The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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日中、段ボールの扱い方にも違い?

先日、X(旧ツイッター)でこんなポストが話題になっていました。

追記)その後、ポストは限られた人しか見られないよう変更されたようです。

投稿者は段ボールの角が潰れていることに腹を立てています。一方、このポストを話題にする人たちは「中身が無事なら別に良いだろ」など、どちらかというと投稿者の過剰反応だと指摘している方が多いように見受けます。

このやり取りを見て、私は中国での配達物の扱われ方を思い出しました。

これ、私が今日見た光景です。大小さまざまな段ボールが転がっていますが、捨てられているわけではありません。配達されるのを待っている立派な荷物です。中国でこうして配達物が地べたにばらまかれたり荒々しく扱われたりするのは日常茶飯事。自宅に届く頃には段ボールの角が潰れているどころか、破けたり穴があいたりしていることもあります。

去年、妻がまだ日本にいた頃に段ボールで荷物を中国に送ってもらったら、あまりに変わり果てた姿で届いたので唖然としたことを覚えています。

段ボールの変わり果てた姿
先週、日本にいる妻にEMSを送ってもらった。出国する際に手荷物として持って行くと重くなるので、いくつかの荷物を別送するようにしていたのだ。EMSだと本来数日で届くはずなんだけど、えらく時間がかかった。追跡サービスで荷物の所在はずっと確認していたが、中国の税関での手続きに時間がかかっているようだった。新型コロナウイルスの感染対策か何かで厳しいのかなあと思っていたら、妻から「マヨネーズじゃない?」と言われた。インターネットで調べてみると、マヨネーズは卵を使っているので禁制品だとするページがいくつか出て...

それに比べて、冒頭に紹介したポストの段ボールは角が少し潰れてはいるものの、まだまだきれいだと思います。全体像が見えないので何とも言えませんが、少なくとも写真に写る段ボールの表面部分は汚れているように見えません。

私個人の思いを言うなら、日本の過重包装はもう少し見直されていいと思います。たまに段ボールの中に段ボールが入っていることもありますもんね。あと私なんかは、いくつもいくつも段ボールが消費されるのも気になっちゃって、Amazonで複数の商品を注文する際は必ず「できる限り商品をまとめて発送」を選ぶようにしています。

もちろん投稿者の方が言いたいことも分からないわけではありません。特に電化製品といった扱いに慎重を要するものを届けてもらう際に段ボールの角が潰れていたら、私も気になると思います。どんな扱いを受けたんだろうって。こういうとき、いつも日本と中国って足して2で割るくらいが一番良いんですけど、どちらも両極端だなあと感じてしまいます。

夜の巷を徘徊する

日本では3連休の中日……なんでしょうけど、私は昨日(土曜日)も仕事だったし、明日(月曜日)も仕事。と言うことで、夕方までしっかりとのんびりさせていただきました。けれど動いていないとそれはそれで不安になるもので、夕方からカメラを片手に散歩をすることにしました。

散歩のゴールはショッピングモール「ソラナ」。身重の妻は公共交通機関を使って来てもらい、モールで合流することに。

亮馬河がきれいにライトアップされていました。

優雅に釣りを楽しんでいる人たちの姿がポツポツ。何度もここのブログに書いていますが、私が留学していた頃の亮馬河は汚かったです。さらに前はもっと汚かったらしく、特に臭いがすごくて亮馬河付近の通行を避ける人もいたそう。それを考えると、こうして川べりで釣りを楽しむのは隔世の感でしょうね。さすがに釣った魚は食べないでしょうけど。

家を出てから1時間ほどでショッピングモール「ソラナ」に到着しました。この時点で午後7時半頃でしたが、まだまだ賑わっています。

先に到着していた妻と合流。けど「ソラナ」は特に見ることなく、後にしました。中国のショッピングモールって、なぜこうも「購買意欲」が沸かないんでしょうね。どの店も単調なショールームみたいな感じで、買いたい!買い物をしたい!という気持ちに全然なれません。

夕食は散歩の途中、亮馬河沿いに見つけた「八剣伝」に来ました。言わずと知れた日本の焼き鳥居酒屋チェーンです。私の実家(岡山)の近所にも店舗があって、数年前に亡くなった祖母が好きでよく行きました。調べてみると大阪が発祥なんですね。

それはそうと、この店は日本の「八剣伝」と同じとこが経営しているんでしょうか?それとも中国によくある名前だけ「パクッた」パターン?調べてみると、どうやら日本でチェーン展開する会社が経営している正真正銘の「八剣伝」で、2023年9月時点で北京には2店舗あるようです。

メニューを見てみると、おお、日本の「八剣伝」にありそうな料理がたくさん載っています。日本の「八剣伝」は大衆居酒屋というか、飲み物も料理も安めの価格設定ですが、比べると北京の「八剣伝」はちょっぴりお高め。とは言え北京の日本式居酒屋ならこんなもんでしょう、といった感じです。自家製だという「つくね」は大変おいしかったです。あと「八剣伝ギョーザ」、ちょっぴりチープな焼きギョーザなんですけど(笑)ああ「八剣伝」のギョーザってこんな感じだったと思い出させてくれる味でした。

店内にも席はありますが、この時期は川沿いのテラス席でいただくことができます。いやあ、このオシャレな雰囲気の中で「八剣伝」の焼き鳥をいただくギャップがたまらない。まして涼しくなったので本当に気持ち良かったです。今日の散歩の一番の収穫はこの店を見つけたことですね。

けど北京の冬は、とてもではありませんけど屋外で食事なんてできません*1。するとこんな気持ちの良い食事が楽しめるのはあと2か月ちょっと……というとこでしょうか。まあ、店内で食事をすれば良いんですけど、北京の短い秋が惜しく感じます。

References
*1寒いときはマイナス10度を下回ることもありますから。

だんだん短くなる日

今日は土曜日ですが出勤しました。ちなみに日本は月曜日が「敬老の日」で3連休なんですよね。中国はいつもと変わらぬ月曜日(平日)ですから出勤日。日本の皆さんが羨ましいです。

職場を出て、この写真を撮ったのが午後7時半頃。もうすっかり暗いです。そう言えば、数か月前にも同じ午後7時半に空の写真を撮ったことを思い出しました。

だんだん長くなる日
ここ最近、日が長くなってきました。北京の午後7時半の空です。スマートフォンのカメラで撮影しました。明るく写るように自動で調整しているので実際はもうちょっと暗いですが、それでも午後7時半の空にしては明るく感じます。1年で最も日が長いのは「夏至」ですね。今年は6月21日が「夏至」ですから、もう来月です。そして「夏至」を過ぎると、どんどん日が短くなるんですよね。夏の盛りは8月というイメージがありますから、ちょっと意外にも感じます。

これが今年5月18日の記事。この中で午後7時半に撮影した空の様子を紹介していました。

北京の空(2023年5月18日撮影)

同じ時間でも、今はもうすっかり暗いですね。この頃はどんどん夏になっていく感じが、どこかワクワクしたのを覚えています。一方最近は夜になると虫の鳴き声も聞こえ、すっかり夏の終わりを感じさせます。過ごしやすくなってありがたいですが、ちょっぴり寂しい気持ちにもなりますね。ワガママな性格です(^^;)。

武装警察

数日前から地下鉄の駅構内に「武装警察」の姿を見るようになりました。

写真中央、緑色の制服を着ているのが「武装警察」です。写真を撮ると大声で怒られるので(本当です)離れたところから撮影しました。略して「武警」と呼ぶことが多く、日本の警察と違い、軍隊と警察の中間みたいな組織でテロ対策などを専門にしています。北京だと天安門の近くに行くと、そこら中に立っているのを見ることができます。直立不動で、首から上だけをキョロキョロさせて周りを警戒していて、近くにいられるだけで何だか緊張してしまいます。

ただ地下鉄の駅構内にまで……なぜでしょう。確かに重要な政治日程*1が近付くと、駅構内にも「武警」が立つようになります。でもそうした行事はさしあたって予定されていないはずです。

中国人の同僚に聞くと、国慶節が近いからではないか?と話していました。なるほど、国慶節になると北京は地方から来た観光客でごった返します。けど本当にそれだけなのかなあ。先週から各国のお偉いさんが相次いで北京を訪問しているので、そういう理由もあるのかもしれません。

 

References
*1中国共産党大会や全国人民代表大会など。

飲みニケーション

職場の中国人同僚が転職することになり、有志で送別会を企画しました。

職場としての正式な送別会はすでに開催したのですが、ノンアルコールの健全(?)な送別会を簡単にしただけだったので、飲食店できちんとし企画してあげたかったこともあったのです。

お店選びで一人一人が候補を持ち寄ることになり、私が先日妻に連れて行ってもらったドイツ料理の店を挙げたところ、まさかの第一候補に。同じ系列店が職場近くにあることが分かったので、そちらに行くことになりました。

日壇公園の南にある“申德勒加油站西餐厅”(シンドラーのガソリンスタンド・西レストラン)です。結構な混みようでしたが、同僚が予約してくれていたため広めのテーブルに着くことができました。

中国の方々は料理の注文の仕方がとにかく「豪快」です。日本人だと「食べきれるの!?」と思っちゃう量をアレコレ注文します。きっと彼らも食べきれないかもしれないとは思っているのでしょうが、それほどたくさんの食事がテーブルに並んでいることが大切なんでしょうね。さすが「満漢全席」という文化を有する国です。けどあまりの量に、料理が揃ったときには一緒にいた日本人の同僚と唖然としてしまいました。

実はこうして中国人同僚と飲みに行ったのは初めてです。新型コロナウイルスの感染防止のため、これまでずっと職場での飲み会もできなかったんですよね。賛否両論ある「飲みニケーション」ですけど、私はやはりこういう場でしか聞けない話ってあると思います。中国人同僚の皆さんとも前よりもお近付きになれたかな?と思う夜でした。

中国の病院

今日は午前中に妻の付き添いで病院に。私が遅番だったので、予定を合わせたのです。

向かったのは妊産婦検診でもお世話になっている「北京ユナイテッドファミリー」(“北京和睦家医院”)。いつもは産婦人科ですが、今日は外科に。よく行く病棟と違う場所だったので新鮮でした。

私が十数年前に中国に留学した際は、一度も病院に行きませんでした。目立った病気をしなかったというのが一番の理由ですが、そもそも良い保険に入らなかったんですよね。入学手続きの際に大学側が用意した安い保険には入りましたが、結局どういうプランだったのか今も知りません。

そもそも中国の一般の病院は大変です。ものすごい数の人でごった返していて、まず列に並んで診察の予約を取ることから始まります。それから診察、検査、結果の説明、薬の受け取り、それぞれで長蛇の列に並ばなくてはいけません。これでは治る病気も悪化しそう……と、私自身も敬遠していたところはあるかもしれません。

それに比べて「北京ユナイテッドファミリー」は別世界です。院内はきれいで、先生たちも丁寧。今のところ「予約がとれなかった」ということはありません。基本的に私は中国語で受診していますが、日本語通訳をお願いすることもできます。中国の一般市民が大変な思いで通院する一方、こう言っちゃなんですが「特権階級(もちろん私たちも含めて)」のための医療もあるんですよね。

もちろん医療費はずいぶん高額ですが、保険会社と提携しているので保険証書さえ提示すればキャッシュレスで診察してもらえます。さらに私は駐在員として北京赴任しているので、保険料は会社負担。本当にありがたいなと思います。こういう経験をすると、改めて日本の国民皆保険ってすごいと感じさせられます。そしてもうひとつ、海外では保険が欠かせない……ということですね。

気持ちの良い天気

天高く馬肥ゆる秋と言いますが、今日はまさに「高く」感じるような空が広がりました。

今年の夏は40度超を記録するなど猛暑に見舞われた北京ですが、ここ最近はすっかり秋らしい天気です。日本だと秋分の日(今年は9月23日)までは「残暑」と言いますが、そんなのどこ吹く風。

こういう日はオフィスにこもって仕事をするのがもったいないですね。夕方、我慢できずに外に出てしまいました。オフィス近くの広場にベンチがあるのです。座っていると、うーん気持ちが良い。北京の秋は短いですから、この時期を大切に過ごしたいと思います。

道路に見る日中の違い

この前、会社近くを歩いていたらすごいことになっている交差点がありました。

この写真からはよく分からないかもしれませんが、とにかく車が入り乱れています。で、クラクションが止めどなく鳴り響いています。これ、中国ではよく見る光景です。

日本では信号を渡りきれずに交差点の内側に止まってしまうのはNGです。次に交差道路から走ってくる車の邪魔になってしまいますから。そのため教習所では「赤信号に変わりそうだ」と思ったら止まるよう教わります。いや、もっとも中国でも本来はそのように教わるそうです。けれど皆さん突っ込んでいくんですよね。で、交差点が埋まっちゃう。だからこの交差点付近の道路は夕方近くになるといつも渋滞しています。誰も得しないのに、何を焦ってみんな突っ込んでいくんでしょうか。

こちらはツイッター、もといXで紹介されていた中国版TikTok(「抖音」)の動画です。動画に赤文字で書かれている“拉链式通行”というのは、複数の車線が1車線に合流する地点で車が1台1台交互に進入することを言います。日本ではこれ、暗黙の了解ですよね(地方によるかもしれませんけど)。これが中国版TikTokで話題になっているというのです。

こちらの元の投稿を見てみると、コメント欄にはいろんな反応がありました。

咱们交规也是这样教的,可就是没人做。
我々(中国人)の交通ルールもこう教えているんだけど、実践する人がいない。

咱们只看本质,只要出了交通事故,就开始遵守交规了。
我々(中国人)は本質しか見ていない。交通事故を起こして初めて交通ルールを守り出す。

这是人家的教育和素质。
これが彼ら(日本人)の教育と民度だ。

素质是中国山寨不了的。
民度は中国にも「パクれない」。

基本的には「見習うべきだ」というコメントがほとんどでした。

でもねえ……中国では難しいと思います。いや、中国の方々も「日本のように交通ルールを実践した方が良い」というのはみんな分かっているでしょう。けれど自分1人が交通ルールを守ろうとしたって割り込んでくる車はいるし、突っ込んでくる自転車はいるし、赤信号を無視して横断歩道を渡る歩行者はいるんです。すると自分はいつまでたっても目的地に着けない(笑)。結局、中国ではこうした運転をせざるをえなくなります。

こういうのって誰かが1人で始めるものではなく「こうするものだよね」という集団意識が根付き、広まり、やがて一般化するものです。誰かが急に声を上げても難しい……まあ、法律か何かで強制するなどすれば別ですけど……って、よくよく思えばこの国は無理やり法律を作っちゃうようなことをよくしている国でした(^^;)。けど自主的に秩序を守るのと、強制されて初めて守るのでは、実はそこに大きな違いがあると思います。

北京の水族館「富国海底世界」

今日は北京市内にある水族館「富国海底世界」に行ってきました。

朝陽区にある多目的スタジアム「北京工人体育館」の敷地内には人工池があり、その地下に作られています。検索すると地図アプリ上では“新西兰富国海底世界”(ニュージーランド富国海底世界)などと表示されるので「なぜニュージーランド?」と思っていたのですが、どうやらニュージーランドとの合弁で作られたそうです。

工人体育館の近くに来ることはちょくちょくありましたが、こんな水族館があるなんて知りませんでした。海に囲まれた日本に育った私にとって、海の生き物を見る水族館は基本的に海沿いにある印象があります。沖縄美ら海水族館、神戸の須磨水族館、大阪の海洋館。ああ、それを言ったら高松にはなぜか山上にある新屋島水族館がありましたね(^^;)。けど、それだって瀬戸内海沿いです。

けど、北京と言えば完全に内陸。海水だって手に入らないだろうし、どうしているんでしょう。運搬してくるのかしら。それとも人工の海水?とても気になります。

水族館の入口にはなぜかハトのエサやり体験コーナー。中年の男性が暇そうに座っていました。

ここから入館します……入口に描かれた絵やタコの巨大なオブジェから漂う「地方の水族館」感。1人150元(約3000円)、どんなクオリティーが味わえるのか楽しみです。

いざ入館。1階は売店やアシカショーの会場があり、メインの展示は地下1階にありました。

売店にクラゲが売っていました。けど……これ、ミズクラゲでしょ?私が岡山にいた頃はこんなの、なんぼでも海に浮いていました。料金は33元(約660円)。私なんかは買うにも値しないと思っちゃいますが(笑)内陸の人には珍しいのでしょうか。

追記)ミズクラゲをペットで買う方は日本にもいらっしゃるようです。

ぼーっと展示を見ていると、バシャバシャという水しぶきが聞こえて来ました。何だろうと見てみると、女の子が水槽の中に手を入れてかき回しています。な、なに?私が女の子に「まさか魚を触っているの?」と聞くと「うん、ここで触れるよ」との返答。

快快来!伸手进来与小鱼互动吧!
早くおいで!手を伸ばして小さな魚たちとふれあおう!

ふ、ふれあおうって……日本だと無さそうな展示です。そもそも魚って水槽を叩くのさえ「ストレスになるから」という理由でダメなんですよね。触るのはいいんでしょうか。ヒトデやザリガニなど、磯の生き物とふれあえるようなコーナーは見たことありますけど。なお、その後の展示を見ていると「水槽のガラスを叩かないで」という表記自体はこの水族館にも至る所にありました。

これはパロットファイヤー?

こちらは「トランスルーセントグラスキャットフィッシュ」。東南アジア原産で、実はナマズの仲間なんだそうです。確かに顔にヒゲが生えていて、体の透明が印象的でした。

こちらは「ツノダシ」。中国語では“镰鱼”と言うそうで、これを日本漢字で書くと「鎌魚」。ツノの部分を鎌に見立てているわけですね。魚の中国語名が分かって面白いです。

ミズクラゲのコーナーがありました。水槽の中で水流を作っているようで、回りながらフワフワ浮いていました。

こちらは「魚ミルクやり体験」なるコーナー。体験している子がいたのでどんなものかと眺めていると、男の子が哺乳瓶が付いた棒を持ち、それを水槽の中に突っ込みました。すると魚がものすごい勢いで哺乳瓶に群がるのです。

な、なんですか、これは……ちなみに一体何の魚かと思いきや、何てことはありません、普通のコイです。哺乳瓶には粉状のエサが入っていて、それが水に溶けるとあたかもミルクをやっているように見えるんですね。中国では観光地などに集客の目玉として用意されるようです。

水族館の目玉、全長120メートルある水中トンネルです。足元には動く歩道があって、歩かなくても巨大水槽を下からのんびり楽しむことができます。規模としてはアジア最大級なのだそうです。

この巨大水槽には450万リットルの水が入っていて、浄水した水道水とイスラエルから輸入した120トンの塩で海水を再現しているのだそうです。マグロ、ウミガメ、あとサメなどもいました。

動く歩道に乗って巨大水槽を楽しんでいると、目の前をスイスイと泳ぐ人が横切りました。どうやら、こちらの水族館では巨大水槽を魚と一緒に泳げるプランも販売しているようです。調べてみたところ、1対1のインストラクター付きで980元(約19700円)とのこと。そこそこの値段はしますが、私がいたときだけでもカップルや親子連れが泳いでいるのを見たので購入者はいるようです。でも、水槽にはサメもいましたよ?大丈夫なんでしょうか。

大体の所要時間は1時間半といったところでしょうか。同じ首都にある水族館と比較しても、東京にあるサンシャイン水族館やすみだ水族館に比べるとずいぶん小さいです。入館時に「日本のどこか地方にありそうな水族館」という印象を持ちましたが、見終わってもやはりそんな感想です。サメはいましたがクジラやイルカはおらず、巨大水族館と比べたら小さな魚がメインでした。そうですねえ……私は展示を見ながら岡山県は玉野市渋川にある「玉野海洋博物館」や、和歌山県の南紀白浜にある「京都大学白浜水族館」を思い出しました。

まあ、これで1人150元(約3000円)だとコスパは悪いかな、というのが正直な印象です。ここが中国なのと、内陸の北京であることを加味したらしようがないかもしれませんが。北京動物園のほうにも「海洋館」という水族館があって、こちらのほうが広いとのこと。また機会を見つけて行ってみたいと思います。

クラフトビールでザリガニ

夜、仕事で付き合いのある方と食事に行きました。

行ったのはクラフトビールがいただける店。クラフトビールは中国語で“精酿啤酒”と言い、今こちらでは大人気です。至る所に「クラフトビール」が楽しめるビールバーが生まれています。

ただこちらの店、メインのクラフトビールはおいしいんですけど、中には「うっす~い」ものも。例えば、この写真はビール8種を飲み比べられるセットですが、赤色や緑色のビールを飲むと味もへったくれもないほど薄いんです。炭酸水に着色しただけじゃないかと思うほど。中国のクラフトビール市場はまだ成長中ですから「なんちゃってクラフトビール」もたくさんあるのかもしれません。

クラフトビールのお供に注文したのがザリガニ。ビニールの手袋を渡され、自分で殻をむきます。よく食べる海のエビに比べると殻は厚く、固めです。そして可食部分は少なめ。あと泥臭さを抑えるためか、スパイスは多めです。なので、からい!!しかしビニールの手袋をつけているので汗を拭うことができません。ダラダラ滝のような汗を流しながらいただきました。

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