The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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はやり風邪

先週くらいから喉がやられ、本能的に「ああ、こりゃあ風邪の引き始めだな」と分かるような状態が続いています。体もだるいのですが、熱は測りません。測って、かりに熱があっても休めないので。

とは言え、身重の妻がいるのにこれがインフルエンザや新型コロナウイルスではいかんので病院に行くことにしました。いつも日本から持ってきた市販薬で乗り切ろうとすることが多いので、私が病院に行くと言うと妻は「へ?あ、そう」と意外そうな顔をしていました。それに会社が私たち駐在員のために毎月高額の保険料を払ってくれているので、こういうときこそ病院に行かなければ保険がもったいないというものです。

新源里にある「ラッフルズメディカル北京クリニック」。急患扱いなら中国語に限って予約不要だそうですが、念のため「これから行きます」と電話してから向かいました。

いざ病院で体温を測ると38度!予想より高かったので驚きました。インフルエンザと新型コロナウイルスの検査をするため、あの長い綿棒みたいな検査棒をそれぞれ左の鼻と右の穴に突っ込まれました。正直、涙目です。そのあとは採血……で、私の腕って血管が見つけにくいとよく言われるんですが、今日の看護師さんも困り果てていました。右腕を見て「うーん」と悩んで左腕。けど「うーん」と言って、やはり右腕。どうしようもなくなって、年長のベテラン看護師さんまで呼んで来る始末。けど亀の甲より年の功とは言ったもので、私の腕をチョンチョンと触って「ここが血管よ」と一発で言い当てていました。ほんまかいな?と思いましたが、針を刺すと果たして血がスーッと出てきたので、うーむ、さすがだなあと感動しちゃいました。

で、検査の結果、インフルエンザも新型コロナウイルスも陰性。通常の風邪で、呼吸器が炎症を起こしたのでしょうとのことでした。抗生物質や解熱剤、あとトローチなんかも処方されて帰宅することに。思えば先週木曜日に仕事が忙しくて明け方まで働いたんですけど、あの頃から調子が悪いんですよね。疲れると免疫力が下がるっていうのは、その通りなんだと思います。

病院から自宅に戻る途中、亮馬河が凍って氷上で遊ぶ人たちを見かけました。北京らしい風景です。

34週の妊産婦検診

今日は妻の妊産婦検診に付き添い、病院に行ってきました。

こちらの病院はお願いすれば日本語通訳も付けてくれるのですが、通訳さんもたくさんいるわけではないので予約が混み合うときがあります。ということで、私が付き添うときは自分が通訳代わりに。とは言え、今日は医師の問診と助産師面談の2つを控えていたので、ノンストップで2時間喋り続けました。いやあ、クタクタです。

普段仕事で中国語を使いますが、医療現場では使う言葉が全然違いますね。例えば陣痛促進剤を使って出産を促すことを中国語で“引产”(引産)と言います。おそらく「出産を引き起こす」という意味から来ているんでしょうけど、これ、日本語だと何と言うんでしょう。分娩誘発?妊娠・出産を経験しなかったらおそらく知らないままであっただろう言葉にたくさん出会うので勉強になります。

パパママ教室

いつも妻の妊産婦検診で通っている病院が定期的に行っている「パパママ教室」に行ってきました。これから父親、母親になる夫婦が妊娠中の生活や育児について学ぶことの出来る教室です。

今日受けたのは“有准备的分娩”(準備ある分娩)。

遅れてはいけないと15分前くらいに着いたら私たちが最初でした。開始時間になるも参加者が全然来ず、5分、10分経ったくらいでポツポツと入室してきます。お国柄の違いかしら、もしかすると他の参加者からは私たちが相当気合い入っているように見えたかもしれません(^^;)。

自然分娩と帝王切開の違いは何かとか、破水したときはどうすればいいとか、書籍などである程度知っている内容ではありましたが、改めて勉強になりました。あと他のパパママと教室に参加することで「親になる自覚」みたいなものも芽生えますね。すべて中国語だったので妻はリアルタイムには理解できなかったかもしれませんが、私が隣からちょこちょこ説明するなどして乗り切りました。

中国の病院

今日は午前中に妻の付き添いで病院に。私が遅番だったので、予定を合わせたのです。

向かったのは妊産婦検診でもお世話になっている「北京ユナイテッドファミリー」(“北京和睦家医院”)。いつもは産婦人科ですが、今日は外科に。よく行く病棟と違う場所だったので新鮮でした。

私が十数年前に中国に留学した際は、一度も病院に行きませんでした。目立った病気をしなかったというのが一番の理由ですが、そもそも良い保険に入らなかったんですよね。入学手続きの際に大学側が用意した安い保険には入りましたが、結局どういうプランだったのか今も知りません。

そもそも中国の一般の病院は大変です。ものすごい数の人でごった返していて、まず列に並んで診察の予約を取ることから始まります。それから診察、検査、結果の説明、薬の受け取り、それぞれで長蛇の列に並ばなくてはいけません。これでは治る病気も悪化しそう……と、私自身も敬遠していたところはあるかもしれません。

それに比べて「北京ユナイテッドファミリー」は別世界です。院内はきれいで、先生たちも丁寧。今のところ「予約がとれなかった」ということはありません。基本的に私は中国語で受診していますが、日本語通訳をお願いすることもできます。中国の一般市民が大変な思いで通院する一方、こう言っちゃなんですが「特権階級(もちろん私たちも含めて)」のための医療もあるんですよね。

もちろん医療費はずいぶん高額ですが、保険会社と提携しているので保険証書さえ提示すればキャッシュレスで診察してもらえます。さらに私は駐在員として北京赴任しているので、保険料は会社負担。本当にありがたいなと思います。こういう経験をすると、改めて日本の国民皆保険ってすごいと感じさせられます。そしてもうひとつ、海外では保険が欠かせない……ということですね。

エコー検査で宇宙人!?

妻の妊婦健診に行ってきました。今日は「ユナイテッドファミリー」の妊娠検診パッケージ(“产前检查套餐”)、全部で13回あるうちの1回目です。

実は今日は日本語通訳をお願いしました。と言うのが、前回の健診*1の時は自分で医師とやり取りし「これなら通訳がなくても大丈夫そうだな」と思ってはいました。ただ今後、仮に妻が1人で健診を受けなければならなくなった場合、通訳さんに頼らざるを得ません。そんなこともあって通訳さんとは事前に挨拶をしておきたかったのです。

通訳の予約は健診と別にお願いしなければなりません。事前に通約さんに連絡すると「旦那様がいらっしゃる場合は通訳がいらないと聞いています」とのこと。そんなことは言っていませんが(笑)話を聞くと北京の「ユナイテッドファミリー」は日本語通訳の方が基本的に2人しかいないそうです。それも実地で通訳できるのは本館に限り、それ以外では電話での通訳になるとのこと。さらには産婦人科に限らず、どの科の患者も対応しなければならないので予約が取りづらいのだとか。

ちなみに「ユナイテッドファミリー」は健診予約の際に希望する医師を指名できますが、曜日によってはいない場合もあるし、予約がいっぱいになる場合もあります。すると希望する医師が空いていて、さらに日本語通訳もお願いできる日を選ぼうとすると、自ずと予約できる選択肢の幅が狭まってくるんですね。そのため通訳さんからは「旦那様が中国語がおできになるのであれば、通訳なしで予約したほうがスムーズですよ」と教えてくれました。

いざ病院に着き、まずはエコーから……と聞いていたので超音波検査科あたりでウロウロしていると、通訳の方が話しかけてきてくれました。日本人(日本語ネイティブ)の方です。エコーはそんなにやり取りがないので旦那様がいらっしゃれば大丈夫……と言うので「いや、ぜひ一緒にいてください」と無理を言ってお願いしました(笑)。

エコー検査をすると前回は「黒い塊」しか見えませんでしたが、今回はびっくり!立派な人の形をした影が見えます。横顔だとはっきり分かりました。見とれていると、次の瞬間、赤ちゃんの顔が「ビクンッ!」と動きました。思わず妻と一緒にワッハッハと笑っちゃいました。あまりに元気に動くので医師に「こんなに動いて大丈夫なんですか」と聞くと「正常です!動かなければそっちのほうが問題よ」と教えてくれました。そりゃそうだ。

前回のエコー検査と同様、ひとつひとつ部位を説明してくれます。これが鼻の骨、これが両手、ちょうど頭を側面から見ているところ……などなど、丁寧に教えてくれてとても分かりやすかったです。正面から見た顔が宇宙人(グレイ)のようだったので、私が宇宙人みたいだと言うと、医師から「何言っているの!あなたの子どもでしょう」と言われてしまいました(^^;)。

エコー検査の結果、妊娠は頗る順調とのことでした。確かに夢中になって私が医師と勝手にやり取りを進めてしまい、通訳さんを置いてきぼりにしてしまいました。私からお願いしたのに申し訳ない……検査が終わった後は体重や血圧の測定。あと質問項目の書かれた紙に答えるストレスチェックみたいなものも受けました。

その後は医師の問診。いざ診察室に入ると、前回もお世話になった先生で「また会いしましたね、あら?今日は通訳さんがいるの?」と覚えていてくれました。エコー検査では私が勝手に医師とやり取りを進めてしまったので(笑)問診では基本的に通訳さんにお願いすることにしました。妻が日本語で質問をすると、通訳さんがそれを中国語に。先生が回答すると、通訳さんが日本語に訳してくれます。さすが通訳さんで、よどみなく訳す様子はさすがプロだと感じました。私も質問をしようと日本語で話すと、通訳さんが笑いながら“您怎么不讲中文呢!”(なんで中国語でお話にならないんですか)と言い、先生も“讲中文吧!”(中国語でどうぞ)と言うので私が中国語で質問し、それを妻のために通訳さんが日本語に訳すという不思議な状態に(^^;)。

ちなみに私が質問したのは、出産予定日が春節近くだけれど出産に影響はないか、というものです。旧暦の正月にあたる春節は中国でとても重視されていて、日本の年末年始のように社会が休みに入ります。病院の態勢が手薄にならないか、そういうことを心配したのです。すると先生の回答は「そんなことはない、むしろめでたい春節に生みたがる中国人はたくさんいて、病院はそれなりの態勢をとって春節を迎えます」とのこと。心配しないでほしいと言われ、ホッと安心。最後に採血と心電図をして健診は終了です。

終わってから病院のセールス担当の方が来て、正式に健診と出産の契約と支払いを済ませました。支払いはクレジットカードが利用できたので助かりました。だって中国国内に200万円近い現金なんて持っていないんだもの。とは言え、クレジットカードでさえも利用額の上限が足りなかったので事前に引き上げておきました。恒久的に引き上げる申請と一時的に引き上げる申請の2種類があり、私は一時的なものだったので即時適用されました。

いやあ、クレジットカードで200万円近い支払いなんて初めてです。思わず「ふぅ~」と深呼吸をしてしまいました。それでも何だか晴れやかな気持ちがするのは、先ほどのエコー検査で我が子の顔が見られたからでしょうか(^^)。

References
*1妊娠を確かめるために受診した早期妊娠パッケージ(“早孕检查套餐”)です。
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