The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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薬局の行列

北京では新型コロナウイルスの感染対策が大幅に緩和されたものの、街なかは人通りが少なく平時の様子を取り戻すには至っていない。そんな中、ぽつぽつと行列を作っている場所がある。

薬局だ。抗原検査キットや解熱剤といった市販薬を買い求める市民が列を作って並んでいる。

中国各地であまりにも急速に対策の緩和が進んでいるので、感染が拡大するのでは、とみんな思っているのだ。無理もない、だってついこの前まで中国政府が「新型コロナウイルスは命に関わる!人民至上、生命史上!徹底的に防ごう!」って言っていたんだもの。

薬局の入り口には「抗原検査キットも解熱剤も売り切れ」と貼り出されていた。けどみんな「実はあるかも」とか「のどの痛みを抑える薬なら買えるのでは」なんて言って行列を並んでいた。

さらばゼロコロナ?

中国では、あれだけ厳しかった「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和が突然始まっている。

公共交通機関だけPCR検査の陰性証明提示を廃止しても意味がないと愚痴を書いたばかりだが、ほとんどの場所で今日から陰性証明の提示を求めなくなった*1。今まで感染した人は強制的に隔離施設に連れて行かれていたが、今後は無症状や軽い症状の場合に限って自宅で隔離できるようになった。

ちょっと恐ろしいくらい早い変化だ。中国の「ゼロコロナ」政策は、その名の通り、徹底的に感染を抑え込んで「ゼロ」にするのが目的。だからこそ、あそこまで厳しい行動制限を実施し、ときには痛みも伴いながらやってきた。感染者数が高止まりしている今、この勢いで緩和するなんて……

中国の国営テレビはついこの前まで「ウイルスは恐ろしい!命が大切!」と放送していたのに、一昨日くらいから「オミクロン株は致死率が低いので必要以上に怖がらないで」なんて伝えぶり。日本人の私としては「そんなの前から知っている」と言ってやりたいところだが、まあ、事実上、お手上げというところか。畢竟、目に見えないウイルスの蔓延を人間の行動制限だけで防ぐことはできないということだ。

先般の抗議活動がきっかけになったのは間違いないだろうけど、「ゼロコロナ」政策による弊害が大きすぎて限界に来ていたところもあるんじゃないかな。経済は打撃を受け、毎日のように受けるPCR検査は地方政府の財政負担になっていた。誰もが「もう無理……」と思っていたけどやめるにやめられなかったところ、抗議活動をきっかけに常識的な機動に戻せたというところだろう。

けど「ゼロコロナ」政策を取り下げるかと言ったら、おそらく取り下げないはずだ。だって、この国のリーダーさんの看板政策なんだもの。今さら間違っていましたとは言えない。だから中国政府も今回の緩和措置はあくまで「ゼロコロナ」政策の“优化”(適正化)という言い方をしている。

だから本当に緩和が続くかどうかは、まだ分からないと思う。だって政府は感染拡大を許したわけじゃないんだもの。感染が拡大すれば、規制の揺り戻しだって起きる可能性がある。そして仮に中央政府が許したとしても、地方政府は忖度するだろう。だって今まであれほど締め付けられてきたのだから。緩和して、うちの地域だけ感染者が急増したらどうしようって思うはずだ。

ちなみに一般市民でも急な緩和に戸惑っている人がたくさんいる。「緩和したら感染が広がりそうで心配」とか「感染が怖いから緩和されても外に出ない」という人が私の周りでも結構いるのだ。

彼らを見てもおかしいとは思わない。だって数年前の日本人だって同じ感覚を持っていたからだ。けれど世界中が「ウィズコロナ」になっている今さら戸惑っている姿を見ると、中国が「ゼロコロナ」政策で貯めていた3年間って何だったのだろうと思ってしまう。悪いのは彼らじゃないけど。

References
*1医療機関や学校などではPCR検査の陰性証明が必要とされているほか、北京では、飲食店の店内で飲食したりスポーツジムを利用したりする場合には48時間以内に受けたPCR検査の陰性証明が求められる。

地下鉄には乗れるようになったけど

今日から北京では公共交通機関を利用する際にPCR検査の陰性証明を提示する必要がなくなった。

先週の抗議活動を受けての緩和だろう。つい昨日、地下鉄に乗れなくて困ったばかりだけど、まあ、同じことが起きなくなるなら……とりあえずはありがたい。

とは言え、帰宅時の地下鉄ホームは閑散としていた。

地下鉄やバスだけが陰性証明はいりませんって言っても、乗って着いた先の商業施設やオフィスでは相変わらず「陰性証明を出せ」と要求しているんだもの。市民が毎日検査を受けなければならない現状は全く変わっていない。「そこだけ緩和してどうする」といった状態だ。

しかし、この人が消えた駅。私が留学していた頃はこんなものではなかった。そりゃあ大勢の乗客であふれ、車両に乗り込むのも戦争。ホームには「おばちゃん駅員」が間隔をあけて立っていて、旗を振りながら“先下后上”(降りる人が先!乗る人は後!)と大声で叫ぶのだ。

通勤に地下鉄を利用している身としては、このくらいのほうが助かる。でも、あの賑やかな雰囲気を思い出すとちょっぴり寂しい。自分は中国に来ているけど、あの留学していた頃の中国に来ているわけじゃないんだなあとつくづく感じる。

寒空の下で

最後にPCR検査を受けたのが木曜日なので、私のスマートフォンアプリに入っている陰性証明がついに「3日目」になってしまった。北京では公共交通機関に乗ろうとしたら48時間以内(2日以内)の陰性証明が必要なため、今日は地下鉄で移動はできない。まあ分かっていたけど、不便だ。今日検査を受けておかないと、明日は「4日目」になり、いよいよ生活に不都合が出てくる。会社近くのPCR検査場なら空いているのを知っていたので、レンタサイクルに乗って向かうことにした。

ここ最近の北京は日中でも0度に近い気温。自転車に乗ると冷たい風を受けて手がかじかむ。なんとかPCR検査場に到着し、受けることができた。ひと安心だ。

そして今日は夕方に髪を切ることにしていた。

さすがに自転車はもう無理だと思い、タクシーで向かうことにした。すると思いのほか早く着いてしまい、残り1時間半ほどを過ごさなければならなくなった。カフェを探そうにも、今はどこも店内飲食を取りやめている。せめて暖かい建物の中に入れたらいいが、今はどの店舗も閉まっていて暖を取る場所さえ見つからない。刻一刻と日が沈むのにつれ、気温も確実に下がっている。うー、このままでは髪を切る前に凍え死にしてしまうよ。

美容室に予約を早めてもらえないかと泣きの電話を入れ、早めに向かうことにした。美容室の中は暖かくてホットコーヒーまで出していただいた。し・あ・わ・せ……髪を切られながらぽかぽかしてきて、思わず眠ってしまいそうだった。

いつもなら地下鉄で帰るけど、今日はタクシー。自分の家に着くと、何とも言えぬ幸せな気持ちになった。寒空の下で行く場所がないというのは何とも不安な気持ちになるからねえ。何度も書いているけど、このPCR検査地獄、本当にやめませんか……

感じられない緩和

自宅近くのショッピングモールが営業再開した。ここ数週間、北京での新型コロナウイルス感染拡大を理由に臨時休業していたのだ。とは言っても感染者数は高止まりの状態が続いているため、状況は全然改善していない。先日の抗議活動などを受けて、政府が規制を緩和する動きを進めているため、それに伴うものだろう。

モール内は閑散としていた。ちなみにこのモールも入場するなら48時間以内のPCR検査の陰性証明を見せなければならない。

店を再開させるのはいいけど、まずはこのPCR検査をどうにかしてほしい。このモールだけじゃない、今や北京はどこに行くにも48時間以内の陰性証明が必要だ。場所によっては24時間以内なこともある。なのに、街の至るところにあった無料のPCR検査場は次々と閉鎖されているのだ。すると残った数少ないPCR検査場に人が殺到する。場所によっては1時間並ぶところもあるという。今や北京は日中の気温もマイナスなことが多いのに、とても並んでいられない。

中央政府が明確な指示を出していないから、地方政府も手探り状態。いろいろ矛盾が起きてしまっていて、その負担が市民に重くのしかかっている。

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