The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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北京隔離生活6日目

中国北京での隔離生活6日目。

今日の朝食。今までのブログを見られていたのか、ついに”油条“が出てきた(笑)。最近の朝食はゆで卵だけいただくような感じになっていたが、あれだけ自分で”油条“と言っていたのだから……と今日は全部いただいた。ちなみに”油条“のわきにあるのはもち米シューマイ。

そうこうしていたら、あっという間に昼食が出てくる。気付いたら、毎日弁当の写真しかアップしていないじゃないか(笑)。中国駐在のバタバタな日常をつづるはずが、まさかこうして食事情をアップし続けることになるとは。いやー、だって部屋から1歩も出られないし、ましてや今日は日曜日でとても静かだからねえ。

隔離生活も6日目になり、窓から見える景色にも見慣れてきた。当初こそ施設スタッフとのやり取りがあったが、ここ数日はとても静かだ。隔離生活を快適に過ごせるようインターネット環境だけは気合いを入れて準備してきたので、部屋でNetflixやTVerも視聴できるし、日本にいる妻ともLINEで通話が出来る。それだけにふとした瞬間「あれ、ここは日本だったっけ」と思ってしまう。

私のスマートフォンにはまだ日本の天気予報アプリが入っているので、台風15号が関東に最接近した昨日はひっきりなしに「豪雨予報」なんて通知を送ってきた。え、雨?と外を見るとピーカンと晴れているので「ああ、そうか、ここは北京だった」と気付く始末。

夕食は鶏肉と大根、にんじんを煮込んだ料理。カレーっぽい味付けだったけど、クミンかな。

明日で中国に入国して1週間。

長いようで短いようで……いや、やっぱり長いかな。日本が外国人観光客の受け入れ再開に舵を切ったこともあって日本に行きたいと思っている中国人は多いだろうけれど、帰国時にもれなく隔離を求められるんじゃ、いくら日本が規制を緩和したって普通の人は行きにくいよねえ。とは言え、この国が隔離を無くす選択肢を採るのは「ゼロコロナ政策」を放棄するときだろうから、そう簡単には無くならないだろうけれど。せめてもうちょっと期間が短くならないものかな、というのは思う。

北京隔離生活5日目

中国北京での隔離生活5日目。

今日の朝食。

袋から取り出すときにパンが一瞬”油条“に見えて「おお、昨日の愚痴が伝わったか!?」と思ったけど”油条“ではなかった。申し訳ないけれど、今日の朝食もほとんど口を付けなかった。

今入っている隔離施設は宿泊代が1日400元と、朝昼晩の食事代が1日100元。今は円安で1人民元が約20円というビックリする値段なので、日本円に直すと宿泊代が1日約8000円、食事代が1日約2000円だ。昼食と夕食のクオリティーにはおおむね満足しているけれど、じゃあ100元の価値があるかというとちょっとねえ。朝食はいらないので、その分、昼食と夕食のクオリティーをもう少し高めてもらうとか……できないか(^^;)。

昼食は豚肉と海藻や干豆腐を煮込んだ料理だった。うーむ、私はこの”卤味*1がまたちょっと苦手で……って今日は食事の文句ばっかりだね。すみません、黙って食べます。

ちなみに私の部屋の入り口にある注意書きが独特だ。

左の”拒绝尼古丁“(ニコチンお断り)は初めて見た。英語は”No Smoking”になっているが、中国語も”禁止吸烟“(禁煙)ではだめだったんだろうか。そして真ん中の”保持安静“(お静かに)は分かるが、右の”请勿蹦跳“(飛び跳ねないでください)というのもユニークだ。それだけ飛び跳ねるような人がいたということなのか、想像力がかきたてられる。

ちなみに「ニコチンお断り」の割には、部屋でタバコの吸い殻を2つ見つけた(笑)。

1つは洗面所の隅、もう1つはバルコニー。バルコニーはおそらく逃走防止のためだろう、部屋から行けないようになっている。というのがバルコニーに通じる扉にストッパーが付いていて、20cmほどしか開かないようになっているのだ。おそらくこの施設が隔離用に使われるようになってからずっと同じ仕様だろうから、もしかするとバルコニーの吸い殻は建設当初から存在したのではないか。すると……建設作業員のタバコ?

夕食は中国版肉じゃがといった感じの料理だった。

今日は土曜日だけあって会社とのやり取りも特になく、静かな1日だった。10日間の隔離もようやく折り返し地点に立ったというところだ。

References
*1塩水に五香や醤油などを入れて甘く煮た料理のこと。

北京隔離生活4日目

中国北京での隔離生活4日目。

こちらは今日の朝食。そういえば今朝はPCR検査がなかった。

昼前に北京のオフィスとリモート会議。そこで日本は秋分の日で祝日だということに気付く。うーむ、得しているのか損しているのかよく分からない気分(^^;)

そうこうしているとあっという間に昼食が運ばれてくる。やはり朝食は食べないくらいがちょうど良いところ(笑)。今日は白身魚と白菜を蒸したような料理がメインだった。

持参したトラベルルーターで室内にはVPNを通したWi-Fi環境を作り出しているので、テレビに接続したChromecastでTverを試聴しながら昼食。日本のテレビ番組を見ていると一瞬自分は中国にいることを忘れてしまいそうだ。このおかげで10日間の隔離生活も何とかなりそうで、我ながら良い準備をしてきた。

夕食は骨付き鶏だった。

夜、廊下からシャーという音が聞こえたので何だろうとドアスコープからのぞいてみると、防護服姿の人が「これでもか!」というほど消毒液をぶちまけていた。いやあ、分かるけれど、そこまで汚いもの扱いしなくても……と思わず笑ってしまった。

各部屋に配られるゴミ袋にはバイオハザードのマークが印字されている。まるで危険物扱いだが、この国が新型コロナウイルスに対して未だどれだけ神経質になっているのかがよく分かる。

中国の感染対策を見ていて、日本で感染が広がりだした当初の頃を思い出した。

2020年2月にクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」で新型コロナウイルスの集団感染が発生したとき、ニュースで防護服を着た集団が船内に入り込んでいくのを見て目に見えないウイルスに漠然とした恐怖心を抱いたのをよく覚えている。

今や日本では「良い意味でも悪い意味でも」新型コロナウイルスは身近な存在になった*1。しかし中国の新型コロナウイルスとの向き合い方は、2年半前の「ダイヤモンドプリンセス号」と何も変わっていない。当時、船内で隔離された乗船客はこんな気持ちだったのかなあと追体験している気分だ。今や世界中がウィズコロナに舵を切っているのに、なぜここまで怖がっているのだろう。

……とここまで書いておいて何なんだけど、一般の中国人はもしかすると「感染する」ことより、感染したために「隔離される」ことのほうが怖いんだろうなあ。厳しいゼロコロナ政策を堅持するこの国では感染者と同じ列車に乗り合わせた人でさえ隔離を余儀なくされるんだもの。そりゃあね、消毒液もぶっかけるよねえ。

References
*1まさか自分が感染するとも思わなかったし(^^;)。

北京隔離生活3日目

中国北京での隔離生活3日目。

今日の朝食。昼食も夕食もおいしくいただいているが、正直朝食は私の好みではない。中国には”油条*1や”煎餅馃子*2とか、おいしい朝食の定番メニューがもっとあるじゃないねえ。せっかくの中国なんだから、そっちのほうを出してくれればいいのになあ。

今日は朝からPCR検査もあった。同じフロアの端からだんだんと検査を行い、最後に角部屋の私のところまで来る。「PCR検査を行いますよー」と叫ぶ大きな声がどんどん近づいてくるので、ああ、そろそろ自分の部屋に来るなというのが分かる。

このとき廊下から聞こえてくるガヤガヤ感が私にとって唯一「ああ、隔離されているのは私だけではないんだ」と感じられる瞬間だ。この隔離施設が郊外にあるという事情もあるだろうけど一日中、本当に静かなのだ。もしや隔離されているのは私だけ?みんな実はどこか外に出て行っているのではないか?うーむ、スタッフに賄賂を渡せばそのくらいありえるか(笑)なんて思ってしまうほど。

昼食はスペアリブとポテトを煮込んだ料理。あとは中華料理おなじみの”西红柿炒鸡蛋*3なども入っていた。朝食のクオリティーに比べると昼食と夕食は段違いに良いのだ。とてもおいしかった。

夕食は肉だんご(里芋がコロコロ入っているように見えるが、これ、肉だんご)と大根の煮物。チンゲンサイを炒めたものや、ミックスベジタブルをエビと炒めたもの。部屋から一歩も出ていないので3食だけは毎度きっちり出てくるので、おなかがすぐにいっぱいになってしまう(^^;)。

References
*1中国式の長い揚げパン。揚げてあるけど、そんなに脂っこくない。これを”豆浆“(豆乳)と一緒に食べるのが定番。
*2中国式クレープとも言うべき料理。生地の上に卵液を広げて葱を振りかけ、好きなソースを塗って最後に”油条“と野菜をのせて巻いたら完成。
*3トマトと卵の炒め物。

北京隔離生活1日目

中国北京での隔離生活1日目。

たった1時間の時差しかないものの、体はまだ日本時間なのか少し早めに目が覚めた。

朝食はお粥、肉まん、マントウ、ゆで卵、漬物。漬物は日本で売っているきゅうりのキューちゃんみたいな味だった。

中国のお粥は日本のそれに比べて水分量が多い。塩味くらい付いているのかと思ったらそのままだった。これだけ食べるのも寂しかったので、日本から持ってきた永谷園のお茶漬けのりを入れたらちょうどいい感じに味がついて良かった。

午前10時頃になって、係員が部屋代の回収に来た。扉を開けると防護服に身を包んだ男性と女性が立っていて、AlipayかWeChat Payで支払うように言われる。

これらは日本のPaypayやLINE Payと同じようなQRコードで支払いが出来るサービスで、使っていない人はいないほど中国では普及している。逆に言うと何でもAlipayかWeChat Payなので、これがないと困ってしまう……というより実際に困ってしまったんだけど、日本から到着したばかりの私がAlipayもWeChat Payも持っているはずがない。

クレジットカードや銀聯カード*1で支払いができないかと聞いても「友人や同僚に頼むとか、なんとかして下さい」と、けんもほろろに突き放されてしまった。

とりあえず北京にある私の会社のオフィスに助けを求める。すると会社のほうから交渉してくれ、指定された口座に会社が料金を振り込むという形で話が付いた。

しかし、あまりに官僚的だなあ。海外から到着したばかりの外国人がAlipayやWeChat Payを使える前提なのは普通に考えておかしいんじゃないかと。私は会社が助け船を出してくれたから良かったけど、そういう後ろ盾がない人はどうしたんだろう。

午後0時半頃になって昼食が運ばれてきた。

これは”红烧牛肉“かな、牛肉、大根、にんじんを煮込んだ料理がメインだった。これも結構おいしい。食事が合わないんじゃないかと日本からいろいろ持ってきていたけど、この調子なら使わずに隔離生活を終えられそうだ。

午後になって突然施設のスタッフから電話がかかってきた。

曰く、私と同じように隔離中の日本人のうち数名が中国語も英語も通じないため困っているという。特に隔離終了後の滞在先を確認したいらしく、これが把握できないと当局から隔離終了の許可が下りないとのこと。そこで私に手伝ってもらえないかということらしい。

何で私が……と思ってしまったが、昨日からの施設の対応を見ていると、おそらく言葉のできない日本人たちは困り果てているだろうなあ。だって完全隔離だけあって電話しか手段がないんだもの。同じ国から来た者同士だし私で手伝えることがあれば……と思い、聞いた部屋番号に内線電話をかけて確認してあげた。すると日本人のほうも相当困っていたようで、とても感謝された。

施設スタッフにまとめて伝えると、これまたいたく感謝された。まあ、こういうシステムになっているのは彼らのせいじゃないかねえ。むしろ、彼らだって日本語スタッフを配置するとか、どうにかしてほしいと思っているだろう。私に協力を依頼してきた女性スタッフは「せっかく隔離が明けるという時に解放できないなんてことになってほしくないので、私たちも必死なんです」と話していた。

彼らは彼らでいろいろ頑張ってくれているわけで。私が「日本人を代表してお礼申し上げます」と話すと、彼女は「だったら私は中国人を代表してあなたにお礼を言わなくちゃいけないですね」なんて返してくれたので、顔も分からない同士なのにケラケラ笑い合った。

しばらくすると扉をノックする音が聞こえた。

何だろうと扉を開けると、防護服を着た男性が「これは先ほどいろいろとお手伝いしてくださったお礼です」と言ってカップラーメンや菓子の入った差し入れの袋をくれた。わざわざ持ってきてくれるんだなあ。お酒だったらもっとうれしかったけど……なーんて思っちゃったけど、いえいえ、それでもいただけるだけありがたい(^^)。

隔離1日目の夕食は肉だんごや青梗菜を炒めたものなど。これまでの中で白ごはんが一番日本のそれに近かった。水分が多くてほかほか。

ちなみに入居時に「夕食は午後7時頃に持ってきます」と説明を受けたんだけど、実際に来たのは午後5時半頃。昨日の夕食もそうだった。これ、持って来られたのに気付かないで午後7時まで部屋の外に置きっぱなしだと温かい弁当が冷めちゃうよねえ。

中国人は日本人以上に温かい弁当にこだわるはずなんだけどなあ。スタッフが午後6時で帰っちゃうのかな。まあ、かく言う私は午後5時半じゃ全然お腹が空いていなかったので結局午後7時頃に食べたんだけど(^^;)。

References
*1中国生まれのクレジットカードで、AlipayやWeChat Payが普及する以前はよく使われた。もともとはクレジットカードというより、支払いの時点で直接口座から引き落とされるデビットカードとして重宝された。日本でも中国へ行く人向けに発行されている。
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