The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

カテゴリー: ひとり言 (3ページ目 (48ページ中))

アフリカンジョーク

今日、職場近くのセブンイレブンにアイスコーヒーを買いに行きました。レジに並ぶと私の前に3人ほど外国人*1の女性がいらっしゃいました。黒人の方で、言葉は分からないですが服装から見るにアフリカかな。飲み物や菓子など大量買いしていました。

私の順番になってアイスコーヒーを注文し、レジの方に作ってもらう間に待っていると、外国人の方のうち1人が私に”Do you speak English?”(英語は話せますか)と聞いて来ました。なので”a little bit”(少しだけなら)と答えると、案の定、びっくりするようなスピードで英語を話されてしまいました。ただ意味は何となく聞き取れ、100元を現金で私に渡すので、代わりにスマートフォンの決済アプリで100元を送金してくれないかと言っているのでした。

中国では「Alipay」(“支付宝”)と「WeChat Pay」(“微信支付”)というスマートフォンの決済アプリが使われています。どちらも日本の「Paypay」みたいにQRコードを使って支払いをする仕組みです。今はクレジットカードに紐付けられるようですが、残高にチャージをするには基本的に中国国内の銀行口座が必要です。日本の「Paypay」も同じですよね*2。だから中国に短期滞在しているような外国人は口座を持っておらず、チャージができないのです。だから私に現金を渡して送金してもらおうということですね。

一昔前の中国なら「こやつ、100元の偽札を掴まそうとしているのでは」と思っちゃうところです。けれど中国はここ最近のキャッシュレス決済の普及で、そもそも偽札が圧倒的に減りました。加えて、私がアイスコーヒーを買おうとしたセブンイレブンは外国の大使館が建ち並ぶエリア。おそらく私に助けを求めてきた外国人の方も、どこかの国の外交官(か、その配偶者の方)でしょう。気持ち良く送金してさしあげることにしました。

すると大変喜ばれて「ありがとう、あなたのおかげで助かったわ。あなたの今日がよい1日になりますように」なんて、ずいぶんなメッセージをいただきました。気恥ずかしくなっちゃって「いえいえ」なんて立ち去ろうとすると、もう2人いた別の外国人の女性が「じゃあさ、私にも100元を送金してよ。渡せる現金はないけど」と言ってきます。私が「?」という顔をすると、その方たちは「冗談よ、ありがとうね」とガハハと笑いました。うーん、これはアフリカンジョークってやつ?うまく反応できなかった私はおもしろくないアジア人だと思われちゃったかもしれません(^^;)。

References
*1……という日本人の私も中国では外国人なんですけど。
*2Paypayカードなら残高にチャージできるようですが。

今日から7月

気が付けば今日は7月1日、もう2024年の下半期です。

私の好きな漫画家・イラストレーター、わたせせいぞうさん。毎年わたせさんのカレンダーを買っていて、2か月ごとにめくるのを楽しみにしています。今月から新しいページに変わりました。7月、8月は夏ということで描かれているのは真っ青な海と空。わたせさんの絵は空の描写が独特で、これぞわたせワールド!と言わんばかりのページです。

蘇州の事件が教えてくれること

先日、中国東部の江蘇省蘇州で日本人の親子が刃物を持った男に襲われた事件で、男を止めようとして刺されて治療を受けていた中国人の女性が亡くなりました。

蘇州市公安局ホームページ

地元警察のホームページによると亡くなった女性は胡友平さん。上のリンク先には胡さんの顔写真も掲載されていました。そして事件当時の様子も説明されています。

6月24日16时许,胡友平在苏州高新区塔园路新地中心公交站台发现有人持刀行凶,立即奋不顾身上前阻止,被犯罪嫌疑人连捅数刀,经抢救无效不幸离世。胡友平在他人面临严重生命威胁时,不顾个人安危,挺身而出,勇于同违法犯罪行为作斗争,避免更多人遭受伤害,展现出英勇无畏、匡扶正义的崇高品质,有力弘扬了社会正气。

6月24日16時頃、胡友平さんは蘇州高新区塔園路にある「新地中心」バス停で刃物を持った人物が暴れているのを見つけ、身を挺して阻止しようとしたが、犯人に数回刺され、救命の甲斐なく亡くなった。胡友平さんは他人の命が脅かされている状況に直面し、自らの危険を顧みずに立ち向かった。そして違法な犯罪行為に対して勇敢に戦い、負傷者が拡大するのを防いだ。彼女のふるまいは勇敢で正義感のある高い資質を示すもので、社会の正義を力強く発揚した。

目撃者の話によると、犯人の男はスクールバスに乗り込もうとしたとのこと。もし胡さんが止めてくれなければバスに乗っていた日本人学校の子どもたちへ被害が広がったとみられています。胡さんが身を挺して子どもたちを守ってくれたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。何とか持ちこたえてくれたらと祈っていたのですが……本当に残念なことです。

犯人がスクールバスを襲った動機は明らかになっていません。日本人を狙ったものかどうかも分かりません。けれど胡さんは命を懸けて日本人を守ろうとした中国人がいることを知らしめてくれました。北京の日本大使館は胡さんを追悼するコメントを出し、この中で「彼女の勇気と善意が大多数の中国国民を代表するものだと信じています」と書いていました。私もそう信じています。

日本では再生回数を稼ぐことが目的の迷惑系YouTuberが何かと話題になります。実は中国も同じで、過激な行為に走って注目を集めようとしている一部の動画配信者がたびたび問題になります。で、これが日本と無関係ではないのです。と言うのが、日本を叩けば中国では結構な再生回数に繋がるからです。少し前に中国人男性が靖国神社で放尿するような仕草をしたり落書きをしたりする様子を撮影した動画が注目を集めました。あれなんかまさに「日本を叩けば再生回数に繋がる」と考えた迷惑系動画配信者です。

動画の男性は中国籍、すでに出国 靖国神社の石柱落書き、警視庁捜査:朝日新聞デ...
 東京都千代田区の靖国神社で1日朝、石柱に「Toilet」と赤いスプレーで落書きされているのが見つかった。落書きする様子が映った動画がSNSに投稿されており、警視庁はこの動画に映っている男性や撮影者な…

この動画配信者は“铁头”(鉄頭)というアカウント名を名乗る、中国ではそこそこ知られているインフルエンサーです。ただ中国国内でも「お騒がせ」な動画配信が多いようで賛否は分かれていて、私の周りの中国人は「全く賛同できない」「軽蔑する」なんて批判する人がほとんどです。けれど面白がる人は一定数いるようで、特に日本批判の動画は「英雄だ」「よくやった」なんて言う人がいるのも事実です。このように日本批判は彼らにとって、一番安全で、低コストで、知名度を高めやすく、SNSのフォロワー数を増やすためにもっとも効果的で便利なツールです。

スクールバスを襲った事件の直後、中国国内のインターネット上では日本人襲撃を称賛する声がみられました。けれど今回の胡さんの死をきっかけに中国のインターネット上では流れが変わったように思います。日本なら叩いても良いという認識は誤っているというコメントが広がっているからです。

今回の事件は日本人の親子が巻き込まれたとはいえ、結局は「刺したのも中国人、亡くなったのも中国人」です。私の中国人の知り合いはSNS上に「日本批判に忙しい迷惑系の動画配信者たちは自分たちの利益のために同胞の命や安全を犠牲にし、我が国が長年築き上げてきた国際的なイメージを損なっている。このような人々は100年前なら売国奴と呼ばれただろう。現在でも厳しく取り締まり、厳罰に処すべきだ」と書いていました。

日本も他人事ではありません。今回の東京都知事選を見てみると本気で当選するつもりがあるのか疑問に思う候補者が何と多いことでしょう。政見放送といい、ポスターといい、選挙を侮辱しているようにしか思えません。知名度を向上させるために目立ちたいだけ……とみられる候補者もいて、これでは中国で再生回数を稼ぐために日本を批判する迷惑系の動画配信者と何ら変わりません。

今回の胡友平さんの死をきっかけに、中国の人たちだけでなく、私たち日本人も一度立ち止まって考え直す必要があるんじゃないかと思います。

すげーと思ってもらえることしかやらない

中国の無人の月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側で採取した岩石などのサンプルを収めたカプセルがおととい地球に帰ってきました。本当にカプセルに岩石が入っているか確認できれば、世界で始めてだということです。

“月の裏からサンプル” 中国の無人月面探査機カプセルが帰還 | NHK
【NHK】中国政府は、無人の月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」が月の裏側で採取した岩石などのサンプルを収めたとするカプセルが、25…

え、月の岩石だったらアポロが50年以上も前に地球に持って帰って来たんじゃないの?なんで世界初なの?と思われるかもしれません。今回は何が世界初なのかというと「月の裏側」の岩石を採取してきたという点です。月の裏側は地球からの電波が届かず、直接通信するのが難しいのだそう。これまで月の裏側の岩石が採取されたことはありませんでした。

中国の宇宙技術がすごいスピードで進歩しているのを見るにつけ、かつて中国が開発した人型二足歩行ロボット「先行者」を思い出します。

2000年に中国が独自の技術で開発したロボットです。そのユニークな見た目に加え、当時日本ではすでにアシモが開発されていたことも相まって、相当なネタとして扱われました。つまり「馬鹿にしていた」ということです。けれどこれから20年が経ち、日本が中国を笑っている間に彼らは月の裏側に探査機を送るようにまでなってしまいました。まさに「先行」されたわけです。

もちろん、これを単に「アリとキリギリス」のお話のようには捉えることはできません。中国共産党一党独裁の下で資本主義を推し進める強みがここにあります。ましてや14億人の人口を抱える中国、優秀な人材も日本の14倍いると考えたほうがいいでしょう。

一方でずっと解せないことがあります。月に探査機を送る技術を持っていながら中国には「驚くほど雑」なことが多すぎる。この写真は私が今日目にした排水溝工事の様子ですが、レンガの並べ方といい、コンクリートの塗り方といい、あまりにも雑。

中国の街なかを歩いていると歩道のブロックが剥がれてぼろぼろ……なんてところが多いです。私が住んでいる家だってそう。立て付けが悪くて扉が閉まらない。エアコンは何度修理してもダメ。床のタイルが割れて剥がれる。そういうことが多すぎるのです。

何でかなあ……と考えたのですが、今のところ私の出した答えは「中国は『すげー』と思ってもらえることしか頑張りたくない」、そういうことなのかなと思っています。

歪んだ中国の「愛国」

昨日、中国東部の江蘇省蘇州で日本人の親子2人と中国人1人が刃物を持った男に襲われる事件がありました。日本人学校のスクールバスが下校中の子どもたちを乗せてバス停に到着した際に襲われたようです。迎えに来ていた日本人の母親と一緒にいた子ども、そしてバスに乗っていた案内係の中国人女性が刺されました。

NHK NEWS WEB(蘇州での事件を伝える記事)

日本人の親子は命に別状はないものの、中国人の女性は重体だそうです。報道によると、この女性は容疑者の男がバスに乗り込もうとしたところを止めようとしたという情報もあるとか。

中国での日本人母子刺傷 重体の中国人女性、バス守ろうとしたか | 毎日新聞
 中国東部・江蘇省蘇州市で24日午後、日本人学校のスクールバスが刃物を持った男性に襲われ、日本人の母子ら3人が負傷する事件が発生した。日本人の母子は病院に搬送されたが命に別条はなかった。近くにいた中国人女性が意識不明の重体。容疑者の中国人とみられる男性は拘束されたという。

蘇州は日本人の多い街で、私と同じ時期に北京に留学していた友人も駐在しています。今回の事件が「日本人を狙ったものかどうか」は明らかになっていません。ただ蘇州のような街で日本人、それも幼い子どもが被害に遭うような事件が起きたことに衝撃を受けました。そして日本人学校のスクールバスを守ろうとした中国人女性に至っては今も重体だとは……胸が張り裂けそうな思いです。

私の職場にいる中国人の同僚はみんな今回の事件に憤慨しているし、おそらく圧倒的多数の中国の人が同じように思っていると思います。けれど「極端な人間」とはどの国にもいます。ましてや日本の10倍以上の人口を有する中国、残念ながら「極端な人間」も日本の10倍以上多いのです。

日本と中国の関係は複雑です。特に戦争という不幸な歴史によるところが大きく、中国の人たちには「日本は戦争の加害者、中国は被害者」という意識があります。すると一部の人に「あれだけ日本はひどいことをしたんだからやり返してやらなければならない」という“歪んだ愛国主義”を持つ人が出てくるわけです。そういう人たちの中では「日本に対してどんな悪いことをしても日本はそれ以上にひどいことをしてきたんだから許される、むしろそれこそ中国を愛する行為だ」、そういうロジックになってしまいます。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというか、とにかく日本のものはダメ。そういう考えの人が、中国には「いるにはいる」のです。もっと中国の政府なりメディアなりが是々非々で役割を果たせればいいんですが、あまり期待できそうにありません。むしろ2020年代になった今も中国のテレビでは抗日戦争のドラマを放送していて、まるで「積極的に日本を嫌いになりましょう」と言っているようです。

今回、蘇州で日本人親子などが刺される事件が起きた翌日、中国外務省の報道官は遺憾の意を表しました。一方で、次のような発言もありました。

我想说的是,据警方初步判断,这是一起偶发事件。中国是世界上公认最安全的国家之一。

私が言いたいのは警察の初期判断では、これは偶発的な事件だということだ。中国は世界が認める最も安全な国の1つだ。

どう思います?もし日本で外国人が刺される事件が起き、日本政府が「日本は世界が認める最も安全な国の1つだ」なんて言ったら、私は恥だと思うし、まず被害を受けた外国人に対して申し訳ないです。まあ、中国政府がこういう「空気を読めていない」発言をしちゃうのは、往々にして国内向けに発信しているからというのが理由なんですけど。

でも逆に考えてみてください。こんな環境に住んでいながら、中国には日本の漫画やアニメが好きだと言ってくれる人がたくさんいて、日本食が好きだと言ってくれる人がたくさんいて、日本旅行に行きたいと言ってくれる人がたくさんいる。なにより今回の蘇州の事件を受けて「日本に申し訳ない」と思っている中国の人たちがほとんどなのです。もちろん日本のことがきらいだっていう中国人はいますけど、日本のことが好きだっていう中国の人たちはよっぽど日本のことを好いてくれているんじゃないか、そんなふうに思っちゃいます。

丁寧な暮らし

最近、ハマっているアニメがあります。

と言うと、鬼滅の刃?呪術廻戦?なんて話題の最新作を見ているように思われそうですが、いえいえ、今から30年以上も前の作品「美味しんぼ」です。

原作は雁屋哲さん、作画は花咲アキラさんの言わずとしれた日本の料理漫画の草分け的存在です。主人公は新聞社に勤める山岡士郎と栗田ゆう子。2人は会社の創立100周年事業「究極のメニュー」の記事の執筆担当に選ばれ、そのメニュー作りに取り組みながら食を通じて出会うさまざまな人の悩みを解決していきます。

アニメならではの非現実的な展開はちょこちょこあるものの、食をめぐる描写はリアリティに溢れています。特に山岡士郎が蘊蓄垂れる食材や食文化に関する知識はとても勉強になっておもしろいです。また美食家たちが私の行ったこともないような料亭や高級レストランでどんな食事を楽しんでいるのか知ることができるのも、まるで別世界を垣間見ている気分になります。

私はNetflixで見ているのですが、何とYouTubeでも無料で配信しているよし。それも人気のエピソードは常時公開なんだそうです。太っ腹ですねえ、便利な時代になりました。

もうひとつ、ドラマでも最近ハマっているものがあります。

よしながふみさんの漫画作品を西島秀俊さんと内野聖陽さんの共演でテレビドラマ化した「きのう何食べた?」。もともと深夜にひっそりと放送されていたそうですが、今では劇場版も作られるほどの人気ドラマになりました。漫画のほうは今も1か月に1回のペースで連載が続いているそうです。

ドラマで描かれるのは弁護士の筧史朗(シロさん)と美容師の矢吹賢二(ケンジ)が一緒に暮らす何気ない日常。なかでも作品の大部分を占めているのが日々の食卓です。シロさんがキッチンに立って手際よく料理を作り、ケンジと2人で向かい合って幸せそうに食事を頬張るシーンを見ると、当たり前になっている「食事」を楽しむことがいかに大切なことなのか感じさせられます。

あと私自身30代半ばに差しかかる中で、登場人物2人に親しみを覚えている……というのもあるかもしれません。シロさんとケンジは共に40代。この頃って仕事やプライベートでいろんな変化が起きるんですよね。それに時に悩みつつも、生活を楽しんでいる姿が何とも素敵です。知り合いの日常をのぞいて「うんうん、そうだよね」と相づちを打つ感じ。

「きのう何食べた?」に出てくるレシピは「美味しんぼ」みたいな大層なものではなく、どれもシンプルな家庭料理。なのにとってもおいしそうなので、思わずマネしたくなっちゃいます。例えば「ツナとトマトのぶっかけそうめん」。田中美佐子さん演じる佳代子さんのメニューで、おいしそうだったので作っちゃいました。薬味をたっぷりかけるのがポイントなんですが、残念ながらミョウガが北京では手に入らず。その代わりにシソとネギをたっぷりかけていただきました。

ここ数年、自分のハマったアニメやドラマを思い出すと、大体「料理」と関係しているんですよね。小林聡美さん主演の映画やドラマも大好きなんですが「かもめ食堂」や「パンとスープとネコ日和」なんて何度見たか分かりません。これらも料理がたくさん出てくる作品でした。とは言え私は決してグルメじゃないし、料理が得意なわけでもありません。なのになぜ料理に関係する作品を好きになるんだろう……と考えたのですが、もしかすると「丁寧な暮らし」に憧れているから、かなあ。

食事って生活の豊かさに直結していると思います。せわしない日々を送る中で充実した食生活を送るのって結構面倒です。腹を満たすだけならお総菜でもカップラーメンでも十分事足るので、ついついそうなりがち。けれど、ちょっと手間ひまかけて「丁寧な暮らし」をすると心に余裕が生まれてくるんですよね。スーパーに行けば商品棚に並ぶ野菜から季節を感じられます。何を作ろうか考え、食材を買って帰って料理を作る。できあがった料理を誰かと一緒に語らいながらいただく……これが日常の豊かさなのかもしれません。職業柄、私も忙しい日々を過ごしています。油断していると食事はどんどん簡素になり、家の中がハムスターの巣みたいになっていく(笑)。だから料理に関するアニメやドラマを見ると「丁寧な暮らし」の大切さを思い出させてくれるような気がするんですよね。

んなことを言っていたら、何だか無印良品の宣伝文句みたいになってしまいました……って、だから私、無印良品が好きなのかな(笑)。だって昨日、無印良品に行ったばかりじゃないのよ(^^;)。何だか我ながら繋がったような気がします。

頭痛にうろたえる

朝から偏頭痛が続き、昼頃には仕事に少々支障が出るくらいの痛さになりました。こんな頭痛は久しぶりです。二日酔いならまだしも、昨夜はアルコールを摂取していないし……思い浮かぶ原因と言えば……低気圧?北京は朝から雨模様です。よく気圧の変化で頭痛が起きるといいますが、これが原因かしらん。急な頭痛って厄介ですよね。特に仕事中だとパフォーマンスが急激に下がります。

ということで、私はカバンの中に常時バファリンを常備しています。常備といっても数錠。以前は鎮痛剤って服用しすぎると耐性ができるなんていう話も聞きましたが、市販の鎮痛薬は用法・用量を守って服用すれば耐性ができることはないそうです。

その痛み我慢してない?鎮痛薬の正しい知識|頭痛にバファリン|ライオン株式会社
頭痛・生理痛には、正しい知識で正しいケアを。ここでは鎮痛薬にまつわる正しい情報をご紹介します。

服用したのは「バファリンプレミアムDX」というバファリンシリーズの中でも上位の商品。痛みをしっかり止めてくれるのに加え、その速効性が優れているんです。今回も服用してから20分くらいで頭痛がスーッと引いてくれ、助かりました。

でも鎮痛剤って結局は「受け身」の対症療法なんですよね。痛みを抑えてくれますが根本的な原因を治療してくれるものではありません。頭痛が低気圧に伴うものやストレスからくるものだったらまだいいですが、私はもともとやや血圧が高いのでもしや脳梗塞の前触れだったら……なんて良からぬことを考え出してしまいます。たかが頭痛と思わず、我が身を振り返って改善すべき生活習慣がないか考えないといけないですね。

特に今は単身で北京にいる身。もし一人で部屋にいるときに脳梗塞とか、もっとひどいくも膜下出血とかの症状が出たらどうなるんだろう……

40度超は時間の問題?

今日は昼に人と食事をする約束があったので外に出たのですが、いやあ~暑い。

スマートフォンの天気予報アプリに表示された気温を見ると38度でした。北京は日本ほど湿気はないのでカラッとしていて、不快指数はそこまで高くありません。ただ日差しに出ると肌がジリジリ焼けている感じが分かります。

まさに1年前の去年6月、北京は40度超を記録して大騒ぎになりましたが、これじゃあ今年も40度は時間の問題かも。

 

今年上半期に起きた出来事

すっかりブログがご無沙汰になっていました。この数か月の間、本当にいろいろ相次いでバタバタ。ざっくり言うと、3つの大きな出来事がありました。

ひとつめは言わずもがな、娘の誕生。
娘が生まれてからの生活はまさに「180度変わった」という表現がぴったしでした。家の中が以前とまるで変わり、娘が生まれる前を思い出すと他人の家のようです。自分に使える時間はほぼ皆無になってしまいましたが、それでも娘が日々大きくなっていく様子を近くで見ていられるのは親になった醍醐味だと思います。

ふたつめは妻の病気。
妻がガンになってしまいました。このときばかりはあらゆる事態を想定しましたが、幸い早期に発見できたので出産直後に手術を受けられ、腫瘍は完全に切除することができました。まさか自分の家族が異国の地でガンの手術を受けることになるとは……けれど不思議と不安はありませんでした。中国の病院もしっかりしていたし、何より娘が生まれた直後だったので「やるっきゃない」なんて気合いが入っていたのもあるかもしれません。この点、娘には感謝です。

みっつめは家族での一時帰国。
妻の腫瘍は完全に切除できたのですが、再発や転移の可能性を考えると速やかに追加検査をする必要がありました。しかし中国で検査を受け続けるとなると今後は保険でカバーしてもらえず、結構な費用が発生します。ましてや生まれたばかりの娘がいるのに、その面倒はどうするのか。いろいろ考えた挙げ句、続きの検査・治療は日本の病院で受けることにしました。なので家族3人で急遽一時帰国。娘は当時まだ生後1か月で、パスポートさえも作れていませんでした。日本大使館に行ってパスポートの代わりになる書類を発行してもらい*1、現地の公安局に行ってビザを発給してもらい、もう、それはそれは忙しかったです。

妻はその後、日本の病院で追加検査を受け、ガンの転移はしていないことが分かりました。ただし念には念を、ということで再手術を実施。腫瘍があった部位をさらに大きく切除しましたが、そこからもガン細胞の残留は認められませんでした。つまり(現時点では)全身からガンがなくなったわけです。手術の影響で動きづらさは多少あるようですが、ぱっと見、以前と変わらない生活を送っています。ガンに苦しむ方がたくさんいらっしゃることを考えると、奇跡的ともいえる回復です。

私は仕事があるので、妻が日本で手術を受けた後ほどなく北京に戻りました。一方妻と娘はまだ日本にいて、今は北京に戻って生活をすべく準備を進めているところです。娘はパスポートもないまま帰国したので、中国に入国するにはビザを取得することから始めないといけません。

それにしても怒濤の数か月でした。人によっては人生で一度も経験しないまま終えるかもしれないようなイベントがこうも連続して起きるとは。私って「重なるときには重なる」んですよねえ。もうちょっと分散してイベントが起きてほしいと思います、本当に。でもまだ6月、2024年はようやく折り返し地点に至ったところです。この調子だと下半期、一体何が起きるのやら(^^;)。

もう少し若かった頃は「ダイナミック」なことが好きでしたが、この年齢になってくるとあんまり波瀾万丈な人生ではなく、平穏無事に「小確幸」をかみしめることができればそれで十分……なんて思ってしまいます。

References
*1「帰国のための渡航書」という書類です。

小さなグー

2月22日、父親になりました。

娘の小さなグーを見るにつけ、何もかもが小さくて華奢で壊れそうで毎日ドキドキです。自分の時間なんてどこへやら……ここ数週間のブログ更新もたまりにたまり、娘が家にやってきてまだ数日なのに結構ヘトヘトです。おそらく春節期間中のブログ更新は諦めますが(笑)ご容赦下さい。

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