The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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餃子を食べましょう

先日「三伏天」について書きましたが、今日がまさに「入伏」です。1年のうちで最も暑い時期に「入る」ということですね。

「三伏天」はその名の通り3段階あって、「初伏」「中伏」「末伏」と分かれています。これは「頭伏」「二伏」「終伏」とも呼ばれ、中国では古くから「頭伏餃子、二伏麺」という言い方があります。つまり「『三伏天』に入ったら(=『頭伏』)まずは餃子を食べ、『二伏』になったら麺を食べましょう」という意味です。さっそく昼過ぎ、中国人の同僚から“你吃饺子了吗?”(餃子は食べましたか)と聞かれました。私はすっかり忘れていましたが(笑)この同僚はきちんと食べたようです。

ちなみになぜ「三伏天」に入ったら餃子を食べるんでしょう。同僚もそれは分からないようです。しかし思えば、中国の方々……特に北方の人たちですけど、立冬、冬至、年末、新年、何かにつけ餃子を食べます。私が“中国人动不动就吃饺子”(中国人はともすれば餃子を食べますね)と言うと、同僚は笑っていましたけど(^^;)。

なぜ餃子なのか調べたところ、昔の人々の生活習慣と関係があるようです。「三伏天」に入る頃はちょうど小麦の収穫が終わった時期。どの農家にも小麦粉が大量にあるんですね。そこで小麦粉を使った餃子を作り、それを食べて体調を整えるという意味があったようです。餃子は豊富なビタミン、ミネラルを有する野菜や、たんぱく質を含む肉を使っていて栄養たっぷり。「三伏天」は暑くて食欲も減退する時期ですから、餃子を食べて健康になりましょう、ということなんですね。

ちょうど職場を出る頃、ふと「雨が降りそう」な風を感じました。「入伏」したものの、そこまで暑いと感じません。すると案の定、夜になって豪雨。雷も鳴るほどの激しい荒れ模様でした。

ちなみに「三伏天」に入ると湿度が高くなり、蒸し暑くなるそうです。すると、この雨が降ったというのも昔の人が指摘した通り……なのかもしれません。

北京の病院(の外)で怒られた話

今日、北京にある少し大きめの病院に行ってきました。

入口近くの公道から病院の建物を1枚だけ写真に撮ったところ、後ろから「写真を撮るな」と言われました。おそらく病院の関係者でしょう、私は「はいはい」とだけ返事しておきましたが、この感覚、何だか久しぶりだなと感じました。

病院は公共施設です。日本の場合、公道から建物を撮るだけなら問題にならないと思います。敷地内で許可無く撮影をしたり、誰かが写り込んだりしたら注意されるでしょうけど。しかし中国は公道であろうが敷地内であろうが、怒られちゃいます。

確かに中国、特に北京で辺り構わず写真撮影するのは御法度だし、危険です。中国には政府施設や軍事施設といった、明確に写真撮影が禁止されている場所があり、勝手に写真撮影をすると最悪身柄を拘束される場合もあります。

けれど、それは「敏感な場所」に限った話。ショッピングモールといった何でもない場所は別です。中国の人たちだって、みーんな思い思い写真を撮影しています。おそらくTikTokなんかに投稿するためなんでしょうけど、満足がいくまで何度も自撮りをしていて「そこまで自分が好きなのか」と言いたくなる場面に出くわすことも。

今日の私は単に病院の建物を撮っただけで怒られてしまったわけですが……何だか、むかーし読んだ本のことを思い出しました。

http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN4-7684-6881-0.htm

お茶の水女子大学の元教授で、NHK「中国語会話」で講師役も務めた相原茂氏の「北京のスターバックスで怒られた話」、中国語にまつわるたくさんの面白いエピソードを集めたエッセー集です。この本が出版された2004年当時、私は中学生でした。ちょうど中国語を学び始めて間もない頃で、夢中で読んだことを覚えています。持っていた相原氏のエッセー集はこれだけではありません。

タイトルにもある「北京のスターバックスで怒られた話」というのは、相原氏が北京のスタバで写真撮影をしようとしたら店員に怒られたという、自身のエピソードです。

残念ながら本を日本に置いてきてしまったので記憶に頼るしかないのですが、写真撮影を咎める理由について「自分の権利を主張する中国の文化によるもの」と説明していたように覚えています。中国人は「自分エリアなかは力を行使し、顕示しようとする」傾向が強い。つまり、行為そのものが禁止されているからというより「私がダメと言っているからダメなのだ」と自分の権力を行使したがる人が多いからだと指摘しているわけですね。

でも、何となく分かります。例えば中国の地下鉄やバスの車内で見かける「乗務管理員」というスタッフ。車内の治安・秩序を守ることを目的にいるわけですが、よく高圧的な人を見かけます。新型コロナウイルスの感染がまだ深刻だった頃は、あごマスクの人物を見つけると「マスクをきちんとつけろ!」と大声で叫ぶんですね。最近はあまり言わなくなりましたけど。

あとは「保安」。肩や胸に「保安」と書かれたワッペンを付けていて、警察官みたいな制服を着ています。ふと「警察官なのかな?」と思っちゃうのですが、いえ、違います。中国の「保安」は単に警備員みたいな立場の人で、警察官のように法律を執行することはできません。なのに「力を行使したがる」からなのか、高圧的に「パスポートを見せろ」「記録用に写真に撮る」とか、そういうことを言いがちです。私も一度そういう経験があり、その際は「何の権利があって私のパスポートの写真を撮るのか」と反論しましたけど。だって、何に悪用されるか分かったもんじゃありません。

まあ、日本にもたまーにいますけどね。自分に与えられた役割をもって「自分が偉くなった」と勘違いしちゃう人。でも今日、私に「写真を撮るな」と言った人は怖かったです。中国のほうが少し深刻かも知れません。

コスタコーヒー

今日は日曜日ですが休日出勤。とても静かな1日でした。日本も中国も日曜日ですもんね。夕方頃まで働き、いつもなら退勤後は地下鉄に乗ってすぐ帰っちゃいますけど、今日は職場から1駅の距離にあるショッピングモールまで散歩しました。

夕方になっても暑いですね。ふと見つけたコスタコーヒーに入ってお茶をしました。

コスタコーヒーはイギリス発祥のカフェチェーンで、中国ではスターバックス(ほどの店舗数はないものの)と同じような感じで出店しています。そういえば中国では私が留学していた十数年前からありましたが、日本では見かけませんね。調べてみると、銀座にポップアップストア*1ができたそうですが、それだけのようです。

「コスタ コーヒー」日本上陸へ、1号店は夏頃都内に
【読売新聞】 双日とロイヤルホールディングス(HD)は16日、英国などで知名度の高いコーヒー店「コスタ コーヒー」の店舗を日本国内で展開すると発表した。 まずは関東を中心に出店を始める。1号店は、東京都内に夏頃出店予定だという。将来

こちらの読売新聞の記事によると、今年の夏にも日本1号店ができるとのこと。もう7月ですが、どこかに完成したんでしょうか。イギリスやアイルランドではとても有名なカフェチェーンなので、中国にありながら日本に今までなかったのは不思議だなあと感じます。

References
*1数日~数週間程度の、比較的短い期間限定で開設される店舗のことを言うそうです。

まもなく「三伏天」

今日は二十四節気の「小暑」。夏が本格化し、日に日に暑くなっていく頃です。

ただ、ここ最近の北京は「夏が本格化する」というより、遙か先を行っているような気温の日が続いています。40度を超えた日も今年すでに4回。職場の中国人の同僚たちも「今年は異常」と話すくらいです。一体どうしちゃったというのでしょう。

今日は仕事で「798芸術区」に来ました。今年5月にも来ましたが、今回来たのはその際には行かなかったエリアです。廃工場が間近に見られて迫力がありました。

それにしても暑かったです……

ちなみに中国で1年のうち最も気温が高く蒸し暑い時期のことを「三伏天」(さんぷくてん)と言います。初伏・中伏・末伏の3段階に分かれ、合わせて40日余りあります。ふと思い出して、一緒にいた中国人の同僚に「もう『三伏天』に入っていますよね」と聞くと「いえ、まだです。今年の『三伏天』は7月11日からです」と言うじゃありませんか。

ええ、まだ「三伏天」に入っていないのに、この気温とは……先が思いやられます。

北京で本場のウイグル料理

今日は仕事で付き合いのある方と夕食を一緒にすることになり、大鐘寺(“大钟寺”)に。私の職場からは結構な距離があったのでタクシーを使いました。

前にもブログに書きましたが、今の中国で流しのタクシーに乗ることはほぼありません。スマートフォンの配車アプリを使えば、一般の人が自家用車を使って目的地まで運んでくれます。数十年前の留学時代に比べていわゆる「タクシー」に乗る機会がめっきり減ったので、タクシー運転手は仕事を奪われて大変だろうと思います。そんなこともあって、今やタクシー運転手たちも配車アプリに登録しているようです。

配車アプリで車を呼んだところ、今日は一般の人が運転する車ではなくタクシーが来ました。

いざ出発すると……運転が荒いのです。アクセルをグッと踏んだり、かと思ったらブレーキをグッと踏むので、乗っていて酔います。ずいぶんスピードを出して車と車の間をすり抜けるように走るのも危ない。ヒヤヒヤする私をよそに大音量のラジオを流し、大声で歌っています。サビを歌い終えると、満足したのかデカい音で「ゲッ!」とゲップをしていました。

もう、目的地に到着したときにはヘロヘロ(酔いました)。車に乗ってこんなしんどい思いをしたのは久しぶりで、彼らの仕事が奪われるのもむべなるかな、と感じました。タクシー運転手ならもう少しプロ意識があっていいものを、一般の人が運転する車のほうがよっぽど快適なんですから。

やって来たのはウイグル料理のいただける店です。

こちらは新疆ウイグル自治区にある「バインゴリン・モンゴル自治州」(巴州)の“驻京办”。“驻京办”というのは地方政府が北京に持っている「出先事務所」みたいなところで、レストランや売店も併設されているところが多いのが特徴です。つまり、こちらは北京にいながら巴州政府が提供する本場のウイグル料理がいただけます。

食べるのに夢中で写真を撮るのをすっかり忘れていたのですが、いやあ、それはおいしかったです。ラム肉の串焼きは肉がゴロゴロ大きくて食べ応えがありましたし、ラグメンも本場の味です。働いている従業員もウイグル族の方が多かったです。私がウイグル語で「ラハメット」(ありがとう)と言うとウイグル族の女性従業員がすごく喜んでくれました。

こちらは地元の特産品を並べたコーナー。新疆ウイグル自治区でとれたナツメとか、あとワインなんかも並んでいました。

この“驻京办”(地方政府の出先事務所)、話は聞いていたのですが、いざ訪れたのは今日が初めてでした。北京には各地の“驻京办”があるみたいなので、それを巡るだけでも中国各地を旅行している気分になるかも。ぜひ他地域の“驻京办”も訪れてみたいと思います。

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