The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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我が家のコックさん

日本から持ってきて便利なのがシャープの「ホットクック」。材料を入れてボタンをポチッと押すだけで料理を作ってくれるという優れものだ。

見た目は炊飯器みたいな感じで、ちょっと大きいかな?くらい。実際に米も炊けるようだが、最も大きな違いは調理中に鍋の中の食材を自動でかき混ぜる「まぜ技ユニット」なるものが備わっている点。それによって、より多くのメニューが作れるらしい。

最大15時間の予約調理の設定が可能で、予約の待機時間も中の温度を調整して食材が腐らないようにしてくれる。朝に仕込んでおけば帰宅時にはアツアツの料理が完成しているわけだ。さらにWi-Fiにも接続できるので、外出先から予約時間を変更することも可能。例えば「帰宅が遅くなりそうだから、完成する時間を1時間遅らせよう」みたいなこともできちゃう。

今日作ったのは厚切り大根と鶏手羽元のさっぱり煮。ポン酢を使ったのだが、大根によーくしみていた。自分で作るよりもおいしいからちょっぴり悔しい。ポテトサラダはいもをふかすのに「ホットクック」を使った。ちなみに右上の筑前煮も昨日「ホットクック」で作ったもの。火を使うとずっと見ていないといけないが「ホットクック」ならボタンさえ押しておけば後は手が離れるのが楽ちんだ。

イトーヨーカドーで買い出し

土曜日だったけど終日自宅で仕事。

金曜日の夕方になって「月曜日の朝までに済ませておいてください」と東京から連絡があった。自分たちはウィークデーに仕事を終えたつもりかもしれないけど、こちらは週末返上で仕事をしろということか。はいはい、自分の仕事だからやりますよー。

夕日が差し込む時刻になって冷蔵庫の中を見ると食材が少なくなってきていることに気付き、気分転換を兼ねて買い物に出かけた。

来たのはイトーヨーカドー。日本の商品や食材が売っている北京在住の日本人の強い味方だ。

フロアの片隅にクリスマスツリーと一緒におもちゃがディスプレイされていた。私が留学していた頃もクリスマスを祝う文化はすでにあったけど、正月間近になってもサンタクロースの絵が飾ってあるなど、分かっているのか分かっていないのか、適当だなあと思ったのを覚えている。

小売店にとってクリスマスシーズンは稼ぎ時。けどイトーヨーカドーはガラガラだった。中国ではみんなネットスーパーで買い物をするようになっているのに加え、みんな新型コロナウイルスに感染するのが怖くて出歩かなくなっている。厳しい感染対策はいろいろ緩和されたけど、街が元の姿を取り戻すのはまだまだ先かなあ。

切り方といい、並べ方といい、相変わらず大胆。北京は内陸なこともあって伝統的に海水魚より淡水魚のほうが食べられてきた。日本人はフナとかあまり食べないし、ちょっと見た目も……うーん、あまりおいしそうに見えない(^^;)。

もともと食料油メーカーの“金龙鱼”(金龍魚)、実は米も出している。

中国の東北で生産されていて、日本の米とそっくりらしい。しかし魚マークのインパクト……そして激安な値段も何だか怖くて手が出せないでいる。

肉や野菜、それに日本の調味料などを大量に購入。スーパーのレジ袋がちぎれるんじゃないかというくらい重くて、帰りの地下鉄が大変だった。ネットスーパーなら家まで届けてくれるし苦労しないのだろうが、私は店頭でいっぺんに揃えられるほうがいい。やはり自分は実店舗で買い物を楽しみたいタイプなんだなあ、としみじみ思った。

薬局の行列

北京では新型コロナウイルスの感染対策が大幅に緩和されたものの、街なかは人通りが少なく平時の様子を取り戻すには至っていない。そんな中、ぽつぽつと行列を作っている場所がある。

薬局だ。抗原検査キットや解熱剤といった市販薬を買い求める市民が列を作って並んでいる。

中国各地であまりにも急速に対策の緩和が進んでいるので、感染が拡大するのでは、とみんな思っているのだ。無理もない、だってついこの前まで中国政府が「新型コロナウイルスは命に関わる!人民至上、生命史上!徹底的に防ごう!」って言っていたんだもの。

薬局の入り口には「抗原検査キットも解熱剤も売り切れ」と貼り出されていた。けどみんな「実はあるかも」とか「のどの痛みを抑える薬なら買えるのでは」なんて言って行列を並んでいた。

地下鉄には乗れるようになったけど

今日から北京では公共交通機関を利用する際にPCR検査の陰性証明を提示する必要がなくなった。

先週の抗議活動を受けての緩和だろう。つい昨日、地下鉄に乗れなくて困ったばかりだけど、まあ、同じことが起きなくなるなら……とりあえずはありがたい。

とは言え、帰宅時の地下鉄ホームは閑散としていた。

地下鉄やバスだけが陰性証明はいりませんって言っても、乗って着いた先の商業施設やオフィスでは相変わらず「陰性証明を出せ」と要求しているんだもの。市民が毎日検査を受けなければならない現状は全く変わっていない。「そこだけ緩和してどうする」といった状態だ。

しかし、この人が消えた駅。私が留学していた頃はこんなものではなかった。そりゃあ大勢の乗客であふれ、車両に乗り込むのも戦争。ホームには「おばちゃん駅員」が間隔をあけて立っていて、旗を振りながら“先下后上”(降りる人が先!乗る人は後!)と大声で叫ぶのだ。

通勤に地下鉄を利用している身としては、このくらいのほうが助かる。でも、あの賑やかな雰囲気を思い出すとちょっぴり寂しい。自分は中国に来ているけど、あの留学していた頃の中国に来ているわけじゃないんだなあとつくづく感じる。

寒空の下で

最後にPCR検査を受けたのが木曜日なので、私のスマートフォンアプリに入っている陰性証明がついに「3日目」になってしまった。北京では公共交通機関に乗ろうとしたら48時間以内(2日以内)の陰性証明が必要なため、今日は地下鉄で移動はできない。まあ分かっていたけど、不便だ。今日検査を受けておかないと、明日は「4日目」になり、いよいよ生活に不都合が出てくる。会社近くのPCR検査場なら空いているのを知っていたので、レンタサイクルに乗って向かうことにした。

ここ最近の北京は日中でも0度に近い気温。自転車に乗ると冷たい風を受けて手がかじかむ。なんとかPCR検査場に到着し、受けることができた。ひと安心だ。

そして今日は夕方に髪を切ることにしていた。

さすがに自転車はもう無理だと思い、タクシーで向かうことにした。すると思いのほか早く着いてしまい、残り1時間半ほどを過ごさなければならなくなった。カフェを探そうにも、今はどこも店内飲食を取りやめている。せめて暖かい建物の中に入れたらいいが、今はどの店舗も閉まっていて暖を取る場所さえ見つからない。刻一刻と日が沈むのにつれ、気温も確実に下がっている。うー、このままでは髪を切る前に凍え死にしてしまうよ。

美容室に予約を早めてもらえないかと泣きの電話を入れ、早めに向かうことにした。美容室の中は暖かくてホットコーヒーまで出していただいた。し・あ・わ・せ……髪を切られながらぽかぽかしてきて、思わず眠ってしまいそうだった。

いつもなら地下鉄で帰るけど、今日はタクシー。自分の家に着くと、何とも言えぬ幸せな気持ちになった。寒空の下で行く場所がないというのは何とも不安な気持ちになるからねえ。何度も書いているけど、このPCR検査地獄、本当にやめませんか……

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