The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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小さな高松会

高松で勤務していた頃の後輩から食事の誘い。

私は新型コロナウイルスに感染して中国渡航を延期させた前科を持つ人間だ。次の出国は何としてでも成し遂げなければならず、完全個室の店を選び、私を含めて3人の少人数で食事をした。

いざ入店してみると内装もへったくれもないほど本当に個室の店舗だった。完全個室ではあるものの、遮音性はあまり無いのかどこかの部屋からずいぶん大きい話し声が聞こえてくる。従業員も店長さん?と見られる方は丁寧な接客だったが、その他はノックもなくズケズケと入ってきて、何の料理か説明もなく黙ってドシンと置いていくような感じ。

料理はまあまあおいしかっただけに、何だかちょっぴり残念な気分。

つわものどもが夢の跡

きょうは早朝から仕事で用があって品川へ向かった。

品川と言えば駅前にあった「アンナミラーズ高輪店」が8月末で閉店したはず。今はどうなったのだろうと店の前を通ってみた。

写真の中央部分、セリアやマツモトキヨシの看板の右側に見えているのがアンナミラーズのあった場所だ。かつては窓越しに談笑しながらお茶を楽しむ人たちが見えたのに、今や「Anna Miller’s」の文字は残るものの、真っ暗な店内とビニールの張られた外窓が残るのみ。何ともさみしい。

アンナミラーズはアメリカ発祥のレストランチェーン。アメリカ料理とホームメードパイが売りで、1973年に1号店が南青山にオープン。多いときは首都圏に20店舗以上を展開していたが、近年は国内最後の店舗として高輪店を残すのみとなっていた。

ミドル世代の人たちにとってアンナミラーズは思い出の場所だろう。

70~80年代と言えば音楽、ファッション、飲食など、アメリカ文化が大量に流入した時代。当時日本になかったパイの数々やコーヒーのお代わり無料サービス、現地の店舗と同じユニフォームなど、アンナミラーズが提供したもてなしの数々はアメリカに憧れていた当時の若者にとって別世界に感じられたのだろうなあ。

アンナミラーズ高輪店(2009年訪問時に撮影)

実は私もそんな雰囲気に憧れて、大学時代にアンナミラーズを訪れたことがある。

ちょっぴり料金はお高めで、コーヒーはお代わり自由だったものの、ケーキと合わせて注文すると1000円を超えたような記憶が。けれどこの世界観に対して料金を払うと思えば、ディズニーランドでの飲食と同じと言うか、納得の値段だとも感じた。

また行こうと思っていたのに、気付いたら日本最後の高輪店さえ閉店してしまった。やはり行こうと思ったらそのときに行くべきなのだなあ。今や思い出の中にしか存在しなのはさみしい限り。

閉店理由について、運営元の井村屋はニュースリリースで次のように書いている。

今回、国土交通省より品川駅西口基盤整備事業に伴う移転要請があり、移転対象となる他店とともに退店について合意し協力することとなりました。
(中略)
店舗としては高輪店同様の集客力が得られる立地候補を検討しておりますが、現在のところ新規出店は未定です。

移転要請があったので、やむにやまれず閉店したってこと?そして決まってはいないものの、どこかに新規出店ができないか立地候補を検討しているよし。

こ、これは……またアンナミラーズに行けると期待していいのかな。たくさんの人の思い出が詰まったアンナミラーズ、再出発のときにはぜひ私も駆けつけて応援しようっと(^^)*1

References
*1ちなみにアンナミラーズ発祥の地であるアメリカでさえ、残すはハワイにある1店舗だけになったらしい。なのに中国・天津には2店舗あるとのこと!?ええ、どゆこと(笑)。日本で復活するのを待つより中国でアンミラ訪問するほうが早いかも(^^;)。

無印良品の日替わり弁当

仕事終わりに銀座にある無印良品に寄った。

銀座の無印良品は「世界旗艦店」と言われるほど大規模。ビルまるまる無印良品で、1階から5階は店舗、6階以上は無印良品によるホテル(「MUJI HOTEL GINZA」)になっている。

無印良品 銀座
2019年4月4日(木)、世界旗艦店「無印良品 銀座」が東京・銀座の並木通りに開店します。地下1階には素の食をテーマとするレストラン「MUJI Diner」、6階から10階には日本初のMUJI HOTEL「MUJI HOTEL GINZA」も同日にオープン。商品やサービスを通じて無印良品の考える感じ良いくらしを提案する大型複合店舗です。

他の無印良品と品ぞろえが大きく違うのが1階の食品コーナー。店舗限定の冷凍食品を始め、オリジナルティーをブレンドしてくれる工房やジューススタンド、焼きたてのパンを売るベーカリー、さらには有機栽培・減農薬で作られた野菜を売るコーナーまである。

ここに並ぶ商品でいつも気になっていたのが、日替わり弁当。

無印良品のホームページによると、日替わり弁当を販売しているのはここ銀座ともう1店舗だけらしく、いつか食べてみたいなあと思っていた。きょうは来店した時間が少々遅めだったからか3割引きになっていたので初購入。

きょうの日替わり弁当は鶏めしだった。

曲げわっぱを彷彿とさせる弁当箱に大きな鶏肉が4切れ。下は3色そぼろ丼になっていて、わきに切り昆布とにんじんの煮物が添えられている。どれもしっかり味が付いていて、おいしかった。弁当箱だけ見たら「ちょっぴり小さいかな」と思うも、それなりに食べ応えがあって満足。

たくさんある日替わり弁当の中で、この鶏めしが一番人気なんだそうだ。ほかの種類もぜひ試してみたいなあ。もっと他店舗にも置いたらいいのにねえ。

きょうもPCR検査

きのうに引き続き、きょうも午前中に恵比寿のクリニックでPCR検査。

きょうもあの長い綿棒を鼻の奥に突っ込まれたのだが、きのうより検査の時間が長く感じた。終わってからムズムズする鼻を押さえながら「ありがとうございました」と後にしたが、正直ちょっぴり涙目だったよ、私は。

お昼は渋谷にある楊国福マーラータンを訪問。

マーラータン(麻辣燙)は四川省発祥の料理で、「麻辣」な味*1のスープに具材が入った、さしずめ簡易版火鍋といったところ。きょう行った楊国福は中国に6000店舗ほどもあるチェーンで、ここのスープは痺れる花椒と唐辛子以外に何十種類ものスパイスや漢方食材が使われているらしい。

コロナ禍になってしまう前に中国へ出張に行ったときは、3日に1回は行くほどお気に入りになってしまった。今は東京だと渋谷を始め、池袋・上野・新大久保などに店舗がある。

店内に入ると野菜や肉など具材がたくさん並んだショーケースがあり、容器とトングを持って自分の食べたいものを選ぶ。それをレジに持って行くと重さを量ってくれるので、それによって料金が決まる。あとはスープの辛さを指定すればOK。

スープはピリピリした味がしながら、どこかクリーミーで濃厚。これが病みつきになってしまう。中国に行けばいくらでも食べられるのだから、わざわざ今食べなくても……と思ってしまうのだが、いやいや、それが食べちゃうんだよねえ。

あ、そうそう、PCR検査の結果は陰性でした(^^;)。

References
*1韓国料理のような辛さではなく、山椒が効いたようなピリピリした辛さを表す言葉。

娑婆に出る

新型コロナウイルスに感染して、自宅療養をかれこれ10日間。きょう午前0時をもってようやく解除となり、晴れて「娑婆に出られる」ようになった。

やはり10日間も篭もっていたので新鮮な気持ちだ。地下鉄に乗っても、向かい合って座る見ず知らずの人にひとりひとり見入っては*1「ああ、世の中はこんなにたくさんの人であふれているんだなあ」と感慨にふけったり、自分の足で歩いてジワジワ汗をかいては「ああ、まだ夏は終わっていなかったんだ」と思ったり。

中国渡航に向けて、まずは「完治しました」という証しをいただかないといけないので、恵比寿にある某クリニックへ向かう。

陽性が発覚したときのクリニックはそれなりに立派だったが、今回は狭い雑居ビルのクリニック。表の看板も小さかったので「本当にここで合ってるの?」と入るのをためらうくらいだった。

まるで臨時に作ったような受付で対応してくれたのは大学生くらいの金髪の兄ちゃん。見た目はずいぶんイケイケ(死語)だったが、とても丁寧な言葉遣いだった。人は見た目で判断しちゃいけないね、申し訳ありません。

パーティションで仕切られた小さなブースに入って検体採取。例によって長い綿棒のようなものを鼻の奥に突っ込まれるのだが、これがやはり痛い。おそらく数秒程度だろうが、感覚的には十数秒されていたような気分だ。中国に渡航したらこれを毎日のようにされると思うとげんなりする。

お昼を挟んで出社。職場に着くと、本来なら私はすでに中国へ行ったはずの人間なので、みんな私の顔をニヤニヤ見ては「あれ、もう一時帰国?」なんて言ってくる(^^;)。けれど上司といい同僚といい、ふた言目には「心配したよ」と言ってくれるので泣けてくる思いだった。こっちは渡航延期して会社に大迷惑かけているのにねえ。本当にご迷惑、ご心配をおかけしました。

午前に受けたPCR検査の結果は陰性。そうだろうと思っていたけど、それでもホッとした。

しかし、あすも鼻に綿棒を突っ込まれるんだなあ。中国渡航のためにはしようがないことは分かっているけど、それでも考えるとちょっと憂鬱な気分。

References
*1危ないやつだっちゅーの。
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