The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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中国産の日本米

今日の夕食はごはんを炊いた。使ったのは日本を出国するときに買ったおニューの炊飯器。

自分で言うのも何だが、結構な値段のする炊飯器だ。

日本人だもの、米は大切!と奮発して購入。海外の電圧に対応した炊飯器もあるようだが、今後日本でも長く使うことを見越して100Vの日本国内モデルを選んだ。だからうん万する変圧器も一緒に購入して、どれだけお金かけてるんだか(^^;)。

せっかく良い炊飯器を買ったのだから、米も良いものを選ばなければ。インターネットで調べてみると、中国国内で栽培された日本品種の米がちょこちょこ売っているようだ。そこで“越前米”という米を買ってみた。中国東北部の遼寧省で栽培されているコシヒカリらしい。どんなものか不安だったので、とりあえず2キロだけ購入(笑)。

炊けたごはんを食べてみると……おおお!!おいしい。ふっくらもちもち、驚きの味だ。今までと全然違う。さすが高級炊飯器。米も日本品種だけあって、日本で食べているものと全く変わらない。

おかずはゴーヤチャンプルー。お肉はスパムを使用した。本当は豚肉を使いたかったが、中国ではこういうときに便利な薄切りの豚肉が売っていないのだ。あるのはサムギョプサルのように分厚い肉ばかりで少々不便。カットしてくれとお願いしたら切ってくれるのだろうか。

北京にニトリが初進出

北京におとといオープンした“宜得利家具”(ニトリ)に行ってきた。

ニトリが入ったのは北京市中心部から見て南西、豊台区にあるイオン。朝陽ジョイシティのイオンが閉店してしまった今、北京に唯一残るイオンだ。

オープンしたばかりとあって大盛況だった。

中国にニトリが進出したのは別に最近のことではなく、2014年に湖北省武漢に中国1号店を出している。北京から一番近いところだと天津に店舗があるようだ。北京に赴任してから行ってみたいと思っていたが、新型コロナウイルスの感染対策で移動が大変厳しいので、北京から天津に行くことさえもかなっていない(高速鉄道で約30分ほど)。

今回、満を持しての北京進出。まだ家の中の日用品などが揃いきっていないので大変助かる。

私が特に期待していたのはキッチン用具。先日イケアに行ったが、やはり欧米の道具は「それじゃない」感が拭えない。その点、さすがニトリ。日本の台所が必要とするものが揃っている。

品揃えは日本のニトリとほぼ変わらない。巻き簀まであったが、中国人は必要とするのだろうか。そして気になるのは値段だが、日本のニトリとほぼ変わらないように感じた。どうしてだろうと思ったところ、読売新聞にこんな記事が。

日本や海外のニトリ店舗に並ぶ商品の多くは主に中国で生産されている。中国での販売分は、仕入れを人民元で決済し、元建てで販売するため、急速な円安の影響はほぼ受けていないという。輸出に比べて輸送費も安く、杉浦氏は「中国の店舗が増え、売り上げも増えるほど、(ニトリグループ全体として)円安のリスクが軽減できる」と述べた。

読売新聞電子版の記事から

なるほど、よく考えればそうだ。もちろんニトリとして日本品質を確保するためにそこらの中国製と全く同じ値段にはならないだろうけど、中国で生産しているからこそのメリットかもしれない。

ひときわ目立つ人だかりができていたのは箸のコーナー。

中国を訪れた経験のある人は分かるだろうが、中国の箸は太くて長い。まるで日本の菜箸のようだ。中華料理は大きなターンテーブルにたくさんの皿が並び、遠くに手を伸ばして料理を取る形式が多いため、箸が必然的に長くなる。

しかし最近は日本と同じように一人一食ずつという形式が増えてきている。すると太くて長い箸は少々不便になるのだ。その点、日本の箸は短くて軽く、ぴったりだ。かわいくてオシャレな箸も多く、中国の人に人気を集めているようだ。みんなお気に入りのマイ箸を選んでいた。

店舗はイオンの中にあるためワンフロアだが、テーブルやソファーといった大型家具も並んでいた。

イケアはたまーに極端なデザインの家具も多いが(笑)その点、ニトリは外れがない感じ。落ち着いた雰囲気が出せるので、その点、中国人にも受け入れられるんじゃないかな。

日経新聞の記事によると、ニトリは現時点で中国に59店舗を展開しているそうだ。これを来年末までに70%増の100店舗を目指すとのこと。

北京在住の日本人としては日本のものが手軽に手に入る点でとても便利だし、日本の企業がこうして海外で頑張ってくれるのは純粋にうれしい思いだ。ここのイオンは私の家から地下鉄で1時間15分ほどと少々遠いため、もう少し近くにできてくれたらうれしいかなあ。

日本には行けないけれど

仕事で西単ジョイシティ(“西单大悦城”)に行ってきた。

土曜日なだけあって、驚くほどの人だ。中国ではこうしたショッピングモールに入店するにはスマートフォンアプリで72時間以内のPCR検査陰性証明を提示しないといけないが、入り口はそれだけのために50メートルほどの列ができていた。

この西単ジョイシティは私が留学していた頃にもあった。大学前のバス停から乗り換えなしで来られたので頻繁に訪れたが、当時と比べたら店は結構変わったような気がする。若者向けの店が多いのかな?客も若者が多い印象。一緒に行った中国人スタッフは人の多さにうんざりしているようだった。

ふとモール内を歩いていると見慣れた文字が……「六本木駅」?東京メトロとJRのマークも付いている(ちなみに六本木駅にJRは通っていない)。

こちらは「肉問屋元気一番焼肉」という、日本の焼き肉が食べられるレストランらしい。

大きな路面電車を模した客席、これは都電荒川線?行き先は「北千住」となっているけど、北千住に路面電車はない気が。店内はのぞけなかったが、この改札口から入ってくようだ。ロト6や宝くじといった日本を彷彿とさせる看板がたくさんある。

世界の山ちゃん(笑)。そして六本木駅の駅名標、都営大江戸線だ。隣の看板には「六本木交差点方面」とか「乃木坂駅方面」など、馴染みのある地名が。よくできていて、「ここはどこだったっけ?」と一瞬不思議な気分になった。

日本に中国の町並みを模したレストランはないけど(あれば私はぜひ行ってみたい笑)中国にはこうして日本の町並みを模したレストランができる。それだけみんな日本に行きたいんだろうなあ。それがコロナ禍で今までのように簡単に行けなくなってしまった。いや、行くのは簡単だ。だって日本は水際対策を大幅に緩和しているんだもの。問題は中国に帰国したときの隔離だ。

日本と中国は隣同士で日帰りだってできそうなくらいの距離にあるのに、隔離のせいで地球の裏側・ブラジルより遠い国になってしまった。こうやって日本の雰囲気を少しでも味わおうとしている人たちを見ると何だか切ない思いになってしまった。早く彼らが日本に行ける日が戻りますように。

ワクチンは打てませんよ

今日は中国製のワクチンを接種しに病院へ行ってきた。

予約をしていたのに、到着してから結構待たされた。

30分ほど経ってから診察室に呼ばれる。早口で元気の良い女性の医師だ。はじめに接種を希望するワクチンの種類を聞かれたので、職場の中国人スタッフからすすめられた「シノファーム」(“北京生物”)をお願いする。

何回目の接種かと聞かれたので今日が初めてだと答えるも、念のため言っておいたほうが良いかなと思い、日本でモデルナ製ワクチンを3回接種したことを伝える。すると医師は驚いた顔をして「それじゃあ打てません」と言う。

理由を要約すると、ここまでモデルナ製を打ってきたのだから、今回も同じ種類のワクチンを打つべき。けれど中国でモデルナ製は認可されていない。すると中国製しか選択肢はない。しかしすでに3回モデルナ製を打っていながら、さらに中国製を打つと、種類の違うワクチンが混じり合うことになってしまい、健康に影響が出ないとは言い切れない……と、まあ、こういうことらしい。

言っていることは至極当然だ。

しかし私の知っている日本人で、モデルナ製やファイザー製を接種していながら中国製も接種しているという人は結構いる。それはどうしてなのだろう。

すると医師は「接種歴を隠して中国製を接種したんでしょう」と言う。うーむ、なるほど。そんなことができて大丈夫なのだろうか。ただ、よく考えれば逆も然りだ。日本でワクチンを接種するときも黙っていれば中国製を接種しているかどうかなんて分かりやしない。

別に接種しなくて済むなら私だってわざわざ接種しない。ただ仕事柄、ワクチン接種歴を確認されることがあるのだ。モデルナ製は中国で認可されていないとして接種歴にカウントしてくれないケースがあるらしく、だったら中国製を接種しておこうと思ったわけ。

頭を抱えていると、医師から真剣な顔で「仕事上、ワクチンの接種証明が必要なのかもしれないけど、あなたの命はひとつしかないんですからね」と言われてしまった。うーん、もうちょっと様子を見てみるかなあ。

天高く馬肥ゆる秋

北京は昨日までかなり靄がかかった天気だったが、今日は気持ちいい空が広がった。

仕事で大望路のあたりに行ったら、国貿の高層ビル群が青空に映えてきれいだった。

中央にそびえ立つのは「中国尊」(チャイナ・ズン)という、北京で最も高いビルだ。その高さは528メートル、北京は上海などと違って高層ビルがいくつも建っているわけではないので異様に目立つ。展望台があるなら是非行ってみたいなあ。

会社へ戻るのに長安街を走る「1路」のバスに乗ると「バスおばさん」がいた。

切符販売や車内アナウンスのほか、高齢者が乗車してくると若者に「席をあけろ~!」と叫んでくれるなど車内秩序(?)を正す業務も担っていて、私は親しみを込めて「バスおばさん」*1と呼んでいる。11年前に留学していた頃はどのバス路線にもいたが、最近は現金を使う人が減ったからか、ほとんど見なくなっていた。メインストリートを走る「1路」のバスには残っていたのかあ。相変わらず早口のまくし立てるようなアナウンスで、何だか嬉しくなってしまった。

References
*1中国語では何と言うのだろう?普通に“售票员”(切符販売員)?けれどこれじゃちょっと寂しいから、やはり私としては“售票员阿姨”(切符販売員のおばさん)と呼びたいところだ。
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