The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

月: 2025年5月 (2ページ目 (4ページ中))

順義虎楽園

今日は北京市北東部の順義区にある「順義虎楽園」に行きました。その名前の通り、トラを飼育・展示している施設です。

北京市中心部から車で50分くらいでしょうか。郊外ということもあり、来園客がそこまでいませんでした。今の中国は本当どこに行っても人・人・人なので、人が少ないだけでもありがたいです。

園内にはトラ以外の動物もいました。こちらは“黑熊”、日本語だと「ツキノワグマ」ですね。こちらの動物園は“互动”(ふれあい)を売りにしていて、動物にエサやり体験ができるようになっていました。結構たくさんの人がエサやりを体験していたようで、私たちはやらなかったですけど、展示エリアに近付くとみんなエサをほしそうに近寄ってきます。

アルパカもいました。体毛はカットされて、すっきりした体型をしています。

ウシです。白黒なので、これはホルスタイン?ということになるのかしら。人懐っこく顔を近付けてきて「モォ~~」と鳴いていました。

フタコブラクダです。このラクダさんも人懐っこく顔を近付けてきます。目に長い睫毛がはえていて、端麗な顔立ちです。

こちらの施設の主人公、トラです。午後の昼下がりはあまり動かないのか、座り込んでゴロゴロしていました。近くで見ると迫力がありますねえ。あくびをしたときに見える牙もするどいです。こんな動物に襲われたらひとたまりもないです。

ここには“虎餐厅”(トラレストラン)という施設もあり、トラを眺めながら飲食を楽しむことができます。私たちは食事はしませんでしたが、お茶をいただきました。相変わらずトラはゴロゴロしていましたが、たまにのそっと起き上がってガラスの前をテクテク歩いてくれました。娘も本物のトラを目の前にして、手を叩いて喜んでいました。

でも四方を客席に囲まれて常時人間に眺められているトラを見ていると、得も言われぬ気持ちを抱いてしまいました。このトラたちはこれまでも、これからもこの狭い空間で食事をする人間に鑑賞されながら暮らしていくんですよね。トラの気持ちなんて知る由もないんですけど。ラクダなんて広い飼育エリアがありながら柵にしっかり縛られていました。“互动”(ふれあい)という名の下に人間の子どもたちから干渉され続け、動物たちは内心どう思っているんでしょう。

日本だと動物の飼育環境がずいぶん重視されるようになっているようです。2021年の記事ですが、日経新聞が専門家が選んだ「動物も喜ぶ飼育環境の良い動物園10選」を掲載していました。

動物も喜ぶ飼育環境の良い動物園10選 保護や研究に力 - 日本経済新聞
動物福祉の観点から飼育環境の改善を図る一方で、希少種の保護や研究に取り組む動物園が増えつつある。新型コロナウイルスの感染拡大で出向くのは難しくなったが、先駆的な取り組みをしている施設を専門家が選んだ。1位 よこはま動物園ズーラシア680ポイント 非公開の運動空間確保世界の動物を「アジアの熱帯林」や「アフリカのサバンナ」など、本来の生息環境に配慮し地域別にすまわせている。飼育スペースが広いうえに

最近だと札幌の民間動物園「ノースサファリサッポロ」の飼育展示が動物保護の観点から不適切と批判されましたが、この点、中国はまだ及ばないと言わざるを得ません。

日本の動物園だってかつては同じだったでしょう。そもそも自分だって他の生物の命を犠牲にして生きていますし、こんなことを言うと「動物園」という存在自体を否定することになってしまうと思います。けれど中国で飼育される動物を見ていると毎回こういうことを考えてしまうんです。

やがて哀しき動物たち哉
今日は娘を連れて動物と触れ合えるプレイグラウンドに行きました。ショッピングモールの中にある施設で、割引サービスを使って「大二小一」*1が124元(約2500円)でした。店員さんから6回入場できる回数券のほうがお得だと力説されましたが、物は試しに来た程度ですし、やっと1歳になったばかりの娘を連れて今後5回も来るかな?という思うところもあって丁重にお断りしました。この施設は衣料品店や雑貨店と並んで入居していて、面積も他店舗と同じくらいでした。アルパカをはじめ、ヤギ、ネコ、ウサギ、それに...

娘を喜ばせてあげようと来たのですが、どこか悲しい気分が抜けないまま施設を後にしました。

References
*1大人2人と子ども1人。

胡同散策

今日は昼食をいただきに、北新橋にあるスープカレーの店に行きました。

北新橋の地下鉄の出入口近くにある「久喜町」という店です。

店内には北海道を紹介するポスターがたくさん貼ってあったので「ずいぶん北海道推しなんだな」と思ったのですが、スープカレーは札幌発祥なんですね。全然知りませんでした。けれど「久喜町」という名前は調べると埼玉や九州にある地名のようだし、よく分かりません。

私が注文したのは“芝士牛肉汉堡”(チーズ牛肉ハンバーグ)のスープカレー。ゴロッと大きなハンバーグがまるまる1個入っていました。実はスープカレーというものを食べるのは初めて。もう少しトロッとしているのかと思ったら予想以上に「スープ」です。そして、こちらのスープカレーは少し辛め。結構スパイスの香りを感じます。

店内はそこまで広くありませんが、引っ切りなしに客が訪れていました。すごいなあ、私なんて日本でもスープカレーを食べたことがないのに。この店の近くには「鈴木食堂」という日本の家庭料理を出すレストランもあって、中国の人たちのほうが私たちが思っている以上に日本の料理に親しんでいるかもしれません。

昼食をとった後、自宅まで胡同(フートン)を散策しながら帰りました。胡同というのは写真のような細い路地のことを言います。北京には今も胡同がたくさん残っていて、お年寄りが日向ぼっこしながらおしゃべりをしていたり家の軒先に洗濯した服を干している人がいたり、現地の人たちの暮らしぶりが垣間見えます。世界第2の経済大国の首都にこんな場所が残っているのが意外です。

いつも上海のような大都市に行くと、北京在住の日本人としては少し羨ましい気持ちになります。都会だし、日本っぽい店もたくさんあって「いいなあ」なんて思っちゃう。けれど、こうして胡同を散策していると「北京はこんな感じでいいのかも」という結論に毎回至ります(^^)。

北京のバラ

北京はこの季節になると途端に道ばたで花が咲き始めます。もちろん突然咲くはずもなく、これらは人為的に植えられたものです。最近だとバラを見かけることが増えました。

日の沈んだ後に撮ったので少々見にくいですが、会社近くの道ばたにバラが植えられています。

日本語では「バラ」と一括りに言いますが、中国語ではどうも言い分けているようです。日中辞典でバラと調べて大体出てくる“玫瑰”というのが1年に1度だけ咲く花。もうひとつ、“月季”というバラがあって、こちらは年に数回咲く四季咲きなんだそうです。最近北京の道ばたで見かけるバラは“玫瑰”ではなく“月季”のほうで、日本語では「コウシンバラ」と呼ばれます。

このコウシンバラは北京の市の花に選ばれているので、この時期、北京市内の至る所で見かけます。どうやら今から初冬の11月頃まで咲き続けるようです。

初夏の貴州料理

今日は先日も訪れた貴州料理の店に昼食をとりに行きました。

注文したのは“猪肘饭”という丼料理です。ごはんの上に豚肉とチンゲン菜、ゆで卵に貴州名物の大根の漬物“酸萝卜”が載っています。料理名にも付いている“猪肘”というのは「ブタのひじ」という意味ですが、どうやらブタの太ももからひじにかけての部分を指すようです。中国の豚肉は臭みが強いことが多いですが、こちらの肉はそんなことありません。台湾の魯肉飯のようでおいしいです。

店があるのは大使館が建ち並ぶ静かな通り沿いです。天気が良いこともあって、屋外のテラスで食事をしている人がたくさんいました。柳絮*1が舞っているので、私はちょっとまだ屋外で食べる気にならないですが、これがなければ気持ちが良いでしょうね。

References
*1白い綿毛のついた柳の種子のことです。春になると北京では街中をフワフワ舞います。

初めての採血法

肺炎の経過観察のため、会社に半休をもらって病院に行きました。

例によって今日も採血。私がワイシャツのそでをまくろうとしたら「まくらなくて結構です」と言います。どういうこと?と思ったら、今回は指先から採血するとのこと。日本語では「指先穿刺」と呼ばれる方法なんだそうです。

文房具みたいな道具を人差し指に当て、ペコッと音がしたと思うと指先から血が滲んできました。どうやら一瞬、針が出てきて指を刺したようです。看護師さんが私の指をつまんで血を1滴1滴しぼり出します。ある程度、血を採ったら止血用の絆創膏を貼って終了。あっという間でした。あまりに一瞬だったので看護師さんに「こんな採血の方法があるんですね」と聞いたら「採血が苦手な子どもはこの方法が多いですよ」と教えてくれました。

まず、分からないくらい針が刺さるのが一瞬でした。何か当たった?くらいの感覚しかないので痛くありません。そもそも採血って、あの針の見た目が痛々しいですよね。あの針を見なくて済むだけでもストレスが大幅に軽減されます。私の腕は血管が見つけづらいようで、毎回採血に苦労するんです。右腕を見て、左腕を見て、それでもやはり右腕をもう一度見て……いざ針を刺して血が出てこないと「勘弁してよ」という気分になっちゃいます。

結果、肺炎は大幅に良くなっているということで、再度来院する必要はなくなりました。残りの処方された抗生物質の飲み終われば治療は完了です。一時は医師から「入院しますか」「いやいや、そんな急に言われても困ります」なんてやり取りもありましたが、無事に回復して安心しました。それより1歳の娘に影響しないかが心配だったので、とりあえずホッとしています。健康は大切ですね。

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