7月1日 雨 記念すべき日

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ついに今日は

中国語スピーチコンテストの日!!

とはいえ、いろいろ忙しく、前回ほど練習ができていない。原稿は何とか覚えたつもりだけど、前回のように「H・W」さんと朝早くから練習をしてもおらず、今回は本当に自力でここまでやってきた。語学ってのは…直前になってバタバタしても仕様がない。とにかく自分の中国語の実力を信じるのみ。よっしゃ~!!

会場は京都の立命館大学である。お父さん、お母さん、そして昨日倉敷からわざわざ来てくれたおばあちゃん、そして僕で朝5時に岡山を出発。


立命館大学に到着。今回のスピーチコンテストも「孔子学院」が開催する。

おいっ、東京の桜美林大学中国語スピーチコンテストの時も「孔子学院」ってあったけど、「孔子学院」って一体何なぁ?…という方。

中国語教育・文化の普及を目的とするもので、世界各国に設置されている。日本には立命館大学を始め、桜美林大学や愛知大学、北陸大学に設置されている。海外では、韓国(漢城孔子学院)やスウェーデン、ウズベキスタン、アメリカ合衆国(メリーランド大学孔子学院)などがある。


大学は広いなぁ…。立命館大学かぁ。


ちょっと早く到着しすぎて、受付付近をウロウロしていると「良ければ中でお待ち下さい」とホールに案内された。ちょ、…ちょっと!!桜美林大学のコンテストと大違いではあ~りませんか!ぼぼよる、早くも心臓バックンバックンしてきました。

トイレに行こうとしていると、とある大学の先生が僕の所へ歩いてきてくださった。

「中村君、私のことを覚えてくれていますか?」

…やっぱり!最初顔を見たときにアレッ!と思ったのです!東京の桜美林大学孔子学院中国語スピーチコンテストにいらっしゃった、大阪外国語大学教授、並びに日本中国語教育学会会長の古川裕先生というすば~~~~~~~~~らしい方!

向こうから話しかけてきてくださったから、先生が覚えていてくださったんだ!
うう…独学の何の肩書きもないこの僕を日本の中国語教育のトップに立つ先生が覚えていてくださったなんて…もう感無量!!

「がんばってください!」

と応援のお言葉をいただく。はいっ!僕、がんばっちゃいますよ~!!


今回の選手は7人。少ないかと思われるかもしれないけど、応募者は21人だったらしく、そういう意味では半分以上が第一次選考で落とされている。だからこの7人とは、本当に厳選された奴らなのだ。それも今回は「初級の部」などという区切りではなく、「高校生の部」という区切り。敵はみんな同じ高校生!!

他の選手の作文のタイトルを読んでみる。

中国語 日本語
在中国的体验 中国での体験
大连带给我的礼物 大連が私にくれた贈り物
中国的感触 私の中国生活の感想
通过学习汉语 中国語学習を通じて
把人们连接在一起――翻译 人々をつなぐ――通訳
我在中国的经历 私が中国で経験したこと
把国王骗下马 国王を騙して馬から下ろす

ちなみに僕の作文は「人々をつなぐ――通訳」というもの。他の人の作文を見ると…なんかほとんど中国に滞在していたっぽいじゃないよだわさ…(←ピノコ)。

とにかく余計なことを気にしていて、またバカな失敗をしてもアレなので、平常心でいることにした。持参したiPodの中にNHKの中国語ニュースを入れてきたので、自分の耳を中国語に慣らす。北朝鮮の金剛山で金英男さんたち家族が再開したというニュースだ。ふむふむ、聞き取れる聞き取れる。

どうして耳を慣らしているのかというと、

中国語で質疑応答があるのです!

答えられないと減点になるから、しっかり耳を慣らしておきます。


ちなみに…順番は1番最初でした…。くじ引きだったので仕様がありません。

前回は時間オーバーという情けないミス。今回は絶対に時間オーバーはしないと心に誓う。スピーチを読み始める。順調。すっごく緊張していたけど、会場にいるおばあちゃんと目が合ったとたん、なんだか落ち着いてきた。おばあちゃんが「大丈夫だよ」って言ってくれているみたいだった。

原稿はスラスラと読め、後半へ突入。…っとそこで頭から原稿が真っ白に!手元の原稿をサッと見るが、どこを読んでいるかわからん!

っとそこで、続きを思い出しセーフ。

順調に後半も進み、スピーチは制限時間の3分にピッタリ収まり終了!!


続いて質疑応答に入る。僕は壇上から先生方の中国語の質問に答えなければならない。大阪外大の古川先生を除いてみんなネイティブの方。

質問にも順調に答えることができ、なんとか終了!!

手応えアリ♪


全員の発表が終わったら、審査のための休憩に入った。

他の発表を見ていて思ったこと。みんな原稿覚えていない…(笑)。しょっちゅう原稿を見ていました。あと、質疑応答に答えられていない。言うこと言って、結局中国語のリスニング力を怠ったんだろうな~と思った。そういう意味では直前にNHKの中国語ニュースを確認していたのは結構良かったかもしれない。

そして…

結果発表!!

立命館大学孔子学院の学院長、周瑋生先生が直々に名前を読み上げてくださる。最優秀賞1名、優秀賞1名、審査員特別賞若干名ということだけど、審査員特別賞に該当者はなし…らしい。そこで急遽「激励賞」というのがもうけられた。

…激励賞

…優秀賞

おお~~~~~~~~~~~!!!!!!!

ぼぼよる!
最優秀賞獲得!



ぼぼよる!桜美林大学孔子学院での屈辱を晴らすことができました!

10万円ゲット♪

その後、周瑋生先生がご挨拶をされたのだけど、挨拶の中で「最優秀賞の源太君は独学で3年間、ここまで中国語が出来るのには大変感動しました」と言ってくださった。なんか…桜美林大学孔子学院のコンテストの時とはまた違った意味で頭の中が真っ白になっているんですけど(笑)。


僕の除いてみんな学校で中国語を勉強している人ばかりだった。それなのに独学で先生もいない僕が最優秀賞…そう、がんばればできるのです!!!!

今回の参加者の中に、神奈川県から来ている人がいた。その人は時間オーバーをしてしまった。質疑応答にも答えられてなかった。その子は自分のスピーチが終わってからずっとシクシク泣いていた。

神奈川なんて遠いところから京都へ来て、時間オーバーというみっともないミス。なんだか自分に共通しているような気がして、同情してしまった。(まっ、僕は質疑応答には答える自信はあったけどね~~、ふっふっふ~~。)僕は前回の失敗のおかげで、自分の弱点に気付き、今回優勝することが出来た。その子にも是非、次回頑張って欲しいなぁと思った。


最後に周学院長と写真を撮らせていただいた。周先生は終始「これからもがんばってね!」と言ってくださり、なんだか僕は今回のコンテストで10万以上の何かを別にもらったような気がした。周先生、本当に、本当にありがとうございました!!!


中国のCCTV(中国中央电视台)が取材に来ていた。……って、おお!!!!
写真のおじさんが持っているカメラは小さいけど(笑)、CCTVとは中国の国営放送で、日本で言うNHKみたいなもの。13億人が見ているテレビです!!!!

中国語で感想を言ってくださいと言われたので、次のようなことを言った。

「这次我获得这么宝贵的奖赏,真的高兴。我真的希望成为我热爱的日本和我热爱的中国之间的桥梁。我继续努力学习汉语。好好学习,天天向上!」(今回はこんなに貴重な賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。僕は愛する日本と愛する中国の架け橋になりたいと願ってやみません。きっと中国語をこれからも勉強し続けます。しっかり勉強、日々向上!)


あっ、熱いや~と一万円の札束で顔を扇ぐ……んん~、いい気持ち♪

このお金はおばあちゃんと中国に旅行へ行く費用にあてます!もしちょっとでも残ったら…それはまた今度考えることにしよう!

ちなみにですが、

今日のメモ4年目突入!

今日はいろんな意味で記念日です。

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