The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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中国の家電量販店

突然だけど、私は家電量販店が好き。時間を潰すときには、よくビックカメラやヨドバシカメラに行く。特に買うものがなくても見ているだけで楽しいし、また欲しくなってくるのだ。

確かに今はネット通販で何でも買える。その方が安いときもある。けど店頭で商品をじっくり見て、買うか買うまいか迷いに迷って、最後に「ええいっ!」と購入する方が「購入した」感があり、それこそ店頭でのショッピングの醍醐味だと思う。それに私は、いざ注文してから手に届くまでの時間が待ち遠しくてしようがないのだ*1

だから中国に来てずいぶん味気なくなった。こちらは日本の家電量販店みたいな店舗がないのだ。家電量販店もあるにはあるが、あの、商品がずらーっと並んで「宝探し」をしているような感じに欠ける。そもそも中国は日本以上の「ネット社会」だけあって、何でもネット通販で「ぽちっ」なのだ。

そんな思いを職場で吐露していると、中国人スタッフから「『順電』には行ったことありますか、おっしゃる日本の家電量販店に近いかもしれませんよ」と教えてもらった。「順電」……私が留学していた頃には聞いたことのなかった店舗だ。チェーンの家電量販店で、三里屯に店舗があるらしい。土曜日ということもあり、行ってみた。

バスで向かいながら「そもそも臨時休業しているのではないか、今はどっこも閉まっているし」と不安になったが、いざ到着すると営業していた。

というより、三里屯自体がずいぶん賑やかだ。どうしてここだけ営業しているんだろう。

日本の家電量販店の雑多な感じはなく、オシャレな雰囲気。テーブルの上に間隔を空けて商品がディスプレイされている様子はアップルストアを彷彿とさせる。いろんな商品が並べてあって、見ていると楽しい。やはり自分はネット通販だけではやっていけないタイプだとつくづく感じる。

コーナーは小さかったが「ニンテンドースイッチ」や「PlayStation 5」なども並んでいた。

ちなみに「ニンテンドースイッチ」の右上に“国行正品”と書いてあるのは「中国版正規品」という意味。中国の「ニンテンドースイッチ」は日本で販売されているものとは違う別モデルなのだ*2。その背景には中国政府の厳しい規制により、審査の通ったゲームしか販売できないという事情がある。そのため「ニンテンドースイッチ」のゲームソフトは300本以上のタイトルが存在するものの、中国版モデルでダウンロードできる本数は20に満たない。

コロナ禍になる前はよく日本で「ニンテンドースイッチ」を買いあさる中国人が話題になったけど、これが理由だったというわけ。日本モデルも設定で言語を中国語に変更すれば、画面表示は中国版と変わらなくなるからね。

私もひとつ購入しちゃった。SONYのウェアラブルネックスピーカー。

と言うのも、今住んでいる家の玄関が薄くて、自宅で映画なんか見ていると*3結構外に響いていることに先日気付いたのだ。これなら耳元(首元?)で音が聴けるのでテレビの音量を上げずに済む。実はこのネックスピーカー、一度日本で購入して中国に送ろうとしたのだが、航空輸送禁止の荷物に該当するらしくかなわなかった。どうしようかなあと思っていたところ、今日「順電」で発見したので思わず購入。こういうことがあるから実店舗のほうが楽しい。

ちなみに日本のモデルは「SRS-NS7」で、今日購入したのは「SRS-NS7R」と、“R”の一文字が多い。何が違うんだろう。ボタンを押して起動すると「カイチー」(“开机”)と中国語音声。パワーオン、という意味だ。Bluetoothのペアリングモードも「ランヤーリエンジエ」(“蓝牙连接”)と流れた。つまり中国モデル、という意味なのだろうか。ま、スイッチみたいに制限があるわけではないので、これで良しとする。

References
*1それはおまえがせっかちなだけだっちゅーの。
*2厳密に分けると、日本モデル、アメリカモデル、ヨーロッパモデル、そして中国モデルが存在する。ただ、日本・アメリカ・ヨーロッパは電源プラグの形が違うとか、そんな程度。
*3大音量で見るのが好きなんです、はい。

イオナック

先日、自宅のシャワーヘッドを「イオナック」に付け替えた。

出国前に高校時代の友人が結婚祝にくれたものだ。水道水を「軟水化」「塩素処理」「活水化」してくれるシャワーヘッドで、引っ越しの荷物と別に送っていたので、最近になってようやく届いた。

中国を含む多くの国は硬水のため、軟水になれている日本人がシャワーを浴びると髪がゴワゴワになったり、肌が荒れたりするらしい。ネット上では髪がわさーっと抜けて薄くなる(!)なんて声も。本当なのだろうか……お、おそろしい。

シャワーによってはネジが合わないこともあるそうでアダプターが付属していたけど、自宅のシャワーはそのまま装着することができた。使用して1週間余り……効いてるような気もするし、効いてないような気も?まだよく分からない(笑)。ツイッターなんかを見ていると「肌荒れが治った」「髪の毛が大量に抜けていたけど落ち着いた」といった投稿が多数。そういえば、シャンプーの泡立ちは良くなったような気がする。イオナックのおかげかな。

お風呂は毎日入るんだもの、大切だね。毎日、友人に感謝を覚えながらシャワーを浴びることとします。ありがとう!

マンションに陽性者が確認されました

今日の北京は驚くほど寒い。それも突然だ。天気予報を見てみると、最高気温でもマイナス5度で、最低気温に至ってはマイナス9度だ。もちろん留学時代に北京の冬は経験しているけれど、それでも「不意を突かれた」感じ。職場の中国人スタッフに「今日はびっくりするほど寒いですね」と話したら「これが正常です」と返されてしまった。

昨日、マンションから通知が届いて以降、今日の日中に新たなメッセージが届いた。

当マンションにて新型コロナウイルス感染者が確認されました。感染の蔓延を抑え込むため、全ての皆様に健康観察を実施していただきます。発熱、咳、倦怠感、味覚や嗅覚の異常、鼻づまり、鼻水、結膜炎、体の痛み、下痢といった症状が出た方は、すぐにフロントまでご連絡いただきますようお願い申し上げます。

なんと、うちのマンションの住民が陽性だったのだ。これで私が今日帰宅したら、当分出られなくなるのだろうか。そもそも「健康観察」って何だ。マンションのフロントに電話をした。

すると「いつも通り過ごし、いつも通りPCR検査を受けていただければ結構です」と言う。「自由に出られるのですか、明日の出勤は問題ないんですか」と聞くと「はい、構いません」とのこと。思わずあっけにとられてしまった。よそでは1人感染者が出るだけで、広いエリアをまるまる封鎖する場所もあるというのに。週末の抗議活動を受けて、少し緩和されたのだろうか。

帰宅すると「小藍」が今日も出迎えてくれた。

この「小藍」、当局の防疫部門から派遣された人なのかと思っていたが、よく見てみるとうちのマンションのスタッフさんだ。昨日の方には少々ぶっきらぼうな態度をしてしまったかもしれない。ごめんなさい。私が「今日はとても寒いですね、どうもご苦労様です」と話しかけると「とんでもないです、お帰りなさいませ」と笑顔で答えてくれた。

感染者が出ても、どこまで封鎖するのかは場所によって基準が違うのだろう。私のところは緩く、逆に厳しいところはとても厳しいんだろうなあ。中央の「ゼロコロナ」政策の意向を受け、末端が勝手にいろいろ厳しくして規制に規制が重なる……まさに“层层加码*1だ。

明日も仕事には影響ないということでホッとはしたものの、そうでない人もいることを思うと何とも言えぬ複雑な気持ちになる。

References
*1ある政策や規則を実行する際に、規制が幾重にも重なって厳しくなること。

自宅に現れた「小藍」

職場にいたところ、住んでいるマンションからメッセージが届いた。

当マンション居住者のPCR検査の結果に「異常」が確認され、現在確認作業を行っております。これに伴い○階の連絡通路は封鎖措置となりました。慌てることなく、ご自宅にて最新情報をお待ちいただきますようお願い申し上げます。

PCR検査結果の「異常」とは何か。

現在、中国ではPCR検査を「十混一」という方法で行っている。毎日膨大な人がPCR検査を受けていて費用面がばかにならないため、10人の検体を1つにまとめて検査しているのだ。

10人みんなが陰性なら問題ない。しかし陽性となれば問題は別……というのが10人のうち誰が陽性か分からないからだ。この場合、10人の検査結果に「異常」が表示されることになっている。「異常」と表示された10人は追加検査を受けることになる。

このマンションの通知を見るに、住民に「異常」が表示された人がいるということだ。その人が陰性だったら問題ないが、まずいのは陽性だったとき。おそらく私のマンションも封鎖になってしまうだろう。そもそも今の段階で帰宅しても大丈夫なのだろうか。もしや“只进不出”(入ることはできるが、出ることはできない)なんてことにはならないか。

いざ帰宅すると、いつもは人がいない場所に「小藍」*1がいた。いよいよ「入ったら出られませんよ」なんて脅されるのかと思ったが、何も言われず。

エレベーターに乗ると、水をぶちまけたかのように濡れていた。おそらく消毒液をまいたのだろう。私が留守の間に部屋の中まで入られて何かまかれていたらと心配したが、それはなかった。

明日は無事に出勤できるのだろうか。ご自宅にて最新情報をお待ちいただきますよう……ったって、いつまで待てば良いのだろう。何も言われていないから、今はまだ出られるんだろうけど。

いよいよ自分の目の前まで迫ってきている感じがする。

References
*1中国では青い防護服を着た人たちのことを「小藍」(シャオラン)という愛称で呼んでいる。ちなみに白い防護服を着た人たちは「大白」(ターパイ)。

嗚呼、恋しき海産物

北京に来てから食事にはあまり困っていないが、恋しいのが海産物。日本にいた頃はスーパーで商品が半額になる時間を見計らって刺身をよく買っていた。しらすなんかも好きで、大根おろしと和えて醤油で食べたり、千切りにした大葉と一緒にしらす丼にしたり。あとは牡蠣……香川で働いていた頃はよく食べ放題の牡蠣小屋に行ったなあ。

閑話休題。

北京は内陸なこともあって海産物が高い。この前、近所のスーパーでサーモンの刺身を見たときは、ほんの5切れで1500円近かった。日本が海に囲まれた島国で、海産物に恵まれていたんだなあと思う瞬間だ。夕食を前にフードデリバリーで海鮮を調べてみると、近所に牡蠣を扱う店を発見。今日は金曜日だし、ちょっと値は張るけど1週間頑張った自分へのご褒美だと思い注文してみた。

牡蠣が10個入って108元(約2000円)だが、フードデリバリーでは割引が入って62元(約1200円)。中国ではなぜか店内価格よりフードデリバリーのほうが安くなることが多い。

これ以外に羊肉の串焼きなどを頼み、合計92元(約1800円)。なぜか牡蠣の正規価格より安くなるから不思議なのだが、まあ、居酒屋で消費する額を考えればこんなものだろう。

肝心な牡蠣は小さい身だったけど(笑)久しぶりに海産物を食べ、まさに“口福*1を味わった。冷やしていたビールとともにNetflixを視聴。こんな金曜日が大好きだ。

References
*1食事による幸せのこと。
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