The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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北京の集合住宅

中国と一概に言っても日本の約25倍の面積を有していて、それぞれの街がそれぞれの風景を持っています。私が今住んでいるのは北京ですが、北京には北京の風景があるんですよね。

例えば“胡同”(フートン)なんかは典型的な北京の風景だと思います。日本語でいうと「横丁」といったところでしょうか、細い路地のことを指します。それに「天安門広場」といった規模の大きい施設があるのも首都・北京ならではの景色。あとは東西南北に道路が碁盤の目のように走っているのも都ならではだと思います。

もうひとつ、集合住宅にも北京っぽさがあると思います。何と言うんでしょう、共産主義っぽいというか社会主義国家っぽいというか、その独特な雰囲気が特徴です。先日、上海から出張に来た同僚も集合住宅を見て「北京っぽい」と話していました。ロシアに駐在したことのある上司も「モスクワにもこうした団地がたくさんあった」と話していましたから、やはり東側の国に多かった様式なのかもしれません。

昼間に見ていると時代遅れで古めかしい雰囲気を感じるのですが、夜になるとそこは中国。ギラギラとライトアップが始まります。これ、どこまでコンセンサスが得られているんでしょう。だって自分の家が知らない間にピカピカ光っていたら、ねえ(^^;)。

なんだこの指数は

昨日、帰っているとスマートフォンに何やら通知が届きました。

届いたのは“北京地区蚊虫叮咬指数”(北京地区“蚊刺され”指数)。

9月4日北京地区平均蚊虫叮咬指数为四级,叮咬风险较高,在室外久留或长时间活动时,为避免蚊虫叮咬尽量选择穿长袖长裤,也可选用驱蚊剂涂抹于裸露的皮肤;可每隔3天检查一次居家周边环境,翻盆倒罐清除积水。

9月4日の北京地区平均“蚊刺され”指数はレベル4で、“蚊刺され”リスクが比較的高めです。屋外に長くとどまったり長時間の活動をしたりする際は蚊に刺されないようなるべく長袖・長ズボンを着用してください。虫除けスプレーを肌にするのも良いでしょう。3日おきに住宅近くの状況を確認し、バケツや缶を倒して水たまりをなくすようにしてください。

なんですか、この指数は。蚊に刺されるなんて同じ北京でも環境によって全然違うでしょう。それに日によって変わるものなんでしょうか。中国には不思議な指数がたくさんありますね。

ちなみに蚊には「刺される」「咬まれる」「食われる」、皆さんはどれを使われますか。私は先ほど「刺される」と書きましたが、口語では「かまれる」と言うことが多いです。ちなみに標準的な中国語では“”(刺す)、“”(咬む)が使われるようです。先ほどの指数では両方を使って“叮咬”(刺す)が使われていました。おそらく中国でも地方によっていろんな言い方があると思います。

毽子(ジェンズ)

昼食を食べに会社の外に出ると近所の広場(日本でいうところの小さい公園でしょうか)で大人5人が集まって“毽子”(ジェンズ)をしていました。

中国の伝統的な遊びで、日本の「蹴鞠」(けまり)に似ています。バドミントンの羽根のようなものを蹴り合う遊びで、写真だとちょうど地面に付きそうなところに写っているのが“毽子”です。中国では至る所でよく見かけます。サッカーのリフティングのように、上手にやるんですよね。

今日見かけたのは30~50代と思わしき方々。キャッキャッはしゃいでいましたが、日本でも会社員が昼休みにバドミントンをしたり、バレーボールをしたりするのと同じような感じでしょうか……いや、私自身はそんな会社員が本当にいるのか見たことないんですけど(笑)。

新しいパスポートをゲット

先日手続きしたパスポートの更新が完了し、朝から日本大使館に受け取りに行ってきました。

パスポートの顔写真面に「発行官庁」という項目があります。古いパスポートは”MINISTRY OF FOREIGN AFFAIRS”(外務省)でしたが、新しいものは”EMBASSY OF JAPAN IN THE PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA”(在中華人民共和国日本国大使館)となっていました。何だか、ちょっぴりレア感がありますね。これから10年間、どうぞよろしくお願いします。

さて、パスポートの更新が完了したこれからが大変です。なぜなら中国国内の居留許可*1や銀行口座などさまざまな登録情報がパスポートと紐付いているので、今回そうした情報も合わせて更新しないといけないのです。パスポート番号が変わっちゃっていますからね。

クレジットカードの番号が更新後も変わらないようにパスポート番号も変わらないようにしてくれたらありがたいんですけどね。そうできない事情があるのでしょうか。ここ数週間は手続きなどに忙しくなりそうです。

References
*1中国国内に外国人が住んでも良いことを示す、現地の公安局が出している許可のことです。

格差社会

今日、外で昼食をいただいたあと、職場へ戻る道すがら映画館があったのでちょっとトイレを借りに寄りました。そこで見つけたのが、こんな掲示です。

映画館の清掃員を募集する掲示です。

シネマコンプレックス清掃員を募集

1:映画館の客席清掃
2:シネマコンプレックスホール、およびエレベーター・エスカレーターの清掃
3:化粧室の清掃
4:周囲の清掃
5:その他の割り当て
勤務時間
朝8時からシネマコンプレックス営業終了まで、時間は12時間/14時間
応募条件
1:58歳以下、体の健康な者
2:苦労に耐えられ、勤務態度の真面目な者
3:関連する業務の経験者は優先
備考欄:月に4日の休日付与、住宅提供。
給料4200元~5000元
その他、長期アルバイトも募集(時給18元)

これを見て、私は正直「結構しんどい仕事だなあ」と思いました。

月に休みが4日しか与えられず、1日に12時間~14時間の勤務。中国の(失礼ながら、とっても汚い)トイレなどを清掃し、1か月にもらえる給料は多くて5000元(約10万円)。応募の条件には“吃苦耐劳”(つらい目や苦労に耐える)とまで書いてあります。日本のパート従業員でも待遇はもうちょっといいんじゃないでしょうか。今や北京の物価、特に住宅・家賃は日本を超す勢いで高騰しています。月に5000元の給料では贅沢もままならないでしょう。

こんな言い方をしては身も蓋もありませんが、確かに清掃の仕事に学力は必要ありません。応募してくるのは地方出身の出稼ぎ農民工……と言ったところでしょうか。少なくとも名門大学を卒業した中国人が応募することはないかと思います。しかし、たとえ農民工の方であったとしても暮らすのは北京わけで、これじゃあねえ……ちょっと厳しいんじゃないかと感じます。

私もたまに映画を見に行きますが、作品によっては150元(約3000円)近い料金がかかります。日本と同じか、それ以上です。それを簡単に払える人が北京にはウヨウヨいる一方、その映画館を清掃している人は1か月約10万円の給料なわけです。日本では少し前に「格差社会」という言葉をよく聞きましたが、今は中国にも当てはまるのかもしれません。

パスポート更新

私のパスポートが来年1月に切れることもあり、日本大使館に更新に行ってきました。

現在のパスポートは2014年に作ったものです。当時は就職1年目で、香川県で働いている頃でした。高松市のパスポートセンターに行って申請したなあ。確か台湾旅行を控えていたんです。あれから10年が経つんですねえ、感慨深い。厳密には来年1月で10年ですけど。

いざ大使館に行くと……だ~れもいません。窓口に行ってチャイムを押すと中国人スタッフの方が出てきて必要書類をササッと確認し「あさっての午前9時にはできあがります」と言われて終了。ええ~、こんなに早いの?日本国内だとずいぶん待たされる印象がありますが。

中国ではコロナ禍の間に禁止されていた日本への団体旅行も解禁され、大使館はビザの取得希望者でごった返しているかと思いましたが、よくよく考えると日本ビザの取得は旅行会社が一括申請するんですよね。ましてや私が訪れたのは日本人向けのサービスを提供するところ。だったら普段からこのくらい静かなのかもしれません。

しかし日本大使館は完全に「日本」ですねえ。治外法権とかそういうことが言いたいわけではなく、建物の「雰囲気」が日本なのです。あと建物に入った途端に香る「におい」も日本。日本のどこか地方の役所か公民館にいるような気分になります。逆に東京の中国大使館でも同じことを感じたことを覚えています。いざ入ると「建物」の「雰囲気」やにおいが中国なんですよね。

おそらく部屋の備品も日本から直接持ってきているものだと思います。加えて「令和5年」とか日本語のポスターが貼ってあるので、すっかり日本に帰ってきた気分です。

中国の建物って(大変失礼ながら)詰めの甘い作りが多いんですよね。表は立派な作りなのに、中に入ると壁が剥がれていたり、工事中かと思っちゃう箇所が至る所にあったり。その点、日本大使館は「一歩足を踏み入れた瞬間」に、ああ!ここは日本だ!と感じます。

あと、これ。単なる消火栓ですけど、よくよく見たら日本語が書いてあります。この消火栓1つにしたって、日本から持って来たということですよね。エレベーターも日本製でした。非常ボタンのところに書いてある説明書きが日本語でしたし*1、アナウンスが「……2階です」と日本語だったんだもの(^^;)。あとはトイレ。いやあ、中国のトイレはひどいですけど(おっと、失礼)さすが日本大使館のトイレはきれいでした。

日本だと何でもない景色ですが、中国にいながらして「日本」を見つけると新鮮な気分になりますね。日本大使館は来る度に「日本に帰国した気分」を味わえるので楽しいです。

References
*1「非常時押しつづけると外部に連絡できます」って書いてある、アレです。

中国でベビー用品

夕方から朝陽公園近くにあるショッピングモール「ソラナ」に行きました。妻が「ベビー用品を集めたフロアがあった」と言うので、どんなものか見ておこうと思ったのです。中国では基本的に何を買うにもネットショッピングが一般的ですが、物によっては商品を見比べながら買い物をした方が楽しいですもんね。ま、今日は様子を見に行くだけですけど。

ベビー用品や子ども服を集めたフロアがあり、子ども連れの家族やお腹の大きいお母さんもたくさんいました。日本の「アカチャンホンポ」と比べると*1外国製の商品や中国製でも少々お高めの商品を扱っていて高級志向が強めです。

粉ミルクは外国製のものを含め、いろんなメーカーなものが用意されていました(ネスレくらいしか分かりませんでしたが)。

中国では10年余り前に国産の粉ミルクに化学物質のメラミンが混入し、数人の赤ちゃんの尊い命が失われたほか、数十万の赤ちゃんに健康被害が出ました。以来、中国では国産の粉ミルクに対し根強い不信感があるようです。中国で外国製の粉ミルクというと、ドイツ産のものが多いそうです。

紙おむつも大王製紙など日本製のものが売っていたし、哺乳瓶や抱っこ紐といったベビー用品も一通りは揃っていました。種類を考えると日本で買ったほうが選びしろがありそうですが、中国でも困ることはなさそうですね。子どもに関するもの、特に口に入れるものについては少し高くても安全なものを選んであげたいです。

私の目を引いたのが、こちら「POLO RALPH LAUREN」。小さなサイズの服ばかりが並んでいて、いや~ん、かわいいです。大人用の店は中国にもちょこちょこありますが、日本ほどの店舗数ないし、ましてや子ども服なんて……と思っていましたが、あるんですねえ。

いや~ん、いつも大人用しか見ていないので、お人形さんの洋服みたいです。我が子がこんなのを着ていたらかわいいだろうなあ。自分の服以上にこっちゃいそう(笑)。子どもが生まれたら、男の子でも女の子でも精一杯おしゃれさせてあげたいですね。

日本ブランドの「ミキハウス」も入っていて、赤ちゃん用の靴がズラリと並んでいました。ああ~ん、かわいい。これも日本だったら、もっと選びしろがあるのかなあ。自分の子どものファーストシューズはどれにしてあげよう、な~んて夢が膨らみますね。日本に一時帰国したときに「これっ!」というのが買っちゃうのがいいかもしれません(^^)。

References
*1比べるとって言ったって行ったことはほぼありませんが(^^;)。

健在なポイントカードおじさん

今日は本を買おうと、西単にある「北京図書大厦」(“北京图书大厦”)に行きました。

相変わらず大きい、北京では最も大きな書店じゃないでしょうか。十数年前に留学していた頃にはしょっちゅう来ていました。今の自宅からは王府井にある書店(“王府井书店”)のほうが近いですが、こちらのほうが大きくて品揃えが良いような気がします。

中国は日本に比べて書籍の値段が安いと思います。日本と違わず最近は中国でも活字離れが進んでいるやに聞きますが、それでも書店が賑わっていますね。

相変わらずレジ前にいる「ポイントカード貸してあげましょうおじさん(おばさん)」は健在。私のようにポイントカードを持っていない客にすり寄ってきて「カードは持っているか?無いならオレのを使うか?」と言います。私はカードを借りることで書籍の割引を受けられ、貸す側にはポイントがたまるというシステム。今日も私がレジに並んでいると目ざとく近寄ってきて「その本はもともと○○元だから、カードを使えば○○元になるよ」と説明してきました。

面白いのが、レジの前で堂々とやるんですよね。店員さんも明らかに気付いていますが、何も言わないところを見ると半ば公認なのかもしれません(^^;)。

留学時代の記憶再び

仕事で付き合いのある韓国の方と約束があり、お昼を一緒にしました。

日本人が多く住んでいる「亮馬橋」近くの日本料理店を指定されて行ったのですが、いざ来てみると……あれ、ここ、見覚えがあるというか……以前に来たことがあるような気がします。

ここは「三全公寓」というマンションで、確かに私が留学時代に来たことのある場所でした。

私が留学していた当時、同じように留学していた日本人で社会人の方がいたんですね。その方は会社の制度を利用して北京で学んでいましたが、その方がここに住んでいたのです。一度だけ招かれ、来たことがありました。たった一度ですが、覚えているものですね。今、仕事として同じ場所を再訪できるというのは何だか感慨深いです。

エスカレーターの改修工事

私は毎朝地下鉄で出勤しているのですが、会社の最寄り駅に着くと途中に地上まで続く長いエスカレーターがあります。長いと言っても20メートルちょっとでしょうが、それだけ深いところにあることが分かります。

普通、古い地下鉄は「地表から浅い場所」に建設されます。例えば東京メトロ銀座線は日本で最も古い地下鉄ですが、浅いですよね。地表から階段を降りるとホームがすぐそこにあります。一方、最近になって建設された地下鉄は大体「深い」。だって地表から浅い位置には他の地下鉄だけでなく、地下街、地下駐車場、地下を走る首都高……いろんなものがあります。それを避けて建設しようとすれば、自ずと深い位置になりますよね。例えば都営地下鉄大江戸線の六本木駅なんて地表から40メートル余りの場所にあり、日本で最も深い駅なんだそうです。

話は戻りますが、私が毎日出勤に使っている駅は北京地下鉄1号線と2号線が走っています。これ、北京地下鉄では最も古い路線の2つなんですよね。だのに、深い。これは建設当時、毛沢東による「戦争の際には防空壕を兼ねることができるように」という指示によるものという説があります。北京地下鉄の建設が始まった1960年代はまだ冷戦の真っ只中だったので、戦争に備える意識が強かったのかも知れませんね。

そんなことを思いながら毎朝エスカレーターを使っていたのですが、このエスカレーター、実は今月1日から改修工事のためストップしていたのです。

こんな感じ。で、毎朝この階段を上らないといけなかったのです。これが結構キツくて、キツくて。若者が何を言ってんだと言われるかもしれませんが、この階段を上ることを考えるだけでも出勤が億劫になるほどで(笑)。

その改修工事が昨日までの予定だったのです。なので今日はエスカレーターが使えるようになっているはずだ!と意気揚々と向かったのですが……

ええ~~!!まだエスカレーターが動いていない~~!!

そして崖のような階段を皆さん上っています。これね、本当に大変なんです。一段一段が高くて、上りきる頃には足がジワジワしています。私はまだ良いですけど、気の毒なのは高齢の方。あと赤ちゃんを連れている方なんて、お母さんが赤ちゃんを抱いて、お父さんはベビーカーを運んで、そりゃ大変。あとこの時期は地方からの旅行客が多いですから、スーツケースを持った人も多いですね。その人が疲れて手を離したときには、もう階段下にいる人たちの被害たるや想像に難くありません。

そもそもエスカレーターの改修工事に20日余りもかけるって長過ぎやしませんか。日本だと1、2日で終わるように思います。こういうところ、悪い意味で中国っぽいなあと感じます。

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