The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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迫る隔離、地獄の軍団

スマートフォンで「百度地図」*1を開くと、北京市内のあちこちに赤い文字が表示されている。

書いてあるのは“高风险”(高リスク)や“中风险”(中リスク)の文字。おそらく感染者や濃厚接触者が発生した場所だろう。中国にはこうした感染状況が悪い地域の分類が「高」「中」「低」とある。至る所に赤い文字で書かれていて、自分と近いところに表示されると「ドキッ」としていまう。

今日の中国政府の発表によると今後は「高」と「低」の2種類になるらしい。そして海外からの入国者も今まで7日間の集中隔離+3日間の自宅隔離を行っていたところを、5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離にするとのこと。たった2日間の短縮かあ。

私の家はショッピングモールに直結しているのだが、今日からモールが臨時休業すると連絡が来た。

感染者が発生したわけではなく「お客様と従業員の安全を保障するため、感染防止作業を行います」と書いてある。消毒かなにかするのだろうか。身の回りにじわじわと広がってきている感じがする……「感染」というより「隔離リスク」が(^^;)。

References
*1さしずめGoogleマップの中国版といったところか。

正真正銘のトリリンガル

仕事を終えて帰ろうとしていると、職場の中国人スタッフの女性が「ぼぼよるさんは韓国語が話せるんですか」と聞いて来た。

このスタッフは朝鮮族の方。朝鮮族は中国に55いる少数民族の1つで、韓国や北朝鮮と同じ文化のルーツを持つ人たちだ。チマチョゴリを着て、ハングル文字を書き、アンニョンハセヨと話す。けれど中国国内に住み、中国国籍を持っているため、あくまで「中国人」。

私はいつもこの方の言語の使い分けに本当に感心していた。電話で朝鮮語を話していたかと思ったら、突然同僚と中国語で会話をし始め、私たちには日本語で話しかけるのだ。その切り替えようが本当に見事で、言語オタクとしてはいつも惚れ惚れしながら見とれていた。朝鮮語と中国語はどちらも母語だから話せて当然かもしれないが、日本語だって申し分ないレベル。正真正銘のトリリンガルなのだ。

私がたまに朝鮮語を口にするのを聞いて、話せるのかどうか気になっていたらしい。いやあ、比べて私の朝鮮語はとてもとても。趣味程度ですから……って、大学の第二外国語では朝鮮語を選んだはずなんだけど(^^;)。

帰宅しようとしていたのに朝鮮語談義に花が咲き、時間も忘れて話し込んだ。「ぼぼよるさんが延辺*1に行ったらきっと楽しいと思いますよ」と言ってくれた。そうそう、延辺、ずっと昔から行ってみたかったんだよなあ。中国っぽい町並みにハングル文字があふれ、訪れた人は中国にいながら韓国に来たような感覚を味わえるという。

中国に赴任したら絶対に行きたいと思っている場所が山ほどあるのに、今のところ北京から一歩も出ることさえ叶っていない。ここ数日は北京もじわじわと感染者が増えてきて不穏な噂も流れているところ。ああ、いつまで続くんだろう。

References
*1中国東北部・吉林省にある延辺朝鮮族自治州。朝鮮族が多く住んでいるので、街なかには中国語とともに朝鮮語があふれている。

コスパがよい料理

ここ最近、昼に何を食べようか迷ったらもっぱらこの店に行っている。

会社から歩いて10分くらいのところにある蘭州牛肉麺の店。

何度かブログでも紹介しているが、とにかくおいしい。最初は店名の通り蘭州牛肉麺を目当てに入店したが今は何でも食べる。先日は“土豆牛肉盖饭”(牛肉とじゃがいもの丼)を食べたが、分厚い牛肉がたくさん入って20元(約400円)という安さ。たまらない。

今日食べたのは“新疆拌面”、ウイグル料理の「ラグメン」だ。野菜・肉がたっぷり載っていて、もちもちした麺の食感がたまらない。ソースはトマトベースで、どこかミートソーススパゲッティを思い出させる味。

そういえば11年前の留学では口に合う中国料理が少なくて苦労したことが多い気がするけど、今回は全く食事に困っていない。むしろ楽しんでいるくらいだ。自分の舌が変わったとは思わないので、おそらく自分の口に合う中国料理が「選べる」ようになったのかなあ。だって苦手な料理は、今でもやっぱり苦手だもの(笑)。

一方、私の同僚は普段から日本料理を食べている人が多いようだ。この前、誘われて日本料理店に行ったら焼き鯖定食が59元(約1200円)だった。日本的な感覚で言えばちょっぴり贅沢なランチといった値段か。とてもおいしかったけど、この「ラグメン」が3分の1の値段で食べられるなら私はこちらを取るかなあ。

中国産の日本米

今日の夕食はごはんを炊いた。使ったのは日本を出国するときに買ったおニューの炊飯器。

自分で言うのも何だが、結構な値段のする炊飯器だ。

日本人だもの、米は大切!と奮発して購入。海外の電圧に対応した炊飯器もあるようだが、今後日本でも長く使うことを見越して100Vの日本国内モデルを選んだ。だからうん万する変圧器も一緒に購入して、どれだけお金かけてるんだか(^^;)。

せっかく良い炊飯器を買ったのだから、米も良いものを選ばなければ。インターネットで調べてみると、中国国内で栽培された日本品種の米がちょこちょこ売っているようだ。そこで“越前米”という米を買ってみた。中国東北部の遼寧省で栽培されているコシヒカリらしい。どんなものか不安だったので、とりあえず2キロだけ購入(笑)。

炊けたごはんを食べてみると……おおお!!おいしい。ふっくらもちもち、驚きの味だ。今までと全然違う。さすが高級炊飯器。米も日本品種だけあって、日本で食べているものと全く変わらない。

おかずはゴーヤチャンプルー。お肉はスパムを使用した。本当は豚肉を使いたかったが、中国ではこういうときに便利な薄切りの豚肉が売っていないのだ。あるのはサムギョプサルのように分厚い肉ばかりで少々不便。カットしてくれとお願いしたら切ってくれるのだろうか。

北京にニトリが初進出

北京におとといオープンした“宜得利家具”(ニトリ)に行ってきた。

ニトリが入ったのは北京市中心部から見て南西、豊台区にあるイオン。朝陽ジョイシティのイオンが閉店してしまった今、北京に唯一残るイオンだ。

オープンしたばかりとあって大盛況だった。

中国にニトリが進出したのは別に最近のことではなく、2014年に湖北省武漢に中国1号店を出している。北京から一番近いところだと天津に店舗があるようだ。北京に赴任してから行ってみたいと思っていたが、新型コロナウイルスの感染対策で移動が大変厳しいので、北京から天津に行くことさえもかなっていない(高速鉄道で約30分ほど)。

今回、満を持しての北京進出。まだ家の中の日用品などが揃いきっていないので大変助かる。

私が特に期待していたのはキッチン用具。先日イケアに行ったが、やはり欧米の道具は「それじゃない」感が拭えない。その点、さすがニトリ。日本の台所が必要とするものが揃っている。

品揃えは日本のニトリとほぼ変わらない。巻き簀まであったが、中国人は必要とするのだろうか。そして気になるのは値段だが、日本のニトリとほぼ変わらないように感じた。どうしてだろうと思ったところ、読売新聞にこんな記事が。

日本や海外のニトリ店舗に並ぶ商品の多くは主に中国で生産されている。中国での販売分は、仕入れを人民元で決済し、元建てで販売するため、急速な円安の影響はほぼ受けていないという。輸出に比べて輸送費も安く、杉浦氏は「中国の店舗が増え、売り上げも増えるほど、(ニトリグループ全体として)円安のリスクが軽減できる」と述べた。

読売新聞電子版の記事から

なるほど、よく考えればそうだ。もちろんニトリとして日本品質を確保するためにそこらの中国製と全く同じ値段にはならないだろうけど、中国で生産しているからこそのメリットかもしれない。

ひときわ目立つ人だかりができていたのは箸のコーナー。

中国を訪れた経験のある人は分かるだろうが、中国の箸は太くて長い。まるで日本の菜箸のようだ。中華料理は大きなターンテーブルにたくさんの皿が並び、遠くに手を伸ばして料理を取る形式が多いため、箸が必然的に長くなる。

しかし最近は日本と同じように一人一食ずつという形式が増えてきている。すると太くて長い箸は少々不便になるのだ。その点、日本の箸は短くて軽く、ぴったりだ。かわいくてオシャレな箸も多く、中国の人に人気を集めているようだ。みんなお気に入りのマイ箸を選んでいた。

店舗はイオンの中にあるためワンフロアだが、テーブルやソファーといった大型家具も並んでいた。

イケアはたまーに極端なデザインの家具も多いが(笑)その点、ニトリは外れがない感じ。落ち着いた雰囲気が出せるので、その点、中国人にも受け入れられるんじゃないかな。

日経新聞の記事によると、ニトリは現時点で中国に59店舗を展開しているそうだ。これを来年末までに70%増の100店舗を目指すとのこと。

北京在住の日本人としては日本のものが手軽に手に入る点でとても便利だし、日本の企業がこうして海外で頑張ってくれるのは純粋にうれしい思いだ。ここのイオンは私の家から地下鉄で1時間15分ほどと少々遠いため、もう少し近くにできてくれたらうれしいかなあ。

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