日本は今日が仕事納めというところが多いのだろうか。弟も実家に帰省したようで、両親と賑やかに食事をしている写真が送られてくる。羨ましい。東京の本社もすっかり年末年始の雰囲気だ。
こちらは相変わらず「年の瀬」の雰囲気は皆無だが、今日は少し早めに退勤。晩酌をいただき、少しばかり年末年始の気分を味わってみた。これで明日が休みなら最高なんだけど、仕事なんだなあ。
The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.
日本は今日が仕事納めというところが多いのだろうか。弟も実家に帰省したようで、両親と賑やかに食事をしている写真が送られてくる。羨ましい。東京の本社もすっかり年末年始の雰囲気だ。
こちらは相変わらず「年の瀬」の雰囲気は皆無だが、今日は少し早めに退勤。晩酌をいただき、少しばかり年末年始の気分を味わってみた。これで明日が休みなら最高なんだけど、仕事なんだなあ。
今朝、地下鉄で出勤をすると先週に比べてずいぶん人が増えていた。
北京に来て3か月。いつも地下鉄2号線で職場に通っているが、座れなかったことはほとんどない。しかし今日は自分の立つスペースの確保もやっとというほどだ。
道ばたで”煎餅馃子“(中国式クレープ)を作っている人たちの姿も。
いつも朝早くから氷点下のなか、おいしそうな匂いを漂わせて商売していたのだ。感染が拡大してから姿を見なくなり、どうしているのだろうと少し心配していた。ちなみに私も食べてみたいなと思いつつ、見た目が少々脂っこそうでまだ買ったことはない。
ならばと思い、昼によく行っていた蘭州牛肉麺の食堂を訪ねてみたが……閉まったままだった。
最後に食べたのは先月8日で、その後何度も見に来たがずっと閉まっている。ただ、ガラス扉の脇にぶら下がっている“今日已消毒”(本日は消毒済み)の札に書かれた日付は「12月8日」だ。今月に入ってから一度は店を開けたのだろうか。
この店は安くておいしいコストパフォーマンスの良い店で、しょっちゅう来ていた。まさかこのまま閉店してしまうのかなあ。営業再開してくれる日にぜひとも期待したい。
今日はクリスマスイブだ。小さい頃はクリスマスプレゼントを楽しみに指折り数えてその日を待っていたが、今年は「あ、もうクリスマスイブだ」という感じ。妻が北京にいればまた違ったかもしれないが……まあ、今年は異国の地に私1人。無理もない。
人によっては「クリスマスなんて」と言う人もいるかもしれないが、私は基本的に「同じ阿呆なら踊らにゃ損損」、どうせなら楽しんだほうがお得じゃんという考え。街に流れるクリスマスソングに耳を傾けイルミネーションを眺めていると、やっぱり童心に返るというか、ワクワクしてくる。スーパーに並ぶケーキやターキー(じゃなくてチキンか)だって買っちゃうし、まんまとクリスマス商戦に踊らされているのかもしれないが、それでいいのだ。
なのに今年はどうしたことだろう。仕事で忙しかったのはあるが、クリスマスっぽいものが皆無だ。夕食も「昼に作った鯖の炊き込みごはんと肉じゃががたくさんあるから、それを肴に晩酌しよう」と考えていた。ふと、ええ!?それでいいの!?と我ながら突っ込んでしまった。
……で、買って来ちゃった。ケンタッキーフライドチキン。ケンタッキーというところが、まんまとクリスマス商戦にのせられているわけだけど(笑)まあいいじゃないの。ここは中国だし*1。
日本だとクリスマスのケンタッキーは予約しないと買えないなのだろうが、中国はガラガラだった。これに日本から直輸入の常陸野ネストビールも加えて、1人でクリスマスパーティー気分。ケンタッキーなんて数年ぶりだ。ちょっとジャンキーな感じがたまらない。
ただ脂っこいからか、ちょっと食べたらお腹がいっぱいになってしまった。小さかった頃はペロッと食べていたような気がするのに……まあ、明日がクリスマスの本番だし、取っておくことにしよう。
*1 | クリスマスにケンタッキーフライドチキンを食べるのは日本独自の習慣とされている。 |
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私が北京に赴任する前にいた東京の部署は今日までが通常体制で、明日から年末年始の体制に入るらしい。正社員は来週も出勤するが、スタッフさんがお休みに入るなど大幅に体制が縮小される。
そんなこともあって東京とやり取りをすると、みんなもう「年末モード」だ。メッセージの端々に「よい年をお迎えください」とか「来年もよろしくお願いします」なんて書いてあって「年の瀬」感がにじみ出ている。東京でよくお世話になったスタッフのお姉様も「今日で仕事納めです」と、同僚とパンケーキを食べている写真をLINEしてくれた。
私も日本にいたら、同じような「年の瀬」感に浸りながら返事ができたんだろうなあ。自分も「大掃除はいつしよう」「帰省はいつからいつまで」なーんて考えて。でも、なんせこちらは「年の瀬」感がゼロなのだ。前にも書いたけど。
爆発的とも言える感染拡大は今も続いていて、ようやく飲食店は再開しだしたものの、とても忘年会なんて雰囲気ではない。そもそも中国は年末年始より旧暦の正月(春節)を重視する文化なので、待っているのは短い3連休だけ。
何が言いたいかと言うと、私はこの「感染爆発」している中国で来週も仕事が続く。方や日本はコロナ禍に突入して初めての行動制限を伴わない年末年始。やはり……ちょっぴり羨ましい。
我が身を振り返ると、日本にいた頃はコロナ禍であれもこれもできなかった。一方、その頃の中国は「ゼロコロナ」政策でウイルスを抑え込み、人々は感染拡大に苦しむ日本(および諸外国)を横目に自由な生活を謳歌していた。ようやく日本がもとの生活に戻り始めた頃に私は中国に赴任。しかし私は中国で「ゼロコロナ」政策の恩恵を受けることなく今度は感染爆発を経験しているのだ……いやあ、二重に苦しめられている気がする。
そんなことをネチネチ言ってもしようがない。好きな中国で、好きな中国語を使って働くことができているのだ。将来「あんなときに北京にいたんですか」と逆に羨ましがられるような生活を送っているのだと思って頑張ろう、うん。
先週、街から人が消えた北京。しかし今週になって徐々に元に戻りつつある。
とは言え、感覚的には3割ほど?出てきているのはどうやら「感染したけど回復した」という人たちのようだ。私が今北京で普通に暮らしていても感染しないのは、やはり日本で感染した際の抗体があるからかなあ。ここまでかからないと「一度感染する」というのはワクチン以上の安心感がある。
私のオフィスは半数以上の同僚が感染し、その多くが自宅療養から戻って来てきていない。そんなこともあって、ここ数日、私みたいな「生き残り組」に降りかかる業務量が半端ない。もともと「感染しないため」の在宅勤務だったが、今や感染した人がことごとく自宅療養していることもあって「感染したから」在宅勤務になってしまっている。もはや少数の「生き残り組」は出勤しないことには仕事が回らず、事実上、在宅勤務は解除の状態となっている。
そんなこちらの状況を知ってか知らずか*1、東京は次々と仕事のオーダーをしてくる。必死に感染対策をしながら山のような業務をこなす側からすれば「いっそのこそ陽性になったほうが楽なのでは」と思いたくなるような状況だ。ま、数か月前に感染したばかりの私はどう逆立ちしても陽性にはならなさそうだけど。いやいや、中国渡航直前に陽性になって会社に迷惑をかけたクチなんだから、今こそお返しせねば……とは言え、ここ1週間はいっぱいいっぱいな状況だ。
一方、中国の一般企業も感染者の増加で人手が足りないよう。中には「陽性なのに働かされ続けた」という話も出ている。うーん、それはそれで。
*1 | おそらく知らないか、知っていても「理解していない」。 |
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オフィスの同僚で出勤できない人が相次いでいるため、今日もフル稼働で出勤。私に関して言えば、もはや「在宅勤務」という状況ではなくなってきたかもしれない(^^;)。
昨日PCR検査の結果で「異常」が出てしまったので(抗原検査で陰性は確かめたものの)再度検査をするため営業しているPCR検査場に向かう。夕方まで仕事でバタバタしていたので、その合間を縫ってやって来たら閉まる数十分前だった。
片付けをしていたので「まだ間に合いますか」と聞くと、防護服の女性は無言のまま、あごで「こっち」という仕草で私を誘導してくれた。相変わらずだなあ(笑)。そこで「1人1検体(“单人单管核酸检测”)の検査はできますか」と聞いたら、これまた何も答えてくれない。中国のPCR検査場は10人の検体を1つの試験管にまとめて検査する“十混一”が一般的なので、場所によっては1人1検体でやってくれないところもあるのだ。
ダメとは言わなかったので、とりあえず検査をしてもらった。できていなかったら、そのときだ。中国ではこういう潔さも大切だというのは留学時代に学んだことだ。
心なしか、街に人が少しずつ戻ってきた気がする。本当に少しずつだけど。こんな道ばたの屋台も、先週は全くいなかったもんなあ。ましてや、そこに群がる人たち。陽性になった人が回復して外に出て来ているのだろうか。
とは言え、感染のピークはもうちょっと先だと予想されている。北京ではすでに2回感染したという人もいるそうだし、まだまだ気が抜けない。
今朝、突然「あなたのPCR検査の結果に異常が確認されました」というショートメッセージが届いた。どうやら昨日受けたPCR検査で引っかかってしまったらしい。
中国のPCR検査は10人の検体を1つの試験管にまとめて検査するのが一般的。なので私を含む10人のうち誰かが陽性の可能性がある……ということで、私の検査結果が「異常」になったわけだ。
感染対策が緩和される前は結果に「異常」が出るだけでも大騒ぎだったが、もう今では何でもなくなってしまった。ショートメッセージの指示では自分で抗原検査をするか、どこかのPCR検査場で1人1検体の検査を受けなさいと書いてある。そこで会社から支給されていた抗原検査キットを使って検査することにした。
細長い綿棒を鼻の中に突っ込んでグリグリ。その綿棒を検体抽出液に浸し、よーく検体を抽出させる。その後、液をテストプレートにポトポトと落とし、あとは数十分待つだけだ。そうだろうとは思っていたが、結果は果たして陰性だった。
次は、この結果を“京抗原”というミニプログラムで申告をしなければならないらしい。よく分からないのがまた登場した、何なんだ“京抗原”って……
今月になってリリースされたミニプログラムで、抗原検査の結果を申告するのに使われるらしい。
これまで北京ではどこに行くにも“北京健康宝”という健康管理アプリを提示しなければならなかった。ようやく“北京健康宝”の出番が減ったと思ったら、今度は“京抗原”。もう勘弁してほしい。
それよりなにより、検査結果の自己申告。キットの写真を添付してアップロードするのかと思いきや、個人情報を入力したら「陽性」「陰性」「無効」の3つの選択肢をタップするだけだった。私の場合「陰性」をタップしたら終わり。ええー?なんじゃそりゃ。これじゃ私が仮に陽性だったとしても陰性だと申告できちゃうわけ?
うーん、もはや中国政府が感染者の数を追わなくなっている以上、抗原検査の結果申告も今や意味のない作業なのかもしれない。でも、仮に私が陽性だったらどうするの?同じように「陽性」をタップさせて終わり?日本でも保健所が連絡をくれ、あれこれサポートしてくれるのに。これまでの中国では陽性が発覚した途端どこぞへ連れて行かれたのに、今や放置状態。いくら「ゼロコロナ」政策の方針を転換したとは言え、それはちょっと無責任な感じがするよねえ。
今日は日曜日だけど、週末当番で仕事。
昼飯時になり、食事をどうしようかと考える。今はみんな「ステイホーム」なので、出前だと配達までえらく時間がかかってしまう可能性も。どうしようかなあと、ふと会社近くのマクドナルドをのぞくと店頭での注文は受け付けているようだった。ということでビックマックのバリューセットを注文。いつぶりのハンバーガーだろう、ちょっぴりワクワク。
ビックマックは中国語で“巨无霸”、かつて中国に存在したとされる身長2メートルを超す大男の名前に由来する*1。ビックマックはあの酸味のあるソースが好き。なんでだろう、年を取るにつれ「妊娠しているのかっ!」というくらい、すっぱいものが好きになっている。
ちなみに単品のビックマックは24元(約470円)だった。日本のビックマックは410円なので、中国のほうが少し高い。そう言えば少し前に東洋経済に「日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない」という記事があったのを思い出した。
ざっくり説明すると、各国のビックマックの価格を比べるとどの国も日本より高く、それだけ日本が貧しくなったことを表している……というものだった。
ただ私の率直な印象を言うなら、そう簡単に比較できるかなあと疑問だ。
例えば東京でランチを食べようとしたら、410円(ビックマックの日本での価格)ではちょっと難しいだろう。一方、中国のビックマックは24元だが、これだけあれば北京のそこらの食堂で立派な定食が食べられる。つまり日本人は「おトク」だと思ってビックマックを食べるかもしれないが、中国人は「ちょっぴり高めの外食」と思っているかもしれない。人によって感覚は違うだろうから一概には言えないけど。
ちなみにビックマックをセットで注文したら35.50元(約700円)だった。いつも昼食を20数元で食べている私からすれば、まさに「ちょっぴり高い昼食」をいただいた気分。日本で食べていたビックマックと味は同じだったけどね。
*1 | ちなみに台湾のマクドナルドではビックマックを“大麥克”と呼ぶ。直訳すると「大マック」。 |
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買い物をしに、今や北京唯一となったイオンに行ってきた。
このイオンは自宅から1時間半ほどと結構遠い。地下鉄に乗っている時間だけで1時間近くかかり、さらに最寄り駅に着いてからも20分ほど歩かなければならない。夕方近くになって家を出たので、最寄り駅に着いた頃はもう暗かった。風が強くて体感温度は氷点下10度くらいだろうか、とても20分歩く気にならずシェアサイクルで向かった。が、それはそれでかなり寒かった。
イオンはこんな感じ、見事にガラガラだった。
モール内にあるニトリに行ったら、多少お客さんがいたかな。しかし飲食店は営業していても、そこで食べている人の姿は全く見られなかった。
ちなみに中国政府は今や「ステイホーム」みたいなことは言わなくなっている。ここまで人がいないのは、みんな自主的な判断によるものだ。それだけ感染が怖いのだろう。というより、みんな陽性になっちゃって外に出られない……というのもあるのかもしれない。
食品売り場にはそこそこ人がいた。私も、来週分の食品を買いだめ。
中国のスーパーの生鮮食品のコーナーにはパック詰めされた商品もあるにはあるものの、肉も野菜も基本的には量り売り。必要な分だけ手に取り、近くにいる計量係の人に手渡すと重さを量って値札をペタッと貼ってくれる。
かごの中にゴーヤを入れていたところ、計量係の人に「そのゴーヤも買うの?」と言われ、そこで初めてゴーヤも量り売りなのだと気付く。かごの中のゴーヤ、よく見つけましたなあ。
中国のスーパーはお節介な人が多い。
豚のひき肉を手にしたら、おっちゃん従業員が横から「それより、あっちのひき肉のほうが新鮮だよ」と教えてくれた。確かに見た目が鮮やかで赤々としている。ほかにも魚介類のコーナーでイカを買おうとしたら「使い切れないときは冷凍すれば2、3週間は保つよ」とアドバイスしてくれた。おかげさまで買い物かごがパンパンになるほど買い込み、自宅に帰るまで大変だった。
今日はどうしても行かなければならないところがあって外出。
同僚に陽性が相次いでいるため、残った陰性の人間で仕事を回さなければならないのだ。中国で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、今週から北京のオフィスは在宅勤務の指示が出ている。少しはゆっくり働けると思ったが、ぜーんぜん。むしろ忙しいったらありゃしない。
まあ、私は出国間際に日本で陽性になって多くの方に迷惑をかけたクチなので、今こそ「お返し」のときだと思って働くが……私以外の「陰性要員」は大変そうだ。
感覚的には、まさに感染爆発といったところ。医療体制も逼迫しているようで、臨床実習を受ける医学生さえも動員されている状況。中国政府はもはや感染者の数を追わなくなっているため、死者の人数も「ゼロ」と発表し続けている。しかし実際には医療崩壊への懸念が高まっているようだ。
ただ……日本にこうした状況がどれほど伝わっているのか。知ってか知らずか、東京からびっくりするような仕事のオーダーが来ることがあるのだ。そのたびに「こちらはこんな状況で、人も動けなくて」と説明すると「へええ」みたいな反応が返ってきて、肩すかしを食らう。
今年も残り2週間らしい。クリスマスも控えているし、日本では「年末感」が漂い始めているのだろうか。方や、こちら中国は街から人が消え、今まで会社と自宅の往復だけだったのが、在宅勤務でさらに後退してしまった。もともと中国は年末年始より旧正月を重視する文化ということもあるが、ここまで「年末感」のない師走は初めてだ。
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