The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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1杯2000円のコーヒー

風の強い日でしたが、家族3人で散歩。自宅から40分ほど歩いて東城区にある隆福寺に行きました。600年近く前に作られた由緒正しい寺だそうですが、今は寺そのものよりオシャレスポットとしてリニューアルされた寺周辺のエリアのほうが人気なんだそうです。確かに雰囲気の良いカフェやバーが集まっていました。

休憩しようと入った喫茶店「SIPHON HOUSE」、中国語では“虹吸*1咖啡店”です。

メニューを見ると商品名には“梵高”(ゴッホ)や“毕卡索”(ピカソ)、それに“爱因斯坦”(アインシュタイン)や“海明威”(ヘミングウェイ)といった人物名。な、なに?思わず店員さんに「どういう意味ですか」と聞いたら、世界各地の珈琲豆に歴史上の偉人の名前を付けて楽しんでもらおうという企画であるよし。分かったようで分かりませんが、とりあえず私は「アインシュタイン」のコーヒーを注文することにしました。

妻は烏龍茶を注文しました。茶葉は2煎できるとのことで、店員さんが「2煎目が飲みたくなったらお申し付けください」と言ってくれました。実質2杯楽しめるということで、私もおこぼれにあずかって少しいただきました(^^)。1つ注文した抹茶のロールケーキは半分こしていただきました。

で、結構時間がかかってやって来た「アインシュタイン」。ひと口いただくと、強い酸味がありました。あとから調べると、グアテマラとホンジュラスの豆をブレンドしたんだそうです。グアテマラは確かにフルーティーな酸味が特徴。私はあまり酸味の強いコーヒーは好きではないので、ちょっと失敗だったかもしれません。

ちなみにこのコーヒー1杯で98元、日本円にしたら約2100円です。正直、入店後にメニューを見て妻と震え上がりました。店を出ようかとも一瞬迷ったのですが、店員さんの説明を受けていると出るに出られなくなり(^^;)。

私が十数年前に北京に留学していた頃は(ここのブログには何度も書いていますが)今ほどコーヒーが飲まれていませんでした。それが今では人々が98元を払ってコーヒーを飲むようになったんですからねえ……何だか感慨深いものがあります。

References
*1虹吸”は中国語でサイフォンのことです。

さようならイトーヨーカドー

北京在住の日本人の強い味方、イトーヨーカドー。

私も赴任して以来、何度もお世話になりました。今はインターネットで何でも購入できるし、そのほうが安いんですけど、やはり「必要なときに買いに行ける」という実店舗ならではの安心感は何にも代えがたいものがあります。

そのイトーヨーカドー、数か月前から「閉店する」とか「撤退する」なんて情報が飛び交っていました。実際のところは「改装して生まれ変わる」という表現が正しいらしいですが、つまりどういうこと?よく分からなかったので、見に行ってみました。

遠目に見ると何だか寂しげです。緑の柵で覆われていて、もしや改装のため休業状態?と思ったら、出入りしている人たちが見えたので私も入ってみることにしました。

で、結論から言うと地下1階にあるスーパーは通常通り営業していました。お客さんも以前と同じか、もしかしたらそれ以上の人で賑わっていたかもしれません。

インターネットで見聞きした情報によると、今までは建物全体をイトーヨーカドーが管轄していましたが、今後は地下1階のスーパー部分のみになるのだとか。で、それ以外部分については別の現地企業が管轄することになるそうです。だから建物の名前も以前は“伊藤洋华堂”(伊藤洋華堂)=イトーヨーカドーでしたが、新たに“华堂・新辰汇”と名前を変えてやっていくのだとか。新店名にも“华堂*1というイトーヨーカドーの名残がありますから完全にイトーヨーカドーでなくなるわけではなさそうです。

一番お世話になっていたのは地下1階のスーパーだったので、その部分は残るということでちょっぴり安心しました。寂しいことは寂しいですけど、今後どのように変化を遂げていくのか期待も持ちながら見守りたいと思います。

References
*1华堂”(華堂)で「イトーヨーカドー」(伊藤洋華堂)の最後の「華堂」(カドー)の部分です。北京では以前、イトーヨーカドーは“华堂商场”(華堂商場)という名前で展開していたこともありました。

通常運行の正月2日

正月2日、北京は通常運行です。朝の通勤ラッシュもいつも通りで、会社に着く頃には今が正月三が日であることを忘れていました。日本人の同僚が数名休みを取っているので、いつもより人が少ないオフィスを見て「ああ、今日は1月2日だった」と思い出す次第。

オフィスの同僚たちに「あけましておめでとうございます」とか“新年好*1と挨拶しますが、どこか小恥ずかしいのはなぜでしょう。正月の雰囲気が全然ないからかもしれません。だって昨日の元日1日会わなかっただけなんだもの(^^;)。

お昼を食べに職場近くのショッピングモールに行くと、名探偵コナンの映画の宣伝パネルが並んでいました。漢字を見たら映画タイトルが分かると思います、「名探偵コナン 迷宮の十字路」*2です。

この映画、ずいぶん前の作品ですよね。調べてみたら2003年……もう20年以上も前です。よく見たら宣伝看板に“4K画质 大银幕初见”(4K画質 大スクリーンで初お目見え)と書いてありました。つまり中国で正式に映画上映されるのは初めてだということですね。確かに20年前だと今より海賊版が幅を利かせていた頃です。

中国でも最近は知的財産権を保護しようという意識が高まり、海賊版や違法配信はだいぶ淘汰されました(完全になくなったとは言えないですけど)。人々の所得水準も上がり、昔見た作品をきちんとお金を払ってでも映画館で見たいという声が高まっているんだと思います。実際、中国では『天空の城ラピュタ』とか『紅の豚』といったジブリ作品のリバイバル上映が相次いでいます。日中関係をめぐってはいろいろありますけど、こうした文化交流はそんなのどこ吹く風なのかもしれません。

References
*1中国語で「あけましておめでとうございます」。
*2もっとも「十字路」で「クロスロード」と読むそうです。

寝正月

あけましておめでとうございます。

元日ですが、私は当番で仕事。上司から在宅勤務の許可をもらったので、自宅で過ごしました。妻は外の空気を吸いたいと娘を連れて外出しましたが、一応「当番」を仰せつかっている身でもあるので私は家に残りました。

夕方頃に私と妻の実家の双方に電話をして新年の挨拶をしました。義父母はお元気そうでしたし、私のほうの実家は毎年恒例、祖父母宅に集まっていました。去年結婚した弟も奥さんと岡山に帰っていたようで賑やかそうです。

妻が中国で手に入るものでおせち料理をこしらえてくれました。黒豆、昆布巻き、紅白なます、えび、がめ煮*1などを片っ端から平らげました。おいしい~、食事だけでも新年気分。どこにも外出していないので、これが本当の「寝正月」です。

References
*1筑前煮のことです。福岡県出身の祖父母はいつも「がめ煮」と呼んでいました

大つごもり

今日は大つごもり。いつも通り出勤し、何だかんだで夕方まで仕事でした。ここまで「らしくない」12月31日を過ごしたのは初めてじゃないかしらん。帰宅後も風呂に入ったり娘を寝かしつけたりしていると、夕食も食べていないのに午後9時を過ぎていました。日本時間は午後10時を過ぎているので、NHKの紅白歌合戦も後半に入っちゃっています。

ぼーっと紅白歌合戦を見ていると、ちょうど星野源さんが歌い始めるところでした。

世界はひとつになれない
大晦日のNHKの紅白歌合戦に出場する星野源さんが歌う曲目を変更すると発表しました。「第75回NHK紅白歌合戦」出場楽曲変更についてhttps://t.co/aerQfZZ4yz— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) December 25, 2024当初、星野源さんは「地獄でなぜ悪い」を披露する予定でした。この曲は星野源さん自身も出演した同名の映画の主題歌。この映画の監督に関して過去に週刊誌などで性加害疑惑の報道があったことから、今月23日に曲目が発表されて以降、「地獄でなぜ悪い」を歌うことに批判的な声がインターネットなどで上がっていたのです。こ...

司会者が視聴者からのメッセージを読んでも、星野源さんは硬い表情のまま「ありがとうございます、うれしいです」と話すだけ。淡々と歌い、淡々と歌い終えていました。

すでにいくつかのネットメディアが指摘していますが、星野源さんが歌った『ばらばら』の歌詞がオリジナルと一部変わっていました。「本物はあなた、わたしは偽物」という歌詞の部分が「本物はあなた、わたしも本物」になっていたのです。テレビ画面に表示されていた歌詞テロップも同じように変更されていたので、NHKも織り込み済みだったんでしょうね。表情といい、この変更後の歌詞といい、今回の一連の騒動をめぐって星野源さんの思いが込められているように感じました。

娘がぐずったので妻があやしたり私が皿洗いをしたりしていたら……年越し蕎麦を食べる前に年が明けちゃいました。本当は年内のうちに食べなきゃいけなかったんですけど。NHKの「ゆく年くる年」を再度再生しながらいただきました。

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