12月12日(日) 瀋陽に行く 【 その1 】 【 その2 】 【 その3 】 平壌館で食事を済ませてから、今回の瀋陽プチ旅行の目的であるヤマダ電機へ向かう。 タクシーの運ちゃんに「中街にあるヤマダ電機まで」と伝えると「あ?どこだ、そりゃ?」と言われる。 電器屋さんですよ、と言うも分かっとらんみたい。どこだ…とかブツブツ言いながら電話で同僚(?)に場所を聞く。 そして到着した、ヤマダ電機。店の外まで、あの日本でもお馴染みのヤマダ電機の音楽が流れとる!!!!! ヤマ~ダ、ま~だまだ、安いんだ♪ヤマダの安さは半端じゃないよ、で~んでん電機は、ヤ~マダ~ダダ♪ 店内にはいると、まるで日本に帰ってきたかのような雰囲気。いや、ここは日本なのだ!! 店員さんが丁寧に「欢迎光临(歓迎光臨)」=いらっしゃいませ、と頭を下げて挨拶。そこも日本式なのね。 日本と同じようにポイントカードもあるそうで、入店してさっそく作った。 日本のヤマダ電機のカードはもっとらんけん比較ができんのんじゃけど、中国のには龍が描いてあるのね。 3Dテレビも設置してあった。こういう体験のできるんは日本の電器屋のええとこじゃと思う。 中国にも「苏宁电器(蘇寧電器)」や「国美电器(国美電器)」と行ったチェーンの電器屋があるけど、とてもじゃないけど日本のに比べるとショボイ。だだっ広い棚に商品をチョコン、チョコンって感じ。 こちらの棚はポイント3%を還元!との文字が。1ポイント=1元(約12円)として使えるらしい。 パソコン周辺機器のコーナーにおったら、従業員の方が近付いてきて「日本の方ですか?」と質問される。 そうですけどーと言うたら、その方は日本の高崎から来た日本人スタッフの方なのであった。少しお話をした。 「なんせ大陸初出店ですから、色々と調査不足のこともありまして…」 中国ではパソコンはノートPCよりデスクトップPCの方が多いらしい。(自作パソコンが多いと聞いたことがある)じゃけん、ノートパソコン用の周辺機器があんまり売れんとか。特にテンキーが99元!と特価なのにもかかわらず、山積みになっとった。他にも、中国人従業員には日本式の接客態度をしつけていますが、いつまでもつか…(笑)とも言いようた。 日本側が頑張っても、それが中国人客に伝わらんと意味がないもんな。頑張ってください、とお伝えしておいた。 パソコンコーナーも日本製のものがズラリと。でも中身はきちんと中国語版。 僕が買おうと思った商品を持って歩きょうたら、中国人従業員が近付いてきて「お持ちいたします」と言ってきた。 いやいや、そう言うても…と言っても聞かんで、持ちます!と言って商品を持ってくれた。その後、色々別の商品を見る僕の後をずっと商品を持ってついてくる。 僕たちが日本語で話しよんのを聞いて「あれ、お客様は日本の方なのですか?」と言われ「そうですよ」と答えたら、「どうやったら日本語が上手になるか教えていただけませんか?」と聞いてきた。そうですねー、ドラマの日本語は生きた日本語ですから、ドラマをたくさん見たら良いと思いますよ、とか一緒に話しながらレジに向かう。 最後に「みなさん、すごく接客態度がきちんとしているのですね」と言うたら「日本にならっているだけです」とのこと。 そう言ってもらえると日本人としても嬉しいーーーーー。じゃけど、あまりにしつこいサービスは日本式ではなくなるかもしれんなあ…。親切がいらん世話になってしまうかもしれん。まあ、ここのヤマダ電機の客は中国人なんじゃけん、ええか。 地下一階には食品、日用品、化粧品などが売っとった。食品はもちろん日本のもの~~~。 貯まったポイントは翌日以降にしか使えんはずなのに、片岡さんが「使えたよ」とのことで、僕もポイントを使って買い物。 日本のカップラーメンをポイント分いくつかカゴに入れる。 そうしたら店員が近付いてきて、カップ焼きそばの作り方の説明をしましょう!と言って作り方の説明を始めた。 そこで「いえいえ、日本にいた頃よく食べてましたから」と言うたら「ああ、日本人の方だったのですか、じゃあ説明はいりませんね!」ということに。これまた、この店員さんに「今後の仕事のために、何か感じた改善点がございましたらお聞かせください」と言われる。 そこで「日本の食品を集めてるのは良いですけど、中国人には少し高くないですか?客は中国人なんですから、わざわざ高い日本食品は置かなくてもいいかなーと。私たち日本人は嬉しいですけどね」と言った。そしたら店員さん「ここの日本食品は『少し』高いではなく『とーってもとっても』高いです」とのこと。まあ、オープンしたばっかりじゃけん、もうちょっと様子を見る必要があるかもしれん。 いやーー、久しぶりに日本っぽい雰囲気に浸ることができたにょ。一番日本っぽかった。 液晶画面用のウェットティッシュとか、中国の電器屋には売っとらん小物を買えたけん、ものすご助かった。 北京にもできたらええのに。なんで瀋陽なんか。話を聞くに、天津には出身計画があるらしい。 でも天津にできる頃には留学生活が終わって日本に帰っとるじゃろうな。日本に帰れば珍しくも何ともないヤマダ電機。 北京に帰る電車が7時半で、それまで時間があったけん、時間のつぶせるところを探す。 スタバやこないんか~、じゃけど瀋陽にはスタバなさそうじゃな~と言いつつ、愛用のバイオPで調べる。 …と、あった!!それも近くにある!!…ということで、ヤマダ電機を出てからスタバを目指して歩く。 …も、激しい寒さ。死にそう…凍りそう…。息をするたびに鼻の中に氷ができそう。 ここか!?というショッピングモールに入るも、スタバのあるとこではなく…。20分くらい氷点下12度の中を探し回る。 するとずいぶん歩いて、やっとスタバを発見。あったかいーーーーー、ダークチェリーモカを頼んだ。うぇ~い、あったまるぜ。 スタバでしばらくのんびりし、そろそろ駅に行かねば…ということで、瀋陽北駅へ向かう。 …とするんじゃけど、タクシーが停まってくれん!みんな手を振りょうる僕たちが絶対見えとんのに、無視して行く。 もしくは停まってくれても相乗りタクシーだったり。なんじゃ、この雪の中で客を乗せとうないんか。よう分からんけどつかまらん。 やっとのことで、つかまえたタクシーはメーターを使わず「20元ですからね」と前もって言われる。 20元でも何でもとりあえず、早よう瀋陽北駅に行かんと電車が出てしまうがな!!ということで、そのタクシーに乗車。 スリップしかねんけん、のんびりのんびりと走行。急いどるけど、スリップして衝突して死ぬよりかはマシ。 結局メーター使っても20元くらいの時間と距離で着いた。なんとか電車には間に合いそう。 瀋陽北駅はものすごい混雑具合だった。改札が始まったら怒濤の勢いで列が崩れて…。 まあ僕たちは指定席じゃけん焦る必要もないんじゃけど。 僕たちの電車はいつまで経っても改札が始まらず、結局20分遅れぐらいで改札が始まった。 電車の中では、ちょっとパソコン(パイオP)でネットをし、爆睡、ふと目が覚めて持ってきとった村上春樹の1Q84(中国語版)をちょっと読んで、爆睡…で、気付いたら北京駅に着くというときだった。 隣の席の女性が「留学生の方ですか?」と話しかけてきた。 日本語学科で日本語を勉強しとった方らしい。今はもう卒業して仕事をしとるとか。いやー、携帯の着信音がレミオロメンじゃったけん、もしや?と思ったんよ。北京駅に到着するまで少しおしゃべりをした。最後に「留学、頑張ってくださいね」と言って別れる。中国はこういう出会いがあるけん、おもしろい。知らん人でも結構気軽に話しかける。 北京に帰り宿舎に到着したら、もう結構ええ時間じゃった。幸せな気分で爆睡する。 【 その1 】 【 その2 】 【 その3 】 |
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