私は北京で生活するにあたって中国銀行*1の口座を持っていて、中国国内で金銭のやり取りをするときに使っています。スマートフォンの中国銀行のアプリを使えば日本のネットバンキングみたいにオンラインでも銀行取引ができるので便利に使わせてもらっているんですが、最近アプリを開くと「あなたの身分証明書の期限が近づいています。更新しないと口座が凍結されます」といった脅し文句が表示されるようになりました。
実は私、パスポートを夏に更新しているんですよね。で、口座は古いパスポートを使って開設しているんです。古いパスポートの期限が来月までなので、それでおそらく「期限が近づいています」という表示が出たのかな。問答無用で口座を凍結するのが中国らしいですが、凍結されちゃたまらないので銀行に出向いてパスポート情報の更新をすることにしました。
銀行の窓口で新しいパスポートと古いパスポートを提示して手続き。古いパスポートの代わりに日本大使館や総領事館が発行してくれる「同一人物証明書」でも良いそうです。これがパスポート情報を更新するだけなのに小一時間かかりました。私が訪ねた中国銀行は客が少なかったのですぐ案内してもらえましたが、混雑していたらもっと時間がかかったと思います。
でもこれ、日本に帰国後も中国銀行の口座を維持しようとしたら難しくない?私は10年パスポートを更新したばかりなので、あと10年は口座を維持できます。けど日本帰国後にパスポートの更新をする人はどうするのかしらん。日本国内の中国銀行で手続きを受け付けてくれるなら良いですけど、そうでなければ指をくわえて口座が凍結されるのを待つしかないですよね。
ちなみにパスポート(身分証明書)の期限切れだけでなく、半年以上取引のない口座も凍結される可能性があるよし。私は日本帰国後も中国に来る機会があるでしょうから口座は維持したいと思っていましたが、これじゃ非居住者には難しいですね。マネーロンダリングやテロ資金の対策なのかもしれませんが、なんでもオンライン決済になってしまった中国では外国人にとってちょっと厳しいです。
*1 | 岡山市に本店がある中国銀行(The Chugoku Bank)のほうじゃなくて、中華人民共和国の中国銀行(Bank Of China)のほうです。 |
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