The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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望京で春を感じる

今日は朝から仕事で望京に行ってきました。

ちょうどお昼時くらいに撮影した写真です。春って感じがして気持ちが良い。

私の職場のあるあたりと違って望京は広々としています。旧北京城から少し離れていますし、新しい街といったところでしょうか。

望京SOHOには、かの有名なザハ・ハディッド氏が設計したビルが建ち並んでいます。

この「ドドーン」と圧のある感じ、まるで映画に登場する近未来都市を彷彿とさせます。おしゃれなのかもしれませんが、利便性はいかほどなんでしょう。普通のビルと違って外部の窓掃除も大変そうですけど。ちなみに狭いエリアにこうした建物が密集しているのでビル風がすごかったです。

こちらは“外卖取餐区”、「出前受取ロッカー」といったところでしょうか。

ここ望京SOHOはオフィスエリアなので建物の中に入るには入館証が必要です。出前の配達員は中まで入れないため、こうしてロッカーに置いていきます。

効率的な方法ですけど、日本ではまずありえないでしょうね。誰かが他人の食事にイタズラをしたらどうするとか、取り間違えが起きたらどうするとか、そういう議論が起きると思います。暑い夏なら衛生面の問題もあるでしょうし。すると日本では外部の人が入れない建物に出前を届ける際はどうしているんでしょうね。やはり出てきて直接の受け渡しなんでしょうか。

天津行

さて、新年度だし新しいことを始めよう……ということで、今日からブログの文章を「敬体」(です・ます)に変えてみたいと思います。独りよがりな(笑)ブログではなく、硬派に読めて、その実やわらかい文体を目指していきます。

今日は「清明節」の祝日を利用して天津に日帰り旅行に行ってきました。

乗ったのは“和谐号”(和諧号)。“和谐”というのは中国語で「調和がとれている」とか「和やかである」という意味です。これだけ見ると日本の「のぞみ号」「ひかり号」みたいなネーミングに聞こえますが、実のところ、この言葉自体は2004年に当時の中国政府が打ち出した“和谐社会”という、矛盾のない調和のとれた社会のことを指す中国のスローガンに由来します。

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日本式焼き肉

中国は明日が「清明節」という祝日なので、街全体が何だか週末前の金曜日のようにソワソワしている。職場の中国人スタッフは定時になるとそそくさと退勤し、職場には日本人だけに。まあ、中国人スタッフはもとより定時に引き上げることが多いんだけど。

週末は出勤で働き詰めだったし、少しくらい「華金気分」を味わったって罰は当たらないだろうと(都合良く)考え、仕事帰りに妻と外で待ち合わせして外食。日本式の焼き肉が食べられるということで北京在住日本人から親しまれている「丸福」に行った。

焼き肉といえば先日牛角に入ったけれど、北京在住の日本人ではこちらのほうが長年親しまれているよう。北京や天津に何店舗かあって、私が行ったのは大望路の“SOHO现代城”という施設の2階にある店舗。メイン通りの建国路の側ではなく、その裏側(南側)に入り口があった。

店内には掘りごたつ席とテーブル席があり、私たちは掘りごたつ席のほうに。

最近の中国の飲食店にありがちなギラギラした賑やかな飾り付けはなく、どことなく漂う昭和レトロな雰囲気が良い。平日だからなのか、今日は珍しく雨が降っているからなのか、客はそこまでいなかった。どこに行っても混む中国にあっては、それだけでありがたい。

タン、カルビ、ハラミ、ホルモン、焼き野菜……など、定番モノは一通り注文。肉はどれもたっぷりタレに漬けられていて、ちょっと塩気が強いけどビールにピッタリ。あと、焼くのに使うのは炭でなくガスコンロ。敷かれてあるのも網でなく鉄板で、そこから漂うにおいはまるで新橋や上野の高架下を思い出させる。このレトロな感じは個人的にポイント高し。

日本の焼き肉店ではあまり見かけなくなったユッケも*1

店員さんはみんなテキパキしていて、見事な働きっぷり。私たちが行ったときには1人だけ日本語の話せる方がいて、注文も全て日本語でとってくれた。丸福は他に麦子店や新源里にもあるそうだけど、今回の店舗が一番空いていて落ち着けるよう。次来るときもここがいいかな。食後にはアイスクリームのサービスもあって、至れり尽くせりだった。

References
*1てっきり日本でユッケは提供禁止されているのかと思ったら、あくまで「提供してもよい肉の基準が厳しくなった」というのが実際の所らしい。基準は相当厳しく、それが理由で一般の焼き肉店で提供されなくなってきたとのこと。

とても勝手な「交通カード」評

日本で交通カードと言えば「Suica」や「PASMO」が有名だ。

事前に切符を買う必要がないし、改札機にかざせば「ピピッ!」と一瞬で通過することができる。スマートフォンに入った「モバイルSuica」「モバイルPASMO」なんてのもあって、わざわざ自動券売機を使わなくてもオンラインで入金(チャージ)できるので、私は専らこれを使っていた。

中国にも交通カードはある。北京であれば“一卡通”(イーカートン)*1、文字の意味としては「1枚のカードで全て通じる」ってところかな。北京であれば地下鉄、バス、一部のタクシーなんかで使うことができる。日本の「モバイルSuica」などと同様、スマホにも入れられるようになっていて(私が見る限り)ほとんどの人はカードタイプではなくスマホで使っている。

これだけ見ると、あまり日本と変わらないように見える……けど、実は日本の交通カードと中国の交通カードには大きな差がある。それが原因で地下鉄の改札に行列ができることがあるのだ。そして、まさに今日そんな光景を見た。

実は「Suica」や「PASMO」など日本の交通カードと中国の交通カードでは採用している技術が違う*2。ひと言で言えば、日本の交通カードが採用している技術のほうが「処理速度が速い」。改札機を通るとき、ちょっとかざせば「ピピッ!」と反応してゲートが開く。けれど中国の交通カードは比べて「処理速度が遅い」。かざして、少し間があってからゲートが開くのだ。

混んでいない時間帯なら何でもない。しかし朝のラッシュ時は、この「少しの間」がくせ者になる。ホント1秒にも満たない「少しの間」かもしれないが、「塵も積もれば山となる」とはよく言ったもので、塵=「少しの間」が積もって改札機の前で渋滞が発生してしまうのだ。

ちなみに中国では交通カード以外に、QRコードで改札を通過する方法もあって、これがまたくせ者。スマホアプリで画面上にQRコードを表示させ、それを改札機に読み取らせるんだけど、立ち止まって「かざす時間」が発生するし、人によっては改札機を通過するときになってからアプリを立ち上げる人もいるのだ。こうなったら10秒近いロスになる。せっかちだなあと思われるかもしれないけど、現にこれが原因で大行列が発生しているのだ。

ちなみにJR東日本も2024年秋以降、駅の改札機でQRコードをかざして乗車できるサービスを始めるよし。おそらくコロナ禍が明けてインバウンド需要を見込んでの狙いかなあと想像もするけど、改札機の前の渋滞が日本でも起きるようになるんだろうか。せっかく「Suica」や「PASMO」みたいな技術があるのにねえ。

References
*1以前は地下鉄の駅の窓口で入手できたけど、今は外国人は自由に持てなくなっている。
*2日本が採用しているのはSONYが開発した「FeliCa」(フェリカ)という技術で、中国が採用しているのはNFCという技術。

南京の街角で

今日から上海・南京に出張。

最初の目的地、上海へは飛行機で。空港は朝から大混雑だった。この国は国内線でも保安検査がえらく細かく、ビジネスバッグなんて3回もX線に通された。もうひとつあったボストンバッグは中身ほぼ全てを取りだして確認されたくらいで、せっかく整理していた荷物がグチャグチャだ。

それからは移動の連続。まず上海の虹橋空港に到着し、そこから1時間半かけて用件のある別の空港、浦東空港に大移動。仕事を済ませたら虹橋空港に1時間半かけて戻るという強行軍。

虹橋空港まで戻って来たら、今度は高速鉄道に乗って約2時間かけ南京に移動。

食事をする時間もろくになく、夕食は上海から南京へ移動する際に高速鉄道の駅で上海名物の焼きショーロンポー(“生煎”)をササッといただいた。上海に到着してから空港間の移動しかしていなかったので、せめてもの「上海気分」。南京に到着したときには午後11時前だった。私もクタクタだったが、同行した中国人スタッフにも体力を使わせてしまって申し訳ない。

ようやくホテルに到着してから、コンビニにビールでも買いに行こうと外に出る。北京から見ればずいぶん南に来たはずだが、気温はそこまで変わらない。ただ空気に若干湿り気を感じるところに北京との違いを感じた。南に来たって感じだ。

ホテルの近くには屋台が。歩道にはテーブルやイスが並び、月曜日だというのに賑わっていた。いいなあ、私が留学していた頃は北京も至る所にこうした屋台があったけど、今はなくなってしまった。

確かに、衛生面で課題が残る。私が留学していた頃でさえ、その羊肉はネズミなんじゃないか、竹串は使い回しなんじゃないか、食材が賞味期限切れなんじゃないか云々言われたものだ。中国の現地メディアでさえ“地沟油*1を使っているんじゃないかと報道していた。けれど現地の庶民生活を垣間見る醍醐味は屋台でしか味わえない。南京はまだ残っているんだなあ。ぜひとも一杯やって帰りたかったとこだけど、明日も早いので今日はホテルの部屋でビール飲んで早く寝るっす。

 

References
*1下水油、ドブ油。
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