The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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さようなら「ゼロコロナ」

中国政府が新型コロナウイルス感染対策の大幅な緩和を発表した。事実上「ゼロコロナ」政策の終わりを告げた形だ。

いろいろ緩和しているんだけど、一番は水際対策。これまで中国に入国する人は出国前に2回のPCR検査を受け、到着しても最大8日間の隔離を経なければならなかった。ちなみにこれ、私の時は10日間だったし、その前は21日間(3週間)だった。さらに私の場合、出国直前に日本で陽性になってしまい、(日本政府が求めている)10日間の自宅療養を終えたあと、さらに14日間の「健康観察」という(よく分からない)期間を過ごさねばならなかった*1。これが理由で私の中国赴任は遅れに遅れたわけです(というのは、このブログでも以前書かせていただきました)。

こうだったのが、まず出国前のPCR検査は「陰性だったよ」と入国時に申告すればOK*2。陽性になっちゃった人も、陰性になれば中国に来てOK。そして何と言っても入国後の隔離が撤廃されたのが大きい。中国到着後、すぐに通常の生活を始めていいのだ。

思い返すと、私は中国が最も「激動」の時期にやって来たのかもしれない。入国時の隔離を経験し、やっと明けたら今度は感染爆発、在宅勤務が続いて、今度は「ゼロコロナ」政策の事実上の終了。何だったんだ、この3か月間。いろんなことが急展開過ぎて、ちょっと自分でも混乱している。

でも、隔離が無くなったことは本当に良かった。本心からそう思う。駐在員たるもの、中国で仕事を全うするのが役目。けれど万一、日本で何かあったら……というのは常に心に引っかかっていたのだ。妻はまだ日本にいるし、祖父母も今は元気だけどいつ体を壊すか分からない。しかし日本に帰るたびに隔離しているんじゃ駐在員として使い物にならない。日本と中国の距離は飛行機だと数時間なのに、隔離のせいで地球の裏側のブラジルよりも……いや、さらにその秘境のアマゾンのどこかに行くよりもっと時間がかかるのだ。

でも日本に帰りやすくなると思うと、どこか胸のつかえが下りたような気がする。極端な話、日帰りだってできるかもしれない。それに家族や友人にも中国へ遊びに来てもらいやすくなるしね。まだ日本人の観光目的のノービザ訪問はできないままだけど、これも時間の問題だろう。

でも、ふとした瞬間に「だったらあの隔離10日間、出国前14日間の健康観察はなんだったの」という気分になる。いや、私なんかはまだいい。厳しい「ゼロコロナ」政策の副作用で財産を失った人、仕事を失った人、あるいは大切な人を失った人がいるのだ。手放しに「ゼロコロナ」政策が終わりました!って喜んではいけない気がする。

References
*1だって陰性になったんだからさっさと出国させてくれればいいものを、感染が流行する「第7波」の日本国内で14日間過ごさないといけなかったんだもの。
*2以前は専用のウェブサイトでPCR検査の陰性証明をJPEG形式でアップロードし、大使館に申請して、グリーンの「健康コード」なるものを入手して……とにかく面倒だった。これに失敗して翌日の飛行機に搭乗できなかったという人もいるらしい。

地下鉄には乗れるようになったけど

今日から北京では公共交通機関を利用する際にPCR検査の陰性証明を提示する必要がなくなった。

先週の抗議活動を受けての緩和だろう。つい昨日、地下鉄に乗れなくて困ったばかりだけど、まあ、同じことが起きなくなるなら……とりあえずはありがたい。

とは言え、帰宅時の地下鉄ホームは閑散としていた。

地下鉄やバスだけが陰性証明はいりませんって言っても、乗って着いた先の商業施設やオフィスでは相変わらず「陰性証明を出せ」と要求しているんだもの。市民が毎日検査を受けなければならない現状は全く変わっていない。「そこだけ緩和してどうする」といった状態だ。

しかし、この人が消えた駅。私が留学していた頃はこんなものではなかった。そりゃあ大勢の乗客であふれ、車両に乗り込むのも戦争。ホームには「おばちゃん駅員」が間隔をあけて立っていて、旗を振りながら“先下后上”(降りる人が先!乗る人は後!)と大声で叫ぶのだ。

通勤に地下鉄を利用している身としては、このくらいのほうが助かる。でも、あの賑やかな雰囲気を思い出すとちょっぴり寂しい。自分は中国に来ているけど、あの留学していた頃の中国に来ているわけじゃないんだなあとつくづく感じる。

寒空の下で

最後にPCR検査を受けたのが木曜日なので、私のスマートフォンアプリに入っている陰性証明がついに「3日目」になってしまった。北京では公共交通機関に乗ろうとしたら48時間以内(2日以内)の陰性証明が必要なため、今日は地下鉄で移動はできない。まあ分かっていたけど、不便だ。今日検査を受けておかないと、明日は「4日目」になり、いよいよ生活に不都合が出てくる。会社近くのPCR検査場なら空いているのを知っていたので、レンタサイクルに乗って向かうことにした。

ここ最近の北京は日中でも0度に近い気温。自転車に乗ると冷たい風を受けて手がかじかむ。なんとかPCR検査場に到着し、受けることができた。ひと安心だ。

そして今日は夕方に髪を切ることにしていた。

さすがに自転車はもう無理だと思い、タクシーで向かうことにした。すると思いのほか早く着いてしまい、残り1時間半ほどを過ごさなければならなくなった。カフェを探そうにも、今はどこも店内飲食を取りやめている。せめて暖かい建物の中に入れたらいいが、今はどの店舗も閉まっていて暖を取る場所さえ見つからない。刻一刻と日が沈むのにつれ、気温も確実に下がっている。うー、このままでは髪を切る前に凍え死にしてしまうよ。

美容室に予約を早めてもらえないかと泣きの電話を入れ、早めに向かうことにした。美容室の中は暖かくてホットコーヒーまで出していただいた。し・あ・わ・せ……髪を切られながらぽかぽかしてきて、思わず眠ってしまいそうだった。

いつもなら地下鉄で帰るけど、今日はタクシー。自分の家に着くと、何とも言えぬ幸せな気持ちになった。寒空の下で行く場所がないというのは何とも不安な気持ちになるからねえ。何度も書いているけど、このPCR検査地獄、本当にやめませんか……

感じられない緩和

自宅近くのショッピングモールが営業再開した。ここ数週間、北京での新型コロナウイルス感染拡大を理由に臨時休業していたのだ。とは言っても感染者数は高止まりの状態が続いているため、状況は全然改善していない。先日の抗議活動などを受けて、政府が規制を緩和する動きを進めているため、それに伴うものだろう。

モール内は閑散としていた。ちなみにこのモールも入場するなら48時間以内のPCR検査の陰性証明を見せなければならない。

店を再開させるのはいいけど、まずはこのPCR検査をどうにかしてほしい。このモールだけじゃない、今や北京はどこに行くにも48時間以内の陰性証明が必要だ。場所によっては24時間以内なこともある。なのに、街の至るところにあった無料のPCR検査場は次々と閉鎖されているのだ。すると残った数少ないPCR検査場に人が殺到する。場所によっては1時間並ぶところもあるという。今や北京は日中の気温もマイナスなことが多いのに、とても並んでいられない。

中央政府が明確な指示を出していないから、地方政府も手探り状態。いろいろ矛盾が起きてしまっていて、その負担が市民に重くのしかかっている。

イオナック

先日、自宅のシャワーヘッドを「イオナック」に付け替えた。

出国前に高校時代の友人が結婚祝にくれたものだ。水道水を「軟水化」「塩素処理」「活水化」してくれるシャワーヘッドで、引っ越しの荷物と別に送っていたので、最近になってようやく届いた。

中国を含む多くの国は硬水のため、軟水になれている日本人がシャワーを浴びると髪がゴワゴワになったり、肌が荒れたりするらしい。ネット上では髪がわさーっと抜けて薄くなる(!)なんて声も。本当なのだろうか……お、おそろしい。

シャワーによってはネジが合わないこともあるそうでアダプターが付属していたけど、自宅のシャワーはそのまま装着することができた。使用して1週間余り……効いてるような気もするし、効いてないような気も?まだよく分からない(笑)。ツイッターなんかを見ていると「肌荒れが治った」「髪の毛が大量に抜けていたけど落ち着いた」といった投稿が多数。そういえば、シャンプーの泡立ちは良くなったような気がする。イオナックのおかげかな。

お風呂は毎日入るんだもの、大切だね。毎日、友人に感謝を覚えながらシャワーを浴びることとします。ありがとう!

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