府が発行する身分証を使って実名認証をしますが、私たち外国人は身分証を持たないのでパスポートを使わないといけないんですね。つまり、この表記が意図しているところを分かりやすく書くと「マカオで『Alipay』『WeChat Pay』で買い物をしていいのは中国人だけね、外国人はダメよ」と言っているわけです。

ちなみに、これはマカオだけでなく日本を含む外国どこもそうです。私たち外国人は中国国内の銀行口座、電話番号を持って初めて「Alipay」「Wechat Pay」の利用が許され、けれどそれは中国国内に限るわけです。まあ想像するに、私たちが中国国内の銀行口座に預金している金はあくまで中国の金なわけで、それを外国人が海外で消費するのはダメだということなんでしょうね。

一体どこまで外国人に不親切なんだろうとため息が出ます。日本人に対するノービザ再開もまだ先なんだろうなあ、と少々暗澹たる気持ちになります。

References
*1新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む中国政府の政策です。今や何だかちょっと懐かしい響きになってしまいましたね。
*2コロナ前は日本人が観光や出張目的で中国に行く際、15日以内の滞在であればビザがなくても入国を認める「ビザ免除措置」というものがありました。ただ新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月以降、これを停止していました。

マカオ出張3日目

マカオ出張を終え、今日北京に戻ります。

知らなかったのですが、北京とマカオの直行便って1日2往復しかないんですね。マカオから北京は午前11時45分か、午後3時20分しかありません。今回は午前の便で戻ることにしました。

激しい雨が降っています。時々ピカッと光るので、雷も鳴っているんでしょうね。

私はなぜか、いつも飛行機に乗り込んで離陸するまでの時間に異様に眠たくなります。ウトウト心地よくなって、飛行機がいざ離陸する頃になって目を覚ますことが多いです。今回もウトウトし、しばらくして目を開けるとまだ飛んでいません。もう離陸時間を1時間ほど過ぎていました。

機内では何のアナウンスもありませんが、客はみんなおとなしく座って待っています。おそらく天候の関係でしょうね、尋ねなくても自明なほど天気が荒れています。

しかし一向に飛ぶ様子がなく、結局機内に乗り込んでから2時間近くたった、午後2時半頃に離陸しました。いやあ、遅延の理由は理解しますけど、だったら一度下ろしてくれたら良いのに……長時間待たされて疲れてしまいました。

それでも他の客は文句ひとつ言う人がいませんでした。1人だけ、私の後ろに座っていた女性が「食事は出ないんですか」とCAさんに尋ねていました。そうですよね、中国の皆さんは毎食の食事をとても大切にする人たちです。食事も出来ずに狭い機内で待つのはしんどいと思います。CAさんは「まもなく離陸するので飛んでから提供します」と答えていました。

北京に到着したのは予定より約3時間遅れでした。

北京首都国際空港に着いて、まず目に入ったのはこれ。芸術作品のようにウニョウニョ伸びているのは、すべて監視カメラです。ここまで着いていると怖くなりますね。マカオから北京に戻ったんだなあというのを実感しました。

マカオ出張2日目

マカオ出張の2日目。今日は朝からすごい雨でした。それも1日中……あまり雨の降らない北京に住んでいるだけに、1年分の雨を経験したような気分です。

今日は仕事が忙しく、お昼を食べる時間もありませんでした。

夕方くらいになり、一緒に今日仕事をした関係者の方が私たちがお昼を食べていないことを知り、誘ってくれました。もう夕食と言ってもいいような時間でしたが、せっかくなのでご一緒しました。

食事をした場所はショッピングモール。けれど「イオンモール」なんかとは全然違います。どこかの高級ホテルと見間違えるほどの豪華絢爛さ。さすが、カジノを抱える観光都市マカオです。こんなところで楽しむショッピングは購入する金額も1桁違うんでしょうね。

仕事を終え、夜になってから出張に同行していた日本人の先輩と街に繰り出しました。カジノを見てみたいと言うのです。そして、あわよくば少しやってみたいと。

私は根っから賭け事に興味のない人間です。それどころか、宝くじなんかも買いません。冷めちゃっているんです。いや、楽しむのが大切なことは分かっています。宝くじも「夢を買っている」なんて言いますよね。けれど私は「宝くじを含め、ギャンブルはすべて胴元が儲かる仕組みになっている」って思っちゃう。素直に楽しめない、ひねくれた性格なんです。

だから今回マカオに来てもカジノには目もくれませんでした。先輩も1人で行きづらくて私に声を掛けたのでしょうが、乗り気ではない(笑)。でも先輩がしつこく誘うので、まあ、ギラギラした雰囲気を味わうくらいなら……と思い、行くだけ行ってみることにしました。

カジノの中は撮影禁止のため、写真はありません。マカオは至る所にカジノがありますが、とりあえずは定番を……ということで「グランド・リスボア」のカジノに行きました。

平日にもかかわらず、カジノは結構な人で混んでいました。大多数が中国本土からの人だったんじゃないかなあ。言い方は悪いですが、金を金とも思わないような地方出身の「成金」っぽい人が多かったように感じます。服装といい、言葉といい。

カジノの王様とも呼ばれる「バカラ」、私が見た台は最低掛金でも1000パタカ(約17000円)が多かったです。でも中国本土から来た(と思わしき)人たちはお札を何枚も取り出し、惜しみなくチップに交換するんですよね。で、勝つなら良いですけど、負けてあっという間にチップを回収されています。まるでゲームセンターで使うメダルの感覚です。

先輩と、ただただ口を開けて見つめることしかできませんでした。客を見ていて分かるのは、みんな儲けようとして来ていない人のほうが多いということです。娯楽として、単に楽しもうとしているんだと思います。だったら尚のこと、私にはあまりに「高すぎる」娯楽です。お金の使い方は人それぞれだし、私がとやかく言うことではありませんが、この日にカジノで見た人たちは「お金のきちんとした使い方を知らないまま金持ちになった人たち」というような印象を受けました。いや、本当に勝手で失礼な印象ですけど。

先輩と一緒に「しがない会社員には縁のない世界だね」とカジノを後にし、再び「ドン・キホーテ」に向かいました。私は昨日に引き続き2回目です。私には「ドン・キホーテ」で爆買いするくらいがちょうどいいのかもしれません。

2列に並ぶエスカレーター

エスカレーターに乗るときって左右どちらか空けます?関東では左側に立ち、関西では右側に立ちますよね。ちなみに私は岡山に生まれ育ちましたが、小さかった頃を思い出すとそういったルールはなかったように思います。ただ最近はみんな左に立っているようですね。東京の文化が入ってきたのかもしれません。

ただ最近は「エスカレーターは立ち止まって2列で利用を」っていう呼びかけが多くなってきています。この先陣を切っているのが埼玉県。2021年10月から「エスカレーターは立ち止まらなくてはならない」(=歩いてはいけない)という条例を施行しています。

私はこの条例に大賛成です。もっと多くの自治体が導入すべきだと思います。そう思う理由は新宿にあるビックロでの経験があるからでして……って、今はもうビックロって無いんでしたっけ*1。ビックロって週末はそれはすごい客で賑わうんです。で、混むのがエスカレーターで、係員がメガホンを使って「2列で並んでください」と大声で叫ぶんですが、みんな頑なに片側1列に並ぶんです。当然エスカレーター前には大行列ができます。係員さんはずいぶん大きな声で案内していますから、聞こえていないはずはないと思います。けれど行列を並んでも片側を空けようとするんですよねえ。

エスカレーターの片側立ちの人たちへ!あなたが一歩反対側へ立つだけで日本は変わ...
KNNポール神田です。エスカレーター乗り方改革のポスターの前で左側に行列する人たち JR東京駅 出典:筆者日本に帰国した時に、一番不思議に思うのが、エスカレーターの片側立ちで、右側を急ぐ人のためにわざ

例えばこちらのページの写真1枚目。ビックロを撮影したものではありませんが、まさにこんな状況になります。大行列なのに右だけ空いています。これが左右に分かれて2列になるだけで輸送能力が上がるはずなんですけど。

おそらく原因は日本人の性格にあるんだと思います。

というのが、片側を空ける理由は「急ぐ人に道をゆずってあげるため」ですよね。もし自分が道をふさぐと誰かを困らせるんじゃないか、あるいはみんな片側に立っているのに自分だけ違うわけにはいかない。そういう心理が根底にあるんじゃないかと思います。

片側を空ける方法こそ効率が悪いのは一目瞭然です。エスカレーターも人々が片側に集中すると一方に力が加わりすぎて設備を痛めるなんて話を聞いたことがあります。だのに、ここまで「片側空け」がなくならないのはもはや頑固と言ってもいいんじゃないかと思います。

ちなみに北京ではどうだと思いますか。ここで出勤ラッシュ時の北京地下鉄の駅にあるエスカレーターをお見せしましょう。

こちら、北京地下鉄「建国門」駅の朝のラッシュ時のエスカレーターですが……見事に2列です。北京のエスカレーターでは「右に立ちなさい」ということになっています。けれど朝のラッシュ時は人が多すぎて、みんな好き勝手立っちゃっているんですよね。結果的に前が詰まって2列になっちゃっているわけです(^^;)。

けど、私はそれでいいんじゃないかと思います。右側を空けて延々と行列を作っている日本の方が、うーん、よっぽどおかしいかと。けれど社会全体の意識を変えるのは難しいでしょうね。

References
*1今はユニクロ部分がなくなって「ビックカメラ新宿東口店」として営業しているんですね。

体臭ケア

今日は月曜日、新しい1週間の始まりです。いざ自宅の最寄り駅から地下鉄に乗ろうとすると、普段より多い乗客がホームに立っていることに気付きました。

あんまり普段ここまで混むことはないんですけど、珍しいです。案の定、車両に乗り込むとすごい人でした。中国の満員電車で何が大変かって、こんなことを言うと失礼ですが、いろんな「におい」の方がいるんですよね。激しい匂いを漂わせる「食品」を持っている人がいれば、体臭そのものがすごい人もいて、そんな人たちと一緒に乗るのは正直キツいです。

と、ここまで書いておきながら、自分はどんな「におい」を漂わせているか考えていなかったことに気付きました。私も今年34歳、もしや加齢臭とか出し始めちゃう年齢なんでしょうか。男性化粧品メーカーの「マンダム」によると、加齢臭そのものは50歳以上から本格的に発生する一方、30~40歳代でも多くの人が「男性の体臭の加齢変化に気づく」のだそうです。

株式会社マンダム|研究開発情報|ピックアップ コンテンツ|30~40歳代男性特有の...
汗臭・加齢臭とも異なる、30~40歳代男性に特有のニオイ「ミドル脂臭」。発見の経緯と、ミドル脂臭の特長を紹介します。

人のことを言っている場合じゃありませんね。私も体臭ケアには気をつけよっと。

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