The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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帰ると真っ暗な部屋

日本への一時帰国を終え、北京に戻ってきて3日目。昨日から普通に出勤もしているので、すっかり元の生活ですね(^^;)。本当に日本に帰っていたのだろうか、というような気分です。

ひとつ違いがあると言えば、妻はまだ日本にいるので家に帰ると真っ暗な部屋……といったところでしょうか。妻にLINEをすると、ずいぶん楽しそう(笑)。私ももう1週間くらい長く日本にいたかったなあ。いやいや、家族を養うために!頑張って働きます、はい。

さようなら日本

今日の夕方の飛行機で中国に戻るので、朝から新幹線で岡山から東京に移動しました。束の間の岡山滞在……最後は両親と駅近くのサンマルクカフェでモーニングをいただきました。

昼前に東京に着いたところ土砂降りでした。北海道旅行も初日から雨でしたが、見事に「私を追いかけているのか」というほどの雨続きです(昨日の岡山も雨でした)。本当に“名副其实*1な雨男だなあ、と我ながら思います、はい。

日本最後にいただいたのは海鮮がいただけるチェーン店「築地食堂源ちゃん」の刺身定食。この一時帰国の期間中、北京で1年間に食べる量に相当するんじゃないかというくらいの海鮮をいただきました。それでも食べ飽きないのは海に囲まれた島国・日本の出身だからでしょうか。妻が「牡蠣フライも頼もう」と言い、単品で2個追加。ああ~、これもおいしかったあ。

日本では文字通り「爆買い」したので、大きなスーツケースをごろごろとチェックインカウンターまで向かいました。現在、日本人は基本的にビザがないと中国には行けないので、カウンターではビザの確認をされたり*2、コロナ禍になって始まったインターネットでの健康申告を済ませたか聞かれたりしました。いろいろあったので、ずいぶん余裕を持って空港に来たはずなのに搭乗口に着く頃には登場時間の30分前ほどでした。

妻はもう1週間長く日本に滞在するので、今日の中国戻りは私1人。隣には日本旅行の帰りかな、と思わしき中国人の女性が座りました。

私の席の周りはほとんど中国の方だったように思います。午後6時頃になって機内食と飲み物が配られ始め、キャビンアテンダントさんが中国語で“您喝点什么吗?”(お飲み物はいかがなさいますか)と聞いて回ります。中国語の発音から察するに台湾か香港の出身かな?というような感じ。

てっきり中国語で聞かれるかな思っていたのですが、私のところまで来ると急に日本語に切り替えて「お飲み物はいかがなさいますか」と話すのです。面食らってしまいました。なぜ私が日本人だと分かったんだろう……いや、そりゃ航空会社だって客の国籍情報くらい把握しているかと思いますが、そのキャビンアテンダントさんとはいちいち何かを確認していたようにも見えませんでした。うーむ、何だかとっても不思議です。よく中国人に間違えられるので余計に(笑)。

自宅近くに帰ってきたときには午後9時過ぎでした。

日本を離れるときにはやはりちょっぴり寂しかったですが、いざ北京の自宅に到着するとどこかリセットされたような気分。それに1週間余り離れていたからか、北京のにおいを強く感じます。季節的なものかな?日本帰国前には感じなかったにおいです。思い返すと、私は去年の今頃に中国生活を始めたし、何なら学生時代の留学生活もこんな時期に始めたのでした。

初心を思い出す……と言ったら大げさですが、ああ、自分はこの国が好きで、この国に駐在しているんだった……と思い出しました。日本は確かに恋しいですが、いずれ帰る国。むしろ今、北京で過ごす日々が特別なんだという意識を持って、再び頑張りたいと思います。

References
*1名称や名声が実際と一致する、名実相伴う、という意味の中国語です。
*2厳密にはビザではなく「外国人居留許可」の確認です。

会社に上司・先輩詣で

今日は一日会社でした。朝9時に大量の中国土産を持って出勤し、それからが大忙し。いろんな部署に挨拶に回っていたら会社を出る頃には午後7時でした。

正直、今回一時帰国するに当たって今日が一番億劫でした(笑)。上司から中国での仕事ぶりについてアレコレ言われるんじゃないかと思っていたのです。けれど実際のところ、行って良かったと思いました。いろんな方にお会いし、励ましてもらうことのほうが多かったです。日本と中国で離れていると文字や電話でしかやり取りする機会がありません。そんな人たちに直接会って、お礼を伝えることの大切さ。だって中国で頑張れるのは東京のサポートがあるからなのです。

夜は会社の同期と飲み。相手は私が香川県で勤めていた頃からの飲み仲間で、本当に「酒の波長」が合うのです。で、想定はしていましたが……明け方まで飲んでしまいました。ホテルに着いたときには午前6時頃。部屋にそっと入ると妻から「何時だと思っているの」と言われてしまいました。すみません……今日だけなので許してください。

人間ドック

せっかく日本に帰ってきているのですが、昨日から大したものを食べていません。今日人間ドックを控えていたからです。当然お酒は飲めないし、夕食も12時間前には済ませなくてはなりません。当日になっても人間ドックまで2時間(だったかな)を切ったら水さえ飲んではいけないそうです。

そうして人間ドックに臨んだのですが、困ったのが採血でした。水さえ飲んでないので私の体が若干脱水症状気味だそうで、看護師さんが私の腕に血管を見つけられないのです。私の腕はもともと血管が分かりにくいようで、看護師さんを困らせたのは今回が初めてではありません。ただ今回は特に難儀し、右腕を見て左腕を見て、やはり右腕を見てそれでも左腕を見て……と針を刺すまでに5分近くかかりました。

結局左腕から採血することになり、いざ針を刺すと……血が出て来ません。看護師さんは「あれ?」なんて言って、針を深く刺してみたり位置を変えてみたり……私は正直怖くて見ていられませんでした。で、結局左腕からは血が採れず、針を抜く羽目に。その後、右腕に改めて刺しましたが、それでも一発では血管に至らず、クイクイ針を動かしてやっと採血できました。

こんな怖い思いで採血したのは初めてです。けれど看護師さんからは「やはり脱水症状です」「もう少し痩せたら血管が見つかりやすくなりますよ」なんて、私が注意される始末。いや、私に原因があるのは分かるけど……すみませんね、のひと言くらいあればいいのにって思っちゃいました。勘弁してほしいです、ホント。

検査を終えて医師の結果報告を受けるまで時間ができたのでランチに。人間ドック後に寿司を食べることは帰国前から決めていました。北京は内陸なので新鮮な海鮮が食べられないし、食べられても高いのです。まして中国は今、本産の水産物を輸入停止しています*1。日本の水産業を応援する意味でも帰国したら是非、日本の海鮮をいただこうと思っていました。

人間ドックの会場近くにあった「すしざんまい」に入店。残念ながらランチタイムが終わっていたので通常メニューしかなく、ちょっぴりお高いセットを注文。銀座とか青山とか、そういうところのお寿司屋さんに比べれば気さくな雰囲気ですが、それでも私にとってはなかなかにインパクトがあるお値段です。けど北京ではいただこうと思ったら、もっと値が張ったはず。本当においしかったです。シャリがふわふわで、魚はトロけるような食感でした。

ランチの後は人間ドックの結果を聞きに戻りました。会場が渋谷だったためセンター街を通ったのですが、ものすごい数の外国人観光客とすれ違いました。去年私が日本を出国する頃にはここまで外国人観光客は戻って来ていませんでした。日本が「コロナ後」に入ったんだなあと感じさせられる光景です。ちなみに人間ドックは異常なしでした。少し体重とお酒の量を減らしましょうか、と言われてしまいましたが(^^;)。

人間ドックを終えた後は白金台にある「わいせせいぞうギャラリー」に行きました。私、わいせせいぞうさんの絵が好きで、毎年カレンダーを欠かさず買っているんです。2023年のカレンダーも北京に持って行って部屋に掛けていますが、2024年のも発売されたということで買っておきました。今回の一時帰国で買えて良かったなあ。

わたせせいぞうさん、もう今年78歳になられるんですね。よくテレビに出られる姿を見ていると若々しい格好をしているし、お顔を見てもそんな風に全く感じさせず、今も毎年新しい絵を発表されるなど精力的に活動されています。いつまでも素敵な絵を描き続けてほしいものです。

夜は弟と約束して飲み。例によって海鮮が食べられる居酒屋をリクエストしました。刺身を何品か頼んで、まさに“口福*2を味わいました。

References
*1日本が今年8月に福島第一原子力発電所にたまる処理水を海に放出したのを理由に、中国は日本産の水産物輸入を全面的に停止しています。
*2中国語で「食事による幸せ」のこと。

今日から日本に一時帰国

今日から日本に一時帰国します。

午前8時25分の飛行機だったので、国慶節の連休で混んでいることを見越して午前5時半には空港に到着する予定で向かいました。それでも空港手前で事故車に遭遇して途中渋滞したり、せっかく早く着いたのにチェックインカウンターがまだ開いていなかったりで結構良い時間になりました。

国内線の保安検査場は相当な混みようでしたが、国際線はそこまでではありませんでした。中国では今年2月に海外団体旅行が解禁されましたが、それでもコロナ前に戻ったとは言えないですね。中国経済も停滞する中、節約志向が強まり、海外旅行を控えようという傾向が出ているんだと思います。

フライトは揺れることもなく順調でした。入国審査にはたくさんの外国人が並んでいましたが、日本人には専用の自動化ゲートがあったので申し訳ないほど一瞬でした。ただ自動化ゲートだとパスポートに「日本入国」のスタンプが残りません。なのでゲートの先にあるカウンターでスタンプだけ押してもらいます。というのが、中国にいると「日本入国のスタンプがないぞ」と言われて面倒になることが多々あるので、スタンプは必須です。これも一瞬で押してもらえました。

いざ到着ロビーに出てくると、フジテレビのクルーから「中国からいらっしゃったのですか」と話しかけられました。おそらく国慶節に関連した取材で中国から到着した人たちにインタビューしているんでしょうね。私は事情あって取材はお断りしたのですが、日本で中国の動向への関心の高さを感じました。

1年ぶりの日本、とても新鮮です。別に海外在住者を気取るわけではありませんが、何だか地に足が付かない感じ。

  • 街が異様なほどにきれい。
  • 周りの会話がみんな日本語で、何かをしながらでもすべて完全に聞き取れる。
  • 電車ではみんなマナーが良い。特に「降りる人が先、乗る人が後」が徹底している(北京でも守る人は増えてきましたが、日本に比べたらまだまだです)。
  • 店員さんがとても優しい。書店のセルフレジで私が本をビニール袋に入れようとして本の角で袋を破ってしまったところ、隣から店員さんがサッとやって来て「新しい袋をお使いください」と手渡してくれた。よく見ているし、すごく気が利く。
  • 路上でタバコを吸う人がいない。
  • トイレが本当にきれい。駅のトイレだってきれい。
  • コンビニで売っている食べ物がどれもおいしい。おにぎりなんて米がフワフワ。

……どれも日本では当たり前のことですが、いちいち感動していまうお上りさん状態。まだ感覚が中国のままなのかもしれません。昼食をいただいた店でコップにお冷やを注いでくれた店員さんに思わず“谢谢”(シエシエ)と言いそうになりました。

これも数日経ったら「日本人の感覚」に戻っちゃうのかもしれませんね。別に中国をけなしているわけではありません。日本人にとってはやはり日本がとても住みやすい街だということを再認識した次第です。

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