6月21日 雨 韓国修学旅行二日目

【 その1 】 【 その2 】 【 その3 】

昨日は帰るとクタクタだった。
ホテルのテレビではNHKBSが見られるのだけれど、大しておもしろいこともやっていない。中国のCCTV(中国中央電視台)の放送も見てみるけど、よく分からない時代劇しかやっておらず、つまらない…。ベッドに寝転がると…即寝てしまった。

今日は北朝鮮を見てきます…。


ソウルから一時間弱バスで北緯38度線めがけて走り続ける。
北朝鮮との国境に近づいてくると、あたりはビルもない静かな風景。


烏頭山(オードゥサン)統一展望台に到着。ここは展望台から漢江(ハンガン)という川を挟んだ向こうにある北朝鮮を眺めることが出来る、まさに軍事境界線に隣接された施設。内部には北朝鮮に関しての展示もある。

到着後、まずは日本語によるビデオを見せられた。内容は、「展望台からは北朝鮮側が見えます」、「北朝鮮は立派な建物を造って『北朝鮮は裕福である』と見せようとしています」、そういう感じの説明。自分は今北朝鮮のすぐそばにいるのか…。


でも…せっかく北朝鮮の見える位置まで来たのに霧で全く見えない。うっすらと見える程度。なんだそりゃ~みたいな感じ。


北朝鮮のものがたくさん展示してある。北朝鮮で作られた製品は、同じハングルが書かれていても韓国製品とはまた違った雰囲気を醸し出している。


こちらは北朝鮮の最新の教科書を展示しているコーナー。写真での北朝鮮の呼称が「北韓」となっているのは、韓国が北朝鮮のことをそう呼ぶため。ちなみに北朝鮮は韓国のことを「南朝鮮」と呼んだりするらしい。


これは北朝鮮の数学の教科書。


こちらがラインをひいたところの拡大図。日本語にしてみましょう。

南朝鮮(韓国)のある通りに靴磨きをする少年が26人おり、新聞を売る少年が38人います。靴磨きをする少年と新聞を売る少年は合わせて何人ですか?

ガイドさんが「もちろん今の韓国にそんなことをする子はいない」と教えてくれた。北朝鮮はこのようにして韓国のイメージを子供達に覚えさせ、自分たちの国がいかに裕福なのかを教えようとしている。

祖国統一じゃあ!とか言っている北朝鮮もこんなことを教科書に書くとは。それもこの教科書、最新版ですよ(笑)。こんなこと書いておきながら祖国統一だなんて笑わせるな、というか、なんか腹ただしい。でも、自分たちの国を裕福だと北朝鮮の人たちが思っているなら、それはそれで幸せなのかもしれない。


金日成将軍と金正日将軍の肖像画が。僕の部屋にも飾ってみたいなぁ(笑)。


これは北朝鮮の比較的裕福な方の住む家らしい。それでも…何だか寂しげ。



안방 내부 (居間内部)

2호 주택 방1칸 (2号住宅部屋1間)

북한의 일반주택 안방 내부를 꾸민 곳입니다.여기에 진열된 세간들은 북한의 여러 계층 가정으로부터 수집되어 들여온 것입니다.

(北朝鮮の一般住宅居間内部の様子です。ここに陳列された家具は北朝鮮の色々な階層家庭から収集されてたものです。)

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