妻が妊娠しました。今、12週になったところです。

妻の体調が落ち着いてからブログに書こうと思っていたので、このタイミングとなりました。私にとっても妻にとっても初めてのこと。ましてや中国という「異国の地」での妊娠発覚。健診はどうするか、そもそも出産は日本・中国のどちらでするか……正直考えることが多すぎて、この1か月余り目まぐるしく過ぎてゆきました。

妻も(まだつわりは見られるものの)多少は落ち着き、また出産までの道筋が見えてきたこともあり、自身の記録と、中国で妊娠が発覚しこれからどうしようと悩んでいる誰かの助けになれば……という思いを込め、ここに書いていきたいと思います。

(その1)(その2)

妊娠の発覚

妊娠が発覚したのは7月のことです。妻が自身の体調に変化に気付き、念のために妊娠検査薬を買って確かめてみました。中国でも妊娠検査薬は簡単に手に入ります。“淘宝”や“京东”といったネットショッピングはもちろん、街中だと薬局をはじめ“屈臣氏”(ワトソンズ)といったドラッグストアにも売っています。

私は自室にいたのですが、妻が「ねえ、来て」と言うので行ってみると、検査薬にはくっきりと2本のライン。恥ずかしいことに、当時の私は検査薬の見方もよく分かっていませんでした。よくよく説明書を見てみると(中国語と英語、両方の説明がありました)2本のラインが表示されれば「陽性」とのこと。ええ……陽性って妊娠ってこと?

私も妻も顔を見合わせ「……?」という表情で、再度2人で「ワトソンズ」に行き、別メーカーの妊娠検査薬を買って再検査することにしました。すると、やはり現れるのは2本ライン。妊娠したってことか……と改めて確認し、妻と「ワーイ」と抱き合って喜びました。

翌日以降にしたこと(血液検査)

妊娠検査薬で妊娠が発覚したらどうすればよいか。インターネットで(日本語情報を)調べてみると「早期に産婦人科を受診すること」と書いてあります。すると中国にいる我々はまず中国国内でどうにかしなければなりません。

中国も今や世界2位の経済大国です。ましてや北京は首都であり、それなりの病院が揃っています。では、どこを受診するか。まず私が思いついたのは「ユナイテッドファミリー」(“和睦家医院”)という病院でした。外国人もよく利用するアメリカ系の総合病院で、日本語通訳もあるほか、出産関係のサービスがしっかりしていることを聞いていたからです。

妊娠が発覚した日に病院に直接連絡したところ*1「エコー検査は少なくとも6週以降でないと受けられない」ということで、とりあえず最初は血液検査で妊娠を確かめることになることになりました(妻の最終月経開始日から計算すると、その日は妊娠5週目だったのです)。ユナイテッドファミリーは北京市内にいくつかあり、最短で受けられる建国門のユナイテッドファミリー(“和睦家建国门诊所”)を紹介してくれました。日本の「クリニック」くらいの規模で、とてもきれいでした。

血液検査は99元(約2000円)。私はてっきり医師から「妊娠していますよ」と診断してもらえるのかと思っていたのですが、検査はあくまで血液中のhCG値*2を測定するだけとのこと。翌日にメールで検査結果(PDFファイル)が送られてきましたが、特に何の説明もなく(笑)注釈欄に”Reference range for weeks of gestation”(“不同孕周参考范围”)=「それぞれの妊娠周期の参考範囲」と書かれているだけでした。自分たちでhCG値をこの範囲に照らし合わせ「ああ、おそらく6週か7週くらいなんだな」と判明したところです。

何だか、妊娠が確定したのかどうかモヤモヤした感じでしたが(笑)妊娠検査薬以外で確認できたこともあり、私と妻の間ではこれをもって妊娠したと見なすことにしました。

でもエコー検査もしたい(早期妊娠診断)

しかし血液検査だけでは心許ない。そもそもインターネットで日本語の情報を調べていると、妊娠が分かった時点でエコー検査もしなさいと書かれているではありませんか。

そこで再び「ユナイテッドファミリー」に連絡したところ、早期妊娠診断は「つわりがひどい、出血がある、お腹が痛いといった異常が見られない限り、満6週以降に受けることをおすすめします。そうでないと、エコー検査をしたところで赤ちゃんは小さすぎて確認できません」とのこと。そこで私たちは6週の最終日に早期妊娠診断を受けることにしました。

予約したのは“早孕检查套餐”(早期妊娠検査パッケージ)。6~8週の妊婦向けに用意されていて、料金は880元(約1万8000円)です。体重、血圧、血液検査、エコー、それに医師の問診などが含まれています。

「北京ユナイテッドファミリー主院」(2023年7月10日撮影)

向かったのは将台路にある「北京ユナイテッドファミリー本館」。本館というくらいですから、血液検査をした建国門のクリニックに比べると大きかったです。ちなみに「本館」というのは中国語で“主院”という言い方でした。

ちなみに日本語通訳は本館であれば現地で通訳してくれますが、本館以外のクリニックだと電話通訳になるそうです。日本語通訳の方自体も基本的に2人しかいないらしく、事前に余裕持って予約をしないと難しいかもしれません。もちろん緊急時には駆けつけてくれるとのことで、忙しいのはそれが理由でしょうか。私たちはこの日の「早期妊娠診断」では通訳をお願いせず、自分たちだけでかかることにしました。

血液検査でおじゃました建国門のクリニックと同様、とてもきれいな病院でした。アメリカ系だけあって、何と言うか、中国っぽくない。外国人の患者もたくさんいるし、医師や看護師の来ている服も「アメリカドラマに出てきそう」なデザイン・色をしています。ミーハーな私には、それだけてワクワクしちゃう(笑)雰囲気でした。

まずはエコー検査。妻は台の上に寝そべり、その脇に私。私たちが見られるような位置にもエコー画像を表示するモニターが設置してありました。医師は(中国語で)エコー検査をしながら私たちに「子宮内で正常に妊娠していますね」「大きさから見て6週の5日目ですね」「心拍数を測りましょう」といちいち説明してくれるので分かりやすかったです。ピクピク動くものを見せてくれ「これが赤ちゃんの心臓ですよ」なーんて。私はそれを脇で妻に通訳しました。正直、エコー画像は黒い塊が写っているだけでしたが(笑)正常に妊娠していることが分かりホッとしましたし、なにより子どもの姿が見られたことに感動しました。

その後、体重測定や血液検査などを行い、医師の問診。妻にはあらかじめ医師に質問したいことをリストにしてもらい、私のほうで中国語に訳しておきました。問診は医師から「最近、体調の変化を感じますか」と聞かれたら、私がそれを日本語に訳します。そして妻が日本語で答え、私はそれを中国語にする……といった感じ。女性の医師で、とても丁寧な先生でした。説明も難しい言葉を使わず分かりやすく話してくれるし、親身に私たちの質問を聞いてくれるので、私も妻もこの日だけでその先生が好きになりました。

問診が終わったら、産婦人科のフロントで料金を支払って終わりです。

とりあえず妻が順調に妊娠していること、我が子の姿をエコーで確認できたこと、疑問に思っていることが解決できたこと、これだけで安心しました。この“早孕检查套餐”(早期妊娠検査パッケージ)は今回の1回きりです。次からの健診は妊娠12週から出産前までがセットになった“产前检查套餐”(妊娠検診パッケージ)を購入してもらうことになる旨、説明を受けました。これが日本での「妊婦健診」に相当するものです。

ここまで読んで下さった方はお分かりになると思いますが、私たちは「ユナイテッドファミリー」以外の選択肢をここまで持たずにきました。北京には他にも外資系の病院はありますし、現地の病院にかかる選択肢もあります。そもそも日本で生むのか、中国で生むのか。もし日本で生むとしても当面の健診は中国で受けなければいけません。

考えないといけないことはたくさんありますが、今日の「早期妊娠診断」を受けて環境に満足したこともあり、心の中では「『ユナイテッドファミリー』かなあ」という気持ちになりかけていました。とりあえず「妊娠検診パッケージ」の初日を予約。費用は当日支払えばいいということなので、キャンセルの可能性も残しつつ予約だけしておくことにしました。

(その1)(その2)

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References
*1これも中国ならではですが「WeChat」(中国版LINEとも言える通信アプリ)でのやり取りでした。
*2日本語で「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」、中国語で“人绒毛膜促性腺激素”です。