The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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タクシーの運転手さん

今日は土曜日だけど出勤。急いでいたのでスマートフォンの配車アプリ*1を使って車を呼んだ。

この配車アプリは一般の人が自家用車を使って有料で客を運ぶというもので、中国ではずいぶん普及している。今やタクシー運転手でさえもこのアプリに登録しているほどで、流しでタクシーに乗る機会はほとんど無くなってしまった。

今日、配車された車は一般の人が運転する自家用車ではなくタクシーだった。職場へ向かっていると、運転手さんが突然「花がきれいに咲いているねえ」と言って街路樹を指さした。紫、ピンクの花が見事に咲いていて「去年はここまで立派じゃなかったよ」と教えてくれた。私も「コロナ禍も明けて、お花も喜んでいるんですかね」と返すと、嬉しそうに「そうだ、そうだ」と笑っていた。

すると、続けて「君、里はどこだい」と聞いて来た。中国人同士が会話すると、よく「どこの人ですか」という話題になる。んで、大体その出身地に関連する話題が続くんだけど、私の場合「日本です」と答えることになる。今日の運転手さんも、私が「北京出身です」とか「南の○○省ですか」などと返してくると思ったのだろう。私は中国で暮らすに当たってなるべく中国人に溶け込むよう(笑)過ごしているので、ちょっとばつが悪そうに「ええと、私、日本人なんです」と答えた。するとバックミラー越しに私を一瞥して「え、あんた日本人なんかい!?」と驚いた反応をした。

すると、それからがマシンガントーク。いつ中国に来たのか、仕事なのか留学なのか、中国語はいつから学んでいるのか、結婚しているのかなどと質問攻め。聞きたいことを一通り聞いた後は2008年の北京オリンピックのときには日本人客をよく運んだなどと昔話を始められる(^^;)。

以前はタクシーに乗るとこうして運転手さんと会話していたなあと懐かしい気持ちになった。配車アプリは事前に乗車場所と降車場所を指定するので、運転手さんに行き先を告げる必要がない。だからひと言も会話がないまま車を降りることがほとんどなのだ。そして運転手さん、チャキチャキの北京っ子。中国語の北京訛りが強くて一部が聞き取れない。運転手が楽しそうにいろいろ話すのに、何を言っているのか分からないというシチュエーションも以前はよくあったなあ。

今の中国はスマートフォンの普及でいろいろ便利になったけど、こういう「人とのやり取り」が減ってしまった。別に昔の方が良かったと賛美するわけじゃないけど、人との距離は近かったような気がする。あと中国語の聞き取り訓練にもなったしね(^^)。

References
*1中国ではスマートフォンで車を呼ぶ配車サービスが広く使われている。とても安く、私の場合、自宅から職場までタクシーで行っても20元(約380円)ちょっと。この距離を日本でタクシーに乗ったらおそらく1000円はくだらないんじゃないかな。

高麗人参

仕事で韓国の方と会食。別れ際に贈り物といって袋を渡された。何かと思ってみてみると高麗人参らしい。独り占めせずに奥さんと分けてくださいね、と釘を刺されてしまった(^^;)。

韓国では高麗人参ブランドで知られる「正官庄」の「紅参精エブリタイム」という商品。

正官庄 紅参精エブリタイム | 正官庄ネットショップ
高麗人参のNo.1ブランド、正官庄(せいかんしょう)を製造・販売する韓国人蔘公社の日本オフィシャルサイト。紅参精エブリタイムを紹介します。正官庄の6年根紅参エキスをさらに飲みやすくするべく、パウチに詰めました。

スティックパウチなので、どこにでも携帯できるのを売りにしているらしい。高麗人参を長時間煎じた液だけを濃縮させた高純度エキスだそうで、代謝活動を活発化してくれるよし。ユーザーレビューを見ると好評、ただ少々苦いらしい。良薬口に苦し、今度試してみよう。

帰ってきた“烧烤”

職場からの帰宅途中、地下鉄の駅に入ろうとしたら良いにおいが漂ってくる。

駅の前に“烧烤”の出店が出ていたのだ。“烧烤”は日本式に言うと、あぶり焼きとかバーベキュー。肉や野菜の串焼きを始め、魚やイカといった魚介バーベキューまで、実にさまざまな食材がある。夏の季節には中国各地至る所にこの“烧烤”が出現する。ああ、もうそんな季節かあと思う風景だ。

私はこの“烧烤”が大好き。ビールに合うから、というのが一番の理由なんだけど(笑)留学していた頃は出店で大量買いし、持って帰ってビールと一緒に食べていた。この“烧烤”の出店、このたび中国に赴任してから初めて見た。今まで見なかったのは新型コロナウイルスの感染状況が悪かったという理由もあるだろうけど、そういう意味でも以前の北京に戻ってきている感もあってうれしい。

厅局风

この前、中国人の友人と話したときに「同じ年齢でも日本人のほうが中国人より幼く見える」という話題になった。これについては私もかねがね感じていたことで、前にブログに書いたこともある。

成熟
そう言えば、日曜日に行ったマッサージ屋で夫婦揃ってマッサージ師から「あんたたち、まだ若いでしょ」と言われた。私が「何歳に見える?」と聞くと実年齢より10歳くらい若い年齢を言うので(お世辞かどうかは別として)妻とニヤニヤしてしまった。私は昔から年齢よりも若く見られることが多い。就職してからもスーパーで酒を買おうとして年齢確認されることがあった。若かった頃は「ずいぶん下に見られているんだな」と良い気分がしなかったが、今となっては悪い気がしない((……と思う時点で、ああ、自分は年を取ったんだなと感じるけ...

すると、友人が「“厅局风”って言葉、聞いたことありますか」と教えてくれた。

厅局”というと中国で国家公務員の局長級を指す言葉だ。これに“”(風)が付いて「局長風」?どういう意味?聞いてみると、どこかの役人さんみたいな格好を言った言葉のようだ。具体的にどういう格好なのか。

今年火了“厅局风”穿搭,穿得局里局气才高级,这些标配记得收藏_男性_夹克_公文包
今年爆火的“厅局风”,又让很多男性打开了时尚的大门,让不少人发现,原来除了休闲穿搭和正式感造型以外,像这种端庄得体有大气的风格,才是专属男性的选项,分分钟提升你的魅力! “厅局风”的服装单品一般都会非常合…

このホームページを見てみると“厅局风”のスタイルについて詳しく説明されていた。

わはは、なるほどね。確かに中国で「役人風のおっさん」たちはよくこんな格好をしている。黒ジャンパーに身を包み、ピッチリとフィットしているからぽっこりお腹がだいぶ目立つ。んで、下は大体ぶかぶかの黒のスラックス。胸には共産党の党章(“党徽”)が付いていることもある。そういうば、この国の指導者は地方視察の際に大体そういう格好をしている。

“厅局风”穿搭为何吸引中国年轻一代男性
一些热衷于“厅局风”的人可能是出于玩笑,但对许多中国年轻人来说,这种风格代表着稳定的职业道路和体面的生活方式。此类风格的流行也反映出中国政治的保守转向。

こちらはニューヨークタイムズ中国語版の記事。そうそう、いちばん初めの写真、こんな感じ。ちなみにこの記事のタイトルは“‘厅局风’穿搭为何吸引中国年轻一代男性”(“厅局风”スタイルはなぜ中国の若者世代を引きつけるのか)。ほ、本当?別のサイトには「このスタイルで義実家に行けば、良い印象を与えること間違いなし」みたいな説明も。

一昔前に日本に旅行に来ている中国人の「おじさま」たちはみんなこんな格好をしていた。東京ディズニーランドに来ている人でさえ、こんな“厅局风”をしていたので、不自然というか怪しいというか、変に目立ったのを覚えている。若者世代にそれが流行るというのは、日本でいうレトロブームみたいな感じなのだろうか?

私はどっちかという年齢より若く見られがちなほうだけど、私も“厅局风”スタイルをすれば少しは年上に見られるかしらん。

春分の日

ふと東京からの連絡が少なくて「はて?」と思ったら、今日は「春分の日」で休日なのか。中国は何でもない平日。出勤していると、やはり日本は休日が多いのかなあと思ってしまう。

日本の在外公館、例えば北京の日本大使館は日本と中国、どちらの休日も休館日になると聞いたことがある。いざホームページを見てみると、果たして今日は休館日だった。中国で休日となる来月5日「清明節」も休み。いいなあ……でも敬老の日や勤労感謝の日は休館日でなかった。どういう決まりなんだろう。

昼食を食べようと会社を出ると、おじさんが自転車で「タンフール」(“糖葫芦”)を売っていた。リンゴ飴のように果物に飴がけし、竹串に刺した北京の伝統的なお菓子だ。一番オーソドックスなのはサンザシ。ほかにもイチゴやミカン、たまにミニトマトもある。何度か食べたことがあるけど、まさにリンゴ飴みたいな感じ。食べなくてもカラフルだから見ているだけで楽しい。

もともとは冬のお菓子。氷点下の中で売られるからその硬い噛みごたえが特徴だったけど、最近は夏にも見かける。けど、飴がベチャッとして「タンフールはやはり冬」なんて言う人もいるそう。暖かくなってきたから「本当のタンフールシーズン」はもうすぐ終わりかな。

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