The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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どうしちゃったの、地球

毎日暑いです。日本でも記録的な猛暑が続いているようですが、北京では40度を超しちゃうような日も。日本の35度超なんてニュースを聞いても驚かなくなりました*1

40度と聞いて思い出すのが、今から十数年前の留学時代に行った新疆ウイグル自治区トルファンにある「火焔山」です。「火焔山」と言うと西遊記に登場する「炎が燃え上がる山」として有名ですが、実在するんですよね。私が訪問したとき気温は40度を超えていて、その名の通り「燃えてしまいそうだ」と思ったものです。

あの時でさえ40度だったのです。それが北京で40度を記録するようになってしまい、今や「火焔山」はどのくらい暑くなっているのだろう……と思っていたら、ツイッターで次のようなニュースを見かけました。

確認が取れていないという断り付きですが、新疆ウイグル自治区トルファン市にある三堡という場所で気温52.2度を観測したとのこと!それもこの場所、6か月前にはマイナス53度を観測していて、つまり半年の間に100度近くも気温が変動したことになります。

いや、どうしちゃったんでしょう、地球は。日本では大雨の異常気象も続いていますし、人間に対する自然界からの最終通告のような気がしてなりません。

とにかく北京は今日も暑かったので、日中は家でおとなしく過ごしました。とはいえ家でゴロゴロしていると体が鈍ってしまいますね。夕方に涼しくなってから散歩をしに朝陽公園に行きました。

朝陽公園は日本人もたくさん住む亮馬橋の近くにあります。地図で見ると分かるのですが、相当巨大な公園です。調べてみると、面積は約288万平方メートルあるとのこと。

  • 朝陽公園(中国)約288万平方メートル
  • 代々木公園(日本)約54万平方メートル
  • セントラルパーク(米国)約342万平方メートル

やはりニューヨークの「セントラルパーク」のほうが大きいですが、それでも東京の代々木公園なんかと比べると朝陽公園の巨大さがよく分かると思います。ちなみに妻から「東京ディズニーランドとどっちが大きい?」と聞かれましたが、東京ディズニーランドは約51万平方メートルとのこと。東京ディズニーリゾート(東京ディズニーシーや駐車場などを引っくるめた面積)全体でも約201万平方メートルですから、それより大きいんですね。

朝陽公園には大きな池もあります。水があるだけで涼しく感じるからいいですね。

広場で体操?ダンス?をしている集団を見かけました。

中国では中高年が広場に集まってダンスを楽しむのを「広場舞」(“广场舞”)と呼び、日本語では「広場ダンス」なんて言うこともあります。もともとは健康のためになんでしょうけど、ユーロビートさながらのダンスミュージックに合わせ、大胆なステップで踊る姿はとても楽しそうです。

今日見かけたのは体操をしながら広場をグルグル歩き回るタイプでした。これも「広場舞」の一種?皆さん、おそろいの服を着て一糸乱れぬパフォーマンスを披露され、見事でした。

この写真を撮影したのは夜の20時前ですが、公園にはまだこんなにたくさんの人がいます。日本で日曜の20時というと、とうにみんな家に帰って夕食後の時間を過ごしている頃かと思いますが、中国の方々は遅くまでこうして公共の場にいることが多いですよね。そもそも20時前だというのに、こんなに明るいです。写真の方々はカラオケ大会?をしているようで、女の子がマイクを持って歌っていました。

20時半頃になって、ようやく暗くなってきました。池(というより湖でしょうか)を挟んで向こう側に見えるギラギラした場所はショッピングモールの「ソラナ」です。

さすがにこの時間になると暑さは感じないですね。朝陽公園の南から入り、北に抜けるルートで散歩をして約8000歩、いい運動になります。本当ならもっと早い時間帯にウォーキングできればいいですが……昼間があの気温じゃ難しいですね。本当に地球、一体どうしちゃったんでしょう。

References
*1とは言え湿度が全然違いますから、実は日本の方が暑いかもしれません。

「少年探偵団」シリーズ

今、誰もが文章を書きたがっています。ブログこそSNSの勢いに押されて最近は下火になっていますが、noteといったサービスの台頭で一般の人が気軽に文章を発表し、金銭さえも得ることができるようになりました。

私は文章を書くのが好きです。ブログを書くのも苦ではありません。このブログは趣味なので、これで稼ごうとは毛頭も思っていないですけど。ただ、どれだけ書いても自分の文章には自信が持てないですね。ブログにしても書いては消してを繰り返し、いざ公開してからも幾度と修正しています。

そんな私も小さい頃「小説家」になりたいと思っている時期がありました。小学3、4年生の頃だったでしょうか。というのが当時、江戸川乱歩の小説「少年探偵団」シリーズに夢中だったのです。シリーズ全巻を読みふけり、「江戸川乱歩」もどきの小説を創作しちゃうような小学生でした。

https://www.poplar.co.jp/pr/shonentanteidan/

江戸川乱歩といえば言わずとしれた推理小説の大家。「少年探偵団」シリーズは乱歩が少年・少女向けに書いた作品です。名探偵・明智小五郎と、その弟子・小林少年、そして小林少年を団長とする「少年探偵団」が様々な事件を解決していく活躍ぶりを描いています。作品の多くには怪人二十面相という大怪盗が登場し、探偵たちと繰り広げる推理対決が特に印象に残っています。

この「少年探偵団」シリーズが初めて世に出たのは1936年発表の「怪人二十面相」、もう今から90年近く前なんですね。小学生の頃に読みましたが、数年前にどうしても読み返したくなり、新装版を買って読みました。

改めて読むと、驚くほど「時代を感じる文体」です。さらに最近の小説ではあまり見かけない「です・ます調」。この独特の文体こそが「少年探偵団」の魅力であり、ページをめくる毎に昭和初期にタイムスリップさせてくれます。

それにしても、待たれるのは、長男壮一君の帰宅でした。徒手空拳、南洋の島へおしわたって、今日の成功をおさめたほどの快男児ですから、この人さえ帰ってくれたら、家内のものは、どんなに心じょうぶだかしれません。

読者諸君はよもやおわすれではありますまい。この少年こそ、いつか自宅の庭園にわなをしかけて、二十面相を手ひどい目にあわせた、あの大実業家羽柴壮太郎氏のむすこさんです。

急に読者に話を振ってくるような書き方も「少年探偵団」シリーズの特徴でした。あとは少年・少女向けとはいえ、難しい言葉をたくさん使っているのも印象的です。「神変不可思議」とか「徒手空拳」みたいな漢字ばかりの言葉を始め、「鵜の毛ほどの油断」といった慣用句も出てきました。

大学生の頃に友人から「おまえの書いたり話したりする日本語はどうしてこうも『古めかしい』んだ」と言われたことを覚えています。今思うと乱歩の影響だったんじゃないかしらん。いずれにせよ私の言語形成に大きな影響を与えてくれたことは事実です。

「少年探偵団」シリーズのもうひとつの特徴は装丁です。この表紙の昭和感溢れる絵が好きでねえ……マニアックですが、私は「大金塊」の表紙が好きでした。作中の挿絵もおそらく同じ方が手がけていたと思います。そうだ、確か挿絵には「Shigeru」とサインがありました。これを手がかりに調べてみると、果たして柳瀬茂さんとおっしゃる方が描いたそうです。小学生の頃の私は、江戸川乱歩風の文章をまねるだけでなく挿絵もまねていましたね。それほど好きだったんです(^^;)。

ああ、ここまで書いていたら再び読みたくなってしまいました。中国では手に入らないですが、電子書籍(Kindle)にもあるとのこと!……けど、やはり「少年探偵団」シリーズは、この装丁で読みたいなあ。小学生の頃、もらったばかりの小遣いを握りしめて買っていた乱歩の書籍はまだ実家にあるのかしら。日本に帰国した折には是非大人買いをしたいですね。

どうぞご参考ください

今日は朝から雨が降っていました。

私の住むマンションから地下鉄の最寄り駅までは繋がっているため、濡れずに行くことができます。ただ職場近くの駅に着いたら、そこからは屋根のない場所を歩いて向かわなければなりません。一体、いつぶりでしょう……北京で傘を差したのは。

さて、ちなみに今日の昼休み、職場で中国人の同僚と日本語で会話をしていると、その方が「どうぞご参考ください」と言いました。私は「ご参考『にして』ください、ですよ」と伝えると「なぜダメなのですか」と聞かれました。そう聞かれると……なぜダメなんでしょう。

日本語では漢字の名詞に「する」をつけて動詞化することができます。

  • 指摘+する=指摘する
  • 返事+する=返事する
  • 遠慮+する=遠慮する

しかし何故か「参考」という言葉について、日本語は動詞として使いません。

  • 参考+する=(誤)参考する

この場合「参考する」ではなく「参考にする」のように、必ず「に」を入れて名詞として使います。不思議ですね、ちなみに「参照」の場合は「参照する」と言えて「参照にする」は不自然です。あくまで「参考」に限った場合のようです。

では「ご~ください」の話に戻ります。なぜ「ご参考ください」と言えないのか……これは「参考する」と言えないのが原因と言えそうです。というのが「ご~ください」と言えるのは「名詞+する」の動詞化が成り立つものに限るからです。

  • ご指摘ください
  • ご返事ください
  • ご遠慮ください

だから同じ理由で「参照」という言葉の場合、「参照+する」が成り立つので「ご参照ください」と言えるわけです。「参考」は名詞として使えませんから「ご参考にしてください」とか「ご参考になさってください」と言う必要があるわけですね。

しかし、なぜ「参考」は動詞化して使えないのでしょう。日本語と文法が近い韓国語の場合はどうか、調べてみました。

  • 참고(チャムゴ=参考)+하다(ハダ=する)

韓国語は「参考+する」で「参考する」というように言えるようです。なぜ日本語はダメなのか……うーん、私は日本語ネイティブなのに、意外と日本語のことが分かっていないのかもしれません。

北京の病院(の外)で怒られた話

今日、北京にある少し大きめの病院に行ってきました。

入口近くの公道から病院の建物を1枚だけ写真に撮ったところ、後ろから「写真を撮るな」と言われました。おそらく病院の関係者でしょう、私は「はいはい」とだけ返事しておきましたが、この感覚、何だか久しぶりだなと感じました。

病院は公共施設です。日本の場合、公道から建物を撮るだけなら問題にならないと思います。敷地内で許可無く撮影をしたり、誰かが写り込んだりしたら注意されるでしょうけど。しかし中国は公道であろうが敷地内であろうが、怒られちゃいます。

確かに中国、特に北京で辺り構わず写真撮影するのは御法度だし、危険です。中国には政府施設や軍事施設といった、明確に写真撮影が禁止されている場所があり、勝手に写真撮影をすると最悪身柄を拘束される場合もあります。

けれど、それは「敏感な場所」に限った話。ショッピングモールといった何でもない場所は別です。中国の人たちだって、みーんな思い思い写真を撮影しています。おそらくTikTokなんかに投稿するためなんでしょうけど、満足がいくまで何度も自撮りをしていて「そこまで自分が好きなのか」と言いたくなる場面に出くわすことも。

今日の私は単に病院の建物を撮っただけで怒られてしまったわけですが……何だか、むかーし読んだ本のことを思い出しました。

http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN4-7684-6881-0.htm

お茶の水女子大学の元教授で、NHK「中国語会話」で講師役も務めた相原茂氏の「北京のスターバックスで怒られた話」、中国語にまつわるたくさんの面白いエピソードを集めたエッセー集です。この本が出版された2004年当時、私は中学生でした。ちょうど中国語を学び始めて間もない頃で、夢中で読んだことを覚えています。持っていた相原氏のエッセー集はこれだけではありません。

タイトルにもある「北京のスターバックスで怒られた話」というのは、相原氏が北京のスタバで写真撮影をしようとしたら店員に怒られたという、自身のエピソードです。

残念ながら本を日本に置いてきてしまったので記憶に頼るしかないのですが、写真撮影を咎める理由について「自分の権利を主張する中国の文化によるもの」と説明していたように覚えています。中国人は「自分エリアなかは力を行使し、顕示しようとする」傾向が強い。つまり、行為そのものが禁止されているからというより「私がダメと言っているからダメなのだ」と自分の権力を行使したがる人が多いからだと指摘しているわけですね。

でも、何となく分かります。例えば中国の地下鉄やバスの車内で見かける「乗務管理員」というスタッフ。車内の治安・秩序を守ることを目的にいるわけですが、よく高圧的な人を見かけます。新型コロナウイルスの感染がまだ深刻だった頃は、あごマスクの人物を見つけると「マスクをきちんとつけろ!」と大声で叫ぶんですね。最近はあまり言わなくなりましたけど。

あとは「保安」。肩や胸に「保安」と書かれたワッペンを付けていて、警察官みたいな制服を着ています。ふと「警察官なのかな?」と思っちゃうのですが、いえ、違います。中国の「保安」は単に警備員みたいな立場の人で、警察官のように法律を執行することはできません。なのに「力を行使したがる」からなのか、高圧的に「パスポートを見せろ」「記録用に写真に撮る」とか、そういうことを言いがちです。私も一度そういう経験があり、その際は「何の権利があって私のパスポートの写真を撮るのか」と反論しましたけど。だって、何に悪用されるか分かったもんじゃありません。

まあ、日本にもたまーにいますけどね。自分に与えられた役割をもって「自分が偉くなった」と勘違いしちゃう人。でも今日、私に「写真を撮るな」と言った人は怖かったです。中国のほうが少し深刻かも知れません。

コスタコーヒー

今日は日曜日ですが休日出勤。とても静かな1日でした。日本も中国も日曜日ですもんね。夕方頃まで働き、いつもなら退勤後は地下鉄に乗ってすぐ帰っちゃいますけど、今日は職場から1駅の距離にあるショッピングモールまで散歩しました。

夕方になっても暑いですね。ふと見つけたコスタコーヒーに入ってお茶をしました。

コスタコーヒーはイギリス発祥のカフェチェーンで、中国ではスターバックス(ほどの店舗数はないものの)と同じような感じで出店しています。そういえば中国では私が留学していた十数年前からありましたが、日本では見かけませんね。調べてみると、銀座にポップアップストア*1ができたそうですが、それだけのようです。

「コスタ コーヒー」日本上陸へ、1号店は夏頃都内に
【読売新聞】 双日とロイヤルホールディングス(HD)は16日、英国などで知名度の高いコーヒー店「コスタ コーヒー」の店舗を日本国内で展開すると発表した。 まずは関東を中心に出店を始める。1号店は、東京都内に夏頃出店予定だという。将来

こちらの読売新聞の記事によると、今年の夏にも日本1号店ができるとのこと。もう7月ですが、どこかに完成したんでしょうか。イギリスやアイルランドではとても有名なカフェチェーンなので、中国にありながら日本に今までなかったのは不思議だなあと感じます。

References
*1数日~数週間程度の、比較的短い期間限定で開設される店舗のことを言うそうです。
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