The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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さようなら日本

今日の夕方の飛行機で中国に戻るので、朝から新幹線で岡山から東京に移動しました。束の間の岡山滞在……最後は両親と駅近くのサンマルクカフェでモーニングをいただきました。

昼前に東京に着いたところ土砂降りでした。北海道旅行も初日から雨でしたが、見事に「私を追いかけているのか」というほどの雨続きです(昨日の岡山も雨でした)。本当に“名副其实*1な雨男だなあ、と我ながら思います、はい。

日本最後にいただいたのは海鮮がいただけるチェーン店「築地食堂源ちゃん」の刺身定食。この一時帰国の期間中、北京で1年間に食べる量に相当するんじゃないかというくらいの海鮮をいただきました。それでも食べ飽きないのは海に囲まれた島国・日本の出身だからでしょうか。妻が「牡蠣フライも頼もう」と言い、単品で2個追加。ああ~、これもおいしかったあ。

日本では文字通り「爆買い」したので、大きなスーツケースをごろごろとチェックインカウンターまで向かいました。現在、日本人は基本的にビザがないと中国には行けないので、カウンターではビザの確認をされたり*2、コロナ禍になって始まったインターネットでの健康申告を済ませたか聞かれたりしました。いろいろあったので、ずいぶん余裕を持って空港に来たはずなのに搭乗口に着く頃には登場時間の30分前ほどでした。

妻はもう1週間長く日本に滞在するので、今日の中国戻りは私1人。隣には日本旅行の帰りかな、と思わしき中国人の女性が座りました。

私の席の周りはほとんど中国の方だったように思います。午後6時頃になって機内食と飲み物が配られ始め、キャビンアテンダントさんが中国語で“您喝点什么吗?”(お飲み物はいかがなさいますか)と聞いて回ります。中国語の発音から察するに台湾か香港の出身かな?というような感じ。

てっきり中国語で聞かれるかな思っていたのですが、私のところまで来ると急に日本語に切り替えて「お飲み物はいかがなさいますか」と話すのです。面食らってしまいました。なぜ私が日本人だと分かったんだろう……いや、そりゃ航空会社だって客の国籍情報くらい把握しているかと思いますが、そのキャビンアテンダントさんとはいちいち何かを確認していたようにも見えませんでした。うーむ、何だかとっても不思議です。よく中国人に間違えられるので余計に(笑)。

自宅近くに帰ってきたときには午後9時過ぎでした。

日本を離れるときにはやはりちょっぴり寂しかったですが、いざ北京の自宅に到着するとどこかリセットされたような気分。それに1週間余り離れていたからか、北京のにおいを強く感じます。季節的なものかな?日本帰国前には感じなかったにおいです。思い返すと、私は去年の今頃に中国生活を始めたし、何なら学生時代の留学生活もこんな時期に始めたのでした。

初心を思い出す……と言ったら大げさですが、ああ、自分はこの国が好きで、この国に駐在しているんだった……と思い出しました。日本は確かに恋しいですが、いずれ帰る国。むしろ今、北京で過ごす日々が特別なんだという意識を持って、再び頑張りたいと思います。

References
*1名称や名声が実際と一致する、名実相伴う、という意味の中国語です。
*2厳密にはビザではなく「外国人居留許可」の確認です。

今日から日本に一時帰国

今日から日本に一時帰国します。

午前8時25分の飛行機だったので、国慶節の連休で混んでいることを見越して午前5時半には空港に到着する予定で向かいました。それでも空港手前で事故車に遭遇して途中渋滞したり、せっかく早く着いたのにチェックインカウンターがまだ開いていなかったりで結構良い時間になりました。

国内線の保安検査場は相当な混みようでしたが、国際線はそこまでではありませんでした。中国では今年2月に海外団体旅行が解禁されましたが、それでもコロナ前に戻ったとは言えないですね。中国経済も停滞する中、節約志向が強まり、海外旅行を控えようという傾向が出ているんだと思います。

フライトは揺れることもなく順調でした。入国審査にはたくさんの外国人が並んでいましたが、日本人には専用の自動化ゲートがあったので申し訳ないほど一瞬でした。ただ自動化ゲートだとパスポートに「日本入国」のスタンプが残りません。なのでゲートの先にあるカウンターでスタンプだけ押してもらいます。というのが、中国にいると「日本入国のスタンプがないぞ」と言われて面倒になることが多々あるので、スタンプは必須です。これも一瞬で押してもらえました。

いざ到着ロビーに出てくると、フジテレビのクルーから「中国からいらっしゃったのですか」と話しかけられました。おそらく国慶節に関連した取材で中国から到着した人たちにインタビューしているんでしょうね。私は事情あって取材はお断りしたのですが、日本で中国の動向への関心の高さを感じました。

1年ぶりの日本、とても新鮮です。別に海外在住者を気取るわけではありませんが、何だか地に足が付かない感じ。

  • 街が異様なほどにきれい。
  • 周りの会話がみんな日本語で、何かをしながらでもすべて完全に聞き取れる。
  • 電車ではみんなマナーが良い。特に「降りる人が先、乗る人が後」が徹底している(北京でも守る人は増えてきましたが、日本に比べたらまだまだです)。
  • 店員さんがとても優しい。書店のセルフレジで私が本をビニール袋に入れようとして本の角で袋を破ってしまったところ、隣から店員さんがサッとやって来て「新しい袋をお使いください」と手渡してくれた。よく見ているし、すごく気が利く。
  • 路上でタバコを吸う人がいない。
  • トイレが本当にきれい。駅のトイレだってきれい。
  • コンビニで売っている食べ物がどれもおいしい。おにぎりなんて米がフワフワ。

……どれも日本では当たり前のことですが、いちいち感動していまうお上りさん状態。まだ感覚が中国のままなのかもしれません。昼食をいただいた店でコップにお冷やを注いでくれた店員さんに思わず“谢谢”(シエシエ)と言いそうになりました。

これも数日経ったら「日本人の感覚」に戻っちゃうのかもしれませんね。別に中国をけなしているわけではありません。日本人にとってはやはり日本がとても住みやすい街だということを再認識した次第です。

相手の時間を考える

中国は今日から国慶節(に加えて中秋節)の連休に入りました。

私の会社は連休中も必ず誰か1人は当番として出勤することになっているので、私は初日の今日を出勤日にさせてもらいました。と言うのが、明日から日本に一時帰国するからです。

連休初日の職場は私1人で静か……と思ったら、東京から電話がポンポンかかってきます。まあ、日本は今日平日ですもんね。東京にとっては「中国が休みかどうか」なんて知ったこっちゃないんだと思います(^^;)。私はそもそも今日が当番なので構いませんけど、人によっては休日に仕事の連絡をされると怒っちゃう人もいますからねえ。

あと時差を考えない人もいますね。中国はまだマシですが*1、アメリカだと何も考えずに電話をしたら向こうが真夜中だってこともありまえます。

でも、相手の時間を考えてあげるのって日本国内でも同じことなんですよね。例えば午後0時~1時は多くの企業で昼休みとされる時間ですから、その間の連絡は控えるとか。私が新入社員だったころ、何も考えずに仕事の関係先に電話しちゃって「他社には昼休みだからと気を遣って電話をしないでくれるところもあるんだけど」と嫌みを言われたことを覚えています。でも、相手の立場に立ったらその通りですよね。緊急の用事でもないのに、相手の昼休みを潰しちゃうなんて。ちなみにその方は私よりも相当年上で、一緒に仕事をする中でいろんなことを教わりました。おかげで社会常識のイロハが身につきましたし、今でも感謝しています。

私も日本に帰国し、海外の人と一緒に働くときには「相手の時間」を考えて仕事ができるようになりたいと思います……なんてことを言いながら私は連休初日の今日、東京からの電話をとるのです。

References
*1日本と中国は時差が1時間しか違いません。日本が午前9時なら、中国は午前8時です。

来週、日本に一時帰国します

来週の土曜日から日本に一時帰国します。私の勤めている会社では健康診断を受ける名目で1年に1回、経費は会社負担で日本に帰らせてもらえるのです。日本滞在中には人間ドックと職場にいる産業医の問診を受けますが、それ以外は1週間ほど自由に過ごすことができます。

この1年の中国生活を振り返ると、それなりに楽しんでいます。一足遅れて中国入りした妻も北京での暮らしに慣れてきたようです。私が学生時代に留学していた頃と比べると中国は格段に便利になりました。日本の商品はインターネット通販で簡単に買えますし、日本料理店も増えたので食に困らなくなりました。駐在員として中国にいるので、留学生時代に寝泊まりしていた寮に比べるとずいぶん広い部屋に住まわせてもらっています。日本で住んでいた家と比べても広く、とてもありがたいことです。

それでも日本に帰ることに、どこかワクワクしてしまいます。今中国にいられるほうが「特別」なのに。日本に帰ったらあの人に会おう、あそこに行こう、あれを買おう、あれを食べよう……やりたいことがあれこれ思い浮かびます。数年前に中国人観光客の「爆買い」が話題になりましたが、その気持ち、今の私ならよ~く分かります。ああ、思いっきり日本の海鮮を食べたいなあ。内陸の北京では海の魚が本当に高価なのです。

でも真面目な話、ベビー用品は日本で大量買いしたいと考えています。妻と「買うものリスト」を作っていて、帰国時には「アカチャンホンポ」や「西松屋」といった店をめぐる予定。あとは電化製品ですね……日本製の電化製品を買うなら日本が一番です。安いし、種類もあるし。私も妻も一時帰国の際にスマートフォンを買い換える予定のほか、ちょこちょこ家電を買い揃えるつもりです。

そんなことばかり考えているので、職場にいる中国人の同僚に「すっかり国慶節で日本旅行に行く中国人みたいな顔になっていますよ」と言われてしまいました(^^;)。いや、今回ばかりはそれで良いのです。中国人並みの旺盛な購買意欲で祖国の経済に貢献したいと思います。

ちなみに「一時帰国」って中国語でうまく言えないですね。日本語だと「連休に一時帰国します」って言えますけど、中国語で“长假期间暂时回国”と言うと、うーん、“暂时”(一時的)という部分が強調されて「今回は一時的な特別な帰国」と聞こえます。日本語の場合、海外赴任や留学を終え、日本に戻ることを「本帰国」と言うので「一時帰国」という言葉が生まれたんでしょうね。

中国語で「一時帰国」は何と言えばいいのか。考えてみたのですが、ここは“回国一趟”、あるいは“回一趟国”でしょうか。“一趟”で行って戻ってくる、一往復の回数を表しています。つまり帰国するけど「また戻ってくる」というニュアンスが加わりそうです。けれど、そうすると「本帰国」はいよいよ中国語で何と言えばいいか(^^;)。難しいです。

追記)

職場の中国人の同僚に聞いたら、やはり中国語で直接「本帰国」と言い表すのは難しいと教えてくれました。“结束任期回国”(任期を終えて帰国)とか“结束留学回国”(留学を終えて帰国)と言うしかなさそうです。

中国2年目

最近の北京はめっきり涼しくなりました。昼間になると30度近くになりますが、さすがに超すことはありません。

日陰を歩いていると涼しくて気持ちが良いです。朝晩も涼しくなって、日が暮れると「何だか肌寒いかも」と思ってしまうほどです。

何だか懐かしい感じだなあ……と思ったら、私、ちょうど去年の今頃に中国に入国したんですね。今頃というか昨日ですから、今日から私の中国駐在は2年目。去年は中国がまだ「ゼロコロナ」政策の下にあり、入国後は10日間の隔離措置がとられていました。だから北京の街なかに出たのはもうちょっと先ですけど。

もう1年なのか、まだ1年なのか、正直自分でも分からないです。多分、来年も同じことを言っているんだと思います。自分の取り柄はマイペースなところだと思っているので(異論は認めます)今やるべきことをコツコツやっていきたいと思います、はい。

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