The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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日本最終日

あれよあれよという間に中国へ出発する前日になった。

例によって昨日と今日、中国政府から求められている渡航前のPCR検査を実施*1。今日行った2回目の検査は両方の鼻の穴を検査する、まさにラスボスの名が相応しい念の入れようだった。あの10センチほどある綿棒を鼻の奥に突っ込まれるのは片方だけでもしんどいのに両方だと言うので、思わず「え、両方ですか」と聞いてしまった(笑)。結果はいずれも陰性。そうだろうとは思っていたけど、やはり安心した。まさか、これ以上赴任を遅らせるわけにはいかないからねえ。

PCR検査の結果が出そろったら、陰性証明書をWEBにアップロードして「健康コード」なるものを申請。健康コードを申請するとQRコードが表示され、これが緑色になれば「搭乗してよし」の合図。書類不備や入力ミスがあると赤色になり、手続きのやり直しになってしまう。この健康コードの審査は中国大使館がひとつひとつ手作業で進めているらしく、申請した時間によってはずいぶんと時間がかかるらしいが、私は何とか順調に緑色の健康コードになり、晴れて中国行きの条件がすべて揃うこととなった。

今回のフライトは朝9時に成田空港を発つ少々早い便だということもあり、見送りに来てくれる妻と夜のうちに東京を発ち成田に前泊。

ホテルに到着したのは午後10時前と少し遅めだったが、2人とも夕食を食べていなかったのでホテルのすぐ隣にあるチェーンの居酒屋に入った。海鮮を売りにした店で、私にとって日本で食べる最後の夕食。

刺身の盛り合わせや、大きなほっけの一夜干しなど、日本ならではの海鮮料理を満喫。出発前夜だというのに午前0時の閉店時間まで過ごしてしまった。

References
*1先月の新型コロナウイルス陽性は、もともと8月下旬に予定していた出発に向けて実施した渡航前PCR検査の1回目で判明(^^;)。

ランチをごちそうになる

同じ部署の先輩で、今は別会社に出向している方からランチのお誘いを受ける。

この先輩も中国駐在の経験があるので、仕事の話だけでなく生活面のことなどいろいろアドバイスが聞けて大変参考になった。とても気さくな方で、おまけに岡山出身の同郷という親近感も手伝って、とても話がしやすい。みんな「何でも聞いていいよ」とは言ってはくれるものの、内容によっては聞きにくいこともあるもんねえ*1

予定では来週月曜日が出国予定日。いよいよだなあ。

搭乗予定のフライトは北京への直行便なので、中国到着後の隔離も北京で行うことになる。そういえば北京の隔離ホテル情報を調べていなかったと思い、ツイッターにつぶやいている人がいないか検索してみると……うわあ(絶句)。清掃が行き届いていないとか、そもそもホテルではなく「売れ残りのぼろぼろマンションだった」など悲惨な声が相次いでいる。一方、まあまあなホテルもあったようで、ツイッターでは「ホテルガチャ」*2という言葉も出ていた。いずれにせよ「とてもよかった」と言えるホテルはなさそうだ。

うーん、隔離中のことを考えてもうちょっといろいろ用意したほうがいいかなあ。

References
*1特に金回りや待遇面のこととか(^^;)。
*2「ガチャ」はカプセル入りおもちゃが出てくる「ガチャガチャ」や「ガチャポン」の「ガチャ」。出てくるおもちゃがランダムで選べないのと同じで、「ホテルガチャ」も「どのホテルになるかはランダムで選べない」という意味。

日本で買っておくべきもの

中国赴任に当たって気をもんでいるのは「日本でしか入手できないもの」をどうするかだ。

ふだん使うものなら日用品、例えばシャンプー、リンス、洗顔、歯磨き粉など。もちろん中国にも売っているが、こだわりのある人なら日本で使っているものを引き続き使いたいと思うだろう。あとは家電。日本で買ったほうが安いものは、こちらで買っていったほうがいいだろう。

何を日本で買っていけばいいだろう。やはりここは北京にいる会社の先輩に聞くのが早いだろうと思って聞くのだが、意外にもみんな同じ回答をする。

「こっちで何でも手に入るから大丈夫だよ」。

へええ~そうなの?

私が留学していたときは日本で使っていたアレコレを買うのにとても苦労した。いや、厳密に言うと、中国でも売っている「ことがある」のだが、どこで入手できるのかが分からず、店舗を探すのに苦労したのだ。

聞くと、中国は今やネット通販で何でも手に入るそうだ。日本で購入するより多少値は張るものの買えないことはないと言う。確かにコロナ禍になる前、あんなに中国人観光客が日本を訪れて日本のアレコレを買っていたのだ。それが中国でも手に入るようになるのは自然な流れかも知れない。

ただ、あえて言うなら「日本人しか使わないもの」は手に入りにくいとのこと。

例えば大根おろしを作る際に使うおろし金。確かに中国料理に「おろす」という調理法はない。日本食をたしなむ中国人は別だろうが、そうでなければおろし金を必要とする人はいないだろう。

と言うことで買ってきましたよ、おろし器のほかにスライサーなどなども付いたセットの調理器具。このほか中国の包丁は切れ味がすこぶる悪いという話も聞いたので、包丁も購入した。ほかに何があるだろう、せっかく出発が延びたのだから今のうちに買っておかなくっちゃ。

きょうもPCR検査

きのうに引き続き、きょうも午前中に恵比寿のクリニックでPCR検査。

きょうもあの長い綿棒を鼻の奥に突っ込まれたのだが、きのうより検査の時間が長く感じた。終わってからムズムズする鼻を押さえながら「ありがとうございました」と後にしたが、正直ちょっぴり涙目だったよ、私は。

お昼は渋谷にある楊国福マーラータンを訪問。

マーラータン(麻辣燙)は四川省発祥の料理で、「麻辣」な味*1のスープに具材が入った、さしずめ簡易版火鍋といったところ。きょう行った楊国福は中国に6000店舗ほどもあるチェーンで、ここのスープは痺れる花椒と唐辛子以外に何十種類ものスパイスや漢方食材が使われているらしい。

コロナ禍になってしまう前に中国へ出張に行ったときは、3日に1回は行くほどお気に入りになってしまった。今は東京だと渋谷を始め、池袋・上野・新大久保などに店舗がある。

店内に入ると野菜や肉など具材がたくさん並んだショーケースがあり、容器とトングを持って自分の食べたいものを選ぶ。それをレジに持って行くと重さを量ってくれるので、それによって料金が決まる。あとはスープの辛さを指定すればOK。

スープはピリピリした味がしながら、どこかクリーミーで濃厚。これが病みつきになってしまう。中国に行けばいくらでも食べられるのだから、わざわざ今食べなくても……と思ってしまうのだが、いやいや、それが食べちゃうんだよねえ。

あ、そうそう、PCR検査の結果は陰性でした(^^;)。

References
*1韓国料理のような辛さではなく、山椒が効いたようなピリピリした辛さを表す言葉。

娑婆に出る

新型コロナウイルスに感染して、自宅療養をかれこれ10日間。きょう午前0時をもってようやく解除となり、晴れて「娑婆に出られる」ようになった。

やはり10日間も篭もっていたので新鮮な気持ちだ。地下鉄に乗っても、向かい合って座る見ず知らずの人にひとりひとり見入っては*1「ああ、世の中はこんなにたくさんの人であふれているんだなあ」と感慨にふけったり、自分の足で歩いてジワジワ汗をかいては「ああ、まだ夏は終わっていなかったんだ」と思ったり。

中国渡航に向けて、まずは「完治しました」という証しをいただかないといけないので、恵比寿にある某クリニックへ向かう。

陽性が発覚したときのクリニックはそれなりに立派だったが、今回は狭い雑居ビルのクリニック。表の看板も小さかったので「本当にここで合ってるの?」と入るのをためらうくらいだった。

まるで臨時に作ったような受付で対応してくれたのは大学生くらいの金髪の兄ちゃん。見た目はずいぶんイケイケ(死語)だったが、とても丁寧な言葉遣いだった。人は見た目で判断しちゃいけないね、申し訳ありません。

パーティションで仕切られた小さなブースに入って検体採取。例によって長い綿棒のようなものを鼻の奥に突っ込まれるのだが、これがやはり痛い。おそらく数秒程度だろうが、感覚的には十数秒されていたような気分だ。中国に渡航したらこれを毎日のようにされると思うとげんなりする。

お昼を挟んで出社。職場に着くと、本来なら私はすでに中国へ行ったはずの人間なので、みんな私の顔をニヤニヤ見ては「あれ、もう一時帰国?」なんて言ってくる(^^;)。けれど上司といい同僚といい、ふた言目には「心配したよ」と言ってくれるので泣けてくる思いだった。こっちは渡航延期して会社に大迷惑かけているのにねえ。本当にご迷惑、ご心配をおかけしました。

午前に受けたPCR検査の結果は陰性。そうだろうと思っていたけど、それでもホッとした。

しかし、あすも鼻に綿棒を突っ込まれるんだなあ。中国渡航のためにはしようがないことは分かっているけど、それでも考えるとちょっと憂鬱な気分。

References
*1危ないやつだっちゅーの。
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